昨日の夜、なぜかふと思い出して、久々に"EAGLES"のCDを。そう、ホテルカリフォルニアのイーグルス。むかーしから持っているベスト盤で、すでに数年間の眠りについていたような気がしますが、懐かしい気持ちでDVDプレーヤーにセットし、テレビから音を出してみると・・・最初の"Take it easy"が流れ出すやいなや、突然、自分が12年前に戻ったような気分になってしまいました。。。
ぼくは音楽はあまり聞かないほうで、これまで好きでよく聞いていた音楽というのは数えるほど。03年のオーストラリア時代以来ずっと聞いているJack Johnson以外、最近、好きなアーティストと言われて思い浮かぶ人はいないという感じですが(友人がメンバーの湘南乃風は応援してますが)、その昔、EAGLESに激しくはまった時期がありました。
それは97年、ちょうどオーストラリアに留学中のモトコに会った20歳のときのこと。
当時の、キャンベラ―東京間の1年の遠距離恋愛時代は、自分にとってもっとも精神的にハードな時期でもありました(笑)。詳細は、次回の『遊牧夫婦』に登場する予定ですが、いずれにしても、そんなときにはまっていたのがEAGLESでした。そういうときにEAGLESにはまるというのが、いかにも!という感じで少々気恥ずかしいですが(笑)、まあ、そうだったわけで、そして予想通り、円満な時代を迎えてからはそれほど聞かなくなっていました。
そんな思い出深いEAGLESの曲が流れ出すと・・・、当時の空気、感傷、ニオイ、精神状態、力の入りすぎ具合、ストーカー気味なしつこさなど、つまり、言葉にならないすべての感覚が、一瞬にしてあまりにも鮮明に突然蘇ってきたので驚きました。突然、すべての舞台が97年に戻り、甘酸っぱい青春気分でシドニーを歩いているような気持ちになってしまいました・・・。
音楽って、そうか、こういう効果があったんだな、といましみじみと感じています。
今朝の京都新聞に、自分の記事を載せてもらいました。今回は、自分が書いたのではなくて、書いてもらった側です。「ひと フォーカス」という欄で、自分自身のこれまでと旅とライター業などについて、大きな写真とともに紹介していただきました。機会のある方はご覧いただければうれしいです。
さて最近、日中あまりにだるいことが多いので、これはあきらかに運動不足だろうと、ほとんど毎晩走り出しました!
夜、家から3分も南に走ると暗い中に、巨大な二条城が見えてきます。その周りをぐるっと一回り、が基本のコース。城の周りを走ってる人はどの時間帯に行っても10~20人程度いて、なんだかレース参戦気分。やる気が出ますが、抜かれまくり。
家から含めて高々3キロぐらいしかありませんが、2、30分、こうして汗を流すだけで、体調が全く変わることを実感中。
夜、走ったあと、疲れてぐったりしてしまうかと思いきや、いやいやどうして、汗だくの状態で、シャワーを浴びると、精神的にも肉体的にもシャキっとして、そのあと2時間ぐらいは冴えた頭で仕事やらなんやらをこなすことができてしまいます。もちろん次の日も、日中ほとんど眠くならずに、妙に元気。
そしてなによりすごいのは、考え方も前向きになること。自分はもともとなかなかマイナス思考ですが、走ったあとはいつも、仕事上の悩みも、「なんとかなるはず、がんばろう!」と、青春ドラマのさわやか青年みたいな気持ちに心底なれてしまう自分に気付き、びっくりします。
前々から感じてはいたものの、こんなに明らかに精神状態まで違うことを実感すると、これは続けるしかありません。とはいえ、まだ初めて一週間。来週で終わらないように、無理のない範囲で様子をみながら、継続を目指します!
二条城以外は、東に5分ほど行って京都御所を巡るコースも。
まだ観光気分は抜けず、京都ってやっぱりすごいな、と走りながらも感じます。
★しつこいですが(笑)、今週金曜31日、大阪の「扇町クリエイティブカレッジ」にて講座を開きます。ご興味のある方は是非!
http://www.talkin-about.com/occ/
一昨日19日は、今年最大の豪雨かな、というぐらいの大雨に見舞われました。夕方にふりだして、ありゃ、こりゃあいにくだな、と思ったけれど、あまりの豪雨なのですぐに止むだろう、、、と期待。しかし、止まず。で、19時に、ほぼそのまま、green e books での旅講座の2回目を迎えてしまいました。18時半ごろに店に行くと、お客さんはまだ少なく、前回も来てくれたロシアに興味のある高校生や、スタッフと話しながら準備をしていると、大事なものを忘れたことが発覚!
ノートパソコンとモニターをつなぐケーブル。これはしまったと、タクシーで急いで家に取りに帰りました。このとき、ちょっとはましだったけれど、まだ結構ハードな雨。タクシーの運転手さんに家の前で待ってもらって、再び川端丸太町のgreen e booksに着くと、19時まであと8分。ギリギリセーフ。
雨のためのキャンセルもあったりと、前回よりは少し人は少なかったのですが、それでも満席近い人数に集まってもらって、今回もなかなか充実した講座になりました!(って、自分で言うのはおかしいですが)
今回は、「旅をしながらどうやってお金を稼ぐか」というテーマ。実際は、旅をしながらというか、もっと広く、海外で自分で金を稼ぐという話になりましたが、自分たちの例のほかに、これまで旅中に出会った知り合いや友人などの例をもとに、海外にいって、現地で自分でお金を稼ぐいろんな方法について紹介しました(駐在などを抜かしてという意味)。
今回、この講座を準備するに当たって、この人の生き方は独特だな、と思う友人たちに再度連絡を取って、詳細を聞いて回りましたが、改めていろんなお金の稼ぎ方があるもんだな、ということを実感しました。
たとえば、上海とシンガポールで格闘技道場を開いた格闘家の武田さん、生活費を得るために雲南省で語学の塾を開いた吉沢さん、上海で中国茶の講座を開いている茶芸師の荒田さん、ドイツ、インドでの仕事を経てメキシコに渡って輸出業の会社を立ち上げていまはアルゼンチンで暮らす大田さん、雲南省でカフェを開き、針灸マッサージ師もする尚子さん、中国で俳優をしていた家森さん、東ティモール、インドネシアで自衛隊の人らにダイビングを教えていたダイビングインストラクター、銀を担いで銀細工を売って歩きながら旅をしていた人・・・などなど、実際いろんな人が独自の方法で、海外でお金を稼いで暮らしていて、その一つひとつを詳しく聞いたり思い出したりしながら、改めて、面白いなあと感じました。
バックグラウンドはみなさまざまだけど、いま考えると、みな、生活するためには自分の腕で稼がないとどうしようもないし、それが当然で、そのために何ができるか、ということを真剣に考えていて、とても自立している人たちのように思います。
その中でも、アルゼンチンの大田さんはこう言っていました。
「たいていの国に日本企業はあるし、通訳でもなんでも、稼ごうと思えば稼げる。日本人である限り空腹で死ぬことはないのは確実。」
もちろん、語学なりの最低限のスキルがあることは前提となるものの、どこの国いっても稼ぐ方法は必ずある、というこの超たくましい意識には、とても勇気付けられます。実際に自分が出会ってきた人のたどってきた道や、また自分もライターとして5年間なんとかなってしまったことを思うと、確かにそうなんだろうな、と思います。たぶん一番高いハードルは、「やるかやらないか」というところ。やってしまえば、ああだこうだでなんとかなってしまうような。。しかも、こうして得たスキルや生活の工夫は何にも変えがたいタフさを生み出すような気がします。
講座に来てくださった方が、そういう風に感じてくださっていれば、とてもうれしいなと思っています。もっと生き方を自由に考えて、やりたいことをやってしまっていいのではないかと・・・。講座の準備をし、話をしながら、自分もやる気が高まりました。
green e booksでの次回は、8月23日。今度は海外でのライター活動の方法について詳しく話させていただこうと思っています。
7月31日は大阪の扇町クリエイティブカレッジにて、京都での3回を凝縮したような講座をやります。こちらの方も、よかったらよろしくお願いします!
また明日は水曜日。『遊牧夫婦』3回目がアップされます。
最近京都にはまた外国人観光客がやたらと増えてきた感じがあり、ぼくも昼にカウチサーフィンで人と会う日々が最近、続いています。
6月に一時期ちょっと減ったものの、最近は連日のように誰かからメールが入り、「来週、京都行くんだけど、よかったらメシ食おう!」というような話になります。
ここ最近会ったのは、韓国人♀、ハンガリー人カップル、ルクセンブルグ人カップル、オランダ人カップル、フランス人♂、ドイツ人♂、オーストラリア人カップル、フィンランド人♀、といったところ。他に、スペイン人カップルの宿の予約や、ポルトガル人女性の住居探しを手伝ったり、フランス人のジャーナリストと情報交換し、スウェーデン人にすっぽかされたり(笑)。8月からもすでに会う予定が2,3件。
ぼくらは家には泊めてなくて、ただ一緒に昼ごはんを食べたり、カフェに行ったりといった程度だけれど、これがとてもいい出会いばかり。まあ、数時間会う程度だから、もちろんほんと軽く知り合う程度だけど、あえて現地の日本人に会おうという人たちだから、みな日本に興味があって、文化とか習慣の話で盛り上がれます。
フランス人♂は、ベトナム系の人で、彼は修士論文の研究テーマに「日本の暴走族の女の子」を選んだとのこと、そのリサーチのために京都に3ヶ月の予定で滞在中。実際はまだ研究はそんなに進んでないようで、ぼくらは古い日本家屋の定食屋に入って、「チーマー」(古い?(笑))と「ヤンキー」の違いあたりから説明したりして、ふんふん、と聞いてくれました。彼は、「京都ではまだ暴走族には会えてないから、沖縄に行く、沖縄には多いって聞いたから」、などと非常にざっくりとした情報をもとに行動しているようだったし、意外におくてな感じだったので、つわもののレディースたちと渡り歩いていけるのか、非常に気にかかるところでしたが。
昨日会ったオーストラリア人カップルは、ブリスベンでの仕事仕事の日々に疲れ、仕事をやめ年単位の長期の旅生活に入り、彼女はこれからヨーロッパへ、彼は南米へいって、それぞれ何か仕事をしてしばらく暮らそうか、というプランで、どうやって仕事を見つけようか、どうやって5年間ふらふらしたんだ、なんて話で盛り上がりました。
しかし、いつも、会ってみると、ああ泊めてあげられればよかったなあ、、と思ったりして、ほんとにカウチサーフィン楽しいです。というのも、自分が日中ほとんど一人で仕事をしているため、昼ごはん時にちょっと人に会う機会があったりすると、すごい気分転換になるということもあります。京都にいながら、旅してる気分にもなれるし。
あと、そんな日々なので、月曜、火曜の夜に塾で中学生を教えるのも、楽しいです。でも、来週からは夏休み。ちょっと寂しかったりして。。(笑)
今週は、ずっと祇園祭りで京都は盛り上がっています。
★ 昨日、『遊牧夫婦』第2回目が掲載になりました。
★ 19日に、green e books で講座の2回目を開きます。
ぼくらのこの5年間の話を、前々から少しずつ書き進めていたのですが、今日から、ミシマ社という出版社の「平日開店 ミシマガジン」というウェブマガジン上で、連載が始まります。ミシマガジンは、毎平日10時半に更新され、ぼくの連載は毎週水曜日(隔週から変更)に載せてもらう予定です。すでに最初の1年分(オーストラリア編)ぐらいは概ね書いてあるのですが、予想以上に長くなっていて、どうなるのかな、と自分でも分からない感じですが、よかったらたまに覗いていただけるとうれしいです。
ミシマ社については前に紹介しましたが、は、とても素敵な人たちによるほのぼのとした温かい出版社なので、応援していただけるとうれしいです!一緒に仕事が出来てうれしい出版社です。
よろしくお願いします!
最近、いい機会に恵まれて、念願の自分のウェブサイトをオープンすることができました。
とあるパーティで仲良くなったウェブデザイナーと、お互いにできることを"交換"しあうことになり、作ってもらうことができました。いい感じに作ってもらえてうれしいです。
まだまだいろいろ調整中で、コンテンツも中途半端なのですが、とりあえずベースは出来上がったので、お知らせします。このブログはこれまでと変わらず続けますが、仕事やイベントなどについては、上のサイトの方に詳しく載せていく予定です。よかったら、ブックマークしていただけるとうれしいです。どんどん内容を充実させていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします!
さて、ここ2ヶ月ほどは東京にも行っていなく、大阪にもそんなに行くことがなくて京都にどっぷりつかった日々でした。
で、昨日、お世話になっている編集者のイベントを見に久々に大阪に行ったら、梅田の駅を降りた瞬間、都会らしい風景とにおいと音に、身体が妙な反応をするのを感じました。「お!都会だ!」、とやたらとウキウキしてしまった自分にびっくり。
京都に住みだして、京都くらいの街の規模と、独特で適度な田舎っぽさ、そして視界にいつも山が見え川がある、という世界をすごく心地よいなあ、と感じるようになってきて、都会に行きたいと思うことは最近ほとんどないんですが、昨日、急に都会に、すごい懐かしさを覚える自分を感じて、なんか鳴りを潜めていた都会魂が急に燃え上がったというか、都会育ちであることを実感しました。そういうのってどこかに染み付いてるもんなんですね。
とはいえ、京都は本当にいいところだな、日々感じてます。言われるほど排他的なんてことはないし(笑)。最近、京都出身じゃない京都在住者も、京都出身者も、「京都いいよね」って話になることは多いけれど、唯一、大阪出身の人にだけは、高い確率で「京都は大変でしょう?」と言われるような。ま、ネタ半分なのかもしれないけれど、京都・大阪って全然違うところなんだなあ、とひしひしと感じてます。