(杭州の西湖をサイクリング中。バイクはなかなかカッコよかった)
先週の月曜・火曜に一泊で、カテキョウしている少年・ケン坊とともに杭州へ小旅行。もともとの目的地は台州というリサイクル産業の発達した街で、そこに取材と旅行をかねて、ケン坊と一緒にいくつもりだったものの、無計画すぎて頓挫(遠すぎて一泊じゃ厳しいことが前日に発覚)。それで、取材はなし、ただ中国の農村へ行こうということで浙江省の杭州のそばの農村へ小旅行。
上海から杭州までバスで2時間、そこから富陽という小さな町までさらにバスを乗り換えて1時間、さらにさらに、そこから農村をもとめて、3輪の車で30分ほど田舎へと行ったものの、ついた場所は結構な豪農って感じの村。それほどディープな雰囲気はなく、宿もこぎれいで、少々残念だったものの、とりあえず農村のムードはケン坊も味わえたのではないかと納得。犬がいっぱいで、四川省での悪夢がよみがえり、ぼくはビビリまくり。犬好きのケン坊に「ビビリすぎだ」とからかわれる…。
(ここが訪ねた農村。白鶴村。犬うようよ)
翌日、杭州に戻って、街のシンボルとなっている大きな湖(西湖)を自転車を借りてほぼ一周。こんなでかいところ1,2時間で回れるわけない、と思いつつ走り出すと何気に1時間半で大体回れちゃった。疲れ知らずのケン坊、さすが中学生という体力。自分的には久々の運動で気持ちよかったものの、ケツが痛くてまいってしまう。ちなみに、大学時代にママチャリで三重まで行ったときは、お尻の皮が完全にアウトでした。
(サイクリングを終えてひと休み。これから上海行きのバス乗り場まで)
さて、こうして、彼との旅行に行ったのも、ケン坊が今週末には日本に帰ってしまうため。4月から高校入学です。ご両親は上海に残るのでいよいよ親元を離れての寮生活のスタート。何気にケン坊の今後が楽しみです。上海来て以来、丸1年も教えていたのでぼく的にも寂しくなりますが。
というわけで、間もなく教え子がひとりいなくなるため、これから新しいカテキョウ先を探そうかと模索中。ま、もう上海生活もあまり長くはなさそうだし、ライター業も一年前よりは軌道に乗っているので、ま、いいかな、、、とも思いつつ、カテキョウはカテキョウで楽しいので、もしいい出会いがあればやりたいなと。そんなわけなので、もし上海在住の方で、中学生、高校生の理系科目を中心とした家庭教師をお探しの方がいらしたら、お気軽にご連絡ください(日本の受験科目、インターの補習ともに可です)!メールアドレスは、右上の執筆記事一覧の上の方に書いてあります。よろしくお願いします!
最後に、最近出た記事情報を……。
○「上海ジャピオン」の先週号の泰康路特集書いてます。夫婦でのアート街デートエッセイ。
○「バイシクルナビ」の最新号で、上海の自転車最新事情についてちょっとしたコラム(記事?)を書いてます。
○「自然と人間」「SQUARE」の連載記事も近々出ます。
こないだの週末、二人で上海動物園で。動物好きの素子が前から行きたがっていたこの場所へついに!
が、その適当さ、聞いていたものの、なかなかすごかったです。かなり笑ってしまった一方、二人とも最後にはどっと疲れが出て、ゲンナリ、という感じ。
今回は写真でその様子の一部を紹介。
(犬紹介コーナーでは、あらゆる犬が檻の中に。ま、これは犬に対するそれぞれの国の意識の違いでしょう。東南アジア各国でも、犬に対する扱いは、国によって千差万別でした。犬を食べるインドネシアでは、頭蓋骨が露出した犬が歩いていた一方、タイではとても大切にされていた印象)
(一緒に写真撮影するための犬たち。が、全くやる気なしの様子)
(顔を見たとき、正直死んでるんじゃないか、と思うほど微動だにせず。周囲の人も心配そうに近づいていたような)
(しかし客がくると、ぴょんと起き上がり、きびきびと仕事をこなしていたので、なかなかの商売犬なのかもしれません。心配にはおよばなそう)
(他の犬の檻には妙なポーズを決めてエサを与える客が。。。ちなみに、動物園内で動物にエサを与えるのは基本的にOKな様子で、どこでもみなエサをあげまくり)
そしてさらに。
(犬の檻に入って、おもむろに一服する職員。かなり笑える光景でした)
(目玉のパンダ!)
(が、これがまた微動だにしない!ずっとこのまま……)
(まじで、脱ぎ捨てた着ぐるみなんじゃないか、という疑いが……)
(が、最後にはひょいと耳を動かして、態勢を変えてくれました)
(アシカ(オットセイ?)のショー。入り口に、13時~、14時~、というようにショーの時間が書かれていて、それにあわせて大勢の客が集まってきたものの、なんと5分で終了!!しかも、トークはなしで、たんたんとちょっとした技をアシカが繰り返す)
最近(ここ数ヶ月前から)、ぼくは中国への印象がとてもよくなってきていて、ほとんどのことを「いやあ、中国って面白いなあ、いい人が多いなあ」と感じるようになってるものの、この動物園には、正直ちょっとゲンナリでした。。。文化の違いとかいろいろ思ってみるものの、途中から笑いを通り過ぎている自分に気付きました。
昨日北京でインタビューの仕事があって、こっちにやってきました。
といっても、その仕事は昨日で終わり、これから上海に戻るところです。
いまはスタバでブログ更新中。
短い滞在だったものの、結構充実。
昨日は昼前について、空港から直接取材先の写真家夫婦の家へ。で、日本から来たカメラマンとともに、昼ごはんをご馳走になってから話を聞いて写真を撮って、さらに夜ご飯までごちそうになってしまいました。
二人は、ロンロンさんとインリさんという、とても素敵な中国人・日本人夫婦。北京の東側のとても居心地のいい魅力的な家で創作しながらの生活で、現代アートの写真家として世界中で活躍中。いまは、北京に、写真家たちの新しい発表の場としての写真センターを作っている最中です。
(中国人のrongrongさんと日本人のinriさん)
(うしろが建設中の写真センター)
(家の入り口。この中に、快適な家とともに、写真の現像からプリントまでの全行程ができる空間が広がっています)
(二人の友人たちも交えての夕食)
夕食までご馳走になったあと、市内に移動して、宿に一泊。カメラマンの方が、すでに少し前から北京にいて、ユースホステルに泊まっていたため、その同じユースに行ったら、なんとこれがかなりきれいで快適でした。上海のユースもとてもきれいだったので、中国の都会の安宿はレベルが高いなという印象。ま、雲南とかはかなり厳しい宿が多いのですが。
で、今日は、朝から第二の目的の「上訪村」へ。「上訪」とは直訴のことで、中国各地から、地方のお代官様の悪政などについて、中央政府に直訴するためにはるばる北京までやってきた人たちが集まっている村だということでした。場所が分からなかったので、いろんな人に聞きながらたどり着くと、噂どおりに直訴のために集まってきた人でいっぱい。で、その奥に、直訴を受け付ける裁判所の一支部みたいなものが。
その中に入って、軽い気持ちで警察らしき人に、「ここが直訴する場所ですか?」と聞いてしまったら、かなり怪しまれ、「目的はなんだ?本当に旅行者か?ここは旅行に来る場所ではない?出て行きなさい」と言葉は穏やかながらも、有無を言わさぬ感じで追い出されました。で、そのあと周囲で、直訴しに来た人に話を聞いていると、また警察が来て、まずそうなので、退散。しかし、直訴しに来た人たちは、
「こいつは記者だろう」とめぼしをつけ、「私の事情を聞いてくれ、助けてくれ」と話しかけてくるのです。
警察に見つかってはまずいと思って、少し遠くに離れてから、話を聞いて隠れて写真を撮影。で、さらにその辺をうろうろしていると、警察にずっと後をつけられる。警察がいなくなるほどのところまで行ったら、
別の直訴人が「あなたは記者だろう?ぼくを助けてくれ」と言ってくる。しかし、訛りが強く、話が分からなかったので彼らの控訴状のようなものを一部もらい、あとで読んでみることに。。。
とてもディープな雰囲気のところでした。ほんとにすごくいろいろと話を聞きたかったものの、警察の目がかなり厳しかったこと、そして、みな地方の人のため、訛りが強くて、言葉が分からなかったために、ちゃんと話を聞けずかなり残念でした。
(直訴に来た人)
で、そのあとは、ちょうど仕事で北京に来ていた、日本で活躍中の中国人の友人と昼食。彼女、可越さんは、ぼくも立ち上げ時から関わってきた、日中をテーマとした映像制作グループ東京視点を作った人。今も日本で映像関係の仕事をしているとてもエネルギッシュな人。久々に、しかも北京での再会はなかなかうれしかったです。
(可越さん。いま北京で行われている日本映画際のまとめ役)
と、長々と書いていたら、そろそろ空港へいかないといけない時間に!
というわけで、短かったものの、なかなか充実した北京滞在になりました。
ではまた。
って、yahooかどこかに書いてあったような気がしますが、実は今日はぼくらの結婚記念日。もちろん、結婚してからは10年ではなく、丸4年。10年というのは出会ってからのこと。20歳、21歳のときに出会ってから10年も経ったことを思うとなかなか感慨深いものがありました。
明日からは素子が広州へ出張のため、今日は落ち着かないということで、昨日の夜豪華ディナーでお祝いをしました。前から行きたいなと思っていた香港料理の店「恒悦軒」へ行くと、さすがにハイレベルな美味。でも、今日ぐらい豪華にと思いつつ、そんなに高いものを食べなれないぼくらは、結局ちょっと高めの日本食を食べるぐらいの金額で収まってしまったのですが。しかし、一人前1980元(3万円)のアワビっていうのはどういう味がするのか気になるところ。アワビってそんなに高級品だっけ?と高級料理を食べつけないので、良く分からない世界でした。
思えば結婚記念日、1周年(04年)はオーストラリアのイルカの聖地モンキーマイヤで迎え、2周年は昆明で、3周年、4周年がともに上海。昆明での記念日は、とても高くて驚くほどひどい味の西洋料理にやられ、結局、昆明が誇るカフェ・サルバドールで再度食べなおすという悲惨な展開。去年の上海は、ぼくらなりにがんばっていいところに食べにいったつもりなものの、まだ上海生活が全然落ち着かずだったために、なんかいまいちだったような。それに比べると今年はやっと、それなりに気持ちに余裕を持ちながらの記念日になった気がします。
それにしても4回中3回が中国。そろそろ来年は別の場所かな、なんてぼんやりと考えたりしています。
さっき、こっちの日本語メディアの記事の打ち合わせに行ってきました。で、今度、上海のカフェなどがあつまるある一画についてのエッセイ記事みたいなのを書くことになったのですが、打ち合わせ時に、担当の人から、そのあたりは「石庫門」という住宅様式だった場所で、それについても記事で触れられれば、なんていう話になりました。OK、了解ですって感じで話は終わりました。
さて、その帰りに地下鉄の駅でキップを買って改札を入ったところ、たくさん荷物を持って、こぎれいな格好をした同年代ぐらいの中国人男性に、「上海南駅はどの方向の列車に乗れば着きますか?」と聞かれました。で、なんとなくしか分からなかったので、「多分こっち方向だけど、確かではないような…」なんてこたえていると、彼が「日本人ですか?」と流暢な日本語になったので、びっくり。聞くと、日本の某有名私大で助手をやっている方だとのこと。日本在住7年。で、方向が一緒だったので話しながら帰ったところ彼の専攻は都市計画。で、さらに聞くと、研究テーマは上海の将来の都市計画へ日本での例をいかに応用していくか、みたいなことだったと思います。で、書きたかったのは以下のこと。彼が、
「ほら、この駅のそばにも『石庫門』っていう上海の伝統的な住宅の様式があるんですが、そういったことについて、こっちの大学の先生と一緒に研究しようかと……」
というのです。なんと、そんな奇遇な!
石庫門:上海独特の住宅の造り方らしいです。
いやあしかし、今日聞いたばかりの言葉について、その15分後に、それと関連のある研究を日本でしてる人にばったり地下鉄で道を聞かれて、その話になるなんて。。。なかなかびっくりでした。
こんなことから、石庫門に突然興味が沸いてきました。
でも実は、ぼくが知らなかっただけで、かなり有名な言葉だったり?
今日はこれから、とんかつ作ります。初挑戦。
(これは1月に一度載せた写真です。彼らは、民工と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者。廃虚の中に住んでいた彼らにこないだ話を聞いたのですが、今日近くまで来たので、ちょっと訪ねてみたら、なんと、空っぽに↓!となりの部屋に住んでいた女性に彼らはどうしたのか、と聞いたら春節のころに引っ越したとのこと。ひどい住居だったので、もっといいところに移ったのだろうと想像)
(今日の写真)
(これがその建物の外観。入り口の扉も何もなく明らかに廃虚っぽいのに、何組もの人が住んでます)