MAP内の旅の記録を追加しました。
これで一応、2003年6月の旅の始まりからいままでの行程すべてが見られます。
昆明は毎日穏やかな気候が続いています。最低10度、最高20度ぐらいでしょうか。でも空気がとても乾いているので、日陰に入ると肌寒くなります。オーストラリアのパースやバンバリーの春、秋を彷彿とさせます。
来週火曜からいよいよ学校スタート。雲南師範大学に通うことになってます。
右のMAPの欄を更新しました。地図をクリックすると拡大図と移動の詳細が出てきます。
数ヶ月前から、移動の詳細を掲載しようと思っていたのですが、途中まで書いたままほったらかしになってました。全部書いてから、と思うとまたのびのびになってしまいそうなので、とりあえずそのときに書いたところまでをアップしました。
東南アジア、オーストラリアを旅される方は、参考にしてみてください。
さて、何を書こうか、という感じです。
数日前から部屋にADSLが入り、いつでもネットできる状態となりました。だから、もうちょっと頻繁に更新したいなと思ってはいるのですが、その一方で、毎日の生活に変化がなく、何かを書いたらいいのか、と考え込んでしまう日々だったりします。
唐突ですが、2年近く旅をしてみた今、そして昆明で腰をすえた生活を始めた今、二人とも自分たちは本当に旅することが好きなわけではないのかもしれない、ということを感じはじめています。もちろん普通の意味では旅は好きなのですが、他の長期旅行者と比べると、自分たちはこれほどにも長い旅に向いているかというとそうでもないと思えてくるということです。
旅中のこのHPからだと、毎日精力的に何かを見て回って充実しているように見えるかもしれませんが、実はHPに書いていることの合間合間にはひどく長くダラダラした時間があるんです。ほとんど何もしてないに等しい時間が。そして常に移動後には、同じ場所にしばらくいたい、という気持ちが出てきていました。
今、定住生活を始めてみて思うのは、上のような気持ちは、旅がひどく長くなっていて疲れていた、ということも確かにあるのですが、それ以上に、ぼくら自身がいろいろなところを見て回るより、一箇所でいいからゆっくりと異文化に浸かることに興味があるせいだろうということです。
そういった意味で、今はほんとに日本にいるのとあまり変わらないような生活になってしまっているものの、日々ちょっとしたことで中国という国を感じることを二人とも楽しんでいます。
さて、次回からはそんな些細な中国的日常生活のことを書いていこうと思います。
とりあえず次回は、今の部屋を選んだ基準について、にする予定です。
更新頻度、がんばって上げたいです。
ではまた。
こんにちは。
淡々とした毎日が過ぎています。
昨日ぐらいまでずっと春節休みが続いていたため、多くの店が閉まっていたりして、なんとなくぼくらも休み気分になってしまっていました。
(2月9日元旦。町は多くの人で賑わう中、路上に文字を書く物乞いが。こちらでよく見かけるスタイルで、なんだかとても中国っぽい気が。)
(昆明名物?町の中心にある池。鳥がたくさん)
でもちょこちょこと出来ることを始めています。
まず雄生は最近は、広い部屋を存分に使って、書きかけの原稿を日々書き進めています。快適な空間があるため、なかなかはかどっていい感じです。一方素子は、楽器を弾いてもご近所さんにあまり迷惑がかからなそうな感じなので、中国の楽器をはじめることになりそうです。二胡や月琴、琵琶、また、葫芦糸(フルース)という雲南少数民族楽器などなど、色々あるのですが、前から気になっていた二胡から始めてみようかと思案中です。
(楽器店で試し弾きをさせてもらいました。見かけによらず結構難しかった)
また、東京在住の中国人の友達からパソコンとメールでできる仕事を回してもらえることになり、それを始めました。原稿料だけでは今のところ貯金は増えそうにはないので、こちらで日本語を教えるなどして働こうと思っていたのですが、収入も中国価格になってしまうので、ちょっと迷っていたところ、そんな話を得ました。バイト的なものとはいえ、日本のレベルの収入となると、こっちでは結構大金なので助かります。それだけで、生活費のかなりの部分が補えそうです。
前にも書きましたが、学生ビザでこのように副収入を得ることもどうも違法ではなくなったようだし、また、これまで学生ビザでは中国からの出入りが自由にできないらしかったのが、それもつい最近変わったとのこと。ビザの有効な範囲内で何度でも出入国ができるようになり、これもまた朗報でした。
このようにほんとに最近、中国は自由になっているらしいです。ここに来るまでは中国では色々と不自由を感じるのではないかと思っていたのですが、全くそんなことはなく、本当に快適に過ごしています。ただ、居場所を警察に届けないとだめなことや、電話線を引くのに外国人は保証金が高い、などということはありますが。ちなみに私たちの大家さんは警察官で(しかもとてもいい人)、困ったときは何かと助けてもらえそうです。
(マンションを出てすぐの道。このあたりは自動車修理所が多い)
(マンションに一番近い公衆トイレ。私たちが良く行く地元の食堂にはトイレがあるところが少ないため、食事中にもよおすとこういう公衆トイレを使うはめに。もちろんドアなし)
2月末からは学校も始まり、中国語の家庭教師も探そうかと思っています。家庭教師は1時間400円くらいで、学校でマンツーマンで習う額の半額くらい。そのかわり質はピンキリなのですが…。
それではまた!
雄生&素子
中国は今日が正月、いわゆる旧正月、春節です。昆明では、6日あたりから多くの店が春節休みに入り、15日ぐらいまで休むのが平均的なようです。かなりの大型休暇。
それだけ重要な行事というのがよく分かったのが、昨日の年明け前の町の様子でした。夕方ごろからどの道にも爆竹の音や打ち上げ花火がみられるようになりました。
(近くの裏道で花火、爆竹を鳴らす子供たち。写真からはそんな様子はよく分かりませんが…。以下同)
ぼくらは、夜10時ごろまでは外にいたのですが、夕方ごろから町中が花火・爆竹の音と光で満たされてきたので、これは眺望のいい部屋をいかして、部屋から町を見たほうがいいだろうと、部屋に戻りました。
12時になって新年を迎えると、かなりすごい景色が広がりました。まさに町中で大きな花火が上がり、爆竹が鳴り、町全体が揺れて、割れているかのような大きな音がしばらく続いたのです。一箇所で上がる花火は、もっと大きなものがあるにしても、町全体が花火で埋め尽くされるというのは初めて見る光景でした。
北京や上海はもっとすごいのだろうと想像されるのですが、テレビは全く他の町の様子を映さなかったため、よく分からず。紅白のような番組が年明けの何時間か前からやっていたのですが、紅白と違って、年が明けてもそのまま番組が続きっぱなし。他のチャンネルも年越しをまたいで番組をやっているのが意外でした。
(昆明・町の様子)
こんにちは。昆明について一週間。これまで毎日、部屋探し、学校選び、知り合い作りなどに費やしていました。特に部屋探しが中心で、ここ5日ほど毎日不動産屋通いをしていました。そしてやっと一昨日正式に部屋を決め、昨日引越しをすませました。
前回書いたように、もともとはゲストハウスに少なくとも一ヶ月ぐらいはいることになるかな、と思っていたのですが、人に話を聞くと、もっと全然安くでとても快適なところはいくらでもある、と聞いて、部屋探しを真剣に始めたというわけです。
すべて中国語での不動産屋回りは、かなり骨が折れる作業でした。10軒ぐらいはなんとか自分たちで回って物件を見ていったのですが、細かい話になると全く分からない。で、あまりに話が通じなくて困ったある不動産屋が、突然知り合いの日本人を呼んでくれ、結局その彼に細かなところを通訳してもらいながら、最終的に部屋を決めることができました。
(昆明はいつも空がきれい)
(電車はたまにしか通らないので線路も道)
(これがぼくらの平均的な晩飯。野菜の炒め物とスープが一皿50円ほど。肉が入ると100円ぐらい。ご飯はボウルに入って10円ちょっと。だからこれで二人で200円。量はかなり多い。すべてが油っぽいのがつらいですが、でもたくさん野菜が取れるのがうれしい)
昆明は、食べ物が安いばかりでなく、部屋もとても安い!その上とても広い。結局ぼくらは、中国生活としては想像していなかったようなきれいな3LDK(100㎡以上!)の高級(?中国では、かも)マンションになりました。
(リビングルーム。左奥に見えるのがダイニングキッチン。雰囲気がちょっとダサいのが残念なのですが(これまでには考えられなかった贅沢な発想!)、家具や装飾品などもすべてそろっていて、とても快適)
(部屋のベランダからの眺め。ちょっとした高台になっていて、しかも5階なので眺めがいい。でも、エレベーターがなく、さらに坂ばかりなので、部屋に戻るのがちょっと大変……。手前に見える建物がぼくらのマンション郡です)
これが一ヶ月15000円程度(家具付)。二人で割ると、タイの安宿よりちょっと高いというぐらいです。多分ぼくらは、日本ではこんなところに住むことはできないだろうと思うので、昆明にいる間だけでも豪華な部屋の生活を楽しもうと思ってます。この部屋に住んでいても、生活費は予定よりも安く済む計算。バックパッカーライフとはしばらくお別れです。果たしてこれからまたバックパッカーに戻れるのか、という不安は少々ありますが……。
学校も大体絞れて、友人も出来てきて、昆明生活は楽しくなってきています。
ちなみに、中国は最近いろいろな面で外国人が住みやすくなっているようです。以前は外国人は中国人が住むのと同じところに住むことはできなかったそうです。それに昨日聞いたところによると、つい最近、学生ビザでアルバイトすることも可能になったようだし、また、学生ビザを持っていれば、その期間内で何度でも中国の国外への出入りも自由になったとか。自由化がどんどん進んでるという印象を受けます。
ではまた。
(ゲストハウスに泊まっていたときに朝飯を食べていたところ)
(その店の小龍包。10個で30円!)