そよが12月1日で1歳を迎えます。
病院で、そよがモトコのおなかから飛び出てくるのを見てからもう1年!とは信じられません。ホントに、この一年は、人生の中でもっとも早かった一年のように思います。
(最近、このように鼻の下を伸ばすポーズが得意。ほー!なんていいながら)
とりあえず歩き出すのももう間もなくという状態まで成長し、毎日活発に動き回って、ぼくらを疲労困憊させるとともに、喜びを与えてくれます。最初に発するようになった言葉は「はっぱ」ですが、その意味をわかっているのかはいまだ不明なまま。でも、ぼくらが「バ、ナ、ナ!」というと、片手の人差し指をもう一方の手のひらにぶつけて、バナナのポーズをするように。そして喜んでバナナにかぶりつく様子を見ると、バナナは認識してそうで、これがおそらく最初にちゃんと理解が確認できた言葉な気がします。
そんないまの状態と、生まれたてのころを比べると、早かったけど、やっぱり1年が経ったんだなって実感します。こうしてあっという間に10年とか経ってしまうんだろうなっていうのも想像でき、そう思うと、ぼくらも、そよの成長を眺めているばかりでなく、自分たちもいろいろとやってかないと感じます。
さて今日は、1日早いけど、ささやかな誕生会。明日がモトコもぼくも入れ替わりで外で仕事の日なので。
夕食のあと、モトコが作ってくれた、そよも食べられる仕様のケーキでお祝い。きれいにできた甘そうなケーキだけど、クリームはすべてヨーグルトで中身はパンケーキとバナナ。底の周りはコーンフレークで、上はベビーボーロとイチゴ。これを切り分けて、そよには、手で好き勝手に食べてもらいました(ほとんど甘さがないので、ぼくらはこれにメープルシロップをかけてパンケーキ風に食べました)。
1歳になってまたどんな一年が始まるのか。歩き出して、話し始めるのが楽しみです。「這えば立て、立てば歩けの親心」のままですが、ゆっくりと見守っていきたいです。
また告知ですが、今日18日の夜、6時10分~7時のNHK京都のニュース番組「京いちにち」に出演予定です。京都だけの放送になりますが、機会がある方はご覧下さい!今日これから収録し、番組自体は生放送に近い感じでやるようです。
http://www.nhk.or.jp/kyoto/news610/
では、よろしく!
2年前にオランダで1ヶ月ほど泊めてもらった友人のクリステルが今日から京都に。すごいうれしい再会。これから2週間ぐらいいる予定なので、いろいろと楽しみです。
さて、今回はいくつか、イベントなどの告知です。以下のように、大阪、京都、東京で一回ずつ異なるイベントがあります。ご興味やご予定の合うものがあれば、ご参加いただけるとうれしいです。どれも充実したイベントになるよう頑張りますので、よろしくお願い致します!
★11月27日 「大阪 旅の大集合!」(東京海外旅行研究会主催)で講演
2010年11月27日(土)13:00~17:00 (講演は15時~16時半)
内容:スライドショー&トーク
場所:エルおおさか(天満橋)504会議室
大阪市中央区北浜東3-14
http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
参加費:400円(会員)/800円(一般)
定員:36名
★12月17日 京都造形芸術大学 特別講義「旅と書くこと」 (「クリエイティブ・ライティングコース特講」)
2010年12月17日(金) 16:30-17:50
会 場:京都造形芸術大学 人間館NA401教室
料 金:一般1,000円(各回)/本学学生無料
申込み:一般のお客様は、各回前日までに、エクステンション講座へお申し込みください。
定 員:一般聴講については各回30人迄 ※定員になり次第締め切ります。
http://creativewriting.jp/special/index.html
★12月20日 d-labo セミナー(スルガ銀行主催) 「旅を暮らしにする、旅するように暮らす」
2010月12月 20日(月)19:00〜21:00
場所:ミッドタウンタワー7F 東京都港区赤坂9-7-1
詳細は以下をご覧ください!
http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=262
10月28日~31日までの東京滞在、なかなか盛りだくさんでした。
28日は、早朝に京都を出て、新横浜からテレビ神奈川へ。昼の情報番組「ハマランチョ」に出演させていただきました。初めての生出演で激しく緊張したものの、中学の同級生の佐藤亜樹アナ、ミシマ社の三島さんに見守られて、なんとかクリア。まだ自分で映像を見てないのですが、最初の顔のこわばり方はなかなかのものだったような。確かに、本番前「3、2、1・・・!」と、目の前でAD(?)の方が言っているのを聞いてたときは、頭が真っ白になり、一瞬意識が飛びそうになりました。話し出したら落ち着いてきましたが、最後の方、31日のイベントの説明をぼくがする番になったとき、目の前には確か「残り30秒」だったかの紙が出ていて、それを見て瞬時に、込み入った説明を30秒でできるかな?と考えて、いや、できない、と判断して、話を短くしました。
(佐藤亜樹アナ撮影)
いやあ、ああいう瞬時の判断を常に迫られるテレビっていうのは、全く大変だな、と実感。いい経験でした。
さてそして、31日の石井光太さんらとのイベント『地を這う3時間』。すごい濃密でエネルギッシュな3時間となりました。やはり石井さんはファンが多く、お客さんもかなりいっぱいになり大盛況でした。
「ヒール」役の石井さん、「善人」役のぼく、という対極にいる二人がトークバトルするという設定のイベントだったのですが、終わってみれば、ぼくの完敗でした。
最初の1部は、まあ、「善人」なりに石井さんとの違いを際立たせながらトークができたかな、とは思ったのですが、最後の3部(作家・松岡絵里さんとの3人でのトーク)の「旅とエロ」トークに入ると、もうぼくはほとんど話せることがなくなる一方、石井さんは、どんなエロネタからもがっちり世界の暗部をえぐる話題へと展開させる豊富なネタ、そして巧みなストーリーテリング力を余すところなく発揮して圧倒。その状況に焦る中、思い切ってどうでもいいバカネタにうまく話を引っ張り込んで笑いを取ろうかと、何度か一瞬思ったものの、石井さんのド迫力のエログロネタ(例:戦争での包茎手術)の上に自分の軽いバカネタ(例:昆明での寝ゲリ)をかぶせて、70人を超えるお客さんを沸かせるだけの自信が持てずで、勇気を出すことができませんでした。そして、終了するとぐったり疲労しました。。
石井さんとぼくが一番対極的だと思ったのは、仕事へのスタンスだったと思います。石井さんは、「全生活が仕事、自分にとって書く事がすべて」であるときっぱりと言い切る一方、ぼくは、「自分にとって書く事は全くすべてではない、あくまでも楽しい生活があった上での仕事」というスタンス。
ぼくは、自分のスタンスを大切にしたいと思ってますが、しかし、「仕事に関係ないことは一切断つ」と言い切れるほど全精力を仕事に注ぎ込む石井さんの並々ならぬプロ意識は、本当に圧倒されるものがありました。この日のイベントでも、お客さん一人ひとりへサインを書いた紙を用意したりしているところからして、自分とのプロ意識の違いを感じ、ぼくは正直、自分が恥ずかしくすらなりました。全然そんなこと考えてもみなかったな、って。。
ぼくはこのイベント中に、「自分にとって書くことがすべてではない、これから自分が何をやっていくかはわからないままでいたい、できたらいつかカフェをやりたい」などと言いました。全くの本心だし、そういう自分のスタンスを肯定的に考えてはいるけれども、しかし、自分の場合は、そう考えることが、書き手としてのプロ意識を欠如させてる側面もあるんだろうな、ということを痛切に感じました。あるいは、おそらく自分は、無意識のうちに逃げ道を作ってしまってるんだろうな、と。
自分にとって、仕事以外の時間はこれからも極めて大事なものであり続けるけど、仕事をする上でのプロ意識はさらに高めていかないといけないなと思いました。書き手としてだけでなくいろんな仕事をしていく上で、それはすごい重要なことだな、と改めて痛感しました。
・・・といったことを真摯に考えるとっても貴重な機会になりました。
石井光太さん、ほんとに刺激的な男でした。自分も気を引き締めて頑張っていきたいです。
ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(淡路島ファームパーク イングランドの丘 で。ヒツジにびびるそよ)