(マーガレットリバーで)
(ヤランガップの海)
先週日本から友達が遊びに来て、一緒にバンバリーの南に位置するマーガレットリバー&オーガスタに行ってきました。車をレンタルし、2泊3日の楽しい旅行でした。日本にいたときは、車なんて怖くて運転できませんでしたが、今回久しぶりに1時間近く運転しました。1時間運転しても、右折も左折も一つもなく、ひたすら100キロで走り続けるという感じでしたが、良い練習になりました。
旅の途中、海岸からクジラを見つけました。9月頃から、南極海にいるクジラが、繁殖のために、北の暖かい海に移動するそうです。その頃にはバンバリーの辺りでもクジラが見られるかもしれません。
(真ん中のしぶきがクジラの潮吹きのはず!)
さて、イルカやクジラは移動の際、誤って陸に向かって泳いで座礁してしまうことがあります。前回の写真にもあったとおり、ここドルフィンセンターでは、子供達への教育も行なっていますが、座礁したイルカクジラをどうやって救助するかもそのプログラムの一つです。そのとき、座礁したイルカの役を演じるのがボランティアです。昨日、私にもその役が回ってきました。夏になると、ボランティアはウェットスーツを着用し、子供達の手で海に放り込まれるらしいですが、さすがに今の時期にはそこまでしなくても良かったです。あ~よかった。
では、また。
素子
(マーガレットリバー付近の道端には野生のカラーが!)
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ボランティア仲間にこないだニューヨーク出身の女の子が加わりました。現在バンバリーでベビーシッターの仕事をしながらその合間に海にやってきているということです。実は彼女が、ぼくらがこっちに来てから初めて会ったアメリカ人でした。
アメリカ人はあまり旅行をしない、と以前聞いたことがありますが、確かにこれまでアジアなどの国々でアメリカ人に会ったことはほとんどありません。単純にアジア方面は距離があるからなのかもしれませんが、それを差し引いてもアメリカ人旅行者は少ないように思います。
その反面、日本にいてもオーストラリアにいても、アメリカ人ほど話に良く出てくる外国人はいないでしょう。映画を見ていても、ニュースを見ていても、気づくとアメリカ人だった、ということが少なくありません。子供の頃も、外国人=アメリカ人みたいな意識が確かにあった気がします(もちろんそれは当時の日本の状況によるのでしょうが)。
それなのに、というかそれほどアメリカという国の存在が大きいのにもかかわらず、そして今、この田舎町でこれほどいろんな国の人に会っているのにもかかわらず、ほとんどアメリカ人に会わないということがなんだか不思議に思えたのです。
そして、日本で聞く英語はアメリカの発音ばかりの気がしていたのに、アメリカ以外の国でアメリカ人のナマの英語を聞く機会がなんと少ないことか、と改めて感じています。
これまでいろんな国の人とアメリカの話にはなりましたが、アメリカを良くいう人にはまだあっていません。それはもちろんここ一年ぐらいの間にぐっと強まったことなんでしょうが、アメリカ人は旅行しづらいだろうなとよく思います。もともと旅行をあまりしないのだとしたら、ますます海外からは足が遠のいてしまうだろうし、さらに孤立化が進んでしまうだろう気がします。2ヶ月経って初めてアメリカ人と会って、そんなことを感じました。
……オーストラリアやイギリスの英語に慣れてきた今、ニューヨーク出身の彼女の発音は新鮮でありながら、しかしやはり身近でもあるんですよね。これはぼく個人の問題なのか、日本人共通のものなのか、などと考えてしまいます。
なんだかうまくまとめられませんが、とりあえずこの辺で。
ではまた!
雄生
(上の座礁の話を聞いていた小学生の一人。とてもかわいかったので。)
みなさん
久々にちゃんと更新します。
最近は毎日がかなり同じ生活の繰り返しになっていて、さあ、これを書こう!ということが特にあるわけではないのですが、生活になる、というのはこういうことなんだろうと実感してます。旅ではなく生活を、と考えていた自分としては、これからの日々こそが求めていたものなんだと思います。
何はともあれ、毎日はとても楽しくかつ健康的に過ごせています。朝6時半に起きて、8時から海辺でイルカを待ちながらボランティアをして、2時ごろに宿に帰って二時間働いて、飯を作って、いろいろやって、10時半にはもう寝ている、という日々がすでに3週間近くなっています。
ところで大きく話は変わりますが、最近特に強く思うことが一つあります。西洋人はみなすぐ仲良くなっている(宿やボランティアの人たちを見ていると年代を問わずみなすぐに軽口を叩いているようで)のに対して、日本人が(日本人同士)打ち解けるのに時間がかかるのは、日本語の「敬語」のせいなのではないか、ということです。
丁寧な言い回しはあるとはいえ、特に敬語がない英語の場合、誰と話すにしても話し方をほとんど変える必要はないし、名前だけ聞けばいきなりそれで呼び合うことができます。それに対して、日本語の場合は知らない人同士の場合はまずは敬語で話し、ちょっと相手の様子をさぐってから、話し方を少しずつ変えたりしますよね。普通に(敬語を使わずに)話したくても相手の年齢とかがわからないとそうもいかない、みたいな感覚がやはりぼくらは結構あって、そういう作業がどうしても壁を作ってしまうのではないかなって思うんです。
言葉のこのような違いは、文化の違いなど、とても奥が深い話だと思いますが、日本語の敬語の存在が人間関係に大きく影響しているだろうことをここ最近初めて実感しました。宿に特に多いイギリス人たちと飲みにいったりすると「ああ、日本語も敬語なんてなければもっと気楽だろうな」とよく思いますが、しかしその反面、日本語は繊細できめ細かくてやはりいいな、とも思います。
ところで。
ぼくはこっちに来てまだ一つしか記事を完成させていないので、そろそろ次がほしいところです。今、興味を持っているのが捕鯨問題、それからジンバブエのこと。捕鯨は、イルカを愛するこの町の人たちと関連して、また、ジンバブエは、そこから逃げてきた白人のおばさんが今ボランティアの仲間にいるからです。
今、この町で仲良くなった人だけを見ても、ジンバブエ、マレーシア、ポーランドなど、さまざまな場所からそれぞれ異なった事情でこの国にやってきていて、まさにオーストラリアを実感できます。
宿ではネットが使い放題なので、最近は日本のニュースもちょくちょくチェックしてます。甲子園情報がなぜか一番日本の夏を思い出します。でも今年は、夏が夏らしくないようで残念ですね。
それではみなさん、短くも気持ちのよい夏をお過ごし下さい。
雄生
(ボランティアをしているDolphin Discovery Centerでは近くの小学生なども見学・勉強にきます)
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お久しぶりです。
この前、台風が去ったと思ったら、また昨日も夕方から雨が降って、洗濯物がぬれてしまいました。逆に、春から夏にかけてはほとんど雨が降らないということです。去年は半年間雨無しだったそうです。
日本の今年の夏は冷夏のようですね。東京は20度を下回る日もあるとか。ちなみに真冬とはいえ、バンバリーは毎日15度から20度前後なんです。昨日はボランティア仲間のイギリス人は海水浴をしていたくらいです。さすがに寒かったようですが。日本と比べてどちらが夏か分からない気もします。
(ボランティアの人たちと)
今日、日本から友達がこちらに遊びに来ます。とりあえずバンバリーで一泊し、その後レンタカーを借りて、マーガレットリバーというところに一泊の予定で遊びに行きます。西オーストラリアに来たのは今回で3回目ですが、パースとバンバリー以外はほとんど行ったことがないので、楽しみです。
さらに、日本ではほとんど車を運転していなかったので、今回練習もかねて運転してみようかと思っています。こちらは、人や車に気をつけるというよりも、カンガルーやワラビーをひいてしまわないように気をつけろ、と言われました。さすがオーストラリアという気がします。
それではみなさんお元気で。
お盆休み明けで今日から仕事始めの方もいらっしゃると思いますが、頑張ってください。
素子
(バンバリーの町)
長らく更新が止まったままですみません。HPがなぜだかしばらく開かず、ということも重なってしまって。今日はぼくはボランティアを休んで、午前中からいろいろと書き物をしていました。彼女は今、海辺またはボートに乗って、イルカを見ているはずです。
近々、落ち着いて写真とかもアップするので、是非また覗いてみてください。
では取り急ぎ。
雄生
みなさん
3日ほど前、やっと無事に最終目的地であるバンバリーに到着しました。一ヶ月以上の旅行の日々をこれから生活へと変えていこうと思っているところです。バンバリーは、先にも書いたように、野生のイルカが海辺までやってくることで知られる町です。そして早速、到着翌日からイルカに関わるボランティアを二人で始めました。
(ボランティアの人たちと)
イルカが海辺にやってくるのは朝8時から11時ぐらいなので、ぼくらは毎朝7時頃に起きて、8時半には海に行っています。イルカがくるのを待ちながらいくつか簡単な仕事やったり、イルカのことを熟練者たちに教えてもらっている日々です。今は冬ということもあり、旅行者は少ないので、そこに集まっている人は、地元の人が中心で、みながほんとにイルカ好きという感じで、何年もイルカを見ているのにも関わらず、毎朝、さあイルカが来た!となると、喜んで、誰もがイルカのもとに寄っていくのです(触ってはいけないのですが)。イルカがなぜ魅力的なのか、ぼくにはよく分からないと思っていたものの、実際に砂浜のすぐそばまでイルカがやってきてジャンプしたりするのを見たら、ぼくもなぜだかひどく惹きつけられました。5匹ぐらいやってくるのですが、彼らを見ていると確かに飽きないし、うれしくなってきます。不思議なものです。これから半年ほど、こうして毎朝イルカに会いに行くという生活が、自分にとってどんなものになるのかはまだ分かりませんが、とても清々しく爽やかな日々が送れそうな気はしています。
(中央の小さい黒い点がイルカです。全然見えないけど、こんな雰囲気ということで…)
写真ではイルカはつぶれているし、空もきれいではないので、なんだかな、という感じですが、とりあえず雰囲気だけでも伝わればと思います。町自体は、西オーストラリア州第二の都市というのがとても信じられないくらい(しかし事実らしいです)のド田舎ですが、オーストラリアらしいといえば、らしいです。
(これがバンバリーのメインロード。人はいつもあまりいません。)
それでは、近況まで!
みなさんお元気で。今度はきれいイルカの写真ともにHPを更新したいです。
雄生
バンバリーには、6年前に1週間ほど滞在したことがあり、いつかボランティアをしに来たいと思っていたので、今回その願いが叶い、とてもうれしいです。しかも、雄生君までイルカボランティアに興味を持ってくれたので、少し安心しています。もしかしたら、この田舎っぷりにクレームがつくかも…と思っていたので。
今は冬で、海に入って水中でイルカをみることはできないのですが、あと2ヶ月もすればハイシーズンになるそうです。
今は写真の安宿に泊まっているのですが、一日2時間ここで働いて、宿代を無料にしてもらっています。仕事は主に、ベッドメイキングや庭の手入れなどですが、これで宿泊費がなくなるのは、私たちにとって本当にありがたいです。とはいえ、ここにずっといるのは落ち着かないので、現在アパートを探し中です。ビーチから自転車で15分くらいのところに、よい物件をみつけたので、明日下見に行く予定です。そこは、月4万5千円ほどで、2LDKの広さです。オーストラリアが住みやすいといわれているわけが少しわかるような気がします。
それでは、また。お元気で。
素子