一ヶ月ぐらいいたマレーシアもいよいよ今日で終わりです。明日、国境を越えてタイに入国する予定です。
今はコタバルという町にいますが、ここはムスリムが人口の大半を占めるところで、町を歩く女の人の殆どはスカーフを頭にまいています。旅行者でもある程度服装をきちっとするように、ガイドブックにも書いてあるせいか、西洋人も大体の人が肩を隠した格好をしています。
ここに来る前に少し離れたペリヘンティアン島というリゾート地にいってきたのですが、そこの開放的な雰囲気とは随分と対照的でした。ペリヘンティアン島にはトップレスのままで泳いでいる西洋人もいたのに…。
(コタバルのスーパーの中。これがマレーシアの女の人の一般的な姿です。日中はとても暑くなるのに、ほとんどの人が長袖です。男性はそういうことはないのですが。)
ちなみにムスリムが強い場所は、ちょっと怖いのではないかというイメージがあるかもしれませんが、実際には全くそんなことはなく、旅行者の多くが、敬虔なイスラム教徒はとても親切な人が多いとよくいいます。確かにその通り、ここの町では穏やかにいい人たちにたくさんあったように思います。イスラムのイメージというのも、メディア伝えられているものとは随分違うようです。
ただ、マレーシアに近いタイ側の一部地域ではイスラム過激派による問題もあるようです。ムスリムがマイノリティーのタイとその逆のマレーシアの違いでしょうか…?
明日からはいよいよタイ。物価が大幅に安くなるらしいのがとてもうれしいのですが、せっかくちょっと覚えたインドネシア語・マレー語(ほとんど同じ)が全く通じなくなってしまうのが残念です。タイでは文字も読めないし…。
それでは、今度はタイから書きます。
雄生・素子
ラフレシア(rafflesia)を見てきました。世界で2番目ではなく最も大きな花だそうです。クチンについて次の日にインフォメーションセンターに行ったところ、ちょうど2日前に開花したところだとか。早速次の日にラフレシアの咲いている国立公園へ向いました。国立公園内にラフレシアが二つ開花しており、公園入り口から歩いて1時間ほど行ったところで、直径68センチのラフレシアを発見!
5日ほどしか咲いていないという短命な花で、私たちが見たときにはすでに4日目だったので少し色が黒ずみ、枯れかけていましたが、やはりその大きさには目を見張るものがありました。
(ちなみにこれは雄花だとのこと。花の内側に毛があり、そのにおいでハエなどの虫をおびき寄せ、花粉(?)を運んでもらいます。ぼくらはなぜはじめは、この花が虫を食べるものだと思っていて、虫が入ったら「口」が閉じるのか?などわけの分からないことを質問してしまいました。ところで虫を食べる花ってあるのでしょうか?)
今は、国立公園から戻ってクチンにいます。これでボルネオ島も終わりで、次の目的地はマレー半島東海岸沿いにある小さな島です。
オリンピックも機会を見つけて結構みてます。今年は日本が強いみたいですね!なんだか日本人が良く出てくる気がします。金メダルも多いし。
それではまた。
雄生・素子
コタキナバルから一週間ほど離れて、オランウータンのいるジャングルと、ダイバーたちの憧れのシパダン島にいってきました。
私たちのいるボルネオ島・サバ州は、予想以上に観光地化されているところでした。
ジャングルは、事実上ツアーなどに入らないといけない状態で、いろんなツアーがある中、私たちは2泊3日のジャングルキャンプに行って来ました。“アンクルタン(Uncle Tan's)”というすごく人気のツアーで、私たちはキャンセル待ちだったのですが、幸運なことに2人キャンセルが出てためコタキナバルを出たその日にジャングルに入ることができました。
ツアーは想像以上に良く、3日(実質1日半)で、オランウータン、ワニ、テングザル、サソリ、サイチョウなどなど本当に沢山の動物を見ることができました。その場所は周りがプランテーションになっていて、そこから追われた動物達が密集しているため動物観察には格好の場所とか。
(この宿を拠点にジャングルを探索。ここもジャングルの中です。部屋といっても窓もドアもない場所にマットレスがおいてあるだけで、そこに3組ずつ一緒に泊まりました)
(このようなボートからの動物探しと、歩いてのトレッキングとの両方がありました)
(ジャングルに向かう途中でいきなりワニに遭遇。これは人をも襲うイリエワニ)
(ここの目玉であるオランウータンにもジャングルに入ってすぐに会えました。このジャングルに7匹ほどいるとのこと。)
(このテングザルはどこにでもいました。奇妙な顔が印象深いです)
(名前は分からないけど、珍しいらしい鳥)
(4ヶ月前にこの辺と通ったというアジアゾウの足跡。ゾウは川沿いを移動して歩いているため、一年に二回だけしかこの付近を通らないらしく、見ることはできませんでした。)
(カエルは28ほど違う種類のものがこのジャングルにいるとか。毒を持ったやつも)
(体調10センチ以上もあるサソリもみられました。背中に子どもを背負って、おなかにも子どもがいるとのことでした。普通に危ない種らしいですが、ガイドが果敢におびき出していました)
(ツアーに参加したみんな。かなりツアーツアーした感じだったけど、とても楽しくて離れがたい環境でした。もう一泊ぐらいすればよかったと今後悔中。この辺に来る機会がある人にはとてもお勧めです。)
シパダン島についてはまた次回!
明日からは世界一裕福と言われるブルネイにいってきます。物価がかなりたかいのでどれだけいれれるか分かりませんが。
それではまた!
雄生・素子
(コタキナバルのセブンイレブンで"Pocky"ならぬ"Rocky"を発見。ちゃんとグリコが作ってるので、海外用なのでしょうか)
こんにちは。
今は、ボルネオ島のコタキナバルにいます。
マレーシアに来てすでに二週間近くが経つものの、あまり何も見ずに過ごしてしまいました。でも明日から、ボルネオ島のハイライトであるジャングルにいってきます。ゾウ、オランウータン、サイなど多くの動物が住んでいるそうで、とても楽しみです。
ちなみに、コタキナバルは、日本からも直行便があるほどリゾート地として知られているものの、ぼくらの泊まっている辺りはその雰囲気のかけらもなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。汚い田舎町という印象のみで、結局写真も一枚も撮っていません。
ところで、8月6日発売の「週刊金曜日」に記事を書いたので、よかったら見てみてください。今度は第二次大戦の話題で、オーストラリアにいた日本人捕虜の話です。
ではまた。
今回は写真なしですが。
雄生・素子
こんにちは。クアラルンプールもすでに9日目となりました。都会にいると、大して何もしないうちに気付いたら日にちが過ぎているという感じです。最近は、都会にいる間は、都会らしい生活を楽しむというのがパターンになっています。とはいっても、安宿生活には変わりはなく、スターバックスや大型デパートに出入りするぐらいのことですが。そして、心地よい場所を探してそこで原稿を書いて送ってしまうのも、都会生活のリズムになっています。その間に彼女はウィンドウショッピングにいそしんでいます。
(クアラルンプールの中心地。世界一高いツインタワーにあるデパートの中から。人の雰囲気も日本みたいです)
(でもぼくらが泊まっているチャイナタウンはこんな感じ。)
(で、これがぼくらの宿。外見はかなり汚いですが、中はなかなか綺麗で快適です。
ちなみに、一泊二人で900円ぐらいです)
(ご飯はこんな感じのものを食べていて一人100円ぐらい。写真は二人分。肉や魚をつけると値段が倍ぐらいになってしまいますが……。だから、タンパク質は豆腐が中心になってます)
ちなみに、クアラルンプールでは結構観光客狙いの犯罪が多いんです。驚いたことに、ぼくらのいた宿で、なんと二日間で二人の人(日本人とベルギー人)がそれぞれ日本円で30~40万円ほどの金額を騙し取られてしまいました。二人とも、町で上手く言いくるめられて家に連れて行かれ、そこで賭博をやらされて……ということのようです。まあ、ついていかなければいいのですが……。日本人は特にターゲットのようなので、クアラルンプールに来る人は是非ご注意を!
あと、インドネシア、東ティモール、シンガポール、マレーシアを比べてみると、過去にどこの国の植民地だったかが今の国の状況にとても影響しているようです。前に人に聞いたことなのですが、それをとても実感してます。
インドネシア、東ティモールはそれぞれオランダ、ポルトガルの植民地で、マレーシアとシンガポールはイギリスの植民地でした。
聞くところによると、オランダは主に貿易目的で植民地を捉えたために、あまりその土地の文化などは気にしなかったのに対して、ポルトガルは植民地の布教に力を入れたとのこと。それは鎖国時代の日本で、ポルトガルが日本で布教を強く進めたために秀吉に追い出され、オランダは商業の方に力を入れたために、出島での行き来を許されたというからもよく分かります。
そして確かに、オランダの植民地だったインドネシアの主流な宗教はイスラム教であるのに対して、ポルトガルの植民地だった東ティモールはキリスト教なのです。
ぼくたちがこの間いったインドネシアのフローレス島は、なんとなく東ティモールに雰囲気が似てるなと思っていたら、どうも当時ポルトガルの宣教師たちがはじめにたどり着いた場所だということでした。そのせいか、フローレスはインドネシアでありながらも今もキリスト教の影響がとても強く残っているように見えるのです。
日本も400年前にもっと自由にキリスト教を入れていたとしたら、こんな雰囲気になっていたのかなと思うとなんだか不思議な気がします。この辺りに来てみて初めて、秀吉やらの政策の影響が今の自分たちの生活にも強く残ってるんだなということを実感しました。
ちなみにイギリスは、よくも悪くももっと植民地に手を加えたようで、今となっては経済的にも成功している国が多いとのことです。シンガポール、マレーシアなんかをインドネシアと比べてみると、確かにそうかもしれないと納得させられます。そしてポルトガルの植民地はどこも大きな問題を抱えているとか……。
ところで、ぼくらは明日早朝、ボルネオ島へと向います。日本でも良く知られているコタキナバル(「動物奇想天外」のプレゼント旅行の場所で有名?)というリゾート地に飛んで、そこから付近のジャングルへと足を伸ばそうと思っています。野生のオランウータンなどが見られるようです!
それではまた!
雄生・素子
※町のペットショップで、大量のネズミとカメとドジョウ(?)を発見!
(近づくと、出してほしいのか群がってきた……)
(食用?)
(ドジョウなのかよく分かりませんが)
ちなみに、ラブラドールレトリバーが1万円ちょっとで売っていました。
昨日、マレーシアのジョホールバルに再び戻ってきました。
ところで、今はスターバックスにいるのですが、ここでは、コーヒーを買えば無線LANカードを貸してくれて、ノートパソコンを持っていけば無料でネットにつなげることができます。それでこんなところに座りながら、さっきは友達とチャットをして、兄とリアルタイムで何度かメールのやり取りをして……。ほんとに不思議な世の中です。
ところで、今回、マレーシアとインドネシア間で乗った飛行機がAIR ASIAというのですが、安くマレーシア付近を飛びたい方にはとてもお勧めです。今回、ジョホールバルとジャカルタの往復で、一人4000円ほどでした!
この航空会社はチケットなし、席の指定なし、機内サービスなし、と徹底していて、それでコストを大幅に下げています。だから、早めにいって、いい席をとらないといけない、飲食したい場合は中でお金をだしてかわないといけない、などの不便はあるものの、機内は全く快適で問題ありません。ちょっと違った雰囲気で面白いので、機会のある方は是非利用してみてください。HPは、www.airasia.com です。
それではまた。
雄生・素子
写真なしもなんなので、以前載せなかった東ティモールの写真を二枚ほど……。
(首都ディリの夕日)
(国連車が数多く止まっている外国人用のカフェの前で、商売をしている子どもたち)