一昨日の金曜日、またもや計画停電+停水が…。その日はたまたま授業がなく、9時半ごろに起きたら、電気がつかない!朝から電気がとまるときはだいたい計画停電。乾季で雨がほとんど降らなかった時期は2週間に一度木曜日と金曜日に停電だったけど、最近は雨季も終わったばかりでしかもこの間大雨がふったところ。なんで…?最近はとても寒くなってきて、家でもヒーターの前から離れられないのに、ストーブも使えず、トイレも真っ暗で、かろうじてソーラーパワー用の貯め水が出るばかり。そういうときは洗面器に水を入れてトイレを流すのですが、その瞬間、東南アジアで旅行していたときを思い出します。懐かしいけど、やっぱり不便。せめて事前に知らせてくれるといいのだけど…。ちなみに夕方5時には電気が戻りました。
さて、最近は昆明もめっきり寒くなってきています。年中春のような気候で、"春城"なんていう名前で呼ばれたりしますが、全然"春城"じゃない。実は昆明は昔は本当に春城だったらしいのですが、最近は異常気象の一環なのか、昆明も寒くなってきているそうです。その"春城"の名残で、マンションなどに暖房器具がついているところはほとんどなく、冬は家にいても、外にいるのと同じくらいとても寒い。友達から譲ってもらった電気ストーブのほかに、思わずもう一つストーブを購入。これで家にいても少し快適になりました。
学校の中間テストも終わり、今学期も後半に突入です。
最近は、雄生はライターの仕事がいくつか重なって、中国語はほったらかしでライター業に精を出しています。今回初めて中国人のカメラマンと一緒に仕事をすることになり、中国人との仕事のリズムが違うことを少々心配していましたが、カメラマンの彼は英語も話せ、仕事もとてもきちんとしてくれそうで、さらに腕もなかなかよさそう。気持ちよく仕事ができています。
一方素子は12月に中国語の検定テスト(HSK)を受けるため、準備をそろそろ始めています。中国に来て早9ヶ月。その割りに自分の単語量の少なさに驚愕しながら新単語を覚える毎日です。さすがに学生時代ほど効率よく暗記できず、三十路真近の現実を噛みしめているところです。
ところで、"勉強"という言葉、中国語にもあるのだけど、意味が日本と全く違い、"いやいやながら"とか"無理に"などという意味。そのことを先生に言うと、日本人は勉強がいやで仕方なかったから"勉強"という字を学習するという意味にあてたのかな、と言われました。
昆明生活もあと2ヶ月ほど。まさに光陰矢のごとし。あっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。
一週間ぐらい前だったかに虫下しをやっと飲んだのですが、その後は何も出てこず。
実は親玉みたいなのがまだ残ってたりして虫下しを飲んでそれらがウジャウジャと出てきたらやだな~と思ってなかなか飲めずにいたので、あの二匹だけだったようでほっとしてます。
回虫事件があってから回虫のことをネットで調べてたら、サナダムシの写真が見つかりました。こっちは戦車のキャタピラを伸ばしたような感じで、回虫よりもぐっと迫力があります。しかももっと腸への食いつきが気合入ってて、腸を破ることもあるとかないとか(?)。そんなことを知ると、いやあ自分は回虫でよかったな、と少し幸せな気分になれました。
最近、中国のキムチに寄生虫がなんていうニュースが出ていたようなので、もしかしてそれだったかな。。。
雄生
バ美村とベトナムの写真が追加でできたので、写真だけアップします。
バ美村
(鳥をさばく宿の人たち)
(川で野菜を洗う。向こう岸近くでは子供が水遊び)
ベトナム
(マーケットで出会ったおばあちゃん)
(イメージ通り、ベトナムは色彩豊かなところだった)
(イメージ通りのベトナム的風景(?))
だいぶ前の話になってしまって恐縮ですが、10月はじめにいった小旅行の続き、中国-ベトナム国境編をアップします。
「秘境」の村、バ美村からバスを乗り継ぎつつ一泊二日で、ベトナムとの国境の町、河口(かわぐちではなく、ハーコウ)に到着。河口に近づくと、周囲の山の斜面が一面バナナの木となり、竹でできた家が見え始めました。バスの中にいても湿度が上がっていくのが感じられ、久々の東南アジアっぽい雰囲気に懐かしさを覚えながら少し興奮。やはり国境のそばってのはいいですね。
ちなみに三人ともみなベトナムは初めて(去年私たち二人はもともと中国に着く前にベトナムを通るつもりだったものの、疲れてとりあえずパスしてしまっていた)。
河口からは川の向こう側にベトナムが見渡せるものの、とりあえず着いた初日は中国側をうろうろ。中国側なのに人の雰囲気はすでに東南アジア風。上半身裸のおっさんとかがたくさんで、そこら中で扇風機が回ってて。
(看板もちゃんと中国語とベトナム語で表記してある)
中国側のベトナムマーケットに行ってふらふらしてると、ちょっといかがわしげな裏道を覗いた雄生がいきなり娼婦に短パンをズリ下ろされるという攻撃に会いびっくり。これをベトナム風と呼んでしまっていいのかは不明だけど、とにかく中国的ではないような。マーケットで食べたフォー(ベトナム風の麺)はかなりおいしく、心に残る味でした。
(マーケットの近辺。店の人の多くはベトナム人で、中国語が通じない場合も)
その日は、商店街の洋服屋の上にあった宿の三人部屋に泊まりました。部屋はきれいだったけど、部屋に張ってあった二つの大きなポスターから、もしかしたら連れ込み宿?だったかな、という疑惑が浮上。でもそしたらベッドが三つあるのはおかしい、かな。
2日目に国境を越え、ベトナム側のラオカイへ。日本人はビザなしで15日間滞在できる。久々に国境を越え、久々に全く言語の通じない場所という感覚を味わうと、やはり旅の気分を思い出します。
(中国側の出国審査を終え、ベトナムに向かって橋を渡っているところ)
今回は、ベトナムに来たっていっても一日しかないので、あまり欲は出さずに、とにかくラオカイの町でベトナムっぽいもの食べて、のんびりしようというだけでした。
(ベトナムといったらやっぱりベトナムコーヒー。河口ではインスタントコーヒーしかなかったのに、国境って不思議。)
(春巻きにサンドイッチ。中国と違ってベトナムはやっぱりパンが安くておいしい。ちなみに普通のお店のトイレも比べ物にならないほど綺麗で感激)
(昼間からラオカイビール。かなり薄かったけど、悪くない)
(バイクタクシーがあるところも東南アジアっぽい)
中国語や英語を解する人はわずかながらいたものの、国境をちょっと越えるとすでに完全に別世界だったのが印象的でした。
こうしてマーケットやカフェをブラブラしていただけのベトナム滞在でした。でもうれしかったのはベトナムコーヒー、春巻きの皮、ニュクマム(フィッシュソース)などを買えたこと。お隣の国なのに、昆明ではこういったベトナム製品を見かけることはほとんどないので。
夕方中国側の河口に戻り、その足で昆明行きの夜行バスで戻ってきました。また例の寝台バスですが、今度は最後尾の席(ベッド)で、五人が隙間無く川の字になって寝るという悲惨な展開。私たち三人以外が女の子で、タバコすぱすぱのオヤジじゃなかったのが助かりましたが、雄生はそういうときにすでに他の女の子から「ゲッ、オヤジいる!」と思われている立場だということを自覚しなければならず、少々心苦しいものがありますね。
たった一日だけの滞在だったけど、初めて訪れた国、ベトナムにすごく興味がわいてきて、近いうちにしばらく旅行したいという思いが強くなりました。