遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
年越しは、前回書いたように大阪城ホールで、若旦那さん&MINMIさんたちのカウントダウンライブ「MINMI presents 大阪城カウントダウン祭 2010-2011"初夢"」を見てきました。
今回は取材も兼ねてということもあり、若旦那さんに内部のパスも用意してもらって、楽屋から舞台裏まですべて出入りできる状態にしてもらいました。
考えてみると、この規模のライブを見たことってほとんど数えるぐらいしかなく、その中でも1万人というのは、もっとも大きいものだった気がします。開始2時間半ぐらい前に楽屋に行くと、針を打っている若旦那さん(以下、旦那)やほかの出演者たちも。前に会ったエイベックスの人に挨拶などして、あとはずっと様子をうかがいながら、時々旦那と話したり。
そして、しばらくするとリハーサルが始まったので、一緒に会場へ。
まだ客が入っていない大阪城ホールは、祭りの前の静けさというか、迫力ある暗闇をたたえていました。そこで旦那が4曲連続で披露。すべてギター一本のみでの歌唱。
最初の曲「いのち」は、以前旦那からCDをもらっていた曲でぼくもとても好きで歌詞もほとんど覚えているほど。
マジで泣いてしまいました。本当に感動して。曲自身の熱さもあったし、同時に旦那の歌ってる姿を見てほんとにすげえなって思って。幼いころから知る友だちがこんなになってるってことが妙にうれしかったり感慨深かったりして、その次の「札束」に入ったらさらに涙が止まらなくなりました。
リハが終わって、休憩スペースに行って旦那に
「マジで感動したよ。涙出ちゃった」
って率直に言ったら、旦那は喜んでくれました。
「そっか。すごいうれしい。ほっとしたよ。どの辺できた?」
彼は緊張している様子はほとんどなく(一見)、いつも通り、というか中学時代とも変わらないような陽気かつ飄々とした感じで、最後に客席に投げる100個ぐらいのゴムボールにサインをしながら、いろいろと話してくれました。
これから1万人の前で歌うっていう雰囲気は、いい意味で全然なくて、不思議な気分。ぼくの方が緊張してしまうぐらい。
そして本番。
ステージに上る前、舞台の下で何度か歌詞や文句を確認しながら、盛り上がる会場から呼び出されるのを待つ。そして「わかだんな~」のコールで、会場は爆発的な雰囲気になり、若旦那がステージへ。
本番の盛り上がりはすごいものでした。歌を響かせ、笑いで盛り上げ、熱いメッセージで静まらせ、デカイ呼びかけで場を一つにまとめる。その緩急の付け具合はほんとにエンターテイナー&メッセンジャーとしての凄まじい力量を感じました。
そして出番が終わると、スタッフのTシャツを着て、あとは裏方作業に徹するという感じでした。そして舞台下の横でぼくとかと同じ場所でステージを見ながら、楽屋や舞台裏などを行ったりきたり。アーティストというより一人のクルーとして、さらには事務所の社長として。
そしてあいだに3人のアーティストを挟んで、最後に登場したのがMINMIさん。旦那の奥さんでこの日の主役。彼女は、歩いているだけで周囲が華やぐカリスマ的存在感に満ちていました。本番前の楽屋での「気合入れ」から、ほんとに魅力的。ダンサー一人ひとりに「かわいい!」と笑顔で声をかけ、みなで輪を作って、親やスタッフやお客さん、いろんな人への感謝の気持ちを声に出す。そしてその場を笑いにつつみ、和やかな雰囲気を作ったうえで、本番へ。スタッフや周囲の人への温かい気遣いが伝わってきつつ、その場を一気に盛り上げた上でいざステージへ。
MINMIさんがステージに登場すると、その盛り上がり方はハンパないものが。大阪城ホール全体が割れんばかりの音と、崩れんばかりの振動に包まれる。そのままカウントダウンの瞬間まで休まることなく、会場は沸きっぱなし。
そして、2011年へ――。
なんかすごいエネルギッシュに一年が始まりました。
楽屋での打ち上げにもちょっと参加して、あとは旦那、MINMIさんに挨拶をして、1時すぎだったかにぼくは退散。そのまま京都まで帰りました。京都に比べるとぐっと温かな大阪の夜、晴れた元日の深夜の空の下で、見に行ってほんとによかったなと、思いながら。
このスタートをこれからの一年にどう活かすか。
バシッと行きたいなと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします!
近藤雄生