March 10, 2010
リトアニアで二番目に有名な日本人、たぶん<Kyoto, Japan>
久々に旅ネタです。
ぼくらがユーラシアを横断中、このブログにも何度か登場した、厚かましく素敵な旅人、牛山さんを覚えている方は少なくないと思います。「泊めてくれ!」と人のうちをノックしながら、3年近く旅を続けている極めて奇特な人物です。(関連記事)
ぼくはさらっとブログに書いただけだと思ったのに、なぜか一部の人には強烈なインパクトを残したようで、「ウシヤマさんが・・・」という言葉で、「え、あのブログに載ってた人?」といわれたことは、一回だけではなかったように思います。一回だけだったかもしれませんが。
しかも、ぼくがたまにやらせてもらっているトークイベントなどで牛山さんネタを披露すると、いつもこれが面白いようにウケるのです。だから、ありがたく牛山さんネタを随所で織り交ぜていると(今度の本にも登場します)、連続の講座などでは、「牛山さんの近況が知りたい!」などという声までいただく始末に。牛山さんに「もってかれた」気分で、若干悔しくなったりもしました。
彼の何がそんなに面白いのかは、ここでは書ききれませんが、とにかく、ぼくらが牛山さんに最初にあったのは、2007年の8月、中国・モンゴルの国境でのこと。
かれはそれ以来いまもまだその同じ旅の途上にいます。それ自体も、「おお~!」という感じなのですが、それ以上に驚かされるのが、中国からぼくらと似たようなルートでユーラシアを横断して、2年間旅を続けた挙句に使ったお金が、なんとたったの30万円程度だということ!!
そして、去年彼から来たメールではこんな驚くべきことが書いてありました。
「5カ月以上のヨーロッパ滞在で使ったのは100ユーロ以下。新しいメガネ代を含む」
つまりヨーロッパ5ヶ月間で彼が使ったお金はたぶん1万円以下なのです!
また、平均すると、「1day, 1 euro」なんてことも書いてありました。
そんなこと全く不可能に思えるのですが、ヒッチ&ノック&カウチサーフィンで、ほんとにそれを成し遂げ、いまも現在進行中なのが牛山さんなのです。それだけでいかに彼が常軌を逸した人物かがわかるかと思います。
彼は現在リトアニアに滞在していますが、ぼくはおそらく彼はいまリトアニアで、ナカタの次に有名な日本人なんじゃないかと踏んでいます。いや、もしかしたらナカタもくってしまってるかもしれません。というのは、彼はいま、そのリトアニアで、もはやヘンタイ的ともいえるその旅スタイルによって、注目を浴びまくり、取材攻勢を受けているようだからです。
すでに新聞などのインタビューが10本を数えるとのことで、しかも、先日は「ウシ・フェノミノン(ウシ現象)」なる、ウェブ上のフォーラムもリトアニアで立ち上がったとか。「ウシってどうよ?」ってリトアニア語で話す場のようです。
そしてついに昨日、彼のリトアニアでのテレビ(?)インタビューがネット上で見られるようになりました!
http://tv.delfi.lt/video/Dy6slOPT/
リトアニア語のニュースを聞くのは初めてな上に、その主役が牛山さんであることに感動してしまいました。彼の元気な姿と牛山節が余すところなく再現されているところに、モトコと大興奮でした。
牛山ファンは必見です!
さわやかな牛山ロックも聞くことが出来て、うれしいことこの上ありません!
ぼくはすでに何度も繰り返し見てしまいました。自分自身が旅していたころの気持ちを急激に思い出し、非常に懐かしくうれしい気分にひたっていました。
そしてまた、そんな自分自身が、牛山ファンであることをこの度激しく自覚したわけでした。
牛山さん、うれしくて興奮して、勝手にいろいろ書いちゃったけど、報告ありがとう!
今後も、気をつけて旅を続けてください!
牛山すすむオフィシャルブログ
「牛山すすむの一方通信」
March 5, 2010
そよに立ちはだかる「絶壁」<Kyoto, Japan>
数日前に本の制作がかなりひと段落して、今週は弛緩して休み気分で過ごしています。まあ、それももう今日ぐらいで終わりな気もするけれど。
ジュニア新書の方は、すでにほぼ出来上がりの状態で印刷したもの(ゲラ)をチェックし終え、その作業をもう一度繰り返せば、いよいよ作業終了。こちらはカバーデザインをイラストを描く知人に依頼したら、とてもかわいく素敵な表紙ができつつあります。来月、書店に並ぶのが楽しみです。
もう一方、『遊牧夫婦』の方も原稿は一通り完成して、これから細かいところを詰めていく段階。いまは編集者さんに見てもらっているところなので、ぼくはちょっとひといき、というわけです。こちらは、本の中にも登場する友人のレゲエグループ「湘南乃風」の若旦那さんにも宣伝に協力してもらう予定だったり、そんなこともいろいろ考えてます。
ともになんとか広く読んでもらえればと思っています。
一方、前回書いた京都の高校受験も今日の公立入試で概ね終了。で、今日も朝、ひとつ高校に応援に行ってきました。こういってはなんだけど、受験って、青春!って感じがしますね。中学生と話していると、エネルギーをもらいます~。
そんな休日気分のここ数日、そよと過ごす時間も長くなってます。昨日は、初の予防接種。三種混合の第一回目。これが3回にわたってあり、来月にはBCG(これはぼくにとっては子どものとき、怖い注射の代名詞だった)もあり、そよにとっては人生初の試練かな、なんて思ってます。3人で病院にいって、大泣きしたらかわいそうだな、とか、代わってあげたいなとか、バカ親丸出しなことも思ったりしてました(モトコは思ってなかったみたいですが)。でも、結局ほとんど泣かずで、そよは何事があったのか気付かないようなほわんとした顔のまま無事に終わりました。
予防接種は、受けない方がいいという人もいるし、いろいろ考える点もありそうなんですが、とくにポリシーもないので、流れにまかせてしまってます。
さて、そよにとっての、もうひとつの重要なイシューは、なんといっても「絶壁問題」とでもいいましょうか、アタマの形問題です。すでに彼女は、激しい絶壁アタマ作りに余念がなく、まさに斜め後方から見たところは、ちびまる子ちゃんのおじいちゃん(モトコ談)、という状態にあいなってしまってます。
しかも、なんだか右後ろに向かって頭が伸びてて、左後ろが激しい絶壁という超いびつ系。気付いたらそんな状況になっていました。
だから、飛び出てる右後ろをふとんにつけて寝せるように試みたりしているものの、これは物理で習う基本法則ですが、やはり状態は安定する方に向かうので、飛び出た右後ろよりも絶壁の左後ろをふとんにつけて寝る方が安定するため、そよは楽な方に流れ、アタマはゴロリと転がり、左後ろを布団につけてすやすやすや。。。そうして絶壁は、ますます激しい断崖絶壁へと成長してしまうわけです。
昨日病院で他の子を見ていたモトコによれば、そよの絶壁は他の追随を許さないような。。
ぼくもモトコも絶壁なので、遺伝なのかな、と思ったりもしてますが、どうなんでしょう。アフリカで見た子どもたちがみなきれいなアタマの形をしていたことを思うと、やはり遺伝なのかなって気がします。
ナントカ枕とかいろいろあるようですが、どれもあまり役立たないとか。
さあ、どうなることやら。
February 24, 2010
目薬で溺れる&サクラサケ!<Kyoto, Japan>
前回からもう2週間。あっというまの2010です。
病院にいってから、鼻づまりも結膜炎もあっという間に解決しました。
結膜炎は、もらった目薬の効果が抜群。赤ちゃんはやはり回復力が早いのでしょう。
しかし、かわいいというか面白いのは、目薬を入れるとき。
無理やり眼をあけて入れるとうまくいかないので、たいていは、おとなしく上向いているときに、上からぽたりと一滴たらしています。機嫌がいいときは、ちょっと、「うお!」って顔するぐらいで終わるのですが、そうでないときは、大パニックに。
空中から突然液体が降ってきて眼に入る、というのは理由がよくわからないとやはりびっくりなものなのかもしれませんが、そよは、たまに、目薬で一滴で、溺れそうになります。
一滴、ぽたり――。
すると
ハッ!と息が止まりそうになり、手足を激しくバタバタさせて、
「うぱぱぱ、うぷぷぷ、うげうげうげ、うぎゃぎゃ~!!」
と激しく号泣・・・。
この世の終わりかというぐらいの泣き声になるときもあり、
そんなときは、本当に溺れてしまいそうでかわいそうになります。
が、その様子がなんともかわいかったりして・・・。
なんて見事に親ばか丸出しですが。
さて、そんなそよも、だんだんと活発に動くようになり、また、人の区別もだいぶついてきたような。
しかし、ぼくにとって寂しいのは、お母さん好き度が急激にアップするとともに、父親の地位が急激にダウンしているような点。
最近、夜モトコが風呂に入っているときに、ぼくがあやしていると、もう何をやっても号泣が止まらないケースが頻繁になってきました。そして、あがってきたモトコの腕の中にいくと、ぴたりと泣き止み、まるで悪魔の手から逃れたような安心しきった顔になっていたりします。
「ふー、あぶなかったぜ」とでも言いたげな。
これまでは、そよにとって全人類は、
「お母さんが1番、お父さんが2番&その他いっぱい」
かと思っていたのに、どうもここ2週間ぐらいの様子をみると、じつは、
「お母さんとその他いっぱい」、もしくは「お母さんと愉快な仲間たち」
という構図なのではないかという疑いが濃厚に・・・。
そして、それはなくなく認めても、さすがに自分は「その他キャラ No.1」、もしくは「愉快な仲間 No.1」という座に君臨しているかと思っていたものの、案外、「愉快な仲間」はあくまでも「愉快な仲間」、全部一緒だよ~ん、みたいな構図である可能性も否めないのでは、、などという気がしてます。
一応少しぼくのことが分かっていたとしても、「なんだかよく近づいてくる怪しげなヒゲのおじさん」みたいな感じなのかもな、なんて。
まあ、そんなもんだよな、と思いつつも、いろいろ感じる父親心です。
(やっと首も据わりつつあり、前進する日も近いかな。まだきっと、かたつむりよりも遅いけど。)
ところで、話は変わって、京都の高校受験シーズンはもう終盤戦。ぼくも塾では中3を30人弱ぐらい受け持っていたので、最近、ちょっとそわそわするような日々を過ごしていました。
多くの子が第一志望である京都の公立高校には、ぼくも受験日の朝、教え子たちの顔を見に学校の校門前まで行きました。そこは京都ではおそらく一番人気のある高校で、行くと塾の先生方がいっぱいで、その受験っぽい風景に懐かしくなったり、驚いたり。小雨が降る中、その中に紛れて、教え子たちを見つけては「がんばれよ!」なんて言ってる自分がなかなか新鮮だったりしましたが、さすがに1年教えると「がんばってくれ!受かってほしい!」って気持ちがぼくも強くなっていました。
発表もすでにあり、結果を見たら予想以上の高い合格率で、喜ぶ生徒の顔を見てぼくもうれしくなりました。
が、その一方、一生懸命がんばっていたのに落ちてしまった子もやはりいて、それはすごくかわいそうでした。ま、受験ってそういうもん、っていうところはあるのだけれど。
よく質問に来てくれる子が落ちてしまって、落ち込む彼女の横であまり力にもなれずにいたら、ぼくも現役時代に自分が大学に落ちて浪人が決まったときのことを思い出しました。
国立の前期の発表を見に行ったときのこと。
緊張していたのでしょう、とっても大きな合格者発表の掲示板のどこを見ればいいのかよく分からず、あまりひと気のないところでとりあえず数字を追うと、自分の番号がありました。「おお!あった!」と気持ちが一瞬で軽くなりました。
しかし、掲示板の逆の端の方では歓声が上がり、胴上げなどが行なわれているのに、なんかこっちは盛り上がりにかけていることにすぐに気付き、あれ、なんか変だな・・・と思っていると、ぼくは自分が大きな間違いをおかしていることにハッと気付いたのでした。
ここは後期受験者の発表場所だったのです。つまり、ここに番号があるということは、「あなたは前期は不合格、でも後期の受験資格はありますよ、さあ、切り替えて後期がんばれよ」ということ。そのことに気が付き、一気に天国から地獄に落ちたような気分になりました。
そして、もう明らかに前期は落ちていることを知ってしまったのに、とにかく走って前期合格者の名前のところへ、人をかき分けながら確認にいったときの、苦しく無念な気持ちはいまでもはっきりと思い出せます。
あのときは、本当に目の前が真っ暗になったし、しばらくはかなり精神的にもきつかったけれど、、でも、あとから思えば浪人時代は楽しかったし、落ちたこと自体もいい経験だったなって思います。
ああやってガツンと落とされ、負けを経験したことは、本当に自分を成長させてくれた、っていうことはいまでは強く感じてます。
・・・・・・なんてことを、その子にもちょっと伝えられればと思ったけれど、でも、落ちてからしばらくは、そんなことはおそらくなぐさめにもならないし、たわごとにしか聞こえない、ということも自分の経験として感じています。なので、しばらくは存分に悲しむしかないし、時間がたつのを待つしかないんですよね。
で、しばらくしてから、自分でふと振り返って、「ああ、あのときの経験、あんがいよかったかもな」って思えるときが来れば、そのときに初めて、その人は心からそう思えるはずなんだろうなって思ったりしてます。
いま、悔しく悲しい思いをしてる子たちが、そう思えるときがくればいいな、って思ってます。
でも、受験はまだ続いています。
残念ながら第一志望に落ちてしまった子も、まだ次の試験が待ってます。
一番しんどいときだけど、なんとか気力を持ち直して、がんばってほしいです。
・・・もしこれを見ていたら。
あと少し! がんばれ!!
February 11, 2010
そよの鼻づまりと、出版の予定<Kyoto, Japan>
いま、そよが寝息を立てている隣で、仕事をしたり、ブログを書いたりしています。
ここ一週間ほど、そよの右目の目やにがひどくて、しかも2日ほど前から、鼻づまりもひどくなりました。そして昨日の夜は、夜中にフガフガいって苦しそうで、何時間も寝れないようだったため、心配になり、今日は祝日だったので休日診療所とかいうところへそよを連れて行きました。
いちおう、鼻づまりは風邪の一種だろうとかで、目は結膜炎とのこと。両方とも薬をもらって、まあ、よくある症状的な感じで終わったのでほっとしたのですが、やっぱり今日も夜は若干フガフガいったりして...。
で、いつも夜中に授乳があるモトコは、昨日はそよの鼻づまりで全然眠れてないので、いまはぼくがそよの隣で番をしながら仕事をして、モトコが隣の部屋で寝ているという状態。赤ちゃんは、鼻が詰まっただけでうげーっとすごく苦しそうになり、しかも自分では何にもできないので、見ていると哀れになったりします。全く人間の、はじめの時期の何も出来なさというのは、おどろくべきものがあります。
でもいまは、いい感じに寝ていますzzz たまに急に眼を開けて、突然大きく万歳をして、「フガフガッ!」とかいってますが、またすぐに眠ってます。。

(スイス在住の友だちにもらった抱っこひも。これにいれると、すぐにスヤスヤ・・・)
さて、久々に子育てネタから離れますが、やっと春に出る本のメドが立ち、ここで報告できる状態になりました。
もともと1冊の予定だったのですが、2冊出ることになりました。
最初から予定していたのは、「岩波ジュニア新書」(岩波書店)から、若者向けの旅・生き方の本で、これは最近になってやっとタイトルが決定しました。
『旅に出よう ―世界にはいろんな生き方があふれてる―』
という、このシリーズらしい非常にストレートなものになりました。ぼくらが旅の中でいろんな人に出会っていく過程と、出会ったいろんな人生を描きました。特に中高生などが、これを読んで、ああ、生き方ってほんといろいろあるんだなあ、自分も自由に考えてみよう、とか思ってもらえるきっかけになればと思っています。
4月20日に発売の予定で、原稿はすでに出来上がり、いまは入稿作業中です。まだ何度か修正作業が残っているものの、自分的にはもう完成間近な気分で、とても楽しみです。これが事実上、自分の初めての著作になるので、やはりうれしいものです。是非、読んでいただければうれしいです!
そしてもうひとつは、昨年7月よりミシマ社のサイトで連載中の『遊牧夫婦』の第一巻です。もともとの予定では、単行本化はもっと先かなと思っていたのですが、おかげさまでたくさんの人に読んでいただけているようで、はやばやと単行本化を決断していただくことができました。
同じく今春出版に向けていま最後の作業に取り組んでいるところです。ぼくらの5年半の旅の最初の1年分だけで一冊になる予定で、このままだと完結まではかなりの長編になりそうなのですが、これは、それだけ思いいれの深い作品になることは確かで、なんとか多くの人に読んでいただけるものになるようにと、気合を入れて取り組んでいます。こちらも是非是非、よろしくお願いいたします!
ともに、去年の春に企画したものなので、出版まで丸1年かかったことになります。本を完成させるのはほんとに時間がかかるし、雑誌の記事を書くのとはまた違う大変さがあることを実感しています。でも、両方やってみて、自分は本の方があっているのかな、という気もして、今後の自分のやりたいことがぐっとクリアに見えてきたように感じています。今回はじめて、ひとつの作品が形になる大きな喜びを感じながら、最後の作業に取り組むことができています。
近くなったらまた報告させていただきますが、
どうぞよろしくお願い致します!
(以下は12日に書いたものです)
ちなみに、そよは今日再度別の病院に連れて行きました。
大したことではなさそうで、安心しました~。「鼻づまりと目やにだけで、なに夫婦そろってきてるんですか」、とはいわれなかったけれど、でも、医者としてはそういう気分だったりな、なんて思いました。
January 29, 2010
公園デビュー<Kyoto, Japan>
そよとの3人生活が始まってから二週間少々というところですが、やっとリズムが出来てきたようなきがします。
そしてここ1週間ぐらいぼくらの生活の中に組み込まれてきたのは、そよを連れての散歩です。
一週間ぐらい前に何度か、夜に汗を出すほど大泣きして、どうあやしても泣き止まないことがあったりしたので、どうしたものだろう、と思っていろいろ調べているうちに、どうも、2ヶ月ぐらいになったら、そろそろ寝かせているだけではだめで、外に連れて行ったり、一緒に遊んであげないと満足しないのだ、ということに行き着きました。確かにそんな感じがして、それ以来散歩を日課にし始めています。
散歩は、ぼくが連れて行くことも、モトコが連れて行くこともあり、また3人で行くこともあります。乳母車を使うこともあり、抱っこしていくときもあります。
ちょうど歩いて5分程度のところの、二条城の目の前にちょうどいい具合の公園があるので、そこまで歩いていったりしてます。そして、行ってみてふと気付いたわけです。あ、これって公園デビューってやつだな、と。
(そつなくこなしたデビュー戦。でも、そよは公園で一度も眼をあけず・・・)
公園デビューってイメージとしては、ヤンママが複数人で徒党組んでて、「あら、新入りよ」みたいなところに、「どうも~いろいろ教えてください~」って恐縮しながら入っていくみたいなのを思い浮かべていました。で、そこで父親はどう振る舞えばいいんだろう、などと考えたりしていましたが、ここ数回の経験では、まあ、そんなに面白いものでもなさそうでした。ただ、ママさん&娘か息子が数組、各自それぞれ遊んでいるだけという様子で、デビューのしようもないというか、まだ企画書段階っていうか(ってわけわかりませんね)。
しかし、平日からボサボサな頭&ヒゲ面で、新生児を抱いてウロウロしている男というのは、おそらくじつに少ないもので、公園デビューならまだいいものの、今日なんて道端でおばあさんに明らかに怪しげな目でみつめられてしまいました。もしかして誘拐?とか思われてるんじゃないかな、とひどく自虐的な連想をしてしまい、そしてその連想を引きずっていたせいか、その10分後ぐらいにパトカーが横を通ったときには、なぜかビクッとしたりして、おれ、なにビビッてんだろう、なんて自ら失笑してしまいました。
その一方、本人はわかっているのかわかっていないのかてんで不明ですが、とりあえずそよには、「ほら、車だよ」「ほら、自転車だよ」などと、外界の事物について適宜解説を加えてみています。そうすると、「ほら、おばちゃんだよ」「ほら、空だよ」「ほら、うどん屋だよ」「ほら、山中油店だよ」「ほら、自動販売機だよ」と、と全く切りがないことに気付き、それらすべてが全く未知のものであるそよにとっての、世界の未知度は凄まじいものがあるな、と改めて驚いたり、羨ましくなったりしました。
しかし、当の本人は、散歩をスタートして5分ぐらいは眼を見開いて、「ほー」という顔をしながら見ているのですが、あまりに吸収することが多すぎて、すぐに脳内メモリがいっぱいになってしまうのか、気付くと、眼がうつろになり、すやすやと深~い眠りにはいってしまいます。
それから先、散歩の7割ぐらいは、一人、そよに向かって「ほら、セブンイレブンだよ」「ほら、横断歩道だよ」「ほら、ごみ箱だよ」「ほら、小学校だよ」などと静かにつぶやいたりつぶやかなかったりするわけですが、それは全く無意味なのかもしれないと思いつつも、いや、でも・・・などと葛藤しながら、家にもどってきます。
そして、帰宅時はいつもぐっすり眠っているので、たとえばモトコが何か手が離せないときなどは、そよをそっと寝かしつけて、さあ、寝ている間にひと仕事するか、とパソコンを開くわけですが、10分もすると、彼女の腕がピクピクと動き出し、またすぐに、ウッウッウッ、と泣き出したりするのです。でも、そんな動きがなんだかとってもかわいかったりして、子どもって不思議なもんだなあ、とときにじっと眺めてしまいます。
そんな毎日になってみると、いかにこれまでは時間があったのかということを実感しますが、いまは逆に、1、2時間まとまって仕事ができる時間がとても貴重になり、だから非常に集中力が上がるのか、なんだか効率はぐっと上がったような気もします。また、週に一度ぐらいカフェで仕事する機会もじつに貴重で、かなり気合が入ります。
そうしてなんとか、本のほうも最終段階まで進んでいます。
最近、ホントに毎日が飛ぶように過ぎていきます。すごい速度です。
