(30日午後7時頃の空。部屋のベランダから。この写真はちょっと明るくなるように加工してますが、実際に最近は8時すぎまで日が落ちない。昨日、今日の午前と久々に雨が降り、ちょっと涼しくなって気持ちがいい)
今年の昆明は、30年来のとても乾燥した気候とのことで、いつもなら5月ごろからぼちぼち雨が降り出すらしいのに、今年はほんとに雨が少なくて困る、と現地の人は口々に言っています。私たちとしてはその方がうれしいと思っていたのですが、ところが先週末になって、水不足が深刻らしいとの掲示がマンションに張られ、いきなり二日連続で私たちの住む地域が計画停電(中国は水力発電に電力の多くを頼るため、水不足だと電気がなくなる、ということなはず)に。朝9時から夜7時まで電気が使えなくなり、しかもそのためマンション内の水の汲み上げもストップするため、水も使えない。太陽熱によって温められてマンションの屋上に貯めてある温水のみは出るものの、それはほぼ熱湯なため、熱すぎて使えない(普段はこれに水を混ぜて適温にして使ってる)。
とまあ、このまま水不足が続くのは明らかに問題。そして中国ではそういう場合になんと「人工降雨」というのが結構使われるらしいのです。空に何か薬品をまいて人工的に雨を降らせる。技術的にそういうことができる、というのはなんとなく聞いていた気がしますが、実際に中国でそれを使ってるとは知らなくて、びっくりしました。
中国では農薬の使い方も激しいので、人工降雨というのもなんか体に害があるのではないかと危惧してしまいます……。
ですが、昨日は久々に大雨(スコールのような大雨)、そして今日の午前中も結構雨が降ってくれてほっとしました。気温もちょっと下がって過ごしやすくなったし(とはいっても、暑さはそれほど大したことはないのですが、現地の人は日本人に比べて暑さには慣れていないようで、今の暑さは我慢ならないといった様子。友達と昼間に待ち合わせをすると、大抵いやがられる。ちなみに気温は30度前後で乾燥してる)。
そろそる雨季に入るじゃないかと思います。降ったり晴れたりの日が3ヶ月ほど続くようなのですが、それにあわせて松茸も一番美味しくなるので、楽しみです。
ところで、元日本兵の話はだんだん怪しくなってきてしまってますね……。今後の展開は気になりますが、突然マスコミなどが盛り上がってしまっただけという感も否めません。
フィリピンに元日本兵がいるかもしれない、という情報にすごく興味を覚えています。というのも、昨年タイ・メーソットで二人の残留日本兵と出会い、また、タイ・メーホーンソンでは元日本兵の家族(現地人。本人は故人)にも会ったからです(詳細は、以下:タイの二人の残留日本兵、タイの故残留日本兵の家族の写真・説明)。
フィリピンにはまだ数十人の元日本兵がいるかもしれない、という報道もされていますが、それもあり得る話だな、という気がします。以前はタイにも随分と残留日本兵がおり(30年前に今村昌平が彼らについてのドキュメンタリーを撮っています。最近DVDで発売)、現在は私たちが会った二人を含め三人が暮らしているとのことですし、ビルマ(ミャンマー)にもまだ生存者がいると聞いたような。またインドネシアでも、戦後インドネシアの独立戦争に参加するために多数の日本兵が残って戦ったというのもよく聞く話です。
私たちがタイ・メーホーンソンで会った元日本兵の家族(妻・息子・孫に会った)によれば、その元日本兵(ビルマのカレニ族の独立戦争に参加)も戦後日本政府とは連絡を取ってはいなく、6年ほど前に亡くなっていますが、状況としては今回のフィリピンの人たちと似ているようにも思います。そのタイの元日本兵がほとんど存在を知られぬまま亡くなっていったように、他にもそんな人は結構いたのではないかなという気がします。ただ、今村昌平ドキュメンタリーの中にもあるように、日本政府が以前からそういう未帰還者の存在を公式に認めたがらないため、なかなか話が進まないのでは。。。
今、突然メディアで盛り上がっているものの、これまではそのような存在に気づきながらも日本が彼らを見捨ててきたという側面があるのも見逃せないように思います。
(最近は晴れの日が続いている。例年はすでに雨季に入っているはずなのに今年はひどく乾燥してて雨が異常に少ないらしい。6月以降はもっと雨季っぽくなるらしく、だから昆明は5月が一番暑い時期だとのこと)
今日また中国人の友達二人に連れられて、新たな食べ物に挑戦。
豆腐の網焼き料理。バオジャン豆腐とかいう食べ物。網の上で生の豆腐を焼くと、皮がぱりぱり、中がとろとろに。噛むと、プチ、トロ~の食感でとてもおいしい。彼女たちは週一回は食べているそう。ただ、注文する量が半端ではなく、4人で100個も頼むから食べきるのが大変でした。はじめはとても美味しかったのに、途中で少しうんざり。みんなで80個ぐらい食べて少々気持ち悪くなってしまった……。今日は豆腐を食べにいこうといわれたけど、ほんとに豆腐だけでした。
でもその後、デザートということで別の店で食べたのが、米布(ミーブ)。中国版カスタードクリーム、といったところか(でも色は真っ白)。それを小さな土鍋にいっぱい入れてスプーンで食べる。なかなかイケました。
バオジャン豆腐、米布ともに、写真を撮らなかったのが残念!
あと、今日は友達にすべてごちそうになったのですが、何度か「謝謝」といっていたら、中国人はあまり友達に「謝謝」と言われるのを好まない、と言われてしまいました。友人同士ではあまり言いすぎない方がいいのかも。
確かにこれまで台湾でも昆明でも、ごちそうされても中国人はあまり「ありがとう」といわないという印象がありますが、その代わりちゃんと別の機会にごちそうをしてくれる。それがより中国式のお礼の示し方なのかな、となんか納得。
(仕事の合間にトランプに興じる町の人。中国人とトランプというのはちょっと意外な気がしましたが、街なか、カフェでも多くの人がやってます。食堂で鍋を囲みながら、という姿も見かけます。また、あるカフェには「トランプ禁止」の表示があったり。もちろん、麻雀をやってる人も多数)
最近の自分のライター活動は、チャンスが増えてきたようでなかなか話が進展せず、もどかしい日々を過ごしてます。
東南アジアにいた頃から今まで、概ね一ヶ月に一つぐらい何かしら書いてこられた感じですが(隔月の短編連載+隔月程度で他のルポなど)、もっと執筆量を増やすべく、そしてもっと分量の多い原稿が掲載してもらえるようにと、日々悪戦苦闘してます。
これまでは、旅をしながら情報を集め、興味の向くままに移動を続け面白い人や事柄に行き当たっては企画を出して原稿を書く、という形でしたが、一ヶ所に滞在すると、なかなかそういうわけにも行かなくなるので、ここ昆明では、もっと生活に密着した文章と、これまでの旅の紀行文、というのを軸にしようと考えてきました。しかしそれがともになかなか進んでいない……。
今月は、10日ほど前に隔月連載の短編人物ルポの原稿を仕上げた他には、東南アジアの旅の紀行文を二つ(海関係のものと、結婚をテーマにしたもの)を、テーマにあわせていくつかの出版社に送り、その返事待ち。とりあえず話が進む可能性があるのが二ヶ所。一つは、すでに送った海関係の原稿に興味を示してくれて写真もみたいと言ってくれた海系の旅雑誌。そしてもう一つは、これまでいろいろとお世話になってきた知り合いのベテランジャーナリストの方に紹介してもらった月刊誌。ともにまだどうなるかは全く不明ですが、ついつい勝手な期待を膨らませてしまったり……。
紀行文の掲載先を探してみて、やはり紀行文はジャンル的にもなかなか難しい気がしてきます。載せてくれそうな雑誌がまず少ないし、また自分自身、他の人の書いた紀行文を読んで、すごく面白いと思う機会は結構少ないということもあって…(一番印象に残ってる紀行文は、小田実「なんでも見てやろう」。あとは村上龍のエッセイ集に載っていたインドの紀行文。また、大の沢木ファンとしては、もちろん「深夜特急」も印象深いものの、彼の場合、他の作品の方が断然面白い)。ま、そんなのは言い訳に過ぎず、結局は自分の力不足を感じているということなのですが。
また、上記のとは別に、タイの話題で以前書いたそこそこ長さのあるルポが一本、ある月刊誌への掲載が決まり、細かな修正作業などもすべて済み、あとは掲載を待つのみとなっているのですが、掲載号はまだ未定。多分近々、と思われるのですが、ちゃんと決まるまでは少々不安……。
と、最近の自分の仕事事情について書いてみましたが、やはり結局はもっと書かなければいけない、ということを再確認。もっと自らテーマを探しにいかないと。
雄生
写真を撮れなかったのが残念ですが、今日街で「豚の脳みそ」を食べました。前回写真ともに紹介したゲテモノたちよりも名前的なインパクトはかなり大きい気がしますが、唐辛子いっぱいの真っ赤なスープの煮込み料理で、見た目的には穏やか。スープの底からスプーンで掬い上げて出てきたのものは、確かに脳みその一部とすぐ分かる。味は、とても濃厚な豆腐といった感じでなかなかイケました。ただコレステロールが高そうなイメージで、少量で十分。
中国人に連れていってもらった街のフードコートの単なる1メニューで、名前は「脳花(ナウフア)なんとか」。なかなか綺麗な名前を冠した中国らしい食べ物でした。最近日本では重慶の火鍋がはやっていると聞きましたが、これは火鍋に入れて食べるものでもあるとか。
市場やスーパーで、豚の体のほぼ全部分がバラバラになった状態でドサッと机に置いてある場面を見かけますが、中国では豚はほんとに隅々まで利用するのだなあ、ということを実感。頭も足もそのままの形のままで売買。
ビルマで豚肉の炒めものを食べたとき、料理の中に入ってる豚肉に皮膚の毛までそのままついていてびっくりし、それは最初はちょっと抵抗がありましたが、そういうのも食べているうちにだんだん何を食べても気にならなくなってきたように思います。
ただ、聞くところによると、中国の田舎のトイレでは、トイレが豚小屋もかねていて、ヒトの大便が落ちてくるのを下で待っているブタが食べている、という場面がよくあるようですが、その様子を見るとさすがにその後ブタを食べる気がしなくなる、というのはよく聞きます。
一度そういうトイレにも行ってみたいなと思ってます。。。
(今日の訪問先。広いリビングのある4LDKぐらいのうちに家族三人で住んでいる。とてもブルジョア風なご両親が出てくるかと思ったら、庶民的で気さくなお母さんで好感度大)
昨日書いたとおり、今日は、デンマーク留学予定の高校生女の子のうちへ。育ちのよさそうな彼女自身の雰囲気の通り、リッチそうな家庭で、とても便利な場所にあるかなり広くきれいな家だった。夕食を一緒に作るのかなと思っていたところ、家にはお手伝いさんもいて、結局私たちは食べるだけに。
(お父さんもやり手のビジネスマンのはず。「さあ今日は飲んでくれ」風な雰囲気にぼくが答えられず申し訳なかった。料理はお手伝いさんが日本人向けにさっぱり味にしてくれた)
お父さんは建築会社の社長さんで、お母さんは数学の先生。とても気さくな人たちで話しやすい。中国では来客をとてもよくもてなすと聞いていますが、家族みなで暖かく迎えてくれ感激。食事もかなり大量に作ってもらい、また、お父さんには高級なお酒を開けてもらい(アルコール度53度と聞いて、お猪口のようなものに1杯飲むだけにしましたが、ちょっとお父さん的には残念そうだったような。「とてもおいしいのですが、酒に弱くあまり飲めないので、ほんの少しで結構です」というような言い回しがうまくできないため、失礼なことを言ってしまってないかと少々不安だったり…)、最後には、箱詰めになったお茶の手土産までもらってしまい、大変恐縮してしまいました。
昨日「小皇帝」という言葉を書きましたが、友人の彼女は、とてもしっかりしていて、独立心も強く、全くそんな風ではなく、きちっと育てられたという雰囲気に満ちていました。
(彼女は今18歳。中国では18歳で成人になるとのことで、その記念に写真撮影に行った結果が左のポスター。一連の写真は、このポスターの他にとてもきれいな一冊のアルバムになっていた)
いい家族と知り合えてよかったととても満足な気持ちで帰宅。地元の人の新たな世界を垣間見れた感じでうれしいです。
また、今日も含めて最近何度か中国人と話したところ、日本人でかっこいい男性といえば高倉健、女性では吉永小百合、山口百恵というのが相場のよう。年齢を問わず彼らは人気のようで、なんか懐かしい気分にさせられます。
去年は昆明にも高倉健が映画の撮影にきてます。今年の秋ごろ高倉健主演で雲南省が舞台の映画が公開されるようで、そうなったら雲南の人気は日本でも急激に高まりそうな予感。
(以前、「抵制日貨」「FUCKJAPAN」などと書かれた街の壁の写真を載せましたが、そこの今の様子。それらの言葉は白ペンキで覆われ、街にもあのころの雰囲気はすっかり消えました)
今週は、中国人との約束がたくさんでなかなか忙しい。
昨日は昼飯を街で二人の中国人大学生と食べました。一人は私たちのビラを見て電話をくれ、頻繁に会うようになった女の子、もう一人は友人の紹介で知り合った男の子。最初は一人ずつ会っていたのですが、言葉の問題、また年齢などの違いもあり、頻繁に会っても話題がなかなかもたないため、最近は彼ら二人と一度に四人で会う機会が増えてきてます。そして、初心(うぶ)な雰囲気の二人をちょっとからかってけしかけると、だんだんと二人がいい仲になってきているような……?男学生が女の子のことを気になってそうで、今後の展開が楽しみな二人。
そして、今日は、前回書いたように、以前京都に住んでいて日本語が上手い中国人女性と夕食。旦那さんが京都大学に留学していたときに、一緒に3年ほど京都に住んでいたとのこと。年齢は私たちと同じぐらいかちょっと上、という感じで、陽気で話しやすく、今後もたまに会うようになりそうな感じ。日本語が分かる人だと、中国語についても細かいことが聞けていいのだけれど、話が日本語ばかりになってしまわないように注意が必要。中国では「カメ」はイメージの悪い動物で、相手を罵るときに使われる言葉だとか、一人っ子政策で(子供が親にとても大切にされ、過保護に育てられるケースが多いため)わがままな子が増えて、今、そういう子供のことを「小皇帝」と呼ぶ、などということを教えてくれて面白い。
明日は、前の土曜日に会った高校生の女の子のうちで夕食を一緒に作る(食べる?)ことに。彼女は、秋ごろにデンマークに留学する予定だとのこと。なぜデンマークに?と聞くと、「前からの夢だった」と言っていたものの、話が深まってくるにつれ、実は彼氏(と呼べるぐらいの存在の人)がイギリスに留学するため、それを追ってということが判明。じゃあイギリスに行った方がいいのでは?というと、金銭的な理由などもあるとのことで、とりあえずデンマークにしたとか。デンマークに行く、と聞いたとき、彼女はキャリア志向のバリバリ系かなと思っていたものの、意外にとても普通の女の子風で、しかも赤裸々に話ができるので楽しい。
そして、ちょっと間をおいて、金曜日にまた別の子、土曜日にもおそらくまた上の初心な男の子(ちなみに明日も大学の食堂で彼と昼飯。彼は押しが強く、誘いも激しい)。。。といった感じで、最近突然中国人と交流が増えてます。
中国語実践の機会が増えるとともに、やっと中国人の生の声が聞けるようになってきました。
昆明生活3ヵ月半にもなると、だんだん中国人の友達も増えてきています。1ヶ月目くらいに、日本語と中国語の語学練習を募集したのですが、そのときの張り紙をみて連絡をくれる人が今でもちょこちょこいます。今日も新しい女の子に会いました。
今まで合計7件電話があり、そのうち2件が当日ドタキャンでそれ以来連絡なし(一人には、雨が降ってるから会うのやめよう、といわれた)。今日の女の子を含めて4組と会いましたが、すでに一組とは1回あっただけで会うのをやめました。というのは、二人組みの一人の態度がかなり高圧的であわなそうだなと思ったからです。あとはとてもいい子たちでまあまあ満足してます。でも、日本語と中国語の語学交換という形で募集したにもかかわらず、全ての人が日本語には興味がなく、英語を勉強したい人たちばかり。私たちの中国語があまりにもだめだったので、"日本語か英語を話せる人希望"と書いたためか。。。英語を勉強したいなら西洋人の方がいいのでは?と言ってみるのですが、ただ使える機会があるだけでも良いみたいです。こんな感じで、それぞれ週1回くらい会っては英語と中国語のちゃんぽんで会話をしてます。
そして、来週の月曜日にまた新たな人たちと会うことに。彼ら(夫婦)は、京都に3年間住んだことがあるというれっきとした"日本語勉強したい"人たち。年も近そうな感じで、彼らと仲良くなれればいいなと思ってます。
(前回の写真の中国人友達の家で飼ってる犬)
(先週中国人の友達のうちにディナーに呼ばれたとき。こっちで家庭料理を食べたのは初めてで、うまかった)
昨日からまた風邪気味に(ゆうき)。日本、オーストラリア、東南アジアと、これまでほとんど風邪など引かなかったのに、昆明に来てからは毎週のように風邪気味、そしてたまに熱も出たりして、実に不可解です。
食べ物かな、とか思っていたけど、体調を崩すのがぼくだけなので、そういうわけでもなさそうで、最近はもしかしたら、標高1900mという高さのせいかななんて思ったり。
これぐらいの高さでも体調に影響が出るものなのかどうかは不明ですが…?
明日から来週にかけては中国語の中間試験。試験なんて何年も受けてないので懐かしい感覚。
前に書いた通り、ベトナム人のクラスメートはやる気ない人が多く、試験だから来ない、という輩が今週から増えている感じですが、今日久々に来たやる気ない番長のようなベトナム人に対して、先生が2時間丸まる無視し続けたのはさすがに胸が痛みました。でも、ほんとまるで中学校のような感じで、新鮮だったりします。
友人が帰って二日。こちらの休みももう終わりで、明日からはまた学校です。こっちの休みは、「五・一節」といって5月1日のレイバーデーを祝ってのものなのですが、実はこっちでも黄金周(GW)と呼ぶとか。
友人と一週間ともに過ごし、久々に日本での日々を思い出していい刺激を受けました。勉強してるとはいえ昆明でフラフラと自由に過ごしていると、いつの間にか日本での生活感覚を忘れがちなので、自分の生活を見直す上でも日本で働く同世代の人に会うのはいいことだなあと実感しました。とりあえずもっと書いて金を稼がなくてはと気合が入り、早速昨日から執筆活動に励んでいます(といっても、今は毎度の連載の締め切りに追われているだけですが…)。
また、グルメな彼がいた間にこれまで行ってないところでいろいろと食べることが出来たのもいい収穫。前回のキノコ鍋(今回初めて、松茸が雲南省の特産物だということを知る)に続き、家の近くに、ドレスコードまであるなかなかナイスなレストランを発見。いわゆるフツーの中華とは違う中華料理を堪能。グルメな友人もそれなりに満足。
(左は牛肉料理、右は豚の脂の料理。ともに高級感のある味)
そしてその夜にいった町角の屋台食堂では、ゲテモノばかりを注文してみる。爪まで付いた鶏の足、鴨の舌・内臓、カエル、ザリガニ、コオロギ風の虫、とそのほとんどがそのままの姿で出てきた。カエルは尻の周りに一番肉が付いているため、そこをかじるのだけど、カエルの形がほんとにそのままなため、妙な気分に。結局かなり残してしまう。盛り上がったのは注文中と、出てきた直後の数分のみだった。ゲテモノは、ちょっとでいいことを学ぶ。
(左上隅から時計回りに:カエル、爪付きの鶏の足、鴨の舌・内臓、ゴーヤの肉詰め、コオロギ風の虫、牛肉、ナス。ザリガニはこの後に来た)
(カエル。大往生といった姿のまま。下半身に比べて上半身が貧弱で意外だった)
ゲテモノの後は、友人のたっての希望もあり「暗闇ディスコ」と呼ばれる空間を目指すも、不発に。場末のスナックという感じで、非常にしょぼかった。昆明にも風俗街があることを発見しましたが、活気のない雰囲気に友人は意気消沈。
明日からは試験期間。結果は関係ないのですが、今日はこれから勉強しないと……。
(散打の練習に励む友人。左は昆明在住自衛隊OBの友人。ぼくは情けないことに、この二日前の練習の筋肉痛で動けず、カメラマンに徹することに)
昨日は昆明から1時間ほどのアンニンというところにある温泉に行ってきました。そこはちょっとした温泉街になっていて、錆びれ具合が熱海を思い出させる感じ。私たちは、友人の案内のもと“日式温泉”へ。日式と名乗るだけあり、森林に囲まれた綺麗な温泉で久々に湯船に浸かることができ満足でした。雰囲気は屋外健康ランドという感じで、水着着用、子連れでわいわいやっている家族やカップルが大半で、久しぶりにレジャーの雰囲気を味わいました。ただお湯はただの沸かし湯だった。中国ではバスタブに入る習慣がないため、お湯に浸かる=温泉、ということなのかもしれません。
本来はその施設で一泊する予定だったのですが、予約の電話を入れていなかったため、満員で宿泊できず、昆明に戻ってここの名物であるキノコのお店へ。昆明ではちょっと高めのお店だけあり、味、雰囲気ともに大満足。恵比寿在住の友達にも満足してもらえました。
(キノコづくし鍋。雲南はキノコが有名。日本でも売られている中国松茸は雲南から輸出されているとのこと。今は時期ではなく乾燥ものしかありませんが。そのほかは網状の伸びるキノコなど、変わったキノコが豊富)
(イモムシみたいなののから揚げ。ピーナツっぽい味がしたけど、ほとんど油の塊であまりおいしくなかった)
その後は、日本人オーナーがいるカフェへ。せっかく友達が来てくれているのに、毎日日本人とつるんでいるのはどうかな、、、という気持ちもありますが、楽しいからまあいいか。普段一緒に勉強したりしている中国人友達はほとんどみな実家に里帰り。今週一杯は中国もホリデームード満点です。
(右端がオーナーの一人。彼女は中国で中国医学を勉強したれっきとしたお医者さんでもある。体の調子が悪いときは彼女に相談すると親身に診断してくれる)
今来ている友人が毎晩熱心にブログを更新しているので、こっちもつられてしまってます。
今日は、彼の昆明での一番の目的の一つだった中国の打撃系格闘技「散打」を挑戦に道場へ。練習はまずかなりハードなフットワークのようなものから始まりびっくり。そしてそれが終いにはバク中やら回転蹴りなど、雑技団のような動きになり、全くついていけず。久々に高校時代のバスケ部の練習が思い浮かび懐かしい。
そのあとのスパーリングでは、大学時代体育会ボクシング部だったその友人がそこの一番弟子と一戦交え、なかなかの好試合を展開。とんでもないキャラの男であるがその姿に見直してしまう。そして今回この道場を見つけてくれた元自衛隊の友人もさすがにいい。まだ十代の未来のある若い練習生の足に怪我を負わせるすごいキック。もちろんぼくは、スパーリングには不参加。
先生はなんと、94年~97年まで少林寺の中国全土チャンピオンというすごい人だったものの、とてもきさくな優しい人。練習生たちはみな十代で素直な少年たち。日本人のぼくらに興味を持ってくれ、こっちは片言の中国語ながらも交流が進みうれしい。
ただ、もっとうれしかったのは、散打の練習前に中国人とともにバスケが出来たこと。高校生ぐらいの中国人に、「ちょっと胸を貸してください」的に2対2への練習に誘われ、そしてそれなりに面目を保つプレーができ、最後に「きみもなかなかうまかったよ」などと調子に乗って言っている自分が笑え、でも正直かなり満足。
今全身筋苦痛で、しかも膝の古傷をまた少し痛め、明日は朝からキツソウ。その体で温泉に行きます。
ところで、友人が来てからの数日、町でぼくが中国語を使う機会が増え、いろいろな人と話してますが、改めて昆明はいい人が多いなと実感。反日ムードがさめ、今は逆にそういうことを感じられてうれしいです。
友人が来たら一週間昆明で何をしようか、と思っていたのですが、彼自身のキャラもあり、予想以上に予定が詰まり毎日意外と充実。といっても、観光しようというわけでもないため、こっちの友人たちとつるんで、昼夜の昆明を舞台にダラダラと過ごしているだけですが。
前から行こうと思っていた「花鳥市場」にも昨日初めて行くことに。生き物が中国っぽい雰囲気で売られていてなかなか面白い。ヒヨコとアヒルの子に色が塗られて売られていたのはかなりびっくりかつ笑えました。一匹30円ほど。ハトやクジャクも売っていて、ハトが2000円ほどと意外に高価だった。
(色付きのヒヨコとアヒルの子)
(金魚が大人気)
(何に使うのか分からない虫。飼うって感じでもないし、鳥のエサには大きい気がするし…)
また漢方薬局では、トカゲ、タツノオトシゴ、鹿の足の干物を発見。精力剤を探していた友人は、嬉々として購入。
(右から、トカゲ、鹿の足、タツノオトシゴ。これらを中国の白酒など高アルコール度の酒に一ヶ月つけた後に飲む)
今夜は、彼の目的の一つである格闘技を習いに行く予定。散打(サンダー)という名で中国の実戦打撃系の格闘技。大学時代体育会ボクシング部の彼と、自衛隊出身の柔道家とともにぼくも練習に参加しようかと思ってますが、少々不安。。。
(花鳥市場で。結構昆明を楽しんでくれているのでは?)