明日29日(月曜)発売の「読売ウィークリー」に、このブログで何度か紹介した格闘家の武田さんの話を書いています。スポーツ物は初めてということもあって、細かな描写とかには少々不安もあったりしますが、とりあえず形になりました(といっても文章は短めですが)。機会があれば見てもらえるとうれしいです。ちなみに、より武田さんの内面と自分の考えを中心にした記事を月刊「自然と人間」のぼくの連載コーナー「人びとの海」(2003年に日本を出て以来隔月連載中)に書いてます。06年12月号と、07年2月号(2月1日発売)の2号に、上下に分けて書いているので、興味のある方はこちらも読んでもらえるとうれしいです(「自然と人間」は、どこでも手に入るという感じではないのですが……)。
下の写真は、1月20日に上海で行われた武田さん主催の柔術イベント。上海のバーを借り切ってのファイトクラブ的イベントでなかなか盛り上がりました~。
武田さんはいまは、一時的に(?)日本に帰って本格的にトレーニング中。今後、是非がんばってもらいたいところです。
それから、来週月曜発売の「読売ウィークリー」にも一つ記事が載る予定です。次は中国の社会事情に関するものです。
(上海の中心地の風景。さて、この人たちは……?)
今日、無事に引越し先が決まりました!
今のところのすぐそばで生活環境はそれほど変わらないものの、素子の熱心な探索の末に、なかなかの掘り出し物っぽいナイスな部屋が見つかりました。値段は今より少し安くなり(とはいっても、不動産屋の手数料を入れれば、ほぼ同じですが)、広さは倍はありそう感じ。しかもかなりきれいで、家具もこれからすべて新しいものを入れてもらえることに。ただ、ちょっと繁華街やらカフェやら素子の職場やらが遠くなるので、場所的には少し不便になりますが。
部屋の大家は、実は結婚する予定でここを買ったのに、買ったあとに結婚が破談になってしまって、住まなくなってしまったんだとか。。。だから、全然きれいなままほってあったというわけらしいです。大家は、まだ30代という感じの若くきちっとしたよさそうな人。そんなわけで、その部屋に住むのもなんだか悪いなあ~という気がしないでもないのですが、ま、素子ががんばってくれた甲斐があったわけです。
というわけで、今の部屋もあと1ヶ月弱でお別れ。前に書いたとおり、この部屋はぼくは結構好きだし、自分は今年もここでいいと思っていたのですが、気に入った部屋が見つかって部屋探しが終了してしまえば、俄然引越しも楽しみになってきました。勝手なものです(笑)。
今度は、いま置き場を失っている本たちも悠々と置けそうなのがうれしいなあ~。
12月に北京に行ったとき、毛沢東の遺体を見にいきました。この話、書こうと思いつつ忘れてました。
他の社会主義国と同様に、毛沢東の体も、一応死んだときのまま、ということで真空保存だかなんかにされてて、今も北京で見ることができます。最近、「マオ」など近年の中国に関する本をいくつか読んで中国の近代史にとても興味を持つようになったので、是非見たいと思って、今回の北京で唯一の観光のような感じで行ってきました。
「毛沢東の私生活」という本があります。ずっと毛沢東の身近にいた主治医が、毛沢東の私生活を赤裸々に書いたもの(作者は本が出た一ヵ月後ぐらいにアメリカの自宅で死体で発見されました。FBIも病死と認定したとのことですが、かなり怪しい雰囲気です……)なのですが、実は、その作者が、毛沢東の遺体の保存の責任者だったとか。で、この本は、毛沢東が死んで、その直後に保存ミッションを与えられ、「ちゃんと保存しないと、マジでまずいぞ……!」ってところから始まるのですが、この主治医がいろいろと試しているうちに、毛沢東のボディが膨張しちゃったりして、彼は大慌てになるんです。で、結局それがどうやってうまくまとまったのかはよく覚えてないのですが、とにかく、その結果として保存されたものが、いま、北京にある毛沢東の遺体のはずなわけです。
さて、どんななのかな、、と興味津々で見に行きました。
この写真がその建物。毛主席紀念堂。まさに毛沢東の体を保存するためだけにこれだけ大きな建物を天安門広場に作ってあるということで、「おお、中国!」という興奮が走りました(ちなみに、ぼくは今回初北京)。
まず、荷物を預けて、敷地の外で4列縦隊に並んで待つ。「入っていいぞ」という合図とともに、観光客みんなで一斉に行進しながら敷地内へ。角を曲がるときもしっかり90度に曲がらないといけなく、さすが、、、という感じ。で、遠くから係員の諸注意の声(服装をきちっとしなさい、なんてのもあったような)が聞こえ、その声にしたがって途中で一斉に止まると、目の前には花屋さんが。。。「毛主席に敬意を表して献花した方がよい。だから、ここで花を買った方がいい。一本3元だ」みたいな感じで勧められ、買わないといけないのかなと思ったら、3分の1ぐらいの人だけが列から離れて花屋へ走っただけなので、そのまま見守る。で、まだ買ってる人がいるのに、「よし、そろそろ進みなさい」と号令がかかり、また行進開始。階段を上がって、1元で案内書を買って、中に入ると、まずは大きな毛主席の像。花を買った人はそこに花を捧げて、すぐに列に戻り、いよいよ、毛沢東と対面。(建物の中に入ってからは列はすでにばらばら)
その部屋に入ると、正面の壁に大きく、
「我々の偉大な指導者は永遠に朽ちずここに眠る」
のような言葉がかかれ、その下に二人の兵士。その空間とぼくら観光客とはガラスの壁で仕切られています。観光客は、緊張感のあるそのガラスの中を横目で眺めつつ、さっーーーと歩きぬけないといけないんです。がんばってゆっくり歩いても、ま、実際に毛沢東の顔を眺められるのは、1分もないぐらいでしょうか。
さて、問題の毛沢東。ガラスの壁の向こうで、しかもさらに毛沢東はガラスのケースの中に入っていて、
距離は、5メートル以上はあったかな。そんななので、細部は全然分からない。ただ確かに毛沢東の顔をしているということは分かるものの、思ったよりとてもこじんまりとしていました。写真で見ると大柄なイメージだったので、意外でした。でも、遺体だと考えると、小さい方がリアリティはあるような。
が、顔はどうもきれいに整いすぎている感じがして、もうこれは蝋人形でも全く見分けはつかないな、という印象。そして、あれが実物かどうかなど、恐れ多くて誰も突っ込むことはできないということを考えれば、本当に蝋人形であると考える方が合理的なんじゃないか、とも思いました。
しかしいずれにしても、あの部屋にいる間、歴史を体感した気分になれたのは確かです。毛沢東や中国の歴史に興味があれば、一見の価値はあります。あの空間に、社会主義のエッセンスが詰まっているような気がしました。
ちなみに、部屋探しは、いよいよ大詰めかな、、というところです。
先週末から本格的に部屋探しを始めました。というのは、上海生活ももう一年で、いまの部屋の契約が来月切れるので、それを機に引っ越そうかと考えているためです。
が、実際のところ、ぼくは今の部屋が結構気に入っててあまり気が進まないのですが、素子的には、いまの部屋はせまく、もっと広いところに引っ越したいとのこと。
確かに、二人で住むにはいまの部屋は狭いです。60㎡と聞いてそれなりに広い気がして借りたのに(実際部屋を見たのに勘違いしてしまった(笑))、中国の部屋の広さは建築面積であらわされ、外の廊下なども含まれるため部屋自体はもっと狭い、という話は前に書きましたが、いまの部屋は一人がテレビを見るともう一人は寝れないし、他のこともなかなかできないという状態です。
ま、ぼく的には、それでも内装はきれいだし、衛星放送も入るし(なんといってもBSでアメフトが魅力!)、快適なので、まあ、いいんじゃないか、ということです。単純に引越しがめんどくさい、というのも大きいのですが。
そう、部屋を見て回るのがかなり苦痛なんですよね。。。自分はかなりの買い物嫌いですが、部屋を見て回るっていうのは、その最たるところにあるような。でも素子は買い物大好きで部屋を見るのもかなり楽しんでる様子で、丹念に調べ、近所のマンション事情にはかなり精通してきた様子です。
いま、上海の住宅事情に明るくなりつつある素子は、東南アジアをうろうろしてたころも、安宿探しの鬼で、常に安さと快適さという点で最もパフォーマンスが高い部屋を探すことに熱中してました。「女性のための東南アジア快適安宿マップ」なんて本も出せるんじゃないかってぐらいの把握ぶりだった時期もありました(笑)。
とりあえず10部屋ぐらい見たところでは、ま、総合ポイント的に今の部屋にかなうところはなさそうなので(ちょっとパフォーマンスを下げれば、もっと安くて悪くないところはあるのですが、都落ち感は否めずで、うーーーーん、という感じ)、いろいろ見た挙句、「やっぱり今の部屋が快適でいいなあ~」と二人で納得する、という展開を期待してます。
最近、BS1で深夜にやってるアメフトを毎晩のように見入ってます。やることは結構いっぱいなのだけど、最近スポーツものの原稿を書いているためか、スポーツ観戦も勉強になるはず、と自分に言い聞かせながら、2時過ぎまで観てます(って熱く語ってみても、再放送で、油断するとネットで結果をみちゃったりするんですけどね)。
というのも、今はアメリカのNFLのプレーオフシーズン。実は、ぼくにとってアメフトは最も興味深いスポーツの一つ。20年以上前に小学生レベルとはいえ数年やっていたせいで、しかもそのころの趣味といえば、すべてアメフトに関するものだったため、どこか他のスポーツとは違う思い入れがあります。大学時代に、母校の試合を応援にいって、その勝利にかなり興奮したのも、そんなせいかな、と。小さい頃に体験したスポーツっていうのは、やっぱり違うなって感じます。
で、この先は、興味のない人にはどうでもいいアメフト談義になってしまいますが、観てて気になることが少々。それは、他のスポーツにはおそらくない、NFL(アメリカのプロアメフトリーグ)だけの特徴なんだと思いますが、審判の判定に対して抗議するということが、監督(だけかな?)の権利として明確に認められていることです。
すなわち、監督が審判の判定に納得がいかなければ、抗議の意志を示し、タイムアウトを一つ賭けて、交渉ができるんです。「チャレンジ」というルールなのですが、それが始まると、審判は集まってみんなで問題のシーンのビデオを観て、それでもし、先の判定が明確に間違いだということが分かれば、判定は覆ります。その代わり、間違いだということにならなければ、そのチームはタイムアウトを一つ失う、というわけです。
このあたりは実にアメリカ的という感じがします(合理性をとことん重んじるということで。でも最近はそのイメージも変わってきましたが…)。絶対の存在であるはずの審判に対しても交渉権があるスポーツというのは、他にはないんじゃないかと思いますが、ここが、アメフトの「アメリカン」たる所以なのかなと。。。
でも観てて思うのは、このルールがあるおかげでNFLの審判はなんだか無責任でいい加減な気がする、ということ。自分たちの判定が絶対ではなく、ビデオが絶対なのであり、問題があればいちゃもんがつくはず。「だから、とりあえず良く分からないけど、ここはタッチダウンっぽいからそう言っておこう」という雰囲気がしてしまうんですよね。で、チャレンジされれば、ビデオを見て、事実が違ったとすれば「さっきの判定は間違いでした」って言えばいい。それが試合のルールの一部なんだから。で、実際「チャレンジ」っていうのは試合中とてもよく起こるし、判定もよく覆るんです。
ある意味、合理的で公正であるとは言えるのですが、やはりこのルールのせいでおそらく審判に甘えが生じ、結果として試合が締まりのないものになっているのは事実なように思います。
……と、昨夜も2時まで試合を見ながら考えてました。
このあたり、アメフトファンの方はどうでしょうか?
ま、でもアメフトはやっぱり面白い。でも、自分がよく観てた20年前に比べて、なんだかプレーのミスも多い気がして、結果として高校野球的な、予測不能な面白さがあるのは、いいのか、悪いのか、という気もするのですが。。。
いずれにしても、来月はじめのスーパーボウルが楽しみ。
いやあ、いよいよ2007年。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
「From 2003」というタイトルもやっと重みを持つようになってきたかな、って去年の正月にも書いていたかもしれませんが、新たな一年を迎えるたびに、ああ、この生活も随分時間を経てきたな、って実感します。もう今年の3月で結婚して丸4年、6月で日本を出て丸4年になります。毎年毎年、速度が増していくのをまさに感じます。
年越しは、お世話になっている日本人のご家族のディナーにまぜていただき、帰宅後は最後の15分ぐらい紅白、で、その後定番の「ゆく年くる年」を見て、まず日本の年越しをイメージ体験。上海にいることなど忘れてしまう(って、NHK見て、ネットして、日本語の原稿書いたあとに、外に出て中国語を耳にしたときに「お、ここ中国だった」って思ってしまうことはよくあるんですが→もうこうなると、上海生活もまずいなって気分になります)瞬間です。で、その一時間後に、中国の紅白みたいな番組をみながら再度年越し。こっちはぼくら的にはほとんど盛り上がらず。番組的にはそれなりに盛り上がっていたものの、言ってることが良く分からず、乗り切れずで。
一応大晦日は、ぼくが大掃除、素子がおせち料理作りを担当し、それぞれの仕事をこなしてすっきりした気分で一年を終えられました。京都の白みそを買って、お餅もそろえ、ごまめなんかも作り、海外でこんな風な正月を迎えるのは、自分たちにとっても結構意外でした。ま、街に出ても全然普通だから、自分たちで盛り上げないと気分が出ないからでもあるんですが。
今日の日中は、ほぼ一日中DVD鑑賞。。。アメリカの人気ドラマにこのごろずっとはまってますが、いまは、「LOST」。英語の勉強とかいって自分たちに言い訳をつけながら、とにかく見まくってます。正直早く見終えてしまいたいのですが、見ても見ても話が終わらないので、参ってます(まだシーズン2。シーズン3まで売ってるし、しかも製作者は「5年後ぐらいまでストーリーを思いついた!」なんてメイキングで嬉々と語ってるので、「おい、マジかよ、早く結末を見せてくれて」って言いたくなります(5年後ってシーズン20ぐらい行くのかな……))。
でも、明日からはもう普通に仕事の日々に戻ります。素子も明日は多分会社に行くし、ぼくも切り替えてがんばらないと、締め切りがやばいのがいくつかあるので。。。
そんな正月です。
では、今年もまたこのブログをちょくちょく見てもらえるとうれしいです!