September 21, 2008

ゾウの群れを眺めながら、ついに決断!<Mzuzu, Malawi>

IMG_8312.jpg
(マラウィのヴワザ動物保護区。泊まっている小屋のすぐ向こうでゾウの群れが行ったりきたり。それを見ながら......。At Vwaza WR, northern Malawi. Big herd of elephant are seen all day long in the area, even from our hut.)

前回更新したのはマラウィの首都リロンゲからでしたが、いまはさらに北上して、マラウィ北部のムズズ(Mzuzu)という街からです。


(囲んだ部分の拡大地図が↓ enlarged map of highlightened area is the following↓)


(マラウィの首都はリロンゲ(Lilongwe)。そこから北上して、ムズズ(Mzuzu)、ヴワザ(Vwaza)へ。これから行く島がチズムル島(Chizumulu Island)。Lilongwe is capital of Malawi. We headed up north from Lilongwe to Mzuzu and Vwaza. Today, moving on to Chizumulu Island to enjoy beach and snorkelling.)

地図の通り、リロンゲで2泊したのち、バスで6時間強のムズズへ。北部の拠点となるムズズに一泊してからさらにかなり僻地へ2時間ほど移動して、ヴワザ動物保護区(Vwaza Marsh Wildlife Reserve)に。ムズズからはパンパンに押し込まれた乗り合いミニバスで1時間、さらにそこから1時間弱、トラックの荷台に乗って未舗装路を50キロほど行った先にこのヴワザ動物保護区があります。

IMG_8276.jpg
(ヴワザまで1時間弱、こんなトラックの荷台に。これで50キロほどガタガタと進みますが、同乗していた少年は「学校までは歩くときもあるよ。30キロあるんだ。3時間半ぐらいかな」とのこと......。さすがです。Last one hour on the way to Vwaza, we had to ride on a pick-up truck. A student who was on the truck told us that he sometimes walked all this way on foot to school, which was 30km!! Amazing,isn't? )

IMG_8278.jpg
(小さな集落を次々に通り、みんなが手を振ってくる。これはこの地域の学校の子どもたち。The way to Vwaza is so remote, all the kids around wave hands to us. These are the kids in the school of this area. )

ここは本当にリモートで、しかも食料を買う場所も何もないため自分たちの食料はすべて持参しないといけないという、なかなか不便なところなのですが、それだからこそ、人もぐっと少なく、大自然の中にぽつりと自分たちだけという雰囲気です。竹とわらで出来た小さな小屋に泊まり、火をおこして自炊する生活ですが、目の前に広がる川を数十頭のゾウの群れが朝夕に通り、川には何十頭もカバがいる、という光景は、これまで参加したサファリツアーよりずっと、大自然の中で、普通に動物が生活しているのを目の当たりにしている感じで、来てとてもよかったなと思ってます(素子が来ることを力説、ぼくがかなりめんどくさがっていたのですが......)。

ただここでは、いつどこにゾウやらカバやらバッファローが出てくるか分からないので、自分たちで歩きまわることは許可されてなく、銃を持ったレンジャーと一緒にウォーキングサファリをすることになります。

IMG_8305.jpg
(朝のウォーキングサファリ。6時から。奥の方にいるインパラ・クードゥーを観察中。歩いていると動物に近づけない、という弱点発覚。Morning Walking Safari start at 6am. Imparas are in some distance away. It wasn't possible to get close, as they can easily get scared. )

ウォーキングサファリでは、動物のとても近くまでいけるのだろう、と勝手に想像していたのですが、実際は、歩いていると危なくて、全然動物には近づけないことが判明。インパラとかサルは近づくと逃げてしまうし。そしてゾウの群れに近づけるかと思いきや、ゾウがいると「まずいよ、気づかれないように逃げよう。音を立てないように急いで隠れよう」とレンジャーに言われたこと、3度ほど。そろそろと逃げながら、前後にゾウの群れの動きを見ながらいかにゾウを交わして移動するか、という方法を学びます。ちなみに、カバに追われたら、まずダッシュして逃げて、途中で90度の直角カーブで曲がると、カバはなぜかそのまままっすぐに行ってしまうとのこと......。うーーん、やっぱり結構バカなんだなと思ってしまいました。

というわけで、実は動物からウォーキングで「逃げるツアー」であることが発覚......。というのがちょっとがっかりでしたが、でも、インパラやクードゥー(シカの一種?)、サルが常にぼくらの動きを警戒しながら集団で移動しているところを見ると、ウォーキングすることで自分たちも、この野生動物界の1プレーヤーになった気分がして、その全体の不思議なバランスを肌で感じられました。

過去に、ゾウに襲われた旅行者もいるとのこと。一人は歩いてたらゾウの群に出くわし、ゾウに(鼻で)投げ飛ばされ、命からがらブッシュに隠れたところ、バシバシと蹴りを入れられ、そのうちゾウがあきらめたとのこと。ゾウも必死なんだろうけど、ゾウが蹴りいれてる図を想像すると、なんか笑えてしまいます。

IMG_8320.jpg
(奥の湖にカバがいて、それを見ながら日記を書く素子。Motoko writing her diary while watching some hippos rest in the lake.)

いまもこれを書いているのは、目の前の湖のカバの群れを見ながら。こんな贅沢な時間はもう二度とないかもな、と最後の貴重な日々であることを実感しながら過ごしています。実はここで50頭ぐらいのゾウの群れが通りすぎるのを見ながら、二人で「もう日本に帰ろう」ということでついに話がまとまりました。これを見て、素子もワイルドライフにはかなり満足したというか、そんな感じで、ケニアにはもういかなくていいかな、ということになって......。このあと、マラウィで僻地の島にいって、そこで湖を楽しんで、それで終わろうと思ってます。その島から戻ったら、きっとまっすぐ南アフリカあたりまで飛ぶかバスで一気に戻って、あとは安いチケットを探して帰ります。多分あと2週間ほどで、ついにこの5年間の生活も終わりになります......。感慨深いものがありますが、ぼくらは二人ともいまは帰るのをとても楽しみにしています。

これから島に行きますが、とりあえずその間一週間ぐらいはネットもないので、ブログもアップはできません。島から戻ってきたら帰国に向けて動き出します!

IMG_8293.jpg

We are now in the northern part of Malawi, at town called Mzuzu. We came here to go to Vwaza Marsh Wildlife Reserve. It's located in a quite remote area. From Lilongwe, we took a bus to Mzuzu for about 6 hours and stayed one night there and then we took a minibus for 1 hour and continue with pick-up truck for one more hour. There's no restaurant or market in the reserve (except for some drinks) so we had to bring all our food by ourselves and cook with fire. It's a bit inconvenient especially for the people without a car but this remote location makes this place a real nice place with so much wilderness. We stayed there for 2 nights and the 2nd night was just us, and we could see herds of elephants and hippos waking around and crossing the river just in front of our hut and there's only us watching them...

Because there are so many elephants and hippos, it can be very dangerous to walk around by ourselves in the reserve, so we did walking safari which a ranger with rifle come with us to walk. We expected that we could go very close with those animals, but actually it was completely opposite. We spotted quite a few elephants and what the ranger told us to do was just to go away from them to leave them alone. This is quite fair enough because they are not used to the people and they can be very very agressive if they find us (there were people being attacked by them). So the tour was more like running away from the wild animals rather than having a closer look at them. We felt that we were just one of the players in the wild life survival game...

We had decided to go back to Japan very soon which somehow came up when we were at our hut watching herds of elephants crossing the river. Our first plan was to go to Kenya or Tanzania to see more wild animals but we both are quite satisfied with seeing them and we are now ready to go back.

We are going to a remote island of Lake Malawi from today and spend a week there before we fly or take a direct bus to somewhere we can catch a cheap flight back to Japan.

Posted by ykon at September 21, 2008 5:06 PM | パーマリンク | コメント (8) | トラックバック (0)

September 16, 2008

またまた移動の日々でした<Lilongwe, Malawi>

昨日、ザンビアの国境の町チパタから更新しようと思ったのですが、ネット事情が悪くて更新できず、今日隣国マラウィまで来てしまいました。
というわけで、以下、チパタから書いているということで......。

----------------

なかなか落ち着いて更新できませんが、近況まで。

前回のボツワナからザンビアへ国境を越え、物価の高いザンビアもさらに駆け抜けた感じになり、すでにザンビアの東隣のマラウィとの国境の町チパタ(Chipata)にいます。


(またまた激しく移動してしまいました。アフリカのこの辺は物価高いです、ほんとに。普通のスーパーに売ってるものも高いので(ナス2つで300円しました!)、どうやって現地の人が暮らせているのか不思議だったりします。ボツワナで聞いたところでは、平均の月収は1万円ぐらいと言っていたのに......。地図が切れちゃいましたが、いまいるチパタ(Chipata)のすぐ東からマラウィが始まります。We moved a lot again in this one week. It's too expensive for us to linger about in this area, though not so as in Europe, of course. We wonder how the locals live with this price, since their wage is quite low as far as we know, and the commodity in a supermarket is quite expensive. Just two eggplants cost 2 euro! Malawi starts just next to Chipata, where we are at the moment.)

ザンビアでは、南西部のリビングストンと首都ルサカとにしか止まらないまま、チパタまで来てしまいました。移動、休憩、移動、休憩という、何をしているのか分からない日々なのに、なんだかクタクタ。8時間ぐらいの移動のせいでしょう。バスでの移動の途中で止まる小さな村には、まさにアフリカ度満点の景色がありますが、この辺は自分の車がないととてもゆっくり見学などはできずで残念です。ただ、正直なところ、こうして走ってみると、アフリカもアジアも基本的な構造は同じというか、大きな都市があってその間間に貧しげな農村がポンポンと点在という展開です。

前回ブログをアップしたボツワナのカサネでは、チョビ国立公園でカバ・ワニ・ゾウを、船にのって観賞。もはやゾウは、どこにでもいるという感覚になってきました。でも、ここは木もなくて、だだっ広い緑地の中で、それぞれがのびのびと暮らしているので、アフリカ的広大さを満喫できました。ただ、この3時間のクルーズを宿で予約したところ、テキトーな仲介業者にいいように翻弄され、参りました。詳細は略しますが。


IMG_8145.jpg
(水に体を埋める無数のカバ。ガイドの女性の説明によるとオスは一頭のみで残りは全てメスだとか。Some hippos in the water.)

そして国境を越えてザンビアへ。

IMG_8201.jpg1
(ボツワナ・ザンビアの国境のボツワナ側。川の向こうがザンビア。この2日前、素子の大バックパックがこの船の上まで運ばれ、船がでる直前に犯人確保。At the border of Botswana and Zambia. This is where we caught a woman who stole Motoko's big backpack 2 days before. )

ザンビアのリビングストンでは、ボツワナ・ザンビアの国境でたまたま知り合った同年代の女性マウリンと仲良くなり、彼女とその3人の子どもとナイスな交流。旦那さんは5年ほど前にマラリアで亡くなり、その数年前に立て続けに両親も亡くし(お父さんは、毒殺されたとのこと)、その後一人で、3人の子どもと兄弟の家族など7人の暮らしの面倒を見なければならなくなって、隣国のボツワナ・ナミビアや南アフリカを往復しながら物を買って、ザンビアで売ってなんとか暮らしているという強い女性でした。彼女と話しながら、自分たちは、中国から1年以上旅している、ということになんだか恥ずかしくなるような気持ちでした。発展途上国にいくとそういうことを常に感じ、心苦しくなったり、いかに日本に生まれたことが恵まれているかということをしみじみと感じさせられます。


IMG_8242.jpg
(マウリンが3人の子どもを連れてぼくらの泊まっていたゲストハウスに遊びに来てくれました。上の子が12歳、下の2人は6歳の双子。Maureen came to visit us in our guesthouse. She has 12-year-old daughter and 6-year-old twins )

首都ルサカは、無線ランでネットしただけ。でも無線ラン、快適でした。無線ランで金とってるのに、無料の無線がバンバンシグナル出している油断ぶりが笑えました。

明日はマラウィに入る予定です。

IMG_8254.jpg
(リビングストンを発つ直前、バス停で。They even came to send us off at the bus station. Just before we leave Livingstone for Lusaka.)

We've just crossed the border from Zambia to Malawi today, and now at the capital town of Malawi, called Lilongwe.

In Zambia, we just visited Livingstone for famous Victoria falls, and Lusaka for transit, and Chipata, a border town to Malawi. Zambia is one of the most expensive countries in Africa and we were kind of running away from there...

In Kasane, Botswana, we joined 3-hour river cruise in Chobe National Park. It's supposed to be a good place to see elephants and hippos up close. We've already started to feel that elephants are everywhere.

After crossing the border from Botswana to Zambia, we arrived at Livingstone. There we got to know a lady, Maureen, in our age(born '75) who's supporting 7 people of her family including 3 kids of her own. She lost her husband because of Malaria 5 years ago just a few years after both of her parents passed away. She said her father was poisoned to death, not knowing who did and why. Meeting those people who are struggling to live, we feel embarrased to say that we are travelling around the world more than a year... We shouldn't forget that the only reason we have this privilege is just because we were born in a developed country..

IMG_8182.jpg
(チョビ国立公園で、船から夕日を眺める。木の枝には大きな鳥が何羽も止まっていました。Sunset from the boat at Chobe National Park. There are many big birds on the tree.)

Posted by ykon at September 16, 2008 10:38 PM | パーマリンク | コメント (11) | トラックバック (0)

September 7, 2008

やっと移動が一段落!<Kasane, Botswana>

いまボツワナにいます。

(南アのPhalaborwaからいまいるKasaneまで3泊4日で連日早朝から移動。一気にボツワナ北部まで来てしまいました。We moved from Phalaborwa to Kasane in 4 days. It took much more than we expected, which was because of bad connection of local transport and some compulsory hitching..)

Kruger National Parkでサファリをしてから、ボツワナ北部の動物天国(カバと象がやたらと多いらしい)Chobe National Parkまで、3泊4日かけて北上しました。ざっと1000キロぐらいの移動でしたが、乗り合いバスの乗り継ぎが悪かったりして、予想以上に時間がかかってしまいました。

途中もうちょっとゆっくりと見ることができたらいいなとも思いつつ、思ってた以上に物価が高く、なかなか予算的に厳しくて特に見たいものがないところはさっさと移動してしまってます。

IMG_7925.jpg
(クルーガーには象はゴロゴロ。We felt like elephants are at the every corner in Kruger National Park.)

さて、南アフリカのクルーガー国立公園は、なかなか圧巻でした。ライオン、象、サイ、ヒョウ、バッファローのいわゆる"Big Five"をすべて至近距離で見ることができ、その他にもキリンやシマウマ、インパラなどの野生界での大衆キャラたちはゴロゴロ、水辺にいけば、カバ、ワニなどがダラダラとたむろ中。沼にいけば、カバが水浴びしてるそばで、ワニがそばの動物を静かに水中で狙っていて、木の上では鳥が魚を噛み千切っていて、その向こうには象の群れが......。

IMG_7975.jpg
(こんな柄してるとむしろ目立つんじゃないかな?と不思議です。We wondered if they can hide themselves well with these vivid stripes..)

IMG_8010.jpg
(クルーガーは全体的にこんな風景。手前にいるのは"ワイルドドッグ"(日本語ではなんていうんでしょう?野犬じゃないですよね?(笑))。かなり珍しいらしいけれど、素人的にはあまり有難くなく、このように視界の端に追いやられる始末。it's a dog called "wild dog". Though it is said to be quite rare it seemed just a wild dog with some unique design and hair colour...)

やはりアフリカ、という感じでした。が、クルーガーは、開けた大草原とか、大サバンナっていうわけではなく、全体的に木が茂っているので、テレビで見るアフリカの広大さはいまいち感じられないのが難点。これから向かうケニアあたりで、広大な大地を集団で駆ける動物たちの姿が見られればと思ってます。ま、実際には動物はそれほどいつもアクティブに狩りしてたり走り回ってるわけではなく、ワイルドさが売りの肉食動物たちは日中の大部分はダラダラと怠惰な時間を過ごしているようなので、それほどエキサイティングな光景がすぐ見られるわけではなさそうですが......。しかし、キリンが川で水を飲もうとして、周りに敵がいないかを何度も見渡し、それほど速くはないだろうCPUで必死に考えた挙句に断念して、パカパカと草原に走っていくのを見て、草食動物も楽じゃないよなあ、と思いました。水ぐらい飲ませてくれよ!って気分なんじゃないでしょうか。毎日まさに命がけ。

IMG_7965.jpg
(水辺に集まるバッファローの群れ。乾季(いま、乾季の終わりあたり)は動物がメジャーな水辺に集まるので見つけるのが簡単とのこと。Herd of buffalos. )

IMG_8032.jpg
(キャンプ場はかなり整備されていて、テントも快適。やはりメジャーな観光地です。ぼくらの2泊のツアーは、スタッフも非常に働きもので、食事もとてもおいしく、満足でした。Our safari tour had great guide and staff with fantastic food and tents.)

IMG_7910.jpg
(メジャーな動物の周りにはいつも車がいっぱい。You see cars as many as animals in Kruger.)

クルーガーからは、どう移動しようか考えた挙句、乗り合いのミニバスを乗り継いでなんとかいけるところまで行ってみようということになり、ほぼ毎日移動続きの日々。旅行者の大部分が車を持っているようで、やはり車がないと自由がきかないので移動も大変ですが、毎日ローカルな黒人たちに混じってミニバスに揺られていると、アフリカの雰囲気が肌に感じられてなかなか楽しいです。レゲエっぽい黒人ミュージックがどこでもかかる中、アフリカの人たちはみな軽快で親切で、いい人ばかり。一緒にバスに乗ってるだけで、アフリカのリズムが体に染み付いてくるような気がします。

IMG_8088.jpg
(Palapyeのバス乗り場、朝8時すぎ。このバスに立ち乗り2時間でFrancistownへ。Just before getting on a bus from Palapye to Francistown. No seat, standing for 2 hours to destination.)

地図のとおりに移動してますが、Nelspruit以降は、大体毎日4,5回ミニバスを乗り換えてやっと目的地にたどり着くという日々です。

特にPolokwaneから国境(Martin's Drift)を越えてPalapyeまでの間は、国境前後100キロぐらいで交通機関がなくなり、ヒッチハイクで進まなければならないという展開になり、全然予想してなかったので、なかなか体力的にもハードでした。一緒に車を待っていたおばさんは国境の食堂で働いていて、彼女は「毎日ヒッチで通勤」とのことでした。「今日は車がつかまらなくて仕事に遅れてしまってね」って笑っているのが、とてもアフリカっぽくてぼくらも見習いたいおおらかさでした。

IMG_8047.jpg
(南アフリカ・ボツワナの国境へ向けて左のおばちゃんと一緒にヒッチ中。車が来るとおばちゃんは、むしゃむしゃ腹ごしらえをしながら「ソーリー?」と、ヒッチするようぼくらを指図。案外すぐにつかまりました。Hitching towards the border(South Africa-Botswana) together with a black lady. Didn't take long this time)

IMG_8051.jpg
(南アフリカからボツワナへ歩いて国境の橋を渡る。下の川にはワニとかがうようよいそうな雰囲気。手前は素子。Crossing a border bridge from South Africa and Botswana. In the river below, there can be a lot of crocs...)

国境はすぐに越えられたものの、ボツワナに入ってからは全然車が見つからず。しかも、10人ぐらいヒッチ組みがいて、とても競争率が高く、唯一のアジア人であるぼくらは交渉もままならず、非常に不利(ここもヒッチ通勤組み多数)。ただ、一度中国人が通りかかり、ここはぼくらの大アドバンテージ間違いなしで、喜んで飛びついたものの、すぐ隣の敷地で働いているとのことで、100キロ運んでもらうわけにはいかずでがっくり。でも、向こうも多分アジア人を見て喜んで停まってくれた、という様子でした。しかし中国人はほんとにどこでもいてすごいです(ヨハネスブルグでも、中華街でとってもおいしい麺類を食べることができて感激しました)。

IMG_8073.jpg
(幸運をよんだタクシーのオヤジ。Taxi driver who helped us find a truck from the border to inner Botswana.)

国境を出たとこで2時間以上粘った挙句、もうやめようかというときににわかにタクシーのオヤジが登場。ぼくらが「食べる?」と軽く差し出したポテトチップスを袋ごともぎ取り、全部食べきる勢いでバリバリ食べまくりながら、「ここじゃ、だめだ、......モグモグ、もっといいところがあるからつれてってやる、......モグモグモグ」なんていうので、ちょっと胡散臭いなと思いながらも彼に任せて、9キロほど先に移動。すると、1時間ぐらい前にすでに移動したはずのヒッチ組みの何人かがまだそこにいて「げ、オヤジの小銭稼ぎに引っかかったな......」なんて思ってしまったけど、「大丈夫だ!粘れ!」っていうオヤジの心意気が通じたのか、30分ぐらいしてついに、ザンビアまで行くという巨大なトラックがつかまり、無事100キロ先のPalapyeまでいけることに。すでに真っ暗になってからPalapyeに着いたけれど、なんとか宿も見つかって、ほっ。

昨日は、FrancistownからKasaneまで500キロ弱を一気にミニバスで7時間ほどで移動しましたが、通りの横の草原には象が何度か見え、一度は象が前を横切っていたり、というのはさすがアフリカ、という風景でした。いまいる宿も、目の前の川にカバや象、ワニがいて、危険だからあんまり近づかないようになんていわれます。

IMG_8090.jpg
(大体移動は、こんなミニバスで。昨日は朝6時半に乗り込んで、押し込まれた中で7時間。We are using these local minibuses as transport.)

IMG_8102.jpg
(奥で道路を横切っているのは象。これは国立公園ではなく普通の道路。圧巻です。You can spot a elephant crossing the road in this photo. It's on a normal road and not in a natinal park. This is Africa!)

そして昨日の移動の最後に久々の大珍事!目的地のKasaneについてミニバスを降りると、素子の大きなバックパックがないことが発覚!その10キロぐらい手前の、ボツワナ・ザンビアの国境ではまだあったことを確認していたので、国境で他の荷物をおろしたときに一緒に外に放り出されてしまったか、それとも国境で下りた人が一緒に持っていってしまったか......。ということで、急いでミニバスで国境まで戻ってもらうと、荷物はすでになかったので、バスの集金係(ダウンタウン・まっちゃんそっくりの黒人さん)が「荷物を盗ってザンビアに逃げちゃうつもりだ!まだ国境の川のところにいるかもしれないから急いで行ってみよう!」ということで、まっちゃんとぼくら三人で走って国境の川まで行くと、ちょうど川を渡る船が来て、ザンビアに行く人が乗り込んでいるところ。そこに走り込んで、探しまわると、運良くぼくの目の前にいた男が両手に大きな布団を抱えて、背中には素子のバックパックを背負い込んで、ノソノソと乗船中でした。「おい!それはおれたちの荷物だ!」というと、「え?これ、あなたのじゃないんですか、マダム?」と、前にいた女性に話しかけ、マダムが「違うわよ、あんた間違えてもってきちゃったのね、困った人ね」と。さすがにぼくらも「どういうつもりだ?!」と怒ると、謝っていたけれど、男が実に誠実そうな雰囲気に満ちていたので、故意なのか、本当に間違いなのかはちょっと分からずで(ま、でも、ここまで運んどいて誰の荷物か分からないなんてことはとても信じられないのだけれど)、怒る素子の怒声を浴びせて、謝ってもらって、船が川を出る寸前にぼくらはギリギリ、バックパックとともに船を降りました......。あと1分遅かったら、素子の荷物は、ぼくらより一足先にザンビア行きとなり、そのまま永遠に再会できないところでした。そしてぼくらの旅の先行きも一気に変わったはずです。不幸中の幸いでした。

IMG_8101.jpg

We are in Botswana. Heading north from South Africa to northern Botswana, where another national park to see hippos and elephants is, and where stunning Victoria Falls is(located at the border of Zimbabwe and Zambia), we are moving everyday on a local minibus. We really wish we had our own car, which most of tourist in this area seems to do, but on the other hand, by travelling on local transport we can at least feel the African rhythm and people, which we truely enjoy.

We did 2-night safari tour at Kruger National Park, where we saw almost all the animals we had expected to see there. So called "Big five", which are elephants, buffalos, rhinos, lions and leopards, all came very close to our vehicle, and others like giraffes, zebras, impalas were everywhere...

We crossed the border from South Africa to Botswana on foot. There weren't any local transport about 100km from the both borders, so we had to hitch hike a lot... Since we didn't expect to do that, it was very exhausting, but finally we managed to find a big truck heading for Zambia. We hitched 3 cars from South African side to Botswanian side.

As it's quite expensive here in Botswana(so was in South Africa), we can't afford to spend days just wandering around the place. There are no cheap accomdations as far as we had checked(it's about 25-30 euro per night for a room.. ok, it's cheap as european standard, but we are on a budget...). Foods are ok, it's 2-3euro per so-so meal.

When we arrived at Kasane, a town which we arrived yesterday, Motoko noticed that her big backpack was gone from the minibus we took! Seemed that maybe it went somewhere when people got off at Botswana-Zambian border, which was 10km from Kasane, so we went back to the border on the bus. When we arrived there, the backpack was already gone, which means possibly someone was trying to sneak into Zambia with Motoko's backpack, so we rushed into the border in the hope of catching the person and the backpack. And we did! Boat which goes across the river to Zambian side was just about to leave, but we got on and fortunately a guy with Motoko's backpack was right in front of Yuki... Hu-h, it was quite a scary "adventure". If the backpack had been gone, we don't know what had happened to rest of our trip...

IMG_8092.jpg (早朝Francistownのバス停で。後ろのバスは日本の幼稚園バスを再利用したもの。At the bus station in Francistown early in the morning. People are very friendly and cheerful.)

Posted by ykon at September 7, 2008 5:30 PM | パーマリンク | コメント (4) | トラックバック (0)