今回は写真で見る昆明(特に書くことが思い浮かばない、というせいもあるのですが)。写真のキャプション中の小話から今の昆明が少し見えてくるかと思います。5月1日からはこっちも一週間休みになります。大学時代の友人(雄生の)が来訪予定。楽しみです。
(花屋さんはかなり多い。多くの花屋がとりあえずふっかけてくるけど(大体半額ぐらいにはなる)、ここは初めからほんとっぽい値段で好感度大)
(昆明の中心街。自転車はやはりかなり幅をきかしている。交通事故は多い。すでにバンと自転車の激しい衝突の瞬間も目撃しているし、イメージ的には、交通ルールのなかった東ティモールよりも危険な感じ。クラクションの鳴らしっぷりはインドぐらいか。とにかくみんな運転が荒い)
(野菜売りの移動姿。たまにロバが引いている場合もある)
(路上の野菜売り。至るところにいる。こないだ、ある野菜売りの人と誰かが喧嘩をはじめ、なんと野菜売りの人が相手を刺してしまい、殺人事件へ。ちなみに殺人事件は結構頻繁。去年は、雲南大学の学生が自分をいじめ続けた4人の学生を殺害をして死刑となった。中国では死刑はポンポン執行されているようで、アムネスティ・インターナショナルの調査によれば、去年世界で執行された死刑は少なくとも3797人、中国が1位で3400人だとのこと。1日10人近い計算。。。)
(市場で売られるニワトリ。鶏肉はめったに見かけないので、どこに売ってるのかなと思っていたら、生きたものをその場でしめているのをたまに目撃。もちろんそのままで持って帰る人もいる。値段は量り売り。)
(この建物、よく行く学生街の角にあった。一階には古着屋が二軒入っていて、たまにのぞいていた。それがなんと↓<次の写真へ続く>)
(ある日突然取り壊された。近くでカフェを開く日本人によれば、下の古着屋さんたちが必死に止めていたものの、有無を言わさず取り壊され、その数日後には、なんと彼らは青空古着屋に。そして聞けば実は二階には人が住んでいたとのこと。最近昆明では、古い建物が次々に壊されていて、風景が日々変わっていく。古いレンガ造りでいい感じに中国っぽい風情があるのに勿体無い気がしてしまう)
(反日の落書き。久々に通ったわき道で今日発見。反日系の記述はこれだけではなく、さらに横に広がっている。でも、最近は反日ムードも少し落ち着いてきた様子)
(DVD屋。こんな感じで売られているDVDは、どこの店もすべて一枚80円(6元)。この店、こないだ行ったら、なんと突然日本映画がすべてなくなっていた。どうして、と聞いてみると分からない、といわれた。おそらく不買運動の一環じゃないかと予測。さらにもう1件のDVD屋でも日本の映画がそっくりなくなっていた。
久々に反日以外の話を。学校のことです。
早いもので、すでに学校は二ヶ月目が終ろうとしています。日本のGWの時期にはこっちもちょうど一週間休みになので、来週が終れば、中国語の勉強も前半戦終了、という感じです。
私たちの大学の語学学校にはいろんな国からの留学生がいますが、東南アジアに近い昆明に多いのはやはりアジア系の人で、ベトナム人を筆頭に、タイ人、日本人、韓国人が多数。西洋系では、アメリカ人がもっとも多いようです。
私たちのクラスは、日本人3人(自分たちを含めて)とベトナム人5人程度で、他国はなし。私たち以外のもう一人の日本人は、ご年配の方で、定年後の年金暮らしを物価の安い昆明で謳歌しているとのこと(このタイプの人は昆明には実に多い)。そしてベトナム人たちはといえば、一人26歳の医者がいる以外、あとはみな十代だとか(その26歳の彼も、こないだ突然ベトナムに帰ってしまったので、今はみな十代)。
(先々週から移動した新校舎。休み時間中に先生と話す二人のベトナム人クラスメート。左が、よく勉強していて、自分が指されていなくとも答える子。右は、やる気のない子。確かこのとき、やる気出せ!と先生に諭されていたような…)
彼らと授業を受けるのが、とても新鮮です。これは私たちの先生の一人から聞いたことなのですが、昆明に来ているベトナム人留学生の多くは、お金持ちの子。ベトナムであまり勉強しないため親に中国にでもいって勉強して来い!といった感じで、こっちに送られてきたとか。だから、基本的にやる気がない。
私たちのクラスを見る限りその傾向は顕著で、確かに頷ける。最近一人の先生はかなりキレ気味で、特にやる気のない人たちにはあたりが厳しくなっています。そして授業で習った文法を使って、「あなたたちは親に強制的に勉強させられてるので、やる気がない」
といった例文を作ってみたり。
しかし、学生たちもそんなことじゃうろたえず、結構挑戦的で、「教科書なんか開くもんか」といった態度に出ることもしばしば。そして授業が終るや否や、3秒後には部屋を出ている。
そんな授業風景がかなり笑えます。そしてまるで中学校か小学校に戻ったような気分で懐かしいです。この久々の雰囲気を体感することも結構今の学校の日々の醍醐味かもしれません。
ちなみにベトナム人についてよく聞くのが、「指されてなくとも答える」「他の人が間違った答えを言うとすぐ訂正する」傾向が強いこと。そう聞いたときは半信半疑だったものの、今では確かにそうかも、と思ってます。全く勉強してなさそうな人たちはそんなことありませんが、一人とてもまじめに勉強している女の子は、かなりのスピードで、他人の答えを訂正。これには少々いらだたせられるときも……。
いろんな国を見てきて、どこの国の人もやはり基本的に同じだという気持ちが強まってきた一方、逆にそういうディテールや習慣はかなり違うものだ、ということも実感してます。
(大学の食堂。最近はよくここで食べてます。混みこみなのがつらいのですが、安く、種類が多く、美味しい。外で食べるよりさっぱりしているので、結構日本人には好評。おかず5種(肉系2種類、野菜系3種類)に大盛ご飯のセットで50円。ちなみに、多くの中国人学生は容器持参(手前左テーブル参照)。そうすると、6円ほど安くなるとか)
先週末は、昆明でもデモか?との噂が流れたものの、何もありませんでした。私たちは町の中心でやっていた二胡の演奏会に行きましたが、町の様子は穏やかでほっとしました。今昆明は国際観光節だとかで、毎週末町ではいろいろなイベントがやっていて、反日ムード少し収まっているのではないかと、勝手に考えています。
(17日、日曜日。様々なイベントがあちこちで。町はとてもにぎやかに)
昆明の反日事情についてはこのブログに書いてきましたが、今週金曜(22日)発売の「週刊金曜日」にも、短いですがコラムを書きましたので、機会があればご覧下さい。
昆明は最近やっと本格的に暖かくなってきて、過ごしやすい日々が続いています。今度は反日事情以外のことを書きたいなと思ってます。
(全然関係ありませんが、田宮のパクリメーカーAULDEYは東南アジアでもよく見ました。田宮のミニ四駆とほぼ同様の製品も出していた気がします。また、こっちでかなりメジャーなスポーツ用品ブランドもナイキのパクリですが、しっかりしていて、かなり市民権を得ている。自分も買ってしまった。中国では、パクリブランドがそのままちゃんとしたブランドとして根付くようです。そういえば、タイ辺りから、プレステのパクリ商品(ソフトではなく本体!)が町で売られているのを良くみましたが、あれはどこまで中身が伴っているのか気になります。パクリメーカーのエネルギーっていうのは、実はかなりすごい……)
(中国人の友達の通う大学で。中国でバスケットボールが盛んなのは結構意外でした。NBA選手も出しているし、プロバスケもあり、大学でみかけるスポーツはほとんどがバスケ。)
今週末(今日と明日)、中国国内の22以上の都市でデモがあるらしいとのニュースを読みましたが、昆明はその中にも入っていないようでした。やはり昆明は他の町に比べて反日の度合いは小さなのかもしれません(昆明市自体は人口300~400万ぐらいの規模なので、町が小さいからというわけではなさそうです)。
こないだその理由の一つと思われる話をこちらの日本人の商工クラブ事務局の方から聞きました。その方によれば:
中国の各都市に、中国で働く日本人たちの商工会という組織がある。他の都市では、日本企業から出向して中国で仕事をしている日本人がほとんどだが、昆明商工クラブというのはちょっと様相が異なる。まず何らかのきっかけで昆明に来て、町が好きになり住み着いた人や、中国人と結婚して昆明に住み着き仕事をはじめたような人が会員の半分程を占めている。そのため、その個人個人が親戚や友人いった形でいろんな中国人と関係を持っていて、その中で昆明公安局との関係もできている。
そういったわけで、昆明の公安局は日本人と比較的親密。今回昆明でデモの情報が流れた際の対応はとても迅速で、公安の人たちが日本人宅を訪問し、日本人の現状や日中関係などを説明し、注意を促したとのことです。
前回書いた、雲南大学のデモに対する厳しい処置というのも、そういう背景の中で起こったことだったのかもしれません。
昆明にいる日本人は、確かになんとなく流れ着いたといった感じの人が多く(私たちも含めて)、他の都市の日本人に比べて比較的土地に根付き、溶け込んだ存在であるのかもしれません(他の都市のことはよく分からないで言ってますが)。
そんなことがデモの抑止につながっているのかと思うと、昆明らしいなという気がします。
週末何かあれば、またお知らせします。
とりあえず明日は町のど真ん中で二胡の演奏会があるので、それをみがてら町の様子を見てきます。今日は中国人の友達を家に招いて日本食を食べてもらう予定。
(大学の教室で。他の人がいると写真を撮りづらいのでこんな風景ですが、ここに7人ほどで授業を受けてます。なかなか味のある部屋なのですが、来週からは新校舎へ。その建物はトイレが三ツ星ホテル級と聞くので期待。外国人用の建物らしくその辺も考慮されたのか。ちなみに、今の建物のトイレは扉はあるけど、立ったらお腹から上が見えるぐらいまでしかない。ま、全然問題ありませんが。)
(町のキオスクのような雑誌・新聞屋さんの広告。右端は反日の様子を特集で伝える雑誌。デモの前に発売されたもので、常任理事国入りを反対する署名運動についてが主。その一方、左端はよく見えないと思いますが、松嶋奈々子やキムタクの名前が表紙に。)
先日、中国の反日デモの様子を報道した日本のニュース番組を見る機会がありました(こっちの在留邦人が録画してくれた「NEWS23」と「報道ステーション」)。こちらではデモのニュースはテレビでも全く報じられていないので、実際どんな感じだったのかを動画で始めて確認することが出来ました。あれだけを見ると大変な事が起こっているような感じを受けましたが、実際現地にいてデモを見た人によると、デモの中核にいる人たちはほんの一握り(数百人)で、大半は笑って見ていたりする野次馬だったということも聞きます。
ここ昆明でも雲南大学(私たちの通っているのとは別の大学)の学生がデモの申請をしたらしいのですが、学校側が事態を重く見て、デモに参加した先生を解雇、学生を退学処分にすると警告したため、その大学のデモはとりあえずは行なわれないだろうとのことです。私たちの通っている雲南師範大学は、一見そのような不穏な動きは全く感じられないのですが、実際はどうなんでしょう…。
ところで、ここ数日テレビを見ていて気づいたことですが、なんでもない日本関係のニュース(蜂の研究をする日本人とか、日本のアニメについてなど)が増えたような気がします。今までニュースを見ていても時事性のない日本関係のニュースはほとんど目にしませんでしたが、ここ2日続けてそんなニュースが報道されたのでびっくりしました。中国政府が反日ムードを抑えようとしている雰囲気を強く感じますが、意図がどうあれ、日本の別な(反日的なもの以外の)情報が流れることは、ほっとすることでもあります。今の反日ムードがおさまってほしいという気持ちは強いので。
また、今テレビを見ていたら、愛知万博の様子が映し出されました。万博のニュースは前もちょこちょこやっていたのですが、今回は日本人の旅行者のインタビュー付きでした。
このまま沈静化していってくれればいいのですが。
(バス停に張ってあった反日のビラ。常任理事国入り反対、教科書問題、靖国問題が主なテーマ)
最近、報道されているように今中国では反日感情がすごいです。北京、広州、上海などの話はメディアでも大きく取り上げられていますが、昆明でも、反日感情が強まっていることは変わりません。
雲南大学の構内には反日の垂れ幕が下がっていたし、また、びっくりしたのは、街かどで「反日」Tシャツが売られていることです。白地に大きく「抗日ナントカ」とか「反日ナントカ」と書いてあり、隣には、その韓国語版も売ってました。写真を撮りたかったのですが、ちょっとビビってしまいまだ叶わず。一応いくらか聞いてみると爽やかに教えてくれはしましたが(20元=260円)。
それから、中国人の友達には「街なかで日本語を話すのはやめた方がいい。危険だ」とよく忠告されるし、他の友人からは、ぼくらに会うに当たって友達に「なんで日本人なんかと会うんだ」といわれたということも一人ならず聞きました。
また、本格的にビビってしまうのが暴行事件。これは二ヶ月ほど前のことですが(今のように反日の空気が高まる前)、昆明で日本人が日本語を話してたために中国人に殴られています。彼に聞いたところによれば、外国人がよく集まるカフェで日本語を勉強する中国人たちと日本語で話していたところ、その一緒にいた中国人が、他の席に座っていた中国人たちに、「お前なんで日本人なんかといるんだ?」と聞かれ、「今度日本人といたら承知ししねえぞ」的なことをいわれた。その後みんなで店を出て、その日本人が一人になったところ、店にいた中国人たちに囲まれ、何箇所か殴られたとのこと。すぐに、目の前のゲストハウスの警備員が駆けつけてきたため彼らは逃げていったとのことですが。
とまあ、なかなか理不尽で物騒な事件や話をよく耳にします。
だから、ぼくらもバスの中などではできるだけ話さないようにしたりせざるを得ないし、他の日本人の友達は「自分は韓国人だ」というようにしているとか、そういうことを真剣に考えたくなる状況ではあります。
とはいえもちろん、過激な行動に出る人はほんの一部でしかありません。多くの中国人はそんな態度は見せないし、日常生活の中で直接的に嫌な思いをしたことはまだありません。ただ、多くの中国人がほんとに日本を嫌いなんだなあとつくづく感じさせられることはあります。普通にぼくらとご飯を食べたりしている人でも、そういう雰囲気をたまに感じます。
ほんとに問題は根深いなと思います。ぼくはこれまでの取材の経験などを通して、中国の反日感情にはやはり根拠があると考えているし、最近の日本政府の姿勢には全く賛同しかねていますが、その一方で、中国は中国でまた同じような問題があるということは中国に住んでみて感じています。中国のメディアでは確かに反日のニュースが多く、言論の自由が規制されているこの国ではおそらく多くの中国人にとってそれ以外の見方を知る機会は少ないだろうし、大学生などと話してみてもその大多数が、議論の余地のある問題についても「日本=悪」という構図だけを信じきっているように見えます。彼らに対して「この問題についてはこういう見方もある……」と言ってみても、簡単には理解してもらえなそうなのが現実で、そういうことを見ると、中国の日本に対する歴史問題の抗議などは、そのまま中国にも当てはまるようにも思います。
でもよく思うのは、反日を理由とした暴力などは許せなくとも「中国=過激な反日感情」ではないということです。日本では過激な反日活動ばかりが報道されるものの、実際にはもちろん、日本人に対して友好的な中国人がたくさんいるし、ぼくらはそういう中国人たちの温かさを日々感じてます。中国をそのまま反日の人々の国と理解して、それを反中で返しても事態は悪化するだけで全く解決には向かわないだろうな、と。
(中国人の友達。中国語と英語(日本語の予定だったのですが…)の語学交換のようなきっかけで知り合う。彼女は冷静かつ客観的な意見を持つ人。だけど、やっぱり友達には反日派が…)
結局、理屈だけで議論しても解決は見えないし、ほんとにお互いが相手の立場にたって考えていかないと全く進展はないだろうな、と思います。中国でこの反日感情の発現を目の前にして、そんな人としてのごく基本的な気持ちがいかに大切かをつくづくと感じさせられます。
でも逆に、このような時期の中国にいられたことは貴重な経験であるとも思っています。初めて、差別を受ける民族的マイノリティーの立場というものを、多少なりとも自分の問題として身に染みて感じることができているように思うので……。
しばらくは気をつけて生活します。この状況がずっと続かないことを願って。
(たまに行く市場で。ここの野菜は値段が書いていないため、ぼられても分からない。しかもスーパーの方が安いことも多いので、よく利点が分からないのですが…。
(同じ市場で肉を買う。肉はどこでも基本的にこのように机にドカッとおいてあります。こないだ一度、ひどく古そうな肉を買ってしまい、それを食べてぼくは極度の下痢に…。だけどこれでも、ほとんどの場合問題ありません。肉はピースごとに値段が違って、ほとんど向こうの言うがまま。値切っては見るものの、それでもボラれている可能性大。)
(買った肉を、ここでミンチに。ミンチ料金:4円。とても感じのいいおばさん)
(子供を抱えながら客を待つ靴磨きのお姉さん。靴磨き屋さんはとても多い。子供と一緒の姿をよく見かける)
1ヶ月半ほど前に、二胡を習いはじめようと思って楽器を見に行ったりしたのですが、先生の言っていることがあまりにもわからないことと、マンツーマンで習うと結構高いため(1時間650円くらい。かてきょう2時間の倍の値段!二人だと1時間400円程)、しばらくどうしようか考えていました。ところが最近、今週から二胡を習い始める日本人がいるということを聞き、一緒に始められないかと第一回目の授業を見学に行くことにしました。運が良いことに、その日本人の彼女も一緒に出来る人を探していたらしく、その場で一緒に習うことが決定。無事1回目の授業を終えました。相変わらず先生の言うことはあまり分からなかったですが…。
ところで、最近は日本で二胡がはやっているそうで、海外から持ち込もうとして空港で差し止められるケースが増えているとか。というのは、二胡にワシントン条約で保護されているニシキヘビの皮が使われているからだそう。ここ、昆明でも二胡を習う日本人は多いですが、みな北京まで行って輸入許可証を取得してから帰国しているそうです。私も近い将来、二胡を抱えて北京まで行くことになります。
もとこ
次は最近話題の反日感情について書きます
(昨日の昼食。最近ぼくがハードにお腹を壊していたため、外食を減らしていましたが、やっと復活。たまに外で食べるとなかなかおいしい。手前のはキュウリの甘酢和え。程よい辛さで美味い。右のは麻辣豆腐。辛い!)
数日前、久々にビシッと働いてる日本の人々に会いました。
今、旅行代理店HISの航空会社スカイマークの若手パイロットたちがトレーニングのために昆明に来ていて、友人に誘われ彼らと夕食を共にしました。
聞くところによれば、スカイマークは会社の規模が小さいため、他の大きな航空会社と違って飛行機操縦の訓練に使われるフライトシミュレーターを持っていない。そのため、それをどこかで借りないといけないのだけれど、日本で借りると一時間20万円ほどかかるところ、昆明で借りると一時間5万円でできるってことで、昆明で訓練を受けているというわけです。
昆明で訓練と聞いて、てっきりこの付近のだだっ広い土地を使って離着陸の練習か?などと思っていたので、ここまで来て室内訓練をしているということが意外でした。やはり昆明の最大のよさは安いということなのか。
訓練生3人と教官2人に会ったのですが、久々にビッとした社会人に会ったというか、そんな感じでいい刺激になりました。この訓練生たちは、昆明で試験があり、その試験を落ちるともちろんパイロットにはなれず、しかもそのまま会社もクビになるとか。受かっても、その後はニュージーランド編が待っていて、その後は日本で、訓練は続きます。どこで落ちてもクビ。結構シビアです。こっちもしっかりしなければと。。。
ちなみにぼくは大学時代、航空宇宙工学というのを専攻していて、航空関係の知識を多少は持ち合わせているつもりでしたが、実際何か話そうとすると、ほぼ全てが抜け落ちていることに気づき衝撃を受けました。もうエンジニアリングの世界には確実に戻れません。
ところで、最近中国語を使う機会を増やそうと「互相学習(フーシャン・シュエシー)」を始めました(前回書いたカテキョウとは別もの)。日本語を習いたい中国人を見つけて、お互いに語学を教え合うというやつです。昨日は一人の女の子(同じ大学の学生)にうちに来てもらって、3人で適当に会話。
(エミリー。中国人でそこそこ英語を話す人は、なぜかみんな英語名を持っている。台湾でもそうだったし、こないだ会ったバリバリの中国人もジャックだったし。)
ただ彼女は英語が結構話せて、しかも日本語にはあまり興味ないような匂いもし(互相学習の相手探しでよく聞くのが、実際には日本語を習いたいわけではなく、外国人の友達を作りたいと思っているだけの人が多いということ。彼女もそうかな?って気も…)、またぼくらの中国語がまだかなりしょぼいため、会話は英語混じりの怪しい中国語となり、なんだかな、という感じ。でも、とてもいい人で、しかも現地の大学生の日常生活を知ること自体ぼくはかなり面白いので、話は弾みました。とはいえ、やっぱりもっと中国語ばかりを使える相手の方がいいかと、今後の対応を検討中です。
(上の食事の店。適当にただシャッターを押したら右端の少年がすばやく反応!)
学校がスタートして1ヶ月が経ちました。
私たちが取っている授業(準初級)はスピーキング、リスニング、文法(総合)の3種類ですが、それぞれ週4時間、合計12時間というわけです。授業は全て午前中に集中しているため、朝は8時もしくは10時からのスタートです。午後は丸々時間があるわけですが、大体そのままお昼を食べて帰り、家で勉強したりして過ごしています。
学校が始まって最初の方は、先生の言っていることがあまりわからなかったり、同じクラスの人たちとの差を少しでも縮めようと頑張って勉強していましたが、最近は授業もそこそこわかるようになってきたり、クラスに慣れてきたりで勉強する時間も少なくなりつつあります。
勉強の時間が少なくなる理由の一つに、DVDの安さがあります(ただの言い訳ですが)。前にも書きましたが、DVD1枚が大体80円くらいで、場所によっては日本語のDVDが豊富にあったりで、DVDを購入のが最近の楽しみの一つでもあります。ただ、安いだけあって物によっては字幕がバケていたり、始まりと終わりの部分が少し欠けていたりと、完全でない部分はあるのですが、映画を楽しむのには十分なクオリティーです。
今はDVDと勉強とどちらをとるか、毎日悩ましい日々をすごしています。
(安くてついつい買ってしまいます)
(「バトルロワイヤル」の裏表紙が、なぜかトムハンクスとランゼル・ワッントン<デンゼルワシントン>主演の映画)
(日本語は基本的にめちゃくちゃ。”ヒトラーに魅人ちれた…クロ一ソ人間の…杰作サスペソス!”字幕は大丈夫ですが。)
最終的な詰めが甘いのが安さの所以でしょうか。それなら大歓迎。
しかし、さすがにこんなだらけた生活ではまずいということで、先週から、友達の紹介で週1回2時間の家庭教師も始めました。その先生は私たちの通っているのと同じ雲南師範大学のジャーナリズムを専攻する2年生です。受領料は1時間で170円くらい。安さに惹かれて始めましたが、やはり安いだけあります。学校で教えているれっきとした先生を雇うと1時間で約250円から320円程度だそうで、色々試して最終的にどの先生にしようか決めようと思っています。ちなみに日本語を中国人に個人的に教えると、1時間500円くらいもらえるそうです。英語はネイティブで1300円、ネイティブ以外で1050円ほどということで、中国では彼らは超高給取りです。