先ほど、上海から京都に戻ってきました。
一週間だけの滞在だったけれど、京都に着いて、電車に乗って家に帰るまでに、見える風景が、一週間前と全く異なっていることに気がつきました。旅をするって、こうして自分の文化・社会を見つめ直すってことなんだろうなって改めて思いました。
上海はかつて住んだこともある、とても身近な街です。7、8年ぶりだったために、すごく変わっているだろうと思っていたら、雰囲気は案外そうでもなく、人々の感じなどは概ね自分が記憶していた通りでした。
その一方で、現地在住の人に飲みに連れていってもらったりすると、店の数が凄まじく増えていたりして、ディテールが大きく変わっていることに気が付きました。そして、地下鉄の乗降時に人が並んでいることを見てびっくり!笑。また、上海のランドマークである外灘に行って、夜景を見て、改めて圧倒されました。
今回は、5年以上の旅の中で一度もなかった完全な詐欺(騙し)に引っかかるという驚くべき不覚の出来事があったり((笑)、詳細はまた書きます)、『中国でお尻を手術。』の中に書いたある老夫婦と感動の再会を果たしたりと、印象的なことが多かったですが、一番思ったのは、中国人の奔放さや自由さの魅力を改めて痛感したことでした。
道端や公園で、誰もが自由に歌を歌ったり、踊ったりし、嫌なら嫌な顔をはっきりと見せ、興味があれば躊躇なく声をかけて、遠慮なく聞いてくる。やりたいことに素直に、どんどん行動しているような雰囲気です。なんというか、中国人のそういう側面は、一見、日本の感覚だと、厚かましく見えたり、アグレッシブに見えたりもするけれど、でも、思うのは、中国の人は、自分がそうやって自由にやる分、他人の好き勝手な行動にもとても寛容なことです。
人が生きていたら、他人に迷惑をかけるのは仕方がない。でも、その代わり、他人から迷惑をか
けられても寛容でいる。
人々を見ていると、そんな考え方が底に貫いているような気がしてきます。日本とは全く逆ともいえるそういう側面が、すごく新鮮で、とてもいいなあと思いました。中国にはいろんな難しい問題があるけれど、そうした互いの寛容さが、中国独特の陽気さとエネルギーを社会の中に生み出しているような気がしました。
この辺りの感慨を軸にして、次回の原稿を書いていこうと思っています。
今回の上海滞在は、ソウル紀行文に続く、KIX-ITM MAGAZINEの第2回のためのものです。
ウェブ公開は8月1日を予定しています。
ソウルに続き、読んでいただければうれしいです!
先ほど、友達たちとの最後の別れを終え、いよいよ上海の全行程終了、、、。
先週から今週は、毎晩友達との最後の別れ続きで、飲みすぎ、食べすぎで明らかに少し太りました。でも、こうしてみると、1年半前には知らなかった人たちといろいろと知り合えて、お互いに少しだけでも、それぞれの人生を交差しあえたってことは、やっぱり素敵なことだなって思います。
今日は、仲良くしていた近くの花屋さん姉妹にお別れを言いに行くと、プレゼントとカードをくれました。ちょうどぼくらも彼女たちにちょっとした手土産をあげようと、クッキーなどを買っていったのですが、そしたら、逆にすごく恐縮されて、その2時間後ぐらいにさらに大量のお土産をもらってしまいました。最初にもらったのは写真たてにもなるオルゴール。そして2時間後にもらったのは、日本のDVDと漢方薬と健康食品。どれもどこかすごく彼女たちらしさが感じられるもので、なんだか温かい気持ちになれました。
2年半中国に住んでみて感じたことは、中国はほんとに近くて遠い国だな、ということ。見た目も似てるし、言葉や文化も近いから、お互いすごく気になる存在。でも、本当に文化や習慣が違って、知れば知るほど距離を感じる、しかしどこか他人とは思えない。。。
文化の壁をこれほど実感したことはない気がします。オーストラリアでも、もちろん文化の違いは感じたけど、彼らとは見た目も違うせいか、違いをもっと当然のこととして受け入れられる、のかもしれないな、、、と。つまり、中国は、なんかすごく性格の違う兄弟のような存在なんだろうなって思います。
いまは他の国に行くのが楽しみだし、他の国に住みたいなあと思っているけど、中国はこれからも一番親近感を感じる国であり続けそうな気がします。一言ではいえない、いろんな思いがこの国に対してできました。
離れると思うと、ほんとにいろいろと考えるようになりますね。
明日になれば、一ヵ月のみですが、今度日本での生活が始まります。
上の花屋姉妹は、実は近々日本に来て、生け花の勉強を始めるとのこと。ビザもそろって、あとは行くだけ。そして、ぼくらの部屋の大家さんも、日本の会社と一緒に仕事を始めて、これから日本に行く機会があるはずだとのこと。大家さんとは、こないだはじめて長々と話し込みちょっと仲良くなりました。
彼らときっといつか東京かどこかで会おう、と話しました。そのときに上海での生活がどのような気持ちで自分の中でよみがえるのか、とても楽しみです。
では、残りの準備に戻ります!
やばい、もう12時。明日は7時前には出発。。。
上海でお世話になったみなさん、本当にどうもありがとうございました!!!
上海も残り一週間!
来週の金曜に出ることになりました。
残り少なくなると、いきなりすべてが外国に見えてきたりするものですね。
タクシーに乗っていても、いつも見ている風景がなんだか名残惜しく見え、市井の人々の様子が急に新鮮に見えてきたりしています。いままで日常だった風景が、これから非日常の世界となるわけです。
旅中に短期的にしか滞在しない国というのは、最初から最後までその非日常としての感覚のままで接するために、やはり実際に住んだ国とは感じ方も随分違うな、というのをつくづく感じさせられます。
また、その一方で、非日常の世界として見るからこそ感じられることがあるのも事実で、だから、その国に対する新鮮さが完全になくなってあまりにも日常化してしまうと、逆に、感じられることが減ってくるということもあると思います。
そういう感覚のバランスを考えたとき、自分たちにとってはいまがちょうど上海の出時なんだろうなと思っています。
04年にダーウィンからオーストラリアを出る朝、06年にまだ真っ暗な昆明を出た朝、いつも、すごい名残惜しさや寂しさとともに、まだ見ぬ次の国・街への想像で頭がいっぱいになっていました。
上海を去る朝もまたそんな感覚がよみがえると思います。自分たちにとっては懐かしくもあり、しかも新鮮な気持ち。
ちなみに、上海でロシアビザを取るのは結局断念。ビザ取得のために必要なinvitationを手配してくれるはずの会社とのやり取りがうまくいかず、ロシアにまで問い合わせたのにも関わらず、進展なしで、時間切れ。しかし、極東ロシアにはなんとか行きたいので、日本で再度チャレンジ予定です。
一応出発を7月5、6日あたりと定めたら、急に気持ち的にバタバタし始めました。っていっても、一番がんばってやってることといえば、残りのDVDを見終えることだったりするのですが(笑)。24のシーズン3、ロストシーズン3、時効警察、と複数の選択肢があり、とりあえず片っ端から、という感じに毎晩見てます。24は、まだ2シーズンしか見ていないものの、だんだん展開がマンネリ気味な気分で、シーズン3はもういいかな、って気も。。。見始めたら24時間みなきゃならないし!
時効警察は1話しかみてないけど、噂どおりに面白い!
さて、旅行の方は、もっとも面倒そうなロシアのビザをなんとかしてしまおう、と動き出したところ。ロシアは観光ビザの場合、泊まるホテルや旅程などがすべて書かれた、ロシアの旅行会社のinvitationを提出しないといけないという面倒なシステム。。。って、そんなら自由旅行はできないじゃないか、と思うのですが、そこはやはり抜け道があります。ちょっとお金を出すと、そのinvitationを代行して作ってくれる会社があるのです。いちおう合法的とのことで(なんのこっちゃって感じですが)、それをだいだい的にやってるアメリカの会社があったので、そこにまずネットでinvitationを送ってもらうべく申請しました。1日でできるはずだったので、それが出来たらそれを持って上海のロシア領事館に行けば、一週間でビザ取得!と考え、7月5,6日あたり出発というのが決まってきたのですが、invitationは全然送られてこず。。。ちゃんとしたガイドブックにも載っていたので大丈夫だとは思うのですが、すでにちょっと心配。ロシアビザを作り終えないと、上海も出られない!
と、いきなり出鼻をくじかれています。
いきなり汚い話で恐縮ですが、一昨日の夜から突然激しい水下痢に見舞われ、まいりました。原因は、日曜の昼に外で食べた冷奴かな、、、。昨日は夜中に何回も起きなくてはならないほどで体力を消耗しましたが、その分トイレでの読書もはかどったりして。でも、今日でとりあえずひと段落して、ほっとしました。明日にはすっきり回復することを期待。
最近は、相変わらず旅のルート決めや、ビザの手配などに時間を割いていますが、時間ばかり経ち、そして調べるほどにルートの選択肢も増えたりして、なかなか先に進まず。でも、ぼくの日本での仕事の都合もあって、7月上旬には一時帰国することが固まってきました。そして、8月上旬に、北京→ロシア……といくか、北海道からサハリン→ロシア(大陸)と行くかのどちらかになりそうです。
というわけで、上海ももうあと数週間!
いまの生活が終わるというのは信じられませんが、素子も今月末で退社するし、ぼくの上海でのライター業・カテキョウ業ともに、規模縮小中。そして来月には店じまい。ずっと取材してきた知的財産権関係のフォト・ルポルタージュが概ね形になり(でも、掲載は9月予定とまだちょっと先)、中国を出る前にもう一つルポらしいルポを書きたいと思っているものの、もうその時間はなさそうな予感……。今後、上海という慣れた世界から離れて、また言葉の通じない国々でどれだけ仕事がやっていけるのだろうかと考えると、ちょっと不安になったりはします。
バンバリー、東南アジア、昆明、上海、を終えて、いよいよ第五ステージ!
そして、あと3日で日本を出てから丸4年。。。時間は経つものですね。
(街にはマンゴスチンが出始めました。ぼくら的にはこれが「果物の王様」というぐらいおいしいです。日本では一つ400円もするとか!上海では、昨日聞いた限りでは、3,4個で150円ぐらい)
昨日・土曜は、最近手に入れた「デスペラートな妻たち シーズン3後半」を見まくり(シーズン3になって少しトーンダウン気味ではあるものの、やっぱり面白い)、午後は旅の行程について調べるために、ガイドブックが置いてありそうなカフェ・ブックストアみたいなところを求めて街へ。結局、本屋で立ち読みレベルで終わってしまったものの、また旅が少し具体化しました。
まず、前に書いていた、ロシアを西に移動して新疆ウイグルあたりで中国に戻る、という計画は、実はそんなところには国境がないらしいことが分かり、一瞬で断念。で、ちゃんと国境も考慮して考えたところ、ロシアの東端からスタートして、バイカル湖付近で南下して、モンゴル→中国、中国をずっと西へ移動して、新疆ウイグルといくしかなさそう。
最近イメージしてるのは、
新疆ウイグル(中国)→キルギスタン→カザフスタン→タジキスタン→イラン→アゼルバイジャン→グルジア→ロシア→ウクライナ(→ベラルーシ、バルト三国?)→東欧
っていうような感じかなと。実はこの辺調べてみると、日本人は結構ビザなしでいけるところがおおくてびっくり。ウクライナ、キルギスタン、バルト三国、グルジア、モルドバなどがみんなビザなしで1ヶ月ぐらいはOKらしい!なんかいかにもビザ取るのがめんどくさそうな地域な気がしてたので、それだけで随分イメージが変わりました。とりあえず目元ビザを考えないといけないのは、ロシア、モンゴル、カザフスタン(それだけじゃないですが)。ま、それだけでも結構面倒そうなのですが。
しかも、「ヨーロッパ最後の独裁国家」という汚名をほしいままにしているベラルーシも実は全然普通に入れるらしいことを知って、それなら行ってみたいなとも思ってます(何しろ、定番の"lonely planet"も「ロシア・ベラルーシ」で一冊になってるぐらいなので)。
また、どこから旅をスタートするかも決めないといけないのですが、とりあえず来月一度日本に帰るので、そこから中国に戻るか、いきなりロシアに入るか、というところ。
富山から船でウラジオストクというのが面白そうだなと思っていたのですが、船賃が結構あなどれないので、やっぱり北京あたりからスタートするのが妥当かも。そう思って昨日調べたところ、中国北部の黒龍江省からロシアに抜ける小さな国境が、実は3箇所もあることが分かり、にわかにそれが面白そうだと盛り上がってます(ぼくだけですが)。アムール川を船で下り(上り?)越える国境もあるみたいで。いやあ、ワクワクします。
(こないだ取材で行った上海の南のビーチのそば。天気がよかったせいもあり、思ったよりずっときれいで、なんかオーストラリアにいるみたいでした)
いま、ネットを見てたらたまたま、「ハルバースタム氏が事故死」というのを目にして、まさか?と思ってみたら、ほんとに今年の4月に事故死。。。彼、デヴィッド・ハルバースタム(David Halberstam)はアメリカを代表するジャーナリスト兼作家で、ベトナム戦争時のアメリカ政府について書いた「ベスト&ブライテスト」などで知られます。明らかに歴史に名をとどめる大ジャーナリストで、「ベスト&ブライテスト」はまさにノンフィクションやニュージャーナリズムの古典となっている名著。作品はいくつかしか読んだことはなかったけれど、世界にとって彼はかなり貴重な存在なんだろうな、という気はしていたので、とても残念。あらゆる修羅場を潜り抜けてきているはずなのに、交通事故で死んでしまうなんて、ほんとに人生わかんないもんです。それにまだ73歳だったというのに。
関係ありませんが、ノンフィクション・ニュージャーナリズムの古典といえば、最近トルーマン・カポーティの「冷血」をやっと読むことができました。前々から気になっていたものの、なかなか手に入れる機会がなかったのだけれど、去年新潮文庫から新装版みたいなのが出てたようで、それを入手。さすがにすごい衝撃作でした。
こういうのを読むと、とてもやる気が沸いてきます。
……いやしかし、ショックなニュースでした。
あ、それから、また全く話が変わりますが、昆明が誇るナイス・カフェ、「サルバドール」にすごいVIPが↓!
そう、なんとエドワード・ノートン!右に写ってるオーナーの尚子さんから写真を送ってもらいました。この写真みると、エドワード・ノートン、普通のさわやかな旅行者って感じですね。しかも、尚子さんによれば、彼はなんと日本語ペラペラとのこと!それだけでぐっと親近感が沸いてしまいます。
2日から叔母と従姉が上海に来てくれているため、ここ数日は毎日市内を見て回ったり、いいレストランに行ったり♪ 巨鹿路にある「茉莉香」というレストランは、かなりよかった!手ごろな値段であのレベルの高い料理とリッチな雰囲気はなかなかありません。上海にいる方は是非一度行ってみてください。それから、今日は初めて外灘3号のレストラン黄浦会へ!ここもさすがになかなかのレストランでした。眺めもよく、リッチなひと時……。
というわけで、昨日、今日で撮った、上海の近景を。初めて登った東方明珠(テレビ塔)からの午後の模様2枚と外灘3号から撮った夜景です。
(浦東。中央に重なって見える2つの高いビルの手前側が金茂ビルで、後ろが建設中の森ビルのビル。400メートルを越えるビルが何もこんなに隣り合わなくても……)
(今日は、戦時中のユダヤ難民居住地区を歩きました。写真はユダヤ難民収容所があった場所にいまある住居。これが収容所の一部だったのかは不明。ちなみにこのブログ本文とは無関係)
新聞によれば、最近広州で、物乞いを免許制にしようか、という議論がおきているとのこと。
「最近の調査によれば、広州では、本当に困っている物乞いは5%ぐらい。あとはみな職業物乞いで、お金を稼ぐためにやっているだけだ。体に障害などがあって本当に物乞いするしか生きる方法がない人のみに政府が免許をあげて物乞いすることを認め、他はみな排除するべきだ。職業物乞いのせいで、本当に困っている物乞いにも、通行人が見向きしなくなる」
という声が上がっているとのことなのです。そして、大学教員などがそれについて賛否両論を述べていました。「そうした方が街のイメージ作りによい」「いや、結局ニセ免許が出回ってしまうから、そんなのは意味がない」などといった、意見のやりとり。
さすがにこれには唖然。。。
物乞いがお金を稼ぐためにやっているのは当然のこと。体に障害があったりするわけではなくとも、みな本当に貧しくて、物乞いでなんとか一日10元程度を得て暮らしているというのが、自分が上海で取材などを通じて見てきたことです。実際に物乞いをしてすごい儲けている人がいるというのはおそらく都市伝説でしょう(子どもを貸し出したりすることを仕事にしている裏の組織は中国にもあるかもしれません。石井光太さんが書いた「物乞う仏陀」(文藝春秋)にインドでのその例が載ってます。石井さんは、手足がスパッと切れている物乞いは、誰かに切られて、その姿で物乞いをさせられている可能性が高い、と確か書いていましたが、上海にも一人、以前よく見た物乞いでそういう人がいました。昆明では複数いました。その場合、彼らはもちろん被害者)。
それに、ある物乞いに対して「彼は物乞いするしか生きていけない」と政府が認めるのであれば、やるべきことは、物乞い免許をあげることではなくて、彼らが最低限の生活ができるだけの支援をすることなのは明らかでしょう。そこが最もおかしいと思ったのですが、紙面の意見の中に、そういうことが全く出てこないことに唖然としました。
基本的に中国のほとんどの報道は、政府の発表をそのまま伝えるのみ(一部雑誌などでちゃんと批判を書いているものもありますが、やりすぎると発行停止などになってしまう)。だから、結構こういうはちゃめちゃな提案がそのまままかり通ってしまうんだろうなと思います。
ところで、上海では来月からか、クラクションが禁止になるとか(市内の一部?)。確かにクラクションはうるさいのですが、だからといって、禁止にしてしまっていいものか。。。それもただ、「『禁止になるよ』」と政府が発表した」という記事が載っていた程度。
ちなみに毎日読んでいるのは、CHINA DAILYという英字新聞のみなので、中国語の新聞の中にはもうちょっと違うのがあるのかもしれませんが。。。うーーん、これでいいのだろうか中国、と日々感じてます。
(ユダヤ人地区から2時間ほど歩いて、親しみのある界隈へ戻る。奥に見えるのがテレビ塔。左右が歴史あるホテル・和平飯店)
(その和平飯店の下では、暑さに疲れたのか、ぐったりとした中国人観光客が大勢座り込んでいた。ずらりと並んでいてなかなか壮観)
最近なかなか更新せずのまま、時間が経過中。日本に帰ってる間、2週間アップしなかったら、そのままペースダウンしちゃったような。
上海も残り2,3ヶ月になり、いまは少しずつ今後の旅のルートを、ぼんやりとながら検討中。
とりあえず、中国からロシア(もしくはその前にモンゴルを経てから)、で、ロシアを西に移動したあと、新疆ウイグルのあたりで再び中国に戻りたいなと。……で、いまGoogle Earthを見ていると、カザフスタンやウズベキスタンあたりを経て、再びロシアに戻り、ウクライナやバルト三国を抜けて東ヨーロッパへ……、ということになるのかな、と想像したり。ただ、ビザや国境のことなどはほとんど何も調べてなく、勝手に頭でルートを作成しているだけですが。しかし、ポルトガルは遠いな。。。
(Google Earth見てると、ほんと世界観というか地球観が変わりそう。このブログの右上の地図も、見にくい、という声をちらほらいただいているので、google earthの画像を拝借しようかなと思っていたり。著作権的にはいいのかな。。。ちなみに、いまの地図は旺文社2000年の「世界全図」をもとに作成)
中国住んでみて、ぼくは個人的に旧共産圏の国に興味が強くなり、だから、旧ソ連の各国はなかなか楽しみ。しかし、この辺になるとなぜかアジア以上に、途中で取材・執筆しながら進んでいくなんていう日々がちょっと想像つかないです。寒そうだし、物価も安くなさそうだし。。。
それから、スタート地点をどうするかも、いろいろと検討中。というのは、保険などの関係でおそらく出発前にもう一度日本に帰ることになるので、そこからどうするか。富山から船でウラジオストクというのもあるような話なので、それも面白そうかな、と思いつつ、、、やはり北京あたりでウォームアップしてからかな~、とか思ったり。。。
さて、話は変わりますが、最近のこっちの新聞の一面、
「中国でも黙秘権が」
というようなタイトルの記事が。え、中国って黙秘権ないの?と思いつつ読むと、現行法では、「容疑者は取調べ官(?)に真実を述べなければならない」となっているとのこと。さらに弁護士は2度目の取調べからしか立ち会えない(→あ、でも、日本も立ち会えなかったような……?)。黙秘権がないって、とても驚きだったのですが、これって結構それぞれの国によることなのでしょうか?法律家の方々、どうでしょうか。
ま、中国は場所によってはまだ引き回しや公開処刑もあるようなので、黙秘権がなくても驚くことはないのかもしれませんが。ちなみに、市中引き回しは一度四川省の田舎で目撃。外で食事をしていたら、荷台に、囚人(頭から札を提げている)と警官が数人ずつ立って乗っているトラックが。。。江戸時代のような光景に、びっくりしました。
・「LinkClub Newsletter」6月号 「ふたりで生き、ふたりで撮る 写真家夫婦 榮榮&映里」はpdfがネットにアップされています。ここです。よかったら見てみてください。とても素敵な日本人・中国人のご夫婦でした。
9日に、素子とともに上海に戻ってきました!
日本に丸々二週間もいたので、すっかり感覚が日本モードになってしまいました。成田イン、関空アウトで、後半の4、5日は環境のいい(と思われる)京都にいたためか、上海に帰ったらなんだかやたらと空気が汚いような気がして、あれ、こんなだったっけ?と思う始末。
日本ではいつも通り、友達に会ったり、仕事関係の人に会ったりという日々の連続で、なかなかハードながらとても楽しい日々を送りました。が、今回ぼくにとってのちょっとしたイベントは、人間ドックを受けたこと。ここ何ヶ月か原因不明の胸の痛みがあったり、非常に疲れやすい、風邪を引きやすい、という状態が続いていたため、何か見つかるんじゃないかとドキドキだったものの、とりあえず今分かってる範囲では何も問題なしで、ほっとしました。懸念していた成人病系の数値や血圧がとりあえず悪くなく、胃カメラも問題なかったので、むしろ健康キャラに復帰できたような気に勝手になってます。が、一番やらなければいけない大腸ポリープの検診がなかったため、これは次回。
中学時代の友達とあって明け方近くまで飲みながら、大腸内視鏡はあそこの○○先生が上手い、胃カメラはどうだった、などと話をしてると、なんか随分とオヤジ化したような気がして笑えてしまいました。まだ少し早いような気もするのですが。。。
で、もう一つ個人的にうれしかったのは、超広角レンズをついに購入できたこと!修士時代の研究室の尊敬すべき先輩の勧めで、デジタル用のシグマ10-20mmを買い、上海に戻って装着したら、「いよいよおれもデジカメ新時代!」という感じでした。(カケ○ワさん、ナイスですよ、あれ!)
(それで撮ったうちのリビング)
ところで、上海は8月に出ようかともくろんでます。
次は北方ルートでヨーロッパを目指し、住めそうな国を見つけてちょっと住んでみようかなんて、適当なことを考えています。素子とぼくとで、希望国が少々異なるので、どこに行くかはまだ不明ですが、とりあえずもう上海生活も店じまいという気持ちになってきてます。ま、実際には、ヨーロッパでは、物価、言葉、仕事の問題で住まずにお終い、という展開もありうるので、全く先は未定なのですが。
<以下、久々に最近の記事のお知らせ。すぐに手に入りそうなものは多くはありませんが、機会があれば、是非……>
・「日経キャリアマガジン」6月号<上海で働く日本人(akubichan!)の紹介記事>
・「Link Club Newsletter」6月号<3月北京でインタビューした日中写真家夫婦についてのルポ>
・「Link Club Newsletter」5月号<東ティモール-インドネシアの国境の話>
・「上海ジャピオン」<特集 ふらり、魯迅公園を歩く>
・「SUPER CITY SHANGHAI」、「自然と人間」、「SQUARE」の連載も。
帰国がいよいよ明日(今日)に。素子は28日に帰るのですが、ぼくは、激安チケットの関係で、一足先に帰ることになりました。
今日は、帰国前に片付けるべき仕事に追われ、しかしそれらも十分には終わらず、でも夜は、久々にこっちで仲良くしてる某大手予備校の先生たちと一杯。
さて昨日(22日)は浜崎あゆみが上海でコンサートをやっていたのですが、会場がうちから歩いて5分ほどの上海体育館。二人とも全然ファンではないものの、もし安いチケットがあったりしたら、ちょっと行ってみてもいいかな、なんて話してました。こんなに近くでやってるのだから、と。
といいつつも、夜、その上海体育館の向かいの店で晩飯を食べている間は、そんなことはすっかり忘れていました。が、店を出て建物の前にいたチケット売り(ダフ屋?)の姿を見てにわかに思い出し、値段を聞いてみると、なんと800元のチケットが100元だとか。時間的にはすでに始まっていて、しかも「雨だから全然売れなかった、安くでも売ってしまいたい」とのこと。それに3列目とか書いてある!
で、ちょっと悩んだものの、やっぱりとくに見たくないや、ってことになり帰ろうとすると、「じゃあ、2枚で100元でいいから!」と必死に訴えるので、そんなに安いのであれば、と購入決定。
で、実際にチケットを手にすると、何気に気持ちが盛り上がってくるじゃないですか。浜崎あゆみの曲は全然知らないけど、とにかくなんか楽しげになってきて、「カメラ持ってくればよかったね~♪」なんていいながら、二人でワクワクしながら通りを渡って上海体育館へ。人を掻き分けて、入場口へ――!
しかしそれがなんと、、、入場口で係員がチケットのバーコードをチェックすると、
「はい、これニセモノね」
といわれ、え?ちょっと待って……と、いう間もなく、
有無を言わさず破られてしまった!!
しかも、ぼくらの前も後ろも3組ぐらい連続でみなニセモノチケット。
破られて回収されてしまい、どうすることもできず。
数分間だけ身近になった浜崎あゆみが一瞬で遠い世界の存在へ。。。
で、急いでチケットを買った場所に戻ってみたものの、もちろんその男の姿があるはずもなく、ただ二人で笑うしかないっていう状態でした。そばにいた男に、「本物とニセモノはどうやって見分けるんだ?」と聞くと、
「見ただけじゃわかんないよ。チケット売りと一緒に入り口まで行って、本物だったらお金を払うっていう風にしないとだめだよ」
と教えられ、うーーん、確かにそうだったと、反省。ニセチケットがあるっていうことはよく聞いていたものの、最近警戒心がかなり薄れてしまっていたせいか、全然そんなこと考えずで、まんまとやられたという感じでした。
ニセチケットを買って有頂天になってから破られて失意の底に落ちるまで、ほんの5分ほどの出来事。ま、100元だけだったので、いい勉強と割り切れました。でも、浜崎あゆみはやっぱり遠かった、、、。
これから寝て、明日出発準備に取り組みます。
(昨夜@上海駅)
昨日の夜の夜行列車で、上海から電車で11時間かかる黄山という観光名所へ行ってきました。でも、今日の夕方、すでに自宅にとんぼ返り。
というのは、今度、上海からの夜行列車の旅みたいな記事を書くことになり、それで、ほとんど車内の様子を撮影するためだけに実際に列車に乗ってきました。夜行列車での旅自体は、5度ほどしたことがあるので大体の雰囲気はわかるのですが、とりあえず書くにあたって写真もいるしってことで、もう一度。
昨夜10時35分に出発。列車の旅自体はとても順調。そばにいた若いカップルとちょっと話したりして、車内の様子、トイレ、洗面台の写真を、ちゃっちゃっと撮り終わったら、本を開いてのんびり。でも、すぐに眠くなり朝までぐっすり。目的地の黄山に着いたのは朝9時半。
黄山は世界遺産にも登録されている中国らしいきれいな山とのこと。が、山を見て回るのはとても一日では無理。で、仕事は黄山に着いた瞬間に終わりだったので、そこからすぐに上海行きのバスを求めて、バス停に。10時前にバス停に着いたら、なんと次の上海行きはちょうどいいことに10時20分。食堂で軽くチャーハンを食べて、それに乗って、上海へ。帰りのバスは6時間弱で上海着。(なんで電車が11時間もかかるのか不思議)
黄山の町は、なかなか東南アジア的な雰囲気で懐かしかったです。バス停のトイレも、これまた久々のドアなしで、みんなが開放的に大便する様子を見て、「おお~~、ひさびさ!」という気分。バスでは、隣でおばあちゃんらしき人と一緒に座ってた小さな男の子が、車内でゴミ箱の中に元気よく小便。これもまた、昆明時代を彷彿とさせる風景。
移動時間17時間、目的地滞在時間1時間弱という奇妙な旅行でした。疲れた……。
(今朝@黄山駅)
先週末までにいくつかやるべき取材を終えて、今週はずっと部屋にこもって執筆の日々。素子は月曜から天津へ出張で、今日(11日)帰ってきました。
で、このごろ中国人に話を聞く取材がいくつか続いたのですが、いまさらながら自分の中国語のしょぼさに情けなくなりました。上海来た当時よりは、考えないでも出てくるようにはなってるものの、いかんせん単語量が少なすぎ、かつ、ヒアリング力なさすぎ。。。結局、自分の使いなれた言い回ししか使ってなくて、「こんな会話を繰り返してても進歩はないな」と思いつつ、それでもとりあえずは事足りてしまうことが多かったので、そのままに。。。
でも最近、もう少しつっこんで話を聞きたいと思うことが増えると、完全に限界を感じ、へこまされました。というわけで、このごろ少しまた中国語を勉強しているのですが、先は長い、というか、中国を出るまでに、深い会話が出来るレベルに達するのは、もうほんとに厳しそうです。
あのときもうちょっとやっておけば、って昆明時代を思い出したりもするわけですが、ま、人生そんなもんですね。「あのときなあ……」なんていいながら、ちょっと悔しい振りして昔を思い出して話してたりするのが何気に楽しかったりもするし(笑)。
ま、でも、とりあえずいまは中国語ちょっとやる気が出ているので、その間にがんばって少しは進歩できればと思ってます。
さて、この写真。なんかワルそうな雰囲気。。。お、中国の中年ヤンキーグループか?と思ったら、そういうわけではないんです。彼らのシブいバイク、実は全て三輪。というのは、これみんな足が不自由な人たちで、この三輪バイクは、足が不自由な人たちのためのもの。
↓実はこのようなマークが!
しかし、スピードメーターを見ると、120キロまであるので、うおおーマジで?と思って聞いたら、
「このバイクは100キロも出したらこけちゃうよ」
とのこと。70キロぐらいが限界らしいです。でもこれで普通の公道は走れるとのこと。彼らはみな退職した年金暮らしの人たち。毎日こうして公園に集まって、みんなで遊んでるとのこと。で、話がまとまれば、ツーリング。半日かけてみなで杭州(上海から200キロぐらいはあるはず)にも行ったことがあるとのこと!これは、足の不自由な人にとって、なかなか画期的な乗り物じゃないかなと。しかも、カッコいいし。
中国って、障害のある人には極めて住みにくい社会であるようなイメージがあったので、これはなかなかうれしい光景でした。おじさんたちもみな陽気で、楽しそうな人たちでした。
というのは、「華麗なる一族」。夜、晩御飯を食べた後に、素子と見るのが毎日の楽しみになっていたここ一週間。キムタクや北大路キンヤの万俵家にも親しみがもててきて、やっとはまってきたのに、もう最終回というのは寂しいです。。 というか10回は短いな、あの物語的には。やはり巨塔ばりの20回ぐらいはほしかったところ。
ただ、最近思うのは、ドラマや映画のストーリーは勧善懲悪の方が単純にうれしいと思うようになってきた、ということ。確かに現実には、そんな風にはいかない、というのは分かるのですが、もはやドラマを見る上で、リアリティなどほとんど求めていないような自分に気付いてきてます。現実はそんなにうまくいかない、って思いながら、でも、だからせめてこのドラマの中だけではうまく気持ちよくいってほしいっていうような気持ちになってます、最近。
「自分は実生活で決してそのように燃え尽きることはできないから、せめてジョーだけには燃え尽きてほしい」って思いながら、30年前にみな「あしたのジョー」を読んだものだ、と確か以前、沢木耕太郎氏が何かに書いていましたが、その気持ちが最近非常に分かるようになってきてます。
でもだからって現実的なことに興味がなくなってるということではなくて、厳しい現実を描いたノンフィクションはさらに興味があります。フィクションに心地よいドラマを求めてしまうというのは、もしかすると、仕事的に、いつも自分の頭の中にノンフィクション的なことが渦巻いているからかもしれません。
というわけで、「華麗なる一族」も最終回を前に一応自分的にうれしい展開になってきたのでよかったです。でも、このドラマ、予告編が充実しすぎてて先が分かりすぎちゃうので、今回は予告編を見ずにDVDをストップ。あとは最終回のお楽しみ。
ところで、今月25日から2週間ほど素子とともに一時帰国予定。
今回は東京で人間ドックを受けます。実はずっと所属がないため、かれこれ10年近くちゃんとした健康診断もやってない気がして、やばいんじゃないかと思って(上海、昆明でやりましたが、あれはもう完全に形式だけって感じ。前にも書いた通り、昆明での視力検査は、ぼく一人がやっただけで、素子も異常ナシとされてしまった!(笑))。一昨年大腸にポリープが見つかり、それを切除してから、健康が気になりだしてます。大腸内視鏡も、早いうちに再度やらないと。。。
今日は、ある公園や街並の取材・撮影に行かなければならなかっただけれど、雨に降られてしまい、さあどうしようかと出発を躊躇中。ここ数日、夏のように暑い日が続いたのに、なぜか今日に限って雷、、、
で、じゃあ、とりあえず、「華麗なる一族」でもみようか、という話になってたり。というのは、最近夜はほんとにDVD三昧。特に日本のTVドラマ。「のだめカンタービレ」「小早川野伸木の恋」を続けてみて、昨日から「華麗なる一族」をスタート。「のだめ・・・」は、ああだこうだいいながら3話ぐらいからとても面白くなり、最後は結構感動してしまいました。「小早川・・・」も、自分たちにとっては「白い巨塔」以来の唐沢主演作で、なかなか。夫婦として考えさせられる要素満載でした。
で、一昨日だったかDVD屋で見つけた「華麗なる一族」。山崎豊子作品ということでかなり期待。とりあえず3話見て、だいぶその世界に入り込んできたものの、最大のミスキャストはキムタクなんじゃないか、という気が。キムタクが主演すると、これまでのトレンディドラマのイメージになってしまい、せっかくの壮大なドラマが陳腐化してしまっている感否めず。でも、最後まで見たら、キムタクのそういうイメージがなくなったりもするのかな、とも密かに期待。個人的には、やはり、唐沢が主演した方がよかったんじゃないか、と思いつつも、でも、そしたらまるで「白い巨塔」になってしまうな、とも合点。
ちなみに、待望の「LOST」「Desperate Housewives」はまだ先が発売されず。。。
映画では、最近西川美和監督の「ゆれる」を観ました。これもなかなかよかった。やっぱり香川照之&オダギリジョーがいいコンビでした。
「硫黄島からの手紙」「Flag of the fathers」も合わせて観賞。内容は「Flag of the fathers」の方がよかったかな。さらに、「硫黄島・・・」はなんと最後の5分か10分ぐらいのところだけDVDに入ってなかったんです。。これはひどい。。
で、戦争つながりだと、最近「指揮官たちの特攻」を読んで、なかなか感銘を受けました。城山三郎が亡くなったというニュースを見て、すぐ古本屋に行き、城山三郎作品を2つ買って読んでみた中の一つ。
これを読んで、ほんとに戦争の空しさ、愚かしさが心に染み込んできました。戦争って、実際に殺しあってる本人同士は、ほとんどの人が、殺したくもないし、殺されたくもないはず。双方ともに早く家に帰って家族に会いたい。。。って思ってるのに、なんで殺しあわなきゃならないのか。そういう一番根本的な、そしてもっとも大切なことを改めて考えさせられる本でした。
あ、雨やんだ。撮影に行くとします。
(杭州の西湖をサイクリング中。バイクはなかなかカッコよかった)
先週の月曜・火曜に一泊で、カテキョウしている少年・ケン坊とともに杭州へ小旅行。もともとの目的地は台州というリサイクル産業の発達した街で、そこに取材と旅行をかねて、ケン坊と一緒にいくつもりだったものの、無計画すぎて頓挫(遠すぎて一泊じゃ厳しいことが前日に発覚)。それで、取材はなし、ただ中国の農村へ行こうということで浙江省の杭州のそばの農村へ小旅行。
上海から杭州までバスで2時間、そこから富陽という小さな町までさらにバスを乗り換えて1時間、さらにさらに、そこから農村をもとめて、3輪の車で30分ほど田舎へと行ったものの、ついた場所は結構な豪農って感じの村。それほどディープな雰囲気はなく、宿もこぎれいで、少々残念だったものの、とりあえず農村のムードはケン坊も味わえたのではないかと納得。犬がいっぱいで、四川省での悪夢がよみがえり、ぼくはビビリまくり。犬好きのケン坊に「ビビリすぎだ」とからかわれる…。
(ここが訪ねた農村。白鶴村。犬うようよ)
翌日、杭州に戻って、街のシンボルとなっている大きな湖(西湖)を自転車を借りてほぼ一周。こんなでかいところ1,2時間で回れるわけない、と思いつつ走り出すと何気に1時間半で大体回れちゃった。疲れ知らずのケン坊、さすが中学生という体力。自分的には久々の運動で気持ちよかったものの、ケツが痛くてまいってしまう。ちなみに、大学時代にママチャリで三重まで行ったときは、お尻の皮が完全にアウトでした。
(サイクリングを終えてひと休み。これから上海行きのバス乗り場まで)
さて、こうして、彼との旅行に行ったのも、ケン坊が今週末には日本に帰ってしまうため。4月から高校入学です。ご両親は上海に残るのでいよいよ親元を離れての寮生活のスタート。何気にケン坊の今後が楽しみです。上海来て以来、丸1年も教えていたのでぼく的にも寂しくなりますが。
というわけで、間もなく教え子がひとりいなくなるため、これから新しいカテキョウ先を探そうかと模索中。ま、もう上海生活もあまり長くはなさそうだし、ライター業も一年前よりは軌道に乗っているので、ま、いいかな、、、とも思いつつ、カテキョウはカテキョウで楽しいので、もしいい出会いがあればやりたいなと。そんなわけなので、もし上海在住の方で、中学生、高校生の理系科目を中心とした家庭教師をお探しの方がいらしたら、お気軽にご連絡ください(日本の受験科目、インターの補習ともに可です)!メールアドレスは、右上の執筆記事一覧の上の方に書いてあります。よろしくお願いします!
最後に、最近出た記事情報を……。
○「上海ジャピオン」の先週号の泰康路特集書いてます。夫婦でのアート街デートエッセイ。
○「バイシクルナビ」の最新号で、上海の自転車最新事情についてちょっとしたコラム(記事?)を書いてます。
○「自然と人間」「SQUARE」の連載記事も近々出ます。
こないだの週末、二人で上海動物園で。動物好きの素子が前から行きたがっていたこの場所へついに!
が、その適当さ、聞いていたものの、なかなかすごかったです。かなり笑ってしまった一方、二人とも最後にはどっと疲れが出て、ゲンナリ、という感じ。
今回は写真でその様子の一部を紹介。
(犬紹介コーナーでは、あらゆる犬が檻の中に。ま、これは犬に対するそれぞれの国の意識の違いでしょう。東南アジア各国でも、犬に対する扱いは、国によって千差万別でした。犬を食べるインドネシアでは、頭蓋骨が露出した犬が歩いていた一方、タイではとても大切にされていた印象)
(一緒に写真撮影するための犬たち。が、全くやる気なしの様子)
(顔を見たとき、正直死んでるんじゃないか、と思うほど微動だにせず。周囲の人も心配そうに近づいていたような)
(しかし客がくると、ぴょんと起き上がり、きびきびと仕事をこなしていたので、なかなかの商売犬なのかもしれません。心配にはおよばなそう)
(他の犬の檻には妙なポーズを決めてエサを与える客が。。。ちなみに、動物園内で動物にエサを与えるのは基本的にOKな様子で、どこでもみなエサをあげまくり)
そしてさらに。
(犬の檻に入って、おもむろに一服する職員。かなり笑える光景でした)
(目玉のパンダ!)
(が、これがまた微動だにしない!ずっとこのまま……)
(まじで、脱ぎ捨てた着ぐるみなんじゃないか、という疑いが……)
(が、最後にはひょいと耳を動かして、態勢を変えてくれました)
(アシカ(オットセイ?)のショー。入り口に、13時~、14時~、というようにショーの時間が書かれていて、それにあわせて大勢の客が集まってきたものの、なんと5分で終了!!しかも、トークはなしで、たんたんとちょっとした技をアシカが繰り返す)
最近(ここ数ヶ月前から)、ぼくは中国への印象がとてもよくなってきていて、ほとんどのことを「いやあ、中国って面白いなあ、いい人が多いなあ」と感じるようになってるものの、この動物園には、正直ちょっとゲンナリでした。。。文化の違いとかいろいろ思ってみるものの、途中から笑いを通り過ぎている自分に気付きました。
って、yahooかどこかに書いてあったような気がしますが、実は今日はぼくらの結婚記念日。もちろん、結婚してからは10年ではなく、丸4年。10年というのは出会ってからのこと。20歳、21歳のときに出会ってから10年も経ったことを思うとなかなか感慨深いものがありました。
明日からは素子が広州へ出張のため、今日は落ち着かないということで、昨日の夜豪華ディナーでお祝いをしました。前から行きたいなと思っていた香港料理の店「恒悦軒」へ行くと、さすがにハイレベルな美味。でも、今日ぐらい豪華にと思いつつ、そんなに高いものを食べなれないぼくらは、結局ちょっと高めの日本食を食べるぐらいの金額で収まってしまったのですが。しかし、一人前1980元(3万円)のアワビっていうのはどういう味がするのか気になるところ。アワビってそんなに高級品だっけ?と高級料理を食べつけないので、良く分からない世界でした。
思えば結婚記念日、1周年(04年)はオーストラリアのイルカの聖地モンキーマイヤで迎え、2周年は昆明で、3周年、4周年がともに上海。昆明での記念日は、とても高くて驚くほどひどい味の西洋料理にやられ、結局、昆明が誇るカフェ・サルバドールで再度食べなおすという悲惨な展開。去年の上海は、ぼくらなりにがんばっていいところに食べにいったつもりなものの、まだ上海生活が全然落ち着かずだったために、なんかいまいちだったような。それに比べると今年はやっと、それなりに気持ちに余裕を持ちながらの記念日になった気がします。
それにしても4回中3回が中国。そろそろ来年は別の場所かな、なんてぼんやりと考えたりしています。
さっき、こっちの日本語メディアの記事の打ち合わせに行ってきました。で、今度、上海のカフェなどがあつまるある一画についてのエッセイ記事みたいなのを書くことになったのですが、打ち合わせ時に、担当の人から、そのあたりは「石庫門」という住宅様式だった場所で、それについても記事で触れられれば、なんていう話になりました。OK、了解ですって感じで話は終わりました。
さて、その帰りに地下鉄の駅でキップを買って改札を入ったところ、たくさん荷物を持って、こぎれいな格好をした同年代ぐらいの中国人男性に、「上海南駅はどの方向の列車に乗れば着きますか?」と聞かれました。で、なんとなくしか分からなかったので、「多分こっち方向だけど、確かではないような…」なんてこたえていると、彼が「日本人ですか?」と流暢な日本語になったので、びっくり。聞くと、日本の某有名私大で助手をやっている方だとのこと。日本在住7年。で、方向が一緒だったので話しながら帰ったところ彼の専攻は都市計画。で、さらに聞くと、研究テーマは上海の将来の都市計画へ日本での例をいかに応用していくか、みたいなことだったと思います。で、書きたかったのは以下のこと。彼が、
「ほら、この駅のそばにも『石庫門』っていう上海の伝統的な住宅の様式があるんですが、そういったことについて、こっちの大学の先生と一緒に研究しようかと……」
というのです。なんと、そんな奇遇な!
石庫門:上海独特の住宅の造り方らしいです。
いやあしかし、今日聞いたばかりの言葉について、その15分後に、それと関連のある研究を日本でしてる人にばったり地下鉄で道を聞かれて、その話になるなんて。。。なかなかびっくりでした。
こんなことから、石庫門に突然興味が沸いてきました。
でも実は、ぼくが知らなかっただけで、かなり有名な言葉だったり?
今日はこれから、とんかつ作ります。初挑戦。
(これは1月に一度載せた写真です。彼らは、民工と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者。廃虚の中に住んでいた彼らにこないだ話を聞いたのですが、今日近くまで来たので、ちょっと訪ねてみたら、なんと、空っぽに↓!となりの部屋に住んでいた女性に彼らはどうしたのか、と聞いたら春節のころに引っ越したとのこと。ひどい住居だったので、もっといいところに移ったのだろうと想像)
(今日の写真)
(これがその建物の外観。入り口の扉も何もなく明らかに廃虚っぽいのに、何組もの人が住んでます)
早いもので2月ももう終わりですね。実は素子が20日から京都に帰っています。今回は急なことで、いろいろとわけもあったので、ぼくは一人残っています。なので、引越したばかりの広い部屋に一人(明後日まで)。
ひとりで久々に料理をしようか、なんて思っていたのに、一度しょうが焼きを作った以外は、結局すべて友達やらカテキョウのご家族と一緒に夕食ということになり、あまり作らず終い。で、明日も友人と夜会う予定なので、今日はなんとしてでも作ろうと、昼間に食材を買ってきました。とはいえ、また、最も簡単でおいしいと自分で思ってるしょうが焼きにします。しょうが焼き、ちゃんとした作り方は良く分からないのですが、とにかく多すぎると思うぐらい生姜を入れまくるのがコツ、と自分では考えています。
さて、最近レゲエグループ「湘南之風」の若旦那さんが難病の子たちを支援するための熱い活動をやっていて、すごいなあと感じています。ムコ多糖症という、治療法の確立されていない難病で、日本で数百人しかおらず、またみなとても幼くしてなくなってしまう病気なのですが、若旦那さんが、彼らのために自分の出来ることをやろうと奮起しています。
www.muconet.jp
詳細はこのサイトを。このサイトでしか聞けない歌まで彼は作っています。
実は、このブログには何度か書いてますが、若旦那さんはぼくの小中学時代からの地元の友達で、かなりの遊び人かつ魅力ある面白い人物だったのですが、いま彼がこうして熱い活動をしているのをみると、とても心動かされるものがあります。レゲエミュージシャンとして有名になり、その知名度をこういう形で使うっていうのはとても有意義なことだなと思い、陰ながら彼を応援してます。とても力づけられます。よかったら、上のサイト見てみてください。
さ、これからしょうが焼き。おっと、もう7時。早くご飯を炊きださないと……。
○以下は自分の記事報告。
「Link Club」というMacユーザーの会員になってる人はいませんか?その会員誌「Link Club Newsletter」の中で、今月出た3月号から、国境をテーマにしたルポを初め、頻繁にルポっぽい記事を書く予定です。PC関連の雑誌なものの、中身はPCと全く関係のない人間ドキュメントみたいなのが多く、テーマは多岐に渡り、とても骨のある面白い雑誌です。もし機会がある人は見てみてもらえるとうれしいです(ぼくはコンドウユウキ、YUKI KONという名前で書いてます)。
(新年快楽!)
昨日、中国は新年・春節を迎えました。で、今日は三が日に二日目。自分たちにはあまり実感はないものの、多くのお店やらが休みになっているのをみると、ああ、祝日なんだな、と感じます。
春節といえば、なんといっても爆竹と花火。2005年に昆明で生活を始めたのもちょうど春節のころで、家から見た花火の写真をアップしましたが(ここ)、上海の大晦日(今年は2月17日)もかなりすごかったです。
ちょうど引っ越したばかりの新しい部屋の外で聞こえる音は、まるで戦場のようなイメージ。爆竹の音が銃声のような感じで午後11時ごろからだったかな、年越し時のピークに向けて鳴りっぱなし。で、窓から外を覗くと、マンションの敷地内で打ち上げ花火が上がりまくりで、正面のビルなんか窓から花火が入ってきそうなぐらい。
12時を過ぎてから外に出てみると、こんな感じ。
しかも、爆竹の音がめちゃくちゃすごいんです。バンバン、ババババババババ、バンバン、バリバリバリバリ、パパパパン、ババンババンバンバン、ババンババンバンバン♪ とひっきりなしに、いたるところで、響いてきます。でも、この音こそ、中国の春節って感じで、気分がでます。
ちなみに、元旦(昨日)の夕食は「CoCo壱番屋」のカレー。日本人店員まで配置していて、なかなかでしたが、カレーの味は至って平凡。で、よく見るとココイチってハウス食品がやってるみたいだったので、もしかして、これバーモントカレーだったり??なんて思いながら、ダラダラと過ごしました。
さて、今年はどんな年になるのか……。
・上海ジャピオンの今回の「上海博物館」特集、書きました。史実に反しない範囲で想像を交えて各展示物の短い物語をひねり出しました。ネット版
(新しい部屋のリビング。かなりゆったり)
昨日、新しい部屋のお金を払い(半年一括!)、鍵をもらい、完全に引っ越すのも明後日に迫りました。今度は広さが110㎡!っていっても、それは建築面積(外の廊下なども全部含めている)なので、部屋は実質70とか80㎡ぐらい、なのかな。でも、いまの部屋が60㎡ということで借りて、ああだこうだで実質30㎡+αぐらいであることに比べると、かなり広くなりうれしいです。いま、置き場のなくなっている本も、すべて本棚に並べても、まだまだ入る状態。
家具やらは大家に全部新たに入れてもらいました。ちょっと期待していたものの、全体的にダサめなのが気になりますが、布なので隠してなんとかできればなと思ってます。いい感じになればいいのですが。
昨日から、いまの部屋にある荷物をバックパックやらスーツケースに詰め込んで、いったりきたりして運んでます。旅中は、バックパック一つの中にほとんどすべてが入ったのに、中国来て生活を始めてから随分と荷物が増えたことを実感します。
まだ片付けを始めたばかりですが、新居での生活が楽しみになってきてます。
もう日本ではやっているのでしょうか。
「ロッキー6」(ほんとの題名は「ロッキー・バルボア」)。いずれにしてもつい最近の映画のはずですが、上海のDVD屋にはすでに並んでいてびっくり、何気にロッキー好きなので喜び勇んで購入しました(といっても7元=100円)。ロッキー6なんてありえないという前評判だったものの、アメリカでは結構評判よかったとかの話だったので、楽しみに観ました。
(中国語でロッキーは「洛奇」<発音:ルオチー>。で、こういう新しい映画のDVDは大抵中国語と英語の字幕があるものの、英語はいつもめちゃくちゃ。多分機械翻訳そのまま。たとえば、洛奇=ロッキーは、"The is strange"という訳になっているため、試合会場で「ロッキー、ロッキー、ロッキー!」と観客が叫ぶところは、"The is strange, The is strange, The is strange!"。また、ロッキーシリーズの重要脇役ポーリーは、中国語表記がどうなっていたのかは確認しませんでしたが、"A benefit"と呼ばれていました。おそらくポーリーの「りー」が「利益」の「利」にでもなっていたのでしょう。)
で、確かにロッキーファンとして結構楽しめました。でも、ロッキーにかなり思い入れがないと楽しめないだろうというのもおそらく明らか。もはや映画のリアリティとかそういうことはたぶん誰も気にしてなく、とにかく、「なつかしのロッキーワールドを再び味わわせてくれ!」っていうファンの心理をちゃんと知っていたスタローンによる、スタローン自身とファンのための作品でした。(アメリカで評判悪くなかったのも、みんなやっぱりロッキーが思い出みたいになってるからかな……。日本の寅さんみたいな)
で、自分は、思い入れのあるファンのひとりなので、やはりよかったです。往年のロッキーのメンバーがみな30年分ぐらいちゃんと年を取って出てきて(亡くなってるキャラもいたり)、それぞれが過去を引きずっていたりして、時間の経過や老いについて考えさせられました(ロッキーの過去のシーン、人間関係、キャラクターを頭に叩き込んでおくことが前提となります)。
ま、この作品自体を観ているというより、この作品を肴にして、観ている側も昔を懐かしんでいるというのがおそらく本当で、結局この映画が面白かったとしたら、それは「ロッキー」(2から5の続編ではなく、元祖「ロッキー」)がやはり名作だったからということになるのかな、と思いました。
ぼくは元祖「ロッキー」はかなり好きな映画の一つなのでウンチクを垂れてみると、あれはボクシング映画ではなくて、恋愛映画だと思っています。で、今回のロッキー6も、その雰囲気を保っていました(2~5は、スポーツアクション映画みたいになってしまってる)。ロッキーを演じているスタローンはなんかとても魅力的だったりします(スタローンファンでは全くないのですが)。
久々に古いロッキーを復習したくなりました。
先ほどやっと田宮版、見終わりました!(巨塔ネタの発端はここ。ネタばれありなので、注意!)
31話、長かったですが、楽しめました。12月に上海に遊びに来てくれた友人がDVDに焼いて持ってきてくれたおかげです。
とりあえず忘れないうちに感想を。
率直なところ、唐沢版の方が面白い、と思いました。その理由としてまず、カメラワークやコマ割り(っていうのかな)、音響効果などのテレビドラマ作りの技術的な問題があったと思います。つまり、やはり今の方がそういう「みせる」ための技術が進歩しているわけで、そのせいか、どうも田宮版の作り自体に物足りなさを感じてしまいました。
それから、こっちの方が重要なのですが、かなり自分の中で期待の高かった田宮二郎の演技が、ちょっとどうよ?、という印象でした。はっきり言って、彼、ダイコン役者?と思ってしまったのですが、その辺、巨塔ファンの方々いかがでしょうか?棒読み、しかも、笑顔がいつも引きつっていたような。そのせいで、どうも十分に入り込めなかったというか、財前五郎という人物に全然魅力を覚えることなく終ってしまいました(唐沢版を見たときには、財前五郎のあくの強さやその野心的生き方にある魅力を感じたのですが、田宮版財前には、ただの小さな悪党という印象のみ……)。
ただ、里見助教授については、よく言われるように、確かに田宮版の山本学の方が江口洋介より圧倒的によかったです(それから、花森ケイコも太地喜和子(さっきまで島田陽子かと勘違いしてました)の勝ち→この辺かなりマニアックになってしまってますが)。が、この山本学のよさも、田宮二郎のさむい演技のために、不完全燃焼のまま収束していった感否めずでした。。。
うーーん、あまりにも期待が高かったせいかな?
でも、もちろん見てよかったです。
あと残すは、66年の映画版!さっき、この出だしをちょっと見たところ、この田宮二郎はとても精悍できびきびしていて、悪くなさそうでした。かなりディープなファンになりつつある自分としては、これもとても楽しみです。(水谷、ありがとう!)
巨塔ファンの方、ご意見もらえたらうれしいです!
そう、ついに今日がスーパーボウル!
ここ数年、どころか、10年以上スーパーボウルを落ち着いて観る機会なんてなかったので、久々で楽しみです。ここ数ヶ月、たびたび試合を見てきたおかげで、身近な選手が増えてきたし、こっちも準備万端という感じです。今日締め切りの仕事もほぼ終わったし。再来週引っ越したら、BSがなくなって日本語テレビとはお別れ。でも、今日が終われば、もうあまり未練もないかな、という感じ。
でも一つ気になるのが、いつも録画放送で観てるため、久々に生放送で観たら結構長くてダルくなっちゃったりするかもしれない、ということ……。アメフトは、プレーとプレーの間がいちいち長いので。ナマで観たい!なんて思いつつ、案外ナマで観ると、早送りしたいなんて思っちゃったりして、そこで自分のほんとのアメフト好き度が測られようというものです。
あと、話は変わりますが、先週に続き、今日発売の「読売ウィークリー」では、中国に関する特集の中で、上海の出稼ぎ労働者「民工」たちに関する現地ルポを書いています(前回の写真の人たちはこの民工です)。ご覧いただければうれしいです。
あ、もうこんな時間!早く起きるために、さっさと寝ないと。。。
明日29日(月曜)発売の「読売ウィークリー」に、このブログで何度か紹介した格闘家の武田さんの話を書いています。スポーツ物は初めてということもあって、細かな描写とかには少々不安もあったりしますが、とりあえず形になりました(といっても文章は短めですが)。機会があれば見てもらえるとうれしいです。ちなみに、より武田さんの内面と自分の考えを中心にした記事を月刊「自然と人間」のぼくの連載コーナー「人びとの海」(2003年に日本を出て以来隔月連載中)に書いてます。06年12月号と、07年2月号(2月1日発売)の2号に、上下に分けて書いているので、興味のある方はこちらも読んでもらえるとうれしいです(「自然と人間」は、どこでも手に入るという感じではないのですが……)。
下の写真は、1月20日に上海で行われた武田さん主催の柔術イベント。上海のバーを借り切ってのファイトクラブ的イベントでなかなか盛り上がりました~。
武田さんはいまは、一時的に(?)日本に帰って本格的にトレーニング中。今後、是非がんばってもらいたいところです。
それから、来週月曜発売の「読売ウィークリー」にも一つ記事が載る予定です。次は中国の社会事情に関するものです。
(上海の中心地の風景。さて、この人たちは……?)
今日、無事に引越し先が決まりました!
今のところのすぐそばで生活環境はそれほど変わらないものの、素子の熱心な探索の末に、なかなかの掘り出し物っぽいナイスな部屋が見つかりました。値段は今より少し安くなり(とはいっても、不動産屋の手数料を入れれば、ほぼ同じですが)、広さは倍はありそう感じ。しかもかなりきれいで、家具もこれからすべて新しいものを入れてもらえることに。ただ、ちょっと繁華街やらカフェやら素子の職場やらが遠くなるので、場所的には少し不便になりますが。
部屋の大家は、実は結婚する予定でここを買ったのに、買ったあとに結婚が破談になってしまって、住まなくなってしまったんだとか。。。だから、全然きれいなままほってあったというわけらしいです。大家は、まだ30代という感じの若くきちっとしたよさそうな人。そんなわけで、その部屋に住むのもなんだか悪いなあ~という気がしないでもないのですが、ま、素子ががんばってくれた甲斐があったわけです。
というわけで、今の部屋もあと1ヶ月弱でお別れ。前に書いたとおり、この部屋はぼくは結構好きだし、自分は今年もここでいいと思っていたのですが、気に入った部屋が見つかって部屋探しが終了してしまえば、俄然引越しも楽しみになってきました。勝手なものです(笑)。
今度は、いま置き場を失っている本たちも悠々と置けそうなのがうれしいなあ~。
先週末から本格的に部屋探しを始めました。というのは、上海生活ももう一年で、いまの部屋の契約が来月切れるので、それを機に引っ越そうかと考えているためです。
が、実際のところ、ぼくは今の部屋が結構気に入っててあまり気が進まないのですが、素子的には、いまの部屋はせまく、もっと広いところに引っ越したいとのこと。
確かに、二人で住むにはいまの部屋は狭いです。60㎡と聞いてそれなりに広い気がして借りたのに(実際部屋を見たのに勘違いしてしまった(笑))、中国の部屋の広さは建築面積であらわされ、外の廊下なども含まれるため部屋自体はもっと狭い、という話は前に書きましたが、いまの部屋は一人がテレビを見るともう一人は寝れないし、他のこともなかなかできないという状態です。
ま、ぼく的には、それでも内装はきれいだし、衛星放送も入るし(なんといってもBSでアメフトが魅力!)、快適なので、まあ、いいんじゃないか、ということです。単純に引越しがめんどくさい、というのも大きいのですが。
そう、部屋を見て回るのがかなり苦痛なんですよね。。。自分はかなりの買い物嫌いですが、部屋を見て回るっていうのは、その最たるところにあるような。でも素子は買い物大好きで部屋を見るのもかなり楽しんでる様子で、丹念に調べ、近所のマンション事情にはかなり精通してきた様子です。
いま、上海の住宅事情に明るくなりつつある素子は、東南アジアをうろうろしてたころも、安宿探しの鬼で、常に安さと快適さという点で最もパフォーマンスが高い部屋を探すことに熱中してました。「女性のための東南アジア快適安宿マップ」なんて本も出せるんじゃないかってぐらいの把握ぶりだった時期もありました(笑)。
とりあえず10部屋ぐらい見たところでは、ま、総合ポイント的に今の部屋にかなうところはなさそうなので(ちょっとパフォーマンスを下げれば、もっと安くて悪くないところはあるのですが、都落ち感は否めずで、うーーーーん、という感じ)、いろいろ見た挙句、「やっぱり今の部屋が快適でいいなあ~」と二人で納得する、という展開を期待してます。
最近、BS1で深夜にやってるアメフトを毎晩のように見入ってます。やることは結構いっぱいなのだけど、最近スポーツものの原稿を書いているためか、スポーツ観戦も勉強になるはず、と自分に言い聞かせながら、2時過ぎまで観てます(って熱く語ってみても、再放送で、油断するとネットで結果をみちゃったりするんですけどね)。
というのも、今はアメリカのNFLのプレーオフシーズン。実は、ぼくにとってアメフトは最も興味深いスポーツの一つ。20年以上前に小学生レベルとはいえ数年やっていたせいで、しかもそのころの趣味といえば、すべてアメフトに関するものだったため、どこか他のスポーツとは違う思い入れがあります。大学時代に、母校の試合を応援にいって、その勝利にかなり興奮したのも、そんなせいかな、と。小さい頃に体験したスポーツっていうのは、やっぱり違うなって感じます。
で、この先は、興味のない人にはどうでもいいアメフト談義になってしまいますが、観てて気になることが少々。それは、他のスポーツにはおそらくない、NFL(アメリカのプロアメフトリーグ)だけの特徴なんだと思いますが、審判の判定に対して抗議するということが、監督(だけかな?)の権利として明確に認められていることです。
すなわち、監督が審判の判定に納得がいかなければ、抗議の意志を示し、タイムアウトを一つ賭けて、交渉ができるんです。「チャレンジ」というルールなのですが、それが始まると、審判は集まってみんなで問題のシーンのビデオを観て、それでもし、先の判定が明確に間違いだということが分かれば、判定は覆ります。その代わり、間違いだということにならなければ、そのチームはタイムアウトを一つ失う、というわけです。
このあたりは実にアメリカ的という感じがします(合理性をとことん重んじるということで。でも最近はそのイメージも変わってきましたが…)。絶対の存在であるはずの審判に対しても交渉権があるスポーツというのは、他にはないんじゃないかと思いますが、ここが、アメフトの「アメリカン」たる所以なのかなと。。。
でも観てて思うのは、このルールがあるおかげでNFLの審判はなんだか無責任でいい加減な気がする、ということ。自分たちの判定が絶対ではなく、ビデオが絶対なのであり、問題があればいちゃもんがつくはず。「だから、とりあえず良く分からないけど、ここはタッチダウンっぽいからそう言っておこう」という雰囲気がしてしまうんですよね。で、チャレンジされれば、ビデオを見て、事実が違ったとすれば「さっきの判定は間違いでした」って言えばいい。それが試合のルールの一部なんだから。で、実際「チャレンジ」っていうのは試合中とてもよく起こるし、判定もよく覆るんです。
ある意味、合理的で公正であるとは言えるのですが、やはりこのルールのせいでおそらく審判に甘えが生じ、結果として試合が締まりのないものになっているのは事実なように思います。
……と、昨夜も2時まで試合を見ながら考えてました。
このあたり、アメフトファンの方はどうでしょうか?
ま、でもアメフトはやっぱり面白い。でも、自分がよく観てた20年前に比べて、なんだかプレーのミスも多い気がして、結果として高校野球的な、予測不能な面白さがあるのは、いいのか、悪いのか、という気もするのですが。。。
いずれにしても、来月はじめのスーパーボウルが楽しみ。
いやあ、いよいよ2007年。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
「From 2003」というタイトルもやっと重みを持つようになってきたかな、って去年の正月にも書いていたかもしれませんが、新たな一年を迎えるたびに、ああ、この生活も随分時間を経てきたな、って実感します。もう今年の3月で結婚して丸4年、6月で日本を出て丸4年になります。毎年毎年、速度が増していくのをまさに感じます。
年越しは、お世話になっている日本人のご家族のディナーにまぜていただき、帰宅後は最後の15分ぐらい紅白、で、その後定番の「ゆく年くる年」を見て、まず日本の年越しをイメージ体験。上海にいることなど忘れてしまう(って、NHK見て、ネットして、日本語の原稿書いたあとに、外に出て中国語を耳にしたときに「お、ここ中国だった」って思ってしまうことはよくあるんですが→もうこうなると、上海生活もまずいなって気分になります)瞬間です。で、その一時間後に、中国の紅白みたいな番組をみながら再度年越し。こっちはぼくら的にはほとんど盛り上がらず。番組的にはそれなりに盛り上がっていたものの、言ってることが良く分からず、乗り切れずで。
一応大晦日は、ぼくが大掃除、素子がおせち料理作りを担当し、それぞれの仕事をこなしてすっきりした気分で一年を終えられました。京都の白みそを買って、お餅もそろえ、ごまめなんかも作り、海外でこんな風な正月を迎えるのは、自分たちにとっても結構意外でした。ま、街に出ても全然普通だから、自分たちで盛り上げないと気分が出ないからでもあるんですが。
今日の日中は、ほぼ一日中DVD鑑賞。。。アメリカの人気ドラマにこのごろずっとはまってますが、いまは、「LOST」。英語の勉強とかいって自分たちに言い訳をつけながら、とにかく見まくってます。正直早く見終えてしまいたいのですが、見ても見ても話が終わらないので、参ってます(まだシーズン2。シーズン3まで売ってるし、しかも製作者は「5年後ぐらいまでストーリーを思いついた!」なんてメイキングで嬉々と語ってるので、「おい、マジかよ、早く結末を見せてくれて」って言いたくなります(5年後ってシーズン20ぐらい行くのかな……))。
でも、明日からはもう普通に仕事の日々に戻ります。素子も明日は多分会社に行くし、ぼくも切り替えてがんばらないと、締め切りがやばいのがいくつかあるので。。。
そんな正月です。
では、今年もまたこのブログをちょくちょく見てもらえるとうれしいです!
いつの間にか、北京での試合から一週間が経ってしまい、TV放映の日になってしまいました。もっと早くブログで告知しようと思いつつ、ぎりぎりになってしまいましたが、明日(29日)の朝10時からCCTV5でやるようなので、中国にいる方は是非見てみてください!
とりあえずその告知のみです。
いやあ、楽しみ!
今日の朝、北京から戻ってきました。
(総合格闘技イベント「ART OF WAR」開会のとき)
22日北京で、中国の総合格闘技イベント「ART OF WAR」の第四回目が行われ、それを観戦・取材に行っていました。その中で唯一の外国人選手として上海在住の日本人・武田雪馬さんが出場し、大会を最も盛り上げる見事な勝利を収めてくれ、見ているぼくらも感激でした。
(会場内はこんな様子)
19日の夜から武田さんと一緒に北京に行って、スポーツ選手が試合当日までの最後の数日をどうやって過ごすのかを間近で見ることができました。その上、ぼくは武田さんの助けも借りて大会のオフィシャルカメラマンみたいな立場にしてもらうことで、リングサイドでの撮影も許可してもらえたのも思いがけずうれしい体験でした。
(試合開始前の武田さん)
(試合中。下は武田さんが絞め技に持っていくところ)
「ART OF WAR」はまだ始まって1年やそこらなのに、日本の「PRIDE」などを目指して中国で急成長中。で、今回4回目にして、ついに中国全土で放映されることになり、これから注目度アップは間違いなさそう。ちなみに生放送ではないのですが、CCTV5で今月29日、もしくは30日に放送される予定です。どうもまだ正確な時間が分からないのですが、中国にいるかたは是非見てみてください!詳細はまたブログに書きます。武田さんの活躍はなかなかすごいですよ~。ぼく自身の仕事は、このことをどうやって日本のメディアなどを通じて伝えていくかです。
(勝者たち)
(武田さんの試合を含めて全15試合)
さて、この北京滞在、試合も含めて何もかも順調だったものの、一番最後にぼくにハプニングがまってました。試合が終わった翌日、つまり昨日23日の夜、武田さんとセコンドの2人とぼくと、4人で北京駅から上海行きの電車に乗る予定だったのですが、そこでトラブル発生!
北京駅の入り口でぼくがサイフに入れていた電車のキップを取り出したところ、なんと手に持った数秒後に、なぜか手元からなくなっていました。あれ、落としたのかな?と思い、その周囲やら服の中やらを探しまくったものの、どこにも見当たらず。全く手品のようななくなり方で、信じられなかったのですが、おそらく出した瞬間にスられたか、もしくはぼくが落としたのをすぐに誰かに拾われてしまったか、といったところだったのでしょう。マジで焦ったものの、すでに時間もギリギリだったために、とにかくキップなしでも入れる駅の内側まで入ったのですが、気が動転していたぼくは、さらに情けないことに、駅の入り口の荷物検査用のベルトコンベア(空港にあるのと同じヤツ)に荷物を置いたとき、手に持っていたコーラをベルトコンベアの上にドバーッとこぼしてしまい、他のおじさんのカバンを少しぬらしてしまいました(ほんとに間抜けです)。おじさんは、ま、当然のごとく怒り出し、ぼくは必死で謝ったのですが、そばにいた血の気の多そうな人が突っかかってきて、激しい言い合いになり、あわやケンカといったところまで展開。結局警察が来て事なきを得たのですが、当然キップ問題は未解決のまま。でももうどう考えてもキップが戻ってくるはずもなかったので、そこでぼくは残念ながら、他の三人に別れを告げるしかありませんでした。マジで信じられないような展開だったのですが、気持ちを切り替えるしかなく、みんなと別れたあとすぐにチケット売り場に走り、その辺にいたダフ屋に聞くと一本あとの電車の上海行きのチケットがラッキーにもすぐに見つかりました。チケットがニセモノで金だけ取られて乗れないなんてこともあるのかな、、、とも思ったものの、並んでチケット買ってる時間もないし、それ以前に売り切れているだろうしと思って、少し高かったものの(交渉を試みたものの、向こうは全く強気だったのですぐに諦める。ま、高いのは当然ですね)一緒にATMに行ってお金を渡して、チケットを購入。そしてホームに走ると、なんとか次の電車には間に合って、上海に戻ってくることが出来たというわけです。
こういう盗難・紛失騒ぎは、ぼくにとっては三年半のふらふら生活の中で初めての経験でした。ま、被害は小さかったので、いい薬と思って、今後気をつけます。しかし、駅でみんなと別れるときのなんともいえない惨めさというか、間抜けさは忘れがたいです(笑)。
今日の上海はかなり寒かったです。
昨日から大学の友達が遊びに来ていて、今日は一緒に町を歩き回っていたのだけれど、夕方からほんとに寒くなってお茶屋に逃げ込みました。かなりの距離歩いたのに、体は全然温まらず寒くなるばかり。いやあ、本格的に冬になってきた気がします。ま、でも昨日は温かかったから、今日だけだったりして。来週は、例の試合を見に北京に行きますが、もう持ってる服すべてを装着して臨むしかなさそうです。
友達は、昨日来て、明日帰国。とても短い滞在なのだけど、上海は近いからこうして遊びに来てもらえるのがうれしいです。工学部時代の友人で、今は大学の助手をやっていて、久々に理系の研究話を聞くことができ、新鮮でした。
自分も、もしかしてもしかすると、将来的にそっちの世界に戻ることもなきにもしもあらずかな、、、と思ったりもしたりして……。ま、可能性はかなり低そうですが。今日書き込みをくれた、かけぴょん(大学院の友人、放浪人生の大先輩)のD論提出報告にも感激!ほんとにおめでとう!!
最近、なんだか体がだるいし、気持ち的にもやる気が出なかったり、すぐにぐったりしちゃうので、なんだろうと思っていました。新たなテーマを考えたりしてるときっていうのはよくそういういやな感じの日々が続くのですが、どうもそういうことだけじゃなさそうだな、って思いつつたどりついたのは極度の運動不足なんじゃないか、ということ。
というわけで、数日前、あまりのだるさに部屋の中でその場ジョギングや体操などを15分ぐらいやってみたら、なんとあまりの効果の大きさに自分でもびっくり。すさまじく肉体も気分もすっきりして、一気にやる気が出てしまいました。そのときちょうど、やる気が出ないのは家にいるせいだと思って、外のカフェかどこかにいく準備をしたあとだったのですが、いまここで仕事をすればいいじゃないか、って気になって、能率が10倍ぐらいになっていろいろはかどりました。
それから毎日10分程度だけですが、部屋で体を動かしていると、なんだかずっと快調です。でも、たったそれだけの運動で微妙に筋肉痛になったりしてる自分にほとほとあきれてもいますが。。。これからちょっとは体力回復できるかな…?
その一方で、これまで何度か書いたように、いま、総合格闘家・武田さんのことを取材していて、彼が再来週(22日)北京で出場する試合へ向けての練習をちょくちょく見にいっています。本番は、自分も北京まで見に行くつもりなので、今から楽しみです。中国における総合格闘技のイベントとしてはかなり大きなものらしく、中国全土で放映もされます。
武田さんの凛々しい姿を見ながら、自分も少しはやらないと、と部屋でちょこちょこ体を動かしながら、やる気を古い起こす年末です。やる気が上がらないのは、寒いせいもあるのかなあ……。
(今日の練習後の武田さん。体の仕上がりもなかなかよさそうな感じです)
日曜日、上海郊外のアウトレットに服を買いに行った帰りに、久々に二人で、日本人が多く住むエリア(古北)によって、心地よい居酒屋風な店で夕食を。友人に教えてもらった「でん」というお店で、名古屋料理の店のようで、味噌カツなどがとてもおいしかったです。
さて、8時過ぎぐらいだったかにその店を出て、エレベータで地上に降りると、とても寒い。これは早くタクシーをと思って、日本語のネオンライトがたくさん光るその広場から道路に向かうと、一人の少年が駆け寄ってきました。着古した薄手の黄色いダウンジャケットですっぽり上半身を覆った、少し色の浅黒い少年。雰囲気からいかにも農村の子という感じがする子で、右手にバラを10本ぐらい、左手にはプラスチックの使い捨てコップ。
「バラを買ってください」
少年の顔を見ると、まだ5歳ぐらいの幼さなのに、とても真剣で必死な様子で、懇願するようにぼくらの顔を見つめていました。その様子になんだかかわいそうになりながらも、きっと近くでじっと様子を見ているはずの親の顔を思い浮かべると、やるせない気持ちに……。でも、買ってあげてもいいかな、と思い、値段を聞いてみると
「1本10元」
といいます。もうすでに枯れかけている黒ずんだバラなので、「それは高いよ」というと、
「じゃあ、2本で10元でいいよ」
それを聞いて、なぜか急にやっぱり買う必要はない、という気がして、「お願い買ってください!」とぼくらの前に立ち尽くす彼をよけて、ぼくらは歩き出しました。そして通りの逆側へ行って、タクシーを待ちました。しかし、やはりどこか彼のことが気になり、ずっと通りの向こう側にいる少年を見ていると、寒い中、とても小さな体で、必死になって走り回って、歩いている人の前に出て、枯れたバラを売ろうとしています。そして断られては、また次の人へと走っていく……。その姿を見ていてとてもやりきれなくなり、結局お金を親が持っていくのだろうとか、いろんな背景があるにしても、やはり買ってあげたくなり、もう一度彼のところに戻ってみました。少年は、店にまで入って人につけていったので、その店の前で待っていると、出てきた少年がぼくに気付き、なんだか驚いた顔でぼくの顔を見ていました。
--3本で10元なら買うよ
そういうと、
「好的!謝謝!(ハオダ!シエシエ!)」
と、とてもかわいい笑顔を見せてくれました。お金を出しながら、
--何歳?
「ウースイ(5歳)」
と、なんとも素直そうな優しい声で答えます。
--上海人?
「ドゥイ!(うん、そう!)」
--毎日ここにいるの?
「………」
--お父さん、お母さんは?
と聞くと、通りの一方を指差しながら、
「ネィビエン(向こうにいるよ)」
--一日どれくらい売れるの?
「シェンイーブハオ(生意不好:あんまり売れないんだ)」
--学校には行ってないの?
「メイヨウー(行ってないよ)」
……そんな会話をして、元気でね、じゃあ、またね、といって、去りながら手を振ると、少年は、なんか呆然とした様子で突っ立ったまま、ずっとこっちを見つめながら、手を振りかえしてくれました。しばらくして、もう一度手を振ると、彼もまた手を振ってくれる……。
そして、ぼくはもう一度通りの向こう側に戻ろうとしたものの、ずっとこっちを見ている彼がどうしても気になってしまい、もう一度寄っていくと、彼は気持ち少し、うれしそうな不思議そうな顔になったような気がしました。と、近づいてみても、何をしてあげられるわけではないのですが、なんかしら彼の話が聞きたくて仕方なくなってしまいました。
--お父さん、お母さんは何してるの?何か売ってるの?
「ウォ、ブジーダオ(我、不知道:わかんない)」
--いつも何時から何時まで、売ってるの?
「ブジーダオ(わかんない)……」
しかし、結局、そこまで聞いて、少年の子どもらしいかわいい声とじっとこっちを見つめる彼の顔に圧倒されてしまい、何もいえなくなってしまいました。
「体に気をつけてな」
と一言いって、じゃあね、と別れると、彼はまた手を振りながら、こっちをじっと見ていました……。
いま、「中国農民調査」という中国の農民たちの抱える問題についてのかなり力の入ったルポルタージュを読んでいますが、本当に中国では農村と都市における格差は半端ありません。最も貧しいといわれる安徽省などの村では、「年」収(現金収入という意味で)が300元(4500円)といった世界です。その上、いつの時代かと思うような悪代官様的な村の幹部たちがその少ない収入の大部分を、税金だとかなんとか言って巻き上げ、それに文句をつけたら、捕まえられてリンチされて殺されたなどという話が、いくつもあります(もちろん、そういうところばかりなわけではないのですが)。
中国の都市の発展はそういう農民たちを踏み台にしてきた歴史でもあり、それは少しずつ改善されているとはいえ、今でもまだ続いています。
もちろん、上記の少年がどういう背景を持っているのかは全くわかりませんし、本当にどれだけ彼が困っているのかは知ることはできませんが、そうした中国的背景を考えると、やはり、街を歩くたびにいろいろと考えさせられてしまいます……。
(本文とは全然関係ありませんが、最近うちの鍋で、中から断末魔の叫びが……。最後に答え!)
先週末、上海で「北九州フェア」がありました。上海にいる日本人に北九州に興味を持ってもらおうというイベントで、ぼくの北九州取材の仕事も、これを目指してのものでした。フェアは、上海のあるホテルで行われ、2000人ほどが集まる大盛況ぶり。ここ2ヶ月ほど自分もかかわってきた仕事だったので、ぼくとしてもなかなかうれしいものがありました。とはいえ、これからどれだけ実際に北九州まで足を運んでくれる人がいるかどうか、というところがもっとも重要なのですが。
自分としては、久々にこのようにチームを組んで仕事をすることができたのが新鮮でよかったです。いつも一人でやっていると、自由でいい反面、やはり寂しいこともあるので(笑)、他の人と定期的に集まって、あれこれ考えながら仕事を進めるという楽しさを久々に実感したというか。雑誌などの編集部にいくと、いつも、職場があって同僚がいるっていいなあ、って思ったりしてしまいます。ま、所属したらしたで、自由にやれる立場がうらやましくなるとも思うので、結局ないものねだりなのですが。
さて、この北九州関係の仕事をしていたときは、たまたまいくつもの仕事が重なり、しかも、吉林省やオーストラリアに行ったりしていたために、なかなか忙しかったのですが、そのほとんどが一度に終わりました。そして、いまは少し余裕の日々。でも、実際にはこの余裕の日々っていうのが、精神的にはなかなか辛い。次の仕事はどうしよう、次のルポのテーマはどうしようか、ということを考える日々で、思いつかないと焦ってしまうし、数ヵ月後の収入計画にも響いてきます。好きでフリーをやってるわけですが、これがずっと続くと思うと、急に弱気になってしまうこともあります。
で、風邪を引いて寝込んだりしながら、明確になったテーマは、まずは中国に来て(特に上海に来てから)もっとも気になるテーマであり続けた中国の格差社会に具体的に表現できるものと、スポーツもの。
後者は、何度かここで書いた総合格闘家の話。彼の話を書くにあたって、彼の取材をしつつ、いまはテレビでもスポーツを頻繁に見て、スポーツノンフィクションを読んだりもしてます。が、やはり自分にはスポーツを書くだけの下地がなさそうだ、というのも実感してしまったり。。。
前者の格差についての話は、テーマが非常に大きいのですが、具体的な切り口をつけて何か書いてみたいと考えています。やはり中国の特徴として何が挙げられるかといえば、途方もない格差、という気がします。貧困の世界なら、それはもっと他にいくらでもあると思うのですが、同じ場所、同じ街に、これだけ収入や金銭感覚の異なる人びとが一緒にすんでるという意味では、中国(上海?)は世界的にも珍しいところなのではないかと。
中国全土で見れば、農民の平均「年」収は4~5万円。上海の大学新卒の平均「月」収が3~4万円。またその一方で中国の億万長者の数は、アメリカともそう変わらないのだとか。昆明では、一杯150円のコーヒーをカフェで頼むと、それを持ってくる女の子の一日の収入がそのコーヒーと同じだったりして、彼らはどんな気持ちでそのコーヒーとケーキをテーブルまで運んでくるのだろう、と思ったりもしました。
また、これは中国の格差という話ではありませんが、弁護士をやっている友人に日本であって、彼の年収がウン千万円と聞いたとき、ふと思ったのは、「彼の1年の収入は、中国の農民の1000年分に当たることになるのか、、、」ということ。単純に考えると、ま、大体そういうことになります。すると、彼が一年働いて得る収入を得るために、中国の平均的な農民の一家は、平安時代から今までずっと働き続けなければならないことになる……。もちろん、物価やら職種など、細かいことはすべて抜きの話ですが、諸条件が違うにしても、そこまで人の労働の経済的な価値が異なるということに改めて驚かされたわけです。自分も上海で仕事をしていると、こんなふらふら系であったとしても、やはりリッチな側に入ってきます。ほとんど日本人というだけで。そのことにもやはりいろいろと考えさせられてしまいます。
そんなことを考えているうちに、やはりこの格差の問題についてそこそこ長さのあるものを何か書きたいと思うようになり、上海にいる間になんとかしたいと思っているわけです。
ちなみに、宣伝ですが、いま、おそらく全国の証券会社などにおいてあるはずの「ji(ジャパニーズ・インベスター)」という投資雑誌(No.51号)に、中国人の教育投資についての短い記事を書いています。この取材をしながらも、中国国内の格差の凄まじさに驚かされました。機会があれば見てみてください。
と、ながながと真面目な話になってしまいました。
(最近、家庭教師をさせてもらっているご家族に上海蟹を4匹もらって、家で調理してみました。生きたまま袋から出して、生姜やお酒とともに鍋に入れ、火をつける……。すると、鍋の中から激しいノックがしばらく聞こえ、それに複雑な気持ちで居留守を使うと、ノックは止んで真っ赤な姿に。。。なかなか残酷ですが、なかなかの美味。ちなみに、それからさらに一週間後、残りの二匹を食べようとすると、おやおや、共食い寸前の状態。それを必死にやめさせて、メスを助けたつもりになりながら、15分後に自分たちが食べている、というのも、またなかなか複雑な気分でした)
上海の野生動物園でそんなものが行われていたとは……。今日、ニュースサイトで知り、その意外な写真を見てびっくり(でも、正直その写真に笑ってしまいました)。なんと、カンガルーと人がボクシングをしてるんです。中国全土から300頭の動物が集められ、開催されているとのこと。種目はたとえば、
・カンガルーvs人のボクシング
・クマのボクシング、自転車競走、徒競走……
・サルの自転車競走……
・馬の戦い
と、写真を見る限りあらゆる種目がやってるようです。2年おきに開催され、今年が第4回目となのですが、これが世界中から大顰蹙を買っていて、非難の嵐だったとのこと。今日のShanghai Dailyに載っていたニュースは、あまりに顰蹙だったため、今月末までやってるはずだったものを、予定を切り上げて中止したとのことでした。
で、すごいのは、イギリスのあるメディアの報道。Daily Mailっていう一般紙(かな?)には、「残酷!」というような見出しが連発で、大非難をしているものの、特集のような大きな記事になってました。
ここ(Daily Mail 4th Oct)
そして、「カンガルーボクシングの写真ギャラリー」があったり、「動物オリンピック・最新写真」といったリンクがあったりして(上のページからすべて見ることができます。ボクシング写真の一つはこれ)、それを見ていると、非難しているのか、ハイライトしているのか分からなくなってしまいました。
確かに人間がカンガルーに「強烈ストレート!」というのは、ひどい気がしましたが(でも本気だしたらカンガルー、かなり強いだろうに…)、動物が自転車に乗っているのとかは、サーカスっていう感じで、西洋でも同じようなことがやられているのでは、、、と思ったり。
こっちの動物市場などにいくと、中国の動物の扱いというのは確かにひどいというのが分かります。特に動物好きではないぼくが見ても、うーーん、かわいそう、思わされます。でも一方で欧米社会の動物愛護観っていうのも、なんか偏ったような、不自然なものを感じます。結局生き物は他の生き物を殺して食べないと生きていけないっていう根本的なところにフタをして、キレイ事だけを並べているっていうような。。。(ってそれは、動物オリンピックとはまた別の話ですが)
でも、なんか中国と欧米社会の象徴的な出来事って感じで、興味深いです。どうでしょう。。。
http://blog.at-globe.com/index.php?itemid=86234
動物オリンピックについて書かれた日本語のブログ。参考まで。
前に書いたとおり、明日から友達(よくこのブログへコメントをくれるChieちゃん)の結婚式に出るため、一週間ほどオーストラリアに行ってきます。2004年5月にオーストラリア北端のダーウィンから東ティモールへと飛んでからすでに2年半!!それ以来のオーストラリア訪問。オーストラリアはああだこうだでやはりぼくらにとってもっとも縁深い国で一つなので、とても楽しみです。Chieちゃんは03年~04年バンバリー・イルカボランティア時代のボランティア仲間。そのため、ボランティアで一緒だった人たちが結構集まるし、とても懐かしい世界がまた身近に戻ってくるのでうれしい~!久々の英語圏っていうのも、またちょっと緊張だったり、懐かしかったり。
ところで、おとといからは、素子の両親が上海に来てくれています。上海蟹を食べ、今日は上海雑技団を見て、充実した日々。明日一緒に空港へ行って、関空へ飛ぶ二人を見送ってから、ぼくらはシドニーへ。
最近は、旅行が多くて楽しいですが、このオーストラリアが終わればしばらくなしの予定。これからは腰をすえてお金を貯めないと!と思っています。
またシドニーからアップできそうであれば、アップします。
(上海蟹♂。上海蟹のメインはミソで、確かにとても濃厚で珍味の貫禄抜群。ただ、基本的に小ぶりで身の部分はあまり食べるところがないため、労力の割りに得るものが少ない、という意見に賛成せざるを得ません。下の写真から想像できるかも。。。)
(北九州市・門司港の夜景)
9月末からずっと取り組んでいた北九州関係の仕事の終わりがいよいよ見えてきました。途中に吉林・北朝鮮をはさんでいたので、随分前のことのようですが、10月中はずっと、頭の中は北九州のことでいっぱいでした。。。九州はこないだがほとんど初めてだったのに、にわかに北九州だけには詳しくなってしまいました。とても住み心地の良さそうなところで、原稿書いているうちにさらに親しみが湧いてきてます。
(これは上海在住の方へのお知らせですが、とりあえずこの仕事は、北九州に関する見開きの巨大な広告としてジャピオンの先週号(10月27日発行)から四週連続で掲載されます。その中のエッセイその他、文章全てと写真の一部を担当してます。機会があったら見てください。そして是非、北九州へ行ってみてください!9月末に一週間滞在しましたが、宣伝抜きでいいところでした~。東京に帰るのにも、北九州経由だと安いんです)
そんなこんなで最近は、北九州のことを書いて、ネットして、NHK見て、日本人と一緒に仕事して、日本人の家庭教師に行って……、もはや海外にいるとは思えない生活になってます。北朝鮮の話もだんだん遠くに薄らいでいってしまってたり。。。でも来週からは素子の両親が上海に来て、その直後には友人の結婚式のためにシドニーへ行きます。短い滞在ですが、久々のオーストラリアにとても盛り上がってます。
(前にブログで紹介した日本人の総合格闘家。これは彼がブラジリアン柔術を教えるジムでの練習風景。彼が12月に北京で、こちらのテレビでも放映予定の比較的大きな試合(打撃ありの総合格闘技)に出るとのことで、それまでの日々を追っていこうと思っています。久々にアツい取材でワクワクします。で、最近よくYouTubeで魔沙斗やキッドの試合を見たりしていて、ちょっと格闘技にはまりそう)
一昨日、北九州から帰ってきたばかりですが、今日からは二人で中国東北部の吉林省まで旅行に行きます(明日から「国慶節」という大型連休なので)。旧満州国があった地域です。そのあたりの小さな町で日本語教師をやっている(青年海外協力隊)友だちを訪ね、彼女とともに北朝鮮との国境まで足を伸ばす予定。
朝鮮族が多い場所で、その友人によれば、言葉は中国語だけでなく朝鮮語も使っているとか。学校の授業にもゲスト参加できるようで楽しみです。
では、これから「純情きらり」の最終週(今週で終わりだと思っているのですが、違ったり?今週で終わらなかったら、来週は見られないので痛い!)を見て、終わったらすぐに出発します。
(北九州市・門司港の人力車)
なぜか、10日間ぐらいアクセスできない状態になっていましたが、やっと復旧したみたいです!
いやあ、よかった。
特に何も変化はありませんが、前に書いたとおり、ぼくは明後日(金曜)から一週間ほど北九州市に行きます。取材旅行なのですが、今週の打ち合わせでやっと内容が具体的に。見るとかなりハードそうな日程で、大丈夫かな……という気もしてますが、楽しんでこようと思います。今週はその準備で結構いろいろと忙しく、明日(木曜)は最後の打ち合わせ。いつも使っていない撮影機材の使い方とかも覚えないといけません。
とまあ、そんな具合ですが、話は変わって、最近顔を出しているちょっと変わった場所の紹介。
上海で総合格闘技の道場(アライブ上海)を開いている日本人を発見して、なんだかとても面白そうだったので、二週間前からちょくちょく練習を見学させてもらっています。中国でいつかPRIDEのようなイベントを立ち上げようとしているらしく、自分は格闘技は全然詳しくないものの、その熱い思いに結構惹かれています。
(道場を立ち上げた武田さん(青)のスパーリングの様子。場所はマンションの一室!ここでの練習ではブラジリアン柔術のみ。ほかにスポーツジムを借りてのリングでの練習もやっている)
上海のバーの中でもイベント(ブラジリアン柔術のトーナメント。まるでファイトクラブ!?)も開いたりしていて、今後が楽しみです。今度の土曜23日にもイベント開催予定とのこと。興味ある方は、ご連絡ください。場所をお伝えします。ぼくはいけないのが残念。。。
エアコンが直った!と喜んだのもつかの間、上海はすっかり涼しくなりました。エアコンはほとんど必要がなくなり、今日なんて少し肌寒いぐらい。こうなると、暑い日々のことはすぐに記憶から消えてしまうもんで、まさに喉元すぎればってやつですね。
上海は冬も厳しいらしいので、それもまたハードそうです。しかも部屋が北向きなんです。北向きならとりあえず夏は涼しいんじゃないか、とか勝手に納得して借りましたが、結局それほど効果があったとは思えず。で、残るは冬。北向きが本領発揮。いやあ、厳しそう~。
ちなみに、今月末にこっちのメディアの取材のために一週間ほど北九州に行くことになりました。上海と北九州は近いので、何気に上海にいる間に九州に行ってみようと考える日本人も多いらしく、そういう人たちをターゲットの旅行記事を書くためです。めったにない機会なので楽しみです。
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・今日あたり発売のThe Japan Times Junior(英字新聞Japan Times のJunior版で隔週発売。今号はまだ創刊2号、のはず。)にチベット文化圏の朝ごはんについて小さなコラムを書いています。どこで手に入る新聞なのかちょっと不明なのですが、大きい本屋には置いてあるとか。。。
・SUPERCITY SHANGHAI 9月号「路傍の人々」2回目載ってます。
土曜日にエアコンの修理に来てもらって、無事に直りました。数日前に「なんでもないよ」と言っていた同じお兄さんが、今日は「こりゃ、まずいよ」って顔で、新しい部品を取りにいって、室外機をばらばらに分解し、1時間ぐらいかけて修理。それですっかり元に戻り、週末は快適に過ごせました。週末の楽しみ、土曜朝の「純情きらり」は、クーラーなしで見ざるを得ませんでしたが。
さて、その翌日の日曜日は、念願のプリンタを購入。
前に賞に落選したと書きましたが、その落選原稿をなんとか直して復活させようとずっと思っています。でも、かなり量があるためパソコンの画面で作業していてはやはり全貌が見づらいため、なんとかプリントアウトをしたいと思っていたんですが、近くの印刷屋さんに行ってもプリント代は侮れないので、いっそプリンタを買うことに決めました。安いのは300元(4500円)、400元ぐらいであると聞いたので(って、こうして書いてみると、別にそんなに悩むような額じゃないですね……(笑))。
で、近くの上海版アキバに行って探してみると、噂どおり、HP(Hewlett-Packard)の一番安いのを300元で発見。全然悪くなさそうだし、一般に高いと言われているインクも、なんとこっちでは空のインクを持っていくと、20元ほどで補充してくれるとのことなので、大安心(もちろん、質は落ちるのでしょうが)。
しかし早速家に帰ってインストール作業を始めると、なんと問題発生。エラーが出て、インストールができないんです。。そんなバカな、と思ってネットで調べてみると、ぼくらが買ったHP Deskjet 3918という機種は、日本で発売されていないようで、日本語版Windowsとの互換性が怪しいとのこと。。。で、同じ問題で悩んでいる人をネットで見つけたものの、そのうちの一人は、諦めてそのプリンタを捨ててしまった!って書いてあったので、マジかよ?!と焦りました。それでも、なんとかネットで情報を探しているうちに、タイに住むパソコン強そうな人のサイトにたどり着き、彼も同じ悩みを持っていたものの自力で解決していたようで、しかも親切なことに、そのために必要なファイルまで、そこに用意してくれていました!そして、その通りにやってみたら、見事インストール完了!本当にその人には大感謝です。
しかし喜ぶのはまだ早く、再起動したら、不具合が起きて、PCも不調に。。。それで再度アンインストール&インストールを繰り返しているうちに、夜は終わってしまいました。それでも最後はなんとかうまくインストールでき、今日の朝、無事にその原稿もプリントアウトできました。一時は、その買ったばかりのプリンタを売る方法まで考え始めていたので、ほっとしました。
というわけで、エアコンに続き、プリンタで苦戦。最近機械ものには悩まされる、という話でした。
外国でPCの周辺機器を買うとこんな問題もあるとは知りませんでしたが、思えばこの三年間、こういう思わぬPCのトラブルによって、PC知識がついてきたように思います。
(最近登場してなかった素子と愛犬の写真を。ちなみにこれは京都実家)
前回ブログをアップした熱風出まくりの夜は、もうどうしようもないので、水シャワーを浴びて扇風機とアイスノン枕ですぐに寝ちゃいましたが、翌朝起きてみると、少し回復していたのでほっと一安心。でもまだ本調子ではなく、昨日修理の人に来てもらったものの、修理工が来たときはそれなりにちゃんと動いていて、「問題ないじゃないか」といわれてしまうという最悪のパターン。
「でも前の晩、熱風しか出なかったのはどういうこと?」と聞くと、笑って、「いま問題ないんだから、大丈夫だ」「残暑が厳しくてなかなか涼しくならないだけだ」という感じで帰っていきました。
で、昨日の夜はまあまあ問題なかったものの、今日の朝また大きな音を出し、効果も抜群にしょぼく、参りました。そして修理工にまた電話。午後にしか来れないというので、暑い部屋の中で仕方なく待ってると、また調子が復活してきたので、待ってるのがめんどくさくなって、修理工に再び「今日はもういいや」と連絡し、カフェに逃げてきてしまいました。
2,3の連載の締め切りがいつも重なるんですが、そうなると、なぜか能率が落ちて、こういう余計なことに時間を使ってしまいます。YouTubeで「情熱大陸」とか見てやる気出してるんだけど、、、だめだなあ~。
(これも南京。長江にかかる南京長江大橋の下で、すでにかなり暗い中でダンスに興じる人びと。後ろの文字は毛沢東の言葉。「人民、ただ人民のみが世界の歴史を創造する原動力となる」(原文:人民、只有人民、才是創造世界歴史的動力。)→訳間違ってたらどなたか指摘お願いします~)
まだしぶとく暑い日々が続く中、エアコンが壊れてしまいました。最近、効きが悪いなとは話していたのですが、今日の朝からほとんど効かないのに音がやたらと大きくなり、仕方ないので昼間はカフェで仕事をすることに。で、夜、二人で外で食事をし、+マッサージの黄金コースを終えて帰宅しエアコンをつけてみると、なんと熱風が!!!いくら温度を下げても出てくるのは熱風のみで、いろいろ試そうにも部屋がどんどん暑くなるため、もうあきらめるしかありませんでした。ホントにまいっちゃいます。
明日修理に来てもらうように今日頼んでおいたのですが、ここまで悪化するとは予想外。とりあえず今日の夜を乗り切るのが問題です。頼みの綱は、小さな扇風機とアイスノンの枕。がんばります~~。
(南京駅を出たところ。目の前にはすぐ湖が広がっていて、とてものどか)
水曜から金曜(25日)まで、いま家庭教師をしている中学生の男の子と二人で南京まで2泊の小旅行に行ってきました。最近数日でもいいから上海の外に行ってみたいと思っていた自分と、「ワイルドな旅を体験してみたい!」というそのカテキョウの子(ケン坊)の要望が合致して実現した企画で、いつもながらの行き当たりばったりの旅を彼にも体験してもらう3日間になりました。
行きは電車で、帰りは船で長江を下ろう、と考えて、二人で楽しみに出かけたものの、行きは硬座(一番安く中国の安い旅っぽい)のチケットがすでになく、軟座(ちょっとリッチ感のある席)で行くことになり、予想外のブルジョワスタート。南京では南京大学の留学生宿舎に宿泊し、他の旅行者にも出会いそれなりに、「貧乏旅行」っぽい雰囲気も出てきましたが、ま、南京も結局は都会だなっていう感は否めず。できればぐっと田舎まで行きたかったものの、やはり2泊じゃとても無理なことに気づき、今回は南京だけにしようということで話がまとまりました。
電車を降りると、南京駅前には大きな湖が広がっていて、とてもさわやかな街のイメージにびっくり。湖とその後ろに広がるビル群の様子からはオーストラリアのパースが思い浮かんだほど。「大虐殺」のイメージが強いためか、それはなかなか意外でした。
ケン坊にとって、すべてその場で決めていくという旅は未体験で、その行程を好奇心旺盛に楽しんでくれましたが、ぼくも彼もがっくりきた最大の誤算は、いわゆる「南京大虐殺」に関する記念館である「大屠殺紀念館」がなんと今年6月から来年12月までの拡張工事のためとかで閉館期間中だったこと!!来年の12月13日が事件の70周年に当たるため、どうもその日に再び開くようなんです。南京といえば、やはりその事件の印象が強烈ですし、また以前、虐殺に加わった元日本兵から話を聞いて映像を作ったりしていたこともあったため、これを見ないで南京を後にしなければならないことは本当に残念でした。今年、来年中に南京に行かれる予定の方はご注意ください!
(なんと柵が!後ろの塔に「1937.12.13-1938.1」の日付が見える)
(閉館のお知らせ)
ま、でもしまっているものは仕方ないので、気を取り直して、今度は船のチケットを探しにいくも、いろいろと歩き回ったり、問い合わせたりしてみた結果、5年ほど前までは南京から上海まで長江を下る船があったのに、いまはすでにないとのこと。ダブルショック。で、仕方なく、帰りの電車のチケットを購入(今度は硬座あった!)し、大きな湖で二人にボートに乗るという「デートコース」をこなすと、ケン坊は非常に上機嫌に♪。予想以上に楽しんでくれて、うれしかったです。
そして、2日目の最後には長江にかかる大きな橋を見て、また宿へ。宿のそばで晩飯を食って、部屋でダラダラと話していたら、いつしか寝ていて、旅はいよいよ最終日へ。帰りの電車の硬座もソツなくこなし、金曜の午後4時ごろにケン坊宅へゴール。とりあえず無事に戻れてよかったです。ぼくにとっても、新しい「弟」との旅行のようで、新鮮で楽しい3日間でした。
(湖のそばでのんびり休みながら、新しく覚えた中国語の単語などをメモるケン坊。でもメモってる先はパスポート……。いいのか~?)
(夜、南京長江大橋を見に行って帰りのバスを待ってるとき。すでに運転を修了したようなバスの群れの中から突然どれかが動き出すので、油断がならない)
○25日(金曜)に出た「上海ジャピオン」の旅特集(ネットでも見られます⇒ココ)にインドネシアでのイルカ漁についてのエッセイを書いています(もうこのイルカ漁ネタもそろそろ最後にしないとな、と思っていますが……)
まだ学生だった2000年にインドで出会った友人に、昨日6年ぶりに再会。インドのカルカッタでたった数日一緒に過ごしただけで、その後一度もあったことはなかったのに、会ってすぐに打ち解けることができたのはうれしかったです。ぼくはインドで会って以来、彼の写真も見たことがなかったから正直顔もぼんやりと浮かぶぐらいでしかなかったのに。
彼は現在香港に住んでいて、先日久々に日本に帰って、また香港に戻る途中で上海によったとのこと。しかも彼は10年前1年間上海に住んでいたこともあったということで、10年ぶりの上海の変化にちょっと驚いた様子でした。ちなみに彼は、その昔カンフーをやりに中国に来たという武闘派(?)で、インドで会ったときには傭兵になりたいと言っていて、しかも宝石鑑定の資格を持っているという、少々怪しい匂いの漂う経歴の持ち主(どうでもいいことですが、ぼくらが04年にタイ・ビルマ(ミャンマー)国境地帯にいったとき、ビルマ政府と戦い続けているカレン族という少数民族とともに内戦に参加した日本人傭兵がいたという話を聞きましたが、やはり彼のことを思い浮かべたような気がします)。
6年前インド・カルカッタで彼と数日を過ごしていたとき、その宿で仲良くなった日本人が他に3人いました。2人は沖縄出身の女の子で、実は彼女たちとも、ぼくらが昆明に行く前(2005年1月)に那覇で再会を果たしました。残りの一人は、インドから帰った直後ぐらいに一度東京で再会したものの、それっきりに。。。彼はいま、どうしてるのかな?
……と、まあ、旅のこういう思わぬ再会は、なかなかうれしいものですね。
で、いまこんなことを書いてたら、当時、大学の新聞にこのときのことをちょっと書いたことを思い出しました。そのデータをいま見てみると、ぼくがカルカッタから国境を越えてバングラデシュに向かう前日、みんなで大貧民に夜通し興じたとのこと。で、そのときはぼくが一番勝ったようなのですが、勝った金額は90ルピー。当時200~250円程度。その90ルピー+手持ちの数十ルピーを持って朝7時ごろに宿を出発。朝飯のクッキーが数十ルピー、15分ぐらいリキシャに乗って40ルピー、そして残りは国境までの1,2時間の電車賃に消えた模様……。
オチは全然ないんですが、ただ、そういう日々を思い出してたら、ほんとに旅がしたくなってきました~~。
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・今週、朝日新聞のウェブサイトasahi.comに昆明についての小さなエッセイが載りました(ここ)。
・「ダカーポ」(マガジンハウス)590(06年9月6日号、すでに売ってるはず)に上海雑ネタの小文載ってます。
・来週発売の「読売ウィークリー」で「新しい結婚」という特集が載る予定ですが、そこでぼくら二人のことが一例としてちょっとですが出てきます。妻がバリバリ働き、夫は…??という例で(笑)。ま、素子はバリバリタイプではないんですが…。機会があれば、ご覧ください。
(東台路という有名な骨董品市場で、文革時代のこんな人形を発見。これをうちに飾っとくのが踏み絵みたいなものだったのかな?)
12日から今日まで上海に来ていた両親と妹が、今日上海を発ちました。
毎日忙しくいろんなところを見て回ったこの数日、あっという間でしたが、それなりに楽しく過ごしてもらえたようでよかったです。ご飯も、広東、創作中華、上海、四川という感じで毎食中華だったものの、どこもなかなかおいしく、ぼくらも中華料理の魅力を再確認。知り合いの方にとてもいいお店も紹介してもらえて、今後にもつながりそう。
(ぼくがよく知ってる地元のおばあさんらと一緒に)
そして今回、特に両親も妹も気に入ったのがマッサージ。ぼくはそんなに気持ちよく思えずこれまで敬遠していたものの(素子はなかなかのマッサージ好き)、今回初日に三人を連れて行ったらとても気に入って、結局毎晩行きました。それも、とてもきれいな新しい店が、キャンペーン中とかで、110分で60元(900円)。確かに日本でマッサージなど高くてやる気しないから、そう考えるとやはり魅力的です。ぼくも今回やっとマッサージの気持ちよさをある程度実感できたので、これからまたたまに素子に連れられて行ってみるかもしれません。
昨日の夜食べた四川料理の店が、最後の晩にふさわしくかなり雰囲気もよく味もいいところだったのですが、久々の辛さですこしおなかを壊し気味。素子もお腹を壊し、しかもなんと今日は朝から熱を出してねこんでしまったので、さすがに唐辛子のせいだけではないだろうと思い、どうも昨日の朝に飲んだ賞味期限切れの牛乳のせいだったのでは、と密かに推測しています。こないだのぼくと同じパターンかなと(なんで二人とも賞味期限切れの牛乳を飲むんだって感じですが(笑)。今回はぼくは飲まずに無事)。しかも、クーラーと暑さによる風邪も重なったのかも。
(その四川料理。どれも絶品)
素子は月曜から仕事にもどり、今日は休んでいるものの、ぼくは今日から仕事に戻ります。今日締め切りの原稿1つと20日締め切りの2つを早く仕上げてしまいたい......。
ところで、上海在住の方へ。最近出た「SUPERCITY SHANGHAI 8月号」から「中国・路傍の人々」という新しい連載をスタート。機会がある方はご覧いただければうれしいです。
(今回また金茂ビルの380mほどの展望台から上海の様子を眺め、そのスモッグと林立するマンションのすさまじさを再確認)
最近こっちの日本語雑誌に古本の書評を書くようになり、そのおかげで古本屋で本買っていろいろ読む時間が増えました(新しい日本語の本は高いけど、古本は数百円で買える)。ジャンルは問わず、手当たり次第に手をとって読んでいくとなかなか面白いのに出会うことがあり、楽しいです。
で、最近「白い巨塔」(全5巻)も読みました。上海に来てから唐沢版のドラマをDVDでみて、かなりはまってしまったために、本を見つけたらソク購入。ドラマと同じぐらい原作もよかったです。まあ、ドラマのように表情が見えないとなかなか財前五郎の憎めない魅力みたいなのが伝わってこないような気はしましたが(ほんとはそれじゃいけないはずですが)。でも先にドラマを見てると、もう頭の中で完全にそれぞれのキャラが出来上がってしまっているので、もう自分のいいように想像して読んでたかも。
しかしこの大作のドラマには唐沢版ではない古いバージョンもあって、それがもっとすごいとか。主演は田宮二郎で、彼は撮影が終わってしばらくしてから猟銃自殺。ドラマの最後でその役が書く遺書も代筆させず自分で書き、死んで白い布をかけられ担架で運ばれていくシーンも、自分の顔は映らないのに代役を使わず、その布の下で泣いていたとか。そしてその直後の自殺。。。そういう役者自体のスキャンダラスな点にも興味津々になってしまいますが、そういうのがなくても、作品としてとてもすごかったようです。
この田宮版をどうしてもみてみたいのですが、さすがにこのDVDは上海では見たことがない。。。あったらソク買いです。limewireを使って映像を探したりしてみたのですが、見つからず。YouTubeにも全くなし(どうでもいいんですが、最近YouTubeの存在を知って、新しいおもちゃを得た子どものようなはまりっぷり)。誰か持ってませんか?
うーーん、みたい!
ところで、明日からぼくの両親と妹が上海にやってきます。母親と妹は初中国なので、果たしてどんな印象を受けることか?
いまぼくらが住んでる部屋は公称60㎡なのですが、前から、どうもそんなにないんじゃないか、という話になってました(正確には、素子が「30㎡ぐらいしかないんじゃない?絶対狭い」と主張していたのに対して、ぼくは、「いやこんなもんじゃないの?」とそれほど疑問を持っていませんでしたが)。
しかしこないだ日本に帰って、素子の妹夫婦の部屋を見せてもらい、その大きさを聞いた瞬間、「うちの60平米はありえない」と確信してしまいました。妹夫婦の部屋はぼくらの部屋の少なくとも1.5倍か2倍はありそうなのに、聞くと「45平米」(だったかな?)というのです。
それを聞いて、「そうか、それならマジでいまの自分たちの部屋は30平米ぐらいしかないのかもしれない」、と納得してしまったのですが、でも、この部屋を決めるに当たって見て回った10ぐらいの部屋はすべて55~65平米ぐらいと言われたとこで、その中で今の部屋だけが極端に狭いということはなかったので、この部屋の大家に騙されたということはなさそうです。
じゃあ、中国と日本では計算方法が違うのかなと思っていたところ、最近やはりそうらしいということが判明しました。何人かから聞いたところによると、どうも中国では共同スペースも部屋に含めて計算するらしいのです。つまり60㎡といっても廊下やエレベータの領域も含めるらしいのです!ぼくらのフロアには6,7部屋ほどあるので、フロアの廊下やエレベータの面積をそれぞれの部屋に割り振って計算に入れているみたいなんです。うーーーん、それで納得。ほんとに狭いことが判明してちょっとがっかり。。。
ちなみに昆明の部屋は100㎡以上だったのですが、こっちは階段以外共同スペースなどなかったので、ほぼその数字のままの広さだったようです。
他の国はどうなんでしょう?
(これがリビングで、あと寝室、キッチン、トイレがあります。東京の一般的な1LDKよりは確かに広そうですが、でも、ま、全部で40㎡もないでしょう)
週末、久しぶりに遠出して田舎の方へ行こうと試みました。
突然思い立ったように電車とバスを乗り継いでひたすら北へ北へ……。ある友人が「北へ行ったら田舎だったよ」といつか言っていたことを思い出してのこと。ただそれだけの理由で地図も持たずに北上、気付いたら上海に隣接する江蘇省の境界近くの羅涇(ルオジン)というところまで来ていました。
二人が想像していた田舎とは、緑に囲まれた農村。しかし行けども行けども新興住宅地みたいな雰囲気のところばかりで、少々がっかりしたものの、さすが上海の広さを実感しました。でもやっとついた羅涇はそこそこ田舎っぽい雰囲気で、四川省のチベット文化圏の方にあった小さな町を思い出したりとちょっとは懐かしい風景が見られました。
エアコンなしのバスに揺られ、湿気と暑さに疲れはてて、とりあえず近くのご飯やさんに入って休憩していたところ、そこの従業員の男性に、この辺に農村はないかと聞いてみました。そしたら「この辺は何もないよ、というか、この暑さで外を散策しようなんて止めたほうが良い」と。。。その答えに二人とも何となく納得してしまい、これから上海に戻ろうか、なんて雰囲気になったのですが、それもなんだか勿体ないので、彼に教えてもらった宝山寺(バオ・シャン・スー)というお寺に行くことにしました。
(お寺の中。仏教寺というのは、この辺じゃ珍しい気がしました)
お寺自体はどうということはなかったのですが、お寺に続く道にいた路上占い師達に雄生が興味をしめし……
早速占ったもらうことに。料金は?と聞くと、「10元」とはじめに言われてから、さらにもう一度確認すると、「いくらでもいい。自分が払いたいと思う額でいい」というのですが、そういうパターンがもっとも高いことは定石なので、「10元しか払わないよ」というと、「わかった10美元(10米ドル=約80元)ね」と。
完全にインチキ風で怪しさ満点なのですが、でも、悪そうな人ではないので、お金のことだけあとで面倒くさいことにならないように、「絶対10元しか払わないからね」と何度も強く言うと、「仕方ねーな」という感じで、なんとか諦めてくれました。
(まずコインを振る……。で、結果を聞くと、「あんたの運勢はいい!」と、とにかくほめまくる)
三枚の古い中国コインを一度に振るという作業を6回繰り返し、その出た目によって占うという占い。で、結果をいろいろと説明されても細かいところは全然わけ分からなかったのですが、とにかくほめ殺し。で、「いい運勢が出たから、60元払いなさい」とかそんなことばかり。で、結局最後は向こうも諦め、彼が占いの結果を適当に書いた紙を破って、くれて、「これをきれいな額にいれてちゃんと飾っておきなさい」。
(きれいに飾らないといけない紙)
ははは、と笑いながら、では、と代金の10元を払うと、占ってくれたヒゲの人物は、目の前で見ていたもう一人の占い師を指さして、「この人にあげてくれ」というので、わけわからないながらそのもう一人の人物に渡すと、彼は「ぼくは何もしていないからもらえないよ」と真摯なことをいいます。それでも10元を手渡すと、「いや、10元じゃすくない。もう一枚」とまた変なことを言うので、笑えました。
(右が占ってくれた人。左がお金だけ手にした人。見るからにインチキっぽいのですが、愛すべき人たちでした)
こういうの久々で、なんだか懐かしかったです。ああ、また旅をしたいなあ~という気持ちが沸いてきてしまいました。
昨日、個人的に少々ショックな出来事が判明。
実は、去年の11月に某大手出版社のノンフィクション賞に応募していて、その結果発表が今年の秋ごろということだったのですが、ふらりネットサーフしていると、なんと先週結果が発表になっているではないですか!まだかな~~なんて少しだけ期待しつつ待ってたら、世間はすでに知っていた、というなんとも情けない展開でした。ま、でもどの新聞でも「○○賞は○○氏へ」としっかり報道されているところを見たら、そこに自分が入っている様子は全く想像ができず、1分ぐらいですぐ冷静になれましたが。このまま知らないであと2ヶ月ぐらいソワソワしていたらなんともバカっぽい話なので、早めに分かってよかったです。
応募した原稿は、オーストラリアから昆明までの二年間の間に雑誌に掲載してもらったルポなどをつなぎ合わせて、その間にぼくらの旅の話、二人の話を入れて、原稿用紙で330枚ぐらいにまとめたもの。まあ、いかにも「締め切りに間に合わせてなんとか書き上げた」風ではあって、今回はやはり冷静に考えると、そんなに甘くないだろう、という感じなわけですが、なんとか今年か来年中には、それをもう一度書き直して、本として出版するのが目標です。自分を鼓舞するためにもここにささやかながら宣言しておきます!
(よくわかんないけど、こんな気分……)
昨日の夜から久々に体調を崩し、一晩ぐったりしてました。
家庭教師をさせてもらってる子とそのお父さんが体調を崩して休んでるという話を聞き、その前日昼ごはんを一緒に食べた友人も風邪っぽいといってた矢先、自分も腹を下し始め、さらに昨日は熱も出てしまいました。雰囲気は昆明時代によく起こったなぞの「週末病」(毎週末ごとになぜか熱が出るという時期がちょっとあったんです。一応あれは加湿器のせいだろうということで話がまとまったのですが)に似てて、悪寒から始まったのですが、だから懐かしくも感じました。
なんか上海で新しいウィルスがはやってるらしいという噂も耳にしたのですが、ぼくの場合は一昨日間違えてすでに半ばヨーグルト化していた牛乳を軽快に飲んでしまったのが原因かなと思っています。コップに注ぐときは気づかなかったものの、飲み終わったあとのコップを見たら白い塊がたくさんついていて、もうすでに後の祭り。
でも、熱も昨日でおさまり、いまは少しマシになっているので、たいしたことなくてよかったです。
相変わらず、見かけによらず素子に比べて体が弱く、ちょっと情けないなと思います。
プールに行きだすはずも結局まだ実現できていないし、早く動き出さないと。。。
明日24日発売の「読売ウィークリー」に、上海のフォト・ルポ第二弾が掲載されます。6月末に閉鎖された上海の有名な「ニセモノ市場」の話。知的財産権問題も絡んでいて結構なビッグニュースでした(NHKのBSニュースでもやっていたのはびっくり)。今回は、ぼくの力量不足と、こちらの現場の事情(中国的事情)もあって、表面的な内容にとどまってしまい少し心残りですが、また今後につなげていきたいです。機会があれば見てもらえるとうれしいです!
(閉鎖の夜、店をたたんで出ていく売り子たち)
(閉鎖直後のメインゲート)
土曜の朝、NHK連続テレビ小説「純情きらり」を一週間分まとめてみるのが毎週の楽しみで(BS2でやってる)、それにあわせていつも土曜は8時20分に起きているのに、なんと今日は、テレビつけたらなぜかBS2だけつかない。。。ザーッと横線が入り、何も映らない状態。たまにあるのですが、まさかこの時間になるとは……。衛星電波がなんらかの理由で届かないんでしょうか、それとも中国独特の理由……?
待っていればつくんじゃないかと、一縷の望みをかけてチャンネルをつけたまま本を読んでいたのですが、すでに終了5分前。いやあ、まずいなあ~。
連続テレビ小説は、再放送をこれでもかってぐらいやってるものの、多分この土曜の朝まとめてやるのが、最後の再放送。というわけで、今週分はネットで内容チェックってことになってしまいそうです。
いやあ、残念……。
(あああ~~~)
2002年(か01年?)から使っていたIBMのThinkpad s30という超小型ノートが今年に入ってからいよいよ雲行きが怪しくなっていました。CPU600Mそこそこ、メモリ128Mというひどくクラシックなスペックで、かなり遅いながらもなんとかがんばっていたのですが、今年に入ってから液晶に線が入りだしたり(液晶をねじったりして直してた)、起動に15分かかるようになったりと、あまりのひどい状態に仕事の効率にも相当響いていて、さすがに限界を感じてました。
そしてついに今回の帰国時に新ノートを購入。今度もB5型で、前のs30よりはちょっと大きいものの、コンパクトでいい感じ。しかも速い!パソコンって速いとこんなに快適なのか、ということを改めて実感。
(新しいThinkpad X60)
ただ、PC通の友達にビックカメラで買ったといったら、「それはまずい!」と嘆かれました。そして価格.comを見てみると、確かにもっと全然安いところがありました。。。(ビックカメラとの差はなんと35000円ほど!ビックカメラのポイントを考慮しても15000円ほどの差)。いい教訓です。
ところで、s30はほんとによく働いてくれました。2003年に日本を出てからかなりの時間バックパックの中に入れてのハードな移動をともにしてきたので、今年に入るまで基本的に問題なくきたことはやっぱりすごい。写真のとおり、見た目からかなりぼろぼろですが、これはオーストラリアからの旅をずっとともにしてきたからなわけで、相当愛着がわいていることは間違いないです。中身の引越しはほとんど終えましたが、しかしちょっと捨てられそうにありません。。。
(ボディのつや消し加工はハゲまくり。しかも、キーボードのボタンもへこんで押しにくくなってたり、使い込んだ感は満点)
さて、この新しいX60はどこまで持つか。さらに長持ちしてくれることに期待です。
あ、そういえば、あと、広角レンズもほしかったり……。
昨日の夜、無事上海に戻ってきました。
一昨日は、午後、ちょうど日本に帰国していた昆明時代の友人と会い、それから直接大学時代の友人の家へ。久々、といっても半年振りですが、大勢に会え、翌朝まで飲み語り、家まで送ってもらうというフルコース。10年前からお互いああだこうだと仲良くしてきたメンバーで、お互い何も変わってないように見えつつ、みんなで10年前の写真を見てみると、その変化の大きさにびっくり。変わってないように思ってても、みな太ったし、オヤジ化したし。。。30代突入をしみじみ感じます。ちなみにかわってないように見えたのは、武闘派ボディの二人(チンピラ風起業家と出会い系社長兼大学生)。スポーツの大切さもしみじみ感じました。これから近くのプールに行こうっと。
で、とにかく、早朝友達に送ってもらってから出発の準備。両親と家でメシを食ってから、午後成田に行って、ノースウエスト航空で上海へ。前日ほとんど寝てなかったために飛行機では朦朧としてました。夜10時ごろ到着し、空港からバスに乗り、暗くなった上海の街中を走っていると、すぐに中国のガリガリした雰囲気を思い出し、家につくころにはすでにすっかり上海的風土になじんでいたような。家に帰って5日振りに先に帰っていた素子に再会。やっぱりなんだかんだで、いま自分の生活は上海にあるなあって実感しました。
今は、明日までにやらなければいけない仕事をセガフレード(カフェ)で再開。素子は11日に戻ってきてからすでにバリバリ働いていて、今日はデパートに買い物へ。もうすっかりこれまでの日々に戻ってます。
今回はいつもほどは人と会えず、結局会えずじまいなってしまった人もいて残念でした。次回の帰国はいつになるかわかりませんが、上海にいると結構またすぐ帰るんじゃないかって気持ちになります。
(久々に素子の家の犬と戯れたものの、なんか元気がない。。。としをとったのか、暑さのせいか。ちなみに、ぼくは犬嫌いがばれていて、嫌われています)
それから、上海在住の方へ: 10日に発行された「SUPERCITY 上海 7月号」の塾特集を書きました。
今はザリガニの時期?なのかわからないですが、最近は屋台でもザリガニが食べられます。で、うちの近くの屋台で新鮮なのが食べられる、という情報を隣のイタリアン夫妻に聞き、さっそく一緒に行ってみました。
(ラー油の浮いたスープのなかでザリガニをゆでる。豪快!)
(ザリガニの食べ方を教えてもらう。頭と手をとったら、残りの身はほんの少しだけ。たくさん食べてもあまり食べた気がしない。でもおいしかった。)
(ザリガニだけじゃ物足りず、久しぶりに屋台ごはん。安かったけど、味はやっぱり屋台の味。)
先週は友達が来ていたので、いろんなところにご飯を食べにいきました。昆明にいたときのように時間がたっぷりあるわけではなかったので、観光はあまりできなかったけれど、新たなご飯屋を開拓でき、満足。楽しかった!
(昆明時に知り合った友達。)
(小龍包の有名店。日本よりも少し安めで食べられる。うま!!)
ところで、来週から1週間くらい(雄生は10日ぐらい)一時帰国することに。身内の結婚と、あと帰国ついでの仕事もあるため、友達に会う時間はあまりないかも、、、残念。あっという間の日本滞在になりそうな予感。
ちなみに、雄生の新たな小文が、今日から朝日新聞のウェブサイトに掲載されてます(ここ)。昆明のころの生活エッセイです。
ここ2週間ほど、3組の友達が連続で上海に来ていて、それぞれ久々の再会を楽しめました。昆明時代の友だち(A)が一週間ほど滞在したあと、ぼくの大学時代の友だちが連続して2組(B,C)。Aは今年の初め、同じころに昆明を出てその後5ヶ月ほど旅をして日本に帰る直前に上海によってくれました。Bは現在滞在中のアメリカから休みを利用して中国へ、Cは週末に彼女とともに上海へ。Aはすでに日本で新生活スタート、Bはビビりながら中国の旅を続け中(生還できそうか?)、Cは今日最後の半日を楽しんで帰国予定。
(昨夜のディナー。CとCの彼女と。400メートルを超える超高層ビル(金茂ビル)55階の高給中華を彼らにごちそうになりました。自分たちじゃ絶対こ体験できないリッチな時間を満喫。Cはチンピラ風だけど間もなく起業予定のヤリ手組)
で、ぼくらの生活も今日からまた元の日々に。素子はすでに会社へ、ぼくも今週はそこそこ忙しそう。
上海の方へ→いま町に出ているSUPER CITY CHINAに古本の書評を3つ書いてます。
(いま上海・新天地で、4人のオーストラリアのスキンヘッド・おっさん・パフォーマンス・アーティストが12日間ほど透明なガラスの中で暮らすということをやっています。24時間外部の目にさらされた中で暮らすという試み。なんだかよく分かんなかったけど、大変そう。。)
2003年に日本を出てから今日で丸3年になりました。毎年生活環境を変えていたせいか、もうオーストラリアにいた時代とかはとても昔のことのように思え、なんだかもっと時間が経っているような気もしてしまいますが、でも3年は3年で結構な時間だな、とも感じてます。「From 2003」っていうタイトルも、2006年になってやっとちょっと重みが出てきたかな。。。
当時27と26で日本を出て、今は30と29。肌の感じなんかもしっかり3年分としをとりました。オーストラリア時代の写真とかみると、やはりそれを痛切に感じてしまいます(笑)。
が、それは当然のこととして、この生活は当初予想していたより、おかげさまで順調にいっていて充実しています(出発時は、3年ぐらいでカネが尽きて仕方なく帰国かな、なんて予想もしてたので)。この3年の間にほんとに無数の出会いや経験があり、またこのブログも身近な友人だけを意識して始めたものの、いつしか大勢の人に見てもらえるようになり、本当に嬉しく思っています。いろいろな人に助けられながらのふらふら生活です。
どうもありがとうございます。
いつまで続くか分かりませんが、今後ともよろしくお願いします!
最近上海はなかなか蒸し暑くなってきました。特にぼくらの部屋は湿気がこもってしまうようで、外から帰ると部屋の中の空気が重くむっとしているなと感じます。エアコンはあるのですが、一度つかいはじめてしまうともう毎日使ってしまいそうで、そうなると夏を終えるまでの電気代が恐ろしいので、できるだけ我慢(3月は暖房を毎日つけていて電気代が今の2,3倍でした)。で、先週扇風機を購入し、とりあえず今はそれでしのいでます。
しかしやっぱり部屋は結構暑くて集中力が保てないため、最近は近くのスタバなんかで仕事してます。今日はちょっと気分を変えて、その隣のセガフレード。こっちだとコーヒーがちょっと高いものの、無料の無線ランも完備なので助かります。今週でほぼ取材をおえ、今はそれをまとめてますが結構量があって締め切りはまもなく。さて、終わるかな。。。
素子は、やっと週末になったという感じで、今日は昆明時代の友達ともにニセモノ市場に買い物に。
明日はいよいよクロアチア戦。もうこれにかけるしかないですね。
ゆうき
更新頻度が落ちてしまってまずいです。
今週は、こっちの雑誌の特集記事のための取材が毎日のように続いてました。それで、忙しかった、というほどでもないのですが、慣れないスーツを着ての日々だったためかなんとなく疲れちゃってました。でもその取材も昨日で一通り終了し、来週は書くことが中心になりそうです。
今回は教育系の記事で、取材先はすべてこっちの日本人向けの学習塾。日本人学校にいる小中学生だけでも2400人ぐらいにもなり、塾の競争も厳しいです。自分も学生時代の塾講師経験はそこそこ長かったため、何気に懐かしい世界を垣間見ることになりました。こうして、毎日日本人社会に出入りして話を聞いていると、もはや中国にいるという感覚はなくなり、東京にいるような錯覚を起こしそうです。
ところで、最近日本の雑誌に載った記事をいくつかまとめて紹介します。
「ダカーポ」585号(6月7日発売)に上海のニセ・ブランド品に関する小文、「子ども英語」(アルク)7月号に昆明の小学生について書いた英語教材の記事(なぜか顔写真付)、いつもの連載の「自然と人間」6月号、某進学塾の情報誌「SQUARE」への新連載記事(自分史的なオレオレエッセイ)といったところです。
もし機会があれば、見てみてください。
ちなみに素子は今週は出張で北京・天津に行ってました。3泊の出張の間に、天安門に行ったり、公園にいったりと自由な時間もあったようで、楽しんでました。ブログに詳しく書いてくれと言っているのですが、なかなか書く余裕がないようでいつも代筆になってしまってます。素子がいない間にぼくは夜、SMAPくさなぎ・矢田亜希子のドラマ「ぼくの生きる道」を3日ぐらいで見てしまいました。演技がわざとらしすぎていまいち泣けなかったのが残念。
来週からは昆明の友達が上海に来たり、今月はその他にも2組の友人が上海にやってくるので楽しみです。先週末もオーストラリア時代の友達と会うことができたし、これはやっぱり上海のよさだなと思います。
ちょっとバタバタしていて更新怠っていたら、すでに1週間を過ぎてました。
最近、ライター業の方も、カテキョー業の方も急に充実してきて、結構忙しくなってきました。とはいえ、これでやっと人並みに仕事をしている、といった程度だとは思うのですが。
そんなこんなで必要性が出てきたために、ついにスーツを購入しました。思えばこれまできちっとした格好をして仕事をするという機会が日本でもあまりなかったためスーツを着ること自体が新鮮だったりするのですが、買うならやっぱりそこそこ気に入ったのがほしいと、いろいろと見て回りました。その結果近くのデパートで、質も色もなかなか気に入ったのを見つけ購入したのですが、帰ってからシャツやネクタイとともに合わせてみたら、どうもダサい。どこが違うのか、よく分からないものの、なんかしまりがなくてダサい。で、素子とともに考えてみたところ、どうも腕回りや脇、肩のあたりがダボダボしているからだろう、という結論に。
実はこれまでスーツなんてちょっといいものを二着持っていただけで両方とも気に入っていたので、形がそんなに違うとは考えてなく、質感だけで見ていたのが失敗のもとだったような。微妙な形の違いでこんなに雰囲気まで違うとは。。。日本円で3万円のが半額近くだったのですが、もう一万円ぐらい足して、ちゃんとした輸入品を買っておけばよかった、という気も。ま、後の祭りですが。
ちなみにデパートの中は、パクリブランドでいっぱい。ぼくが買ったのは、もっとも定番の「ポロ」系の中国国産パクリブランド。質はここがコストパフォーマンス的には一番よかったように思ったので。他にぱっと目に付いて笑えたのは、「GEORGI MANIA」ってブランド。マークもアルマーニそっくり。これでちゃんとしたブランドっぽく堂々とやってるのがさすが中国という感じです。
とはいえ、スーツ着て取材とかすると、なんかピリッとして新鮮な気分になりますね。
30目前の男の発言とは思えませんが(笑)。。。
ゆうき
東ティモールが今、どうも内乱状態になっていて、首都ディリでは銃撃戦が起こっているようです。こないだ無事に独立4周年記念をむかえられたみたいでよかったな、と思っていたので、昨日そのニュースを読んでびっくり。警察が9人死亡、町の人は郊外に逃げ、外国人も出国したり、JICAの人も引き上げるとかの話、またオーストラリア軍が介入に入ったとかで、ほんとにびっくりしてます。
2年前、ぼくらがディリにいったとき、ちょうど2周年記念を境に国連軍が撤退するとのことで、そのあとまた混乱が起きるんじゃないかって噂もあったりしたんです。それでちょっとびびりながら入国したものの、結局何も起こらずとても平和な様子だけを目に焼き付けてあの国を出ることができました。
なので、今、そんな状態になっていると聞くとほんとにびっくりかつ心配です。滞在中結構多くの人と知り合う機会があったので、みんなどうしているかが気になります。が、現地の人でメールを使ってる人はほとんどいなかったので、連絡も取れないし。。。
これが大きな問題に発展しないことを願うばかりです。
(東ティモールのサッカー国内大会プレジデントカップの決勝戦終了後の様子。2004年5月)
(独立記念の日当日。2004年5月20日)
最近、W杯が楽しみで仕方がない日々。でもニュースで日本代表の様子を追ってると、その報道内容に半ばあきれることが多いです。
まず思うのは、「サプライズ」で代表入りした、巻。その後しばらく巻の話題ばかりが続き、読んでるとちょっとメディアは彼を持ち上げすぎなんじゃないか、という気が。知らぬ間に彼がキーパーソンで英雄のような存在につくりあげられてしまってるように見え、で、これで彼が本番でいい働きをしなかったら、おそらくすごいバッシングが集まるのではないだろうかと…。日本のメディアでよくあるパターンですが、ほんとに本人にとっては迷惑な話だなって気がします。
それから、最近、中田がよくみんなと話しててすごい、みたいな記事がよくある気がしますが、こないだも巻と中田が「46秒間」(だったかな?)プレー中に意見をやりとりしただけで、他の選手がじっとそれを見守ったとか、「その発端は~」って風に、まるでおどろくべき出来事のようにかかれてたのにはびっくり。今日も中田と宮本が並んで食事したり、食事中にみんなで話をしてたら、「みんなまとまってきてすごい」みたいに書かれてたけど、おいおい、普段そんなに会話なくて大丈夫なのか?っておもっちゃいます(これはメディアがどうこうということではないですが)。
日本人はあまり意見とか交換しあわないという雰囲気はわかりますが、日本代表もよく意思疎通ができていないみたいなことを聞くので、さすがにもっと話そうよ、トップレベルのプロなんだから!という気がしてしまいます。ま、でもその辺が、彼らも普通の人って感じがして、親近感が沸いたりするところでもあるのですが。
いずれにしても来月楽しみです~。
ゆうき
今日は、東ティモール独立4周年記念です。私たちが独立2周年を見るために、現地に1ヶ月滞在してからちょうど2年です。去年もそうですが、この時期になると、東ティモールにもう一度行って独立記念日に参加したいな、という気持になるのです。今まで行った国のなかで一番よかった国は?とたまに聞かれますが、そのときまず思い浮かぶのは東ティモールです。国民がそれまで抑圧されていた「自由」を思い切り満喫しているようで、また、これから自分達で国を立ち上げて行くんだ、という熱気がこちらにも伝わって来ました。それに加え、手付かずの自然が至るところに残っていて、シュノーケル好きの私たちも大満足でした。ダイビングやるともっとすごいらしいですが……。
ところで、このあいだぷらっと入った上海のとある日本人経営のカフェに、東ティモールコーヒーが置いてあって、びっくり!実は東ティモールってコーヒーの他にさしたる産業もなく、対外輸出はコーヒーが9割以上を占めているらしいです。しかしこのコーヒー、無農薬有機コーヒーらしく、あのスターバックスもコロンビアコーヒーとブレンドして店頭に出しているらしいです。
その東ティモールコーヒーを出す日本人カフェで、懐かしさいっぱいでコーヒーを注文し、2年前に毎朝飲んでいたあの味を思い出しました。
こんなサイトを見つけました。
あなたの毛沢東ドを計ってくれるというサイトなのですが、最近毛沢東関係の本を読んでるせいか、なんかちょっと笑えました(素でかんがえるとそんなに面白くなかったりして・・・)。お時間のある方はどうぞ~。ちなみにぼくは「お茶目な毛沢東」でした。
今週はちょっと仕事が途切れて、読書、新聞読みや家事、その他雑事であっという間に木曜日。
そんなわけで、こんなひまネタで。。。
それにひきかえ、素子は忙しそうにしてます。
ゆうき
前にちょっと書きましたが、いま住んでるところの隣(実は同じビルなのですが)に日本人経営のイタリアンレストランがオープンしました。"日本で食べられるイタリアンを中国に"といったコンセプトを引っさげて、日本から5人ほどで上海に乗り込んでオープンしたレストランで、最近、そこの日本人側代表(中国人もたくさん働いているかなり大きなレストラン)のご夫妻ととても親しくなりました。私たちよりも少し年齢が上の同世代といった感じの人たちで、気さくで素敵なお二人。
上海で外国人が店を開くというのは大きなチャレンジで、やはり大変なことも多い様子ですが、いろいろと話を聞いているうちにだんだんと他人事に思えなくなりつつあります。これから是非がんばってほしいな、と、このごろは自分たちのことのように、店の今後が気になってます。
上海在住のみなさま、是非一度行ってみてください!
個人的には、手作り感溢れるもっちりとしたピザがとても好きです。ディナーのコースのオードブルも豪華で、全体的にボリュームもたっぷり。空間も広くてゆっくり落ち着いてディナー、ランチを楽しめますよ~。
徐家匯の駅から天鑰橋路を5分ほど下った右側にある「WOONOO(我能)」というお店。天鑰橋路と南丹東路の交差点よりは、駅寄りです。
昨日行ったときに写真を撮るつもりだったのに、忘れてしまった~。
さあ、今日は日本代表の発表。BS1で見られるので、楽しみ!こういうスポーツイベントを生で見られるのはほんとに久しぶりです・・・。
GWが始まる前ぐらいから、急に円高が進みだしてびっくりしてます。
いまMSNに載っている値(ページ生成時刻5/10 17:10)だと「1ドル=110.69円」。ついこないだまで1ドル=118円とかだったので、これはかなりびっくりです。なんでこんなことを気にしているかというと、これまで(オーストラリアから昆明まで)基本的に外貨の預金・収入はなく、すべて日本の銀行の日本円口座からお金をおろしていたからです。で、日本円と人民元の間のレートは一度米ドルを通しての計算、つまり日本円→米ドル→人民元という計算になるため、円ドルのレートが直接響いてくるわけです。
昆明で暮らし始めた頃(2005年2月ごろ)は確か「1人民元=13円」というイメージだったのに、この一年ほどで「人民元切り上げ」と、徐々にしかし確実に進んでいった円安で、最近はすでに15円以上という感覚。1割以上も違うので、これはかなりの違いです。去年の暮れごろは、毎日レートを見て、「また下がった……」と嘆いていたものです(ちなみに、それはぼくだけだったり)。いまのレートだと手数料入れて、1元=14円ちょっとぐらいな感じです。
しかし、上海に来てからは二人とも人民元収入があるので、とりあえずレートはあまり気にしなくてよくなってます。さらに言えば、人民元でお金を貯めて、いつか円に替えるとすれば、もちろん円安の方がいいわけです。ま、長い目で見れば、これからそっちの方向(人民元の価値が上がる)にいくのは間違いないようなのですが、とりあえず今、これまでのくせで円高傾向に喜んでます。素子は全収入が人民元なのでもはやレートはほぼ全く関係なのですが、ぼくは円と元の収入が半々のため、まだ結構関係あったりします。
いくら円高になってるとはいえ円からおろせば手数料を取られるので、元収入だけで生活がまかなえれば円からおろす必要はないのですが、なんかいまおろすと得した気分になりそうで、その気分を味わうためにちょっとおろしておこうかどうしようか迷ってます。つまらない悩みですが。。。
いやしかし、おろさなくても、円高なだけでうれしいです、正直(笑)。
この小さな感覚はいつまで続くのか。。。
ゆうき
5月1日、私達の住むマンションの2階にイタリアンレストランがオープンしました。1階には小さなケーキ&クレープ屋さんもあり、早速のぞいて見ていたところ、「日本と同じ味なので食べていってくださいね~」と、ある日本人に声をかけられました。実はこのレストラン、日本人経営で、まだイタリアンがそれほど入っていない中国に夢をかけてやってきた、とのこと。日本人シェフも一人いて、"日本で食べるようなイタリアン"を目指して中国に進出していきたいとのこと。知らない土地で一からお店を作るって、かなり大変そうですが、みんながその大変さを楽しんでいる感じで、なんだか清々しかったです。
ところで、そのレストランを設計した方とその奥さん(二人とも日本人)とお食事しながら話していたところ、交通事故の話に。。。
昨日、レストランの前でも事故があり、女性が一人なくなり、見るも無残な姿だったらしい……。確かに中国では交通事故が多い。中国人の知人からも、「気をつけたほうがいいよ」とよく言われます。
つい先日も、友人とタクシーに乗っていたとき、後ろから別のタクシーに衝突されました。すごく混んでいる道で、スピードがでてなかったので、乗っていた私達には全く被害はありませんでしたが、交通事故は日常茶飯事なんだな、と思わされた瞬間でもありました。
連休も今日で終わり。レストラン夫妻も含め、1週間のうちに3組の人たちとの新しい出会いがあり、のんびりしつつも充実した休日でした。
(信じられないかもしれないですが、袋の中は全部子犬。花鳥市場に行くといつもちょっとブルーになってしまう)
今日でこっちの休みも中盤ぐらいってとこでしょうか。従姉たちが帰ってからはほとんど何もせずに過ぎていっている感じです。
今日は朝からマリナーズ(イチロー、城島)×ホワイトソックス(井口)戦の後半を見て、それからこっちで頼まれたちょっとした仕事を終わらせました。マリナーズはちょくちょく見ているうちに随分と身近に感じられてきて、最近は勝つとうれしくなれたりと、久々にスポーツファンの感覚を味わってます(今日は、9回に同点に追いつかれ、延長戦で負けたのでとても残念・・・)。最近の趣味はスポーツ観戦って感じになってきたような。ワールドカップはBSで全部やるらしいので、とても楽しみ。
で、素子は昼ごろから最近知り合った中国人の友人とともに犬を見に。犬の話は少し停滞気味な感じもありますが、今日何か進展があるかな??
休み中せっかくだから南京ぐらいまで行きたいなあと思っているのですが、たぶんこのままだらだらと終わってしまいそうです。
雄生
写真は町で見つけた小物たち。
そして遊びに来てくれた従姉たちと。
3泊4日の上海滞在を終えた雄生の従姉とその友達が無事日本に帰りました。豫園やら、昔日本人の多く住んでいた地域やら、私達にとっても興味深いところを散策でき、楽しかったです。
また、彼女達が宿泊していたホテルの近くで美味しい中華料理をご馳走になったり、今回新しいレストランを開拓できて、それも嬉しかったです。
日本もGWですが、こちらも労働節で7日まで休み。これから一週間どうやって過ごそうか検討中です。
上海は昨日まで夏のような熱さ。昼間は半そでで十分でした。
日本はいよいよGWですね。中国も来週は五・一節(ウー・イー・ジエ、労働節)で、みな休み。というわけで、上海はめちゃくちゃ人で溢れそうです。
従姉も今日からこっちにやってきます。ぼくらも休み気分で過ごせそうで楽しみ。さあ、今日はどこに行こうか…。
ところで、上海在住のみなさま、先週20日に発行された上海の日本語のフリーマガジン「hu-ism(上海風)」にエッセイを書いていますので、機会があればご覧ください。(「hu-ism」は上海の日本語媒体の中でおそらく唯一、情報誌ではなく読み物・写真中心のメディアで、なかなか雰囲気のよい月刊誌です)
最近、こっちのニセブランド品やコピーDVDについていろいろ調べ始めました。ニセブランド品はともかくDVDは中国の一般市民にとってかなり重要な位置をしめてるんじゃないかと思うのですが、それが昨今、外国から強い圧力がかかりだして、いよいよ中国も本気で取締りを始めているそうな。オリンピックも近いし、2010年には上海で万博もあるしってことで、さすがにこの知的財産権の事実上野放し状態はほってはおけないようです。
で、上海にある、中国で一、二を争う巨大な「ニセモノ市場」(もちろん正式名称ではありませんよ)みたいなところ(結構有名な観光地っぽくなってるところです)も、近々閉鎖されることが決まったとかで、今中国のニセモノ界も結構大きな転機をむかえているようです。
その市場、こないだ初めていってみたのですが、人の寄ってきかたが、かなり東南アジアっぽくて懐かしく面白かったです。ぼくなんかすぐに日本人って分かるらしく、一歩足を踏み入れた瞬間4,5人が「トケイ、トケイ、カバン、カバン、ミルダケ、ミルダケ」って寄ってきて、ずっとついてきます(中国ではこれまであまりこういうことはなかったように記憶してます)。その市場にはニセのラルフローレン、ナイキ、ノースフェイスなどを売る店がびっしり並んでいるのに、時計やバッグはないんで、そういうのはどこに売ってるんだろうと、その男たちについていってみると、ちょっと怪しげな裏手のアパートみたいなところに連れて行かれ、初めは「あれ、大丈夫かな、ついていって……?」という気もしたのですが、この市場の雰囲気などをいろいろ考えて、ま、大丈夫だろうと、入っていってみると、アパートの部屋の中にはぎっしりとヴィトンのバッグやロレックスが……。ちなみに、ヴィトンはぼくが見た限り一見かなりよく出来てて、小さめなやつの値段を聞くと300元(4500円)といわれる。ま、でもこれはおそらく交渉で少なくとも5分の1もしくはもっと下がるじゃないかと思われます。で、彼らも決してこれを本物として売っているわけではなく、「これニセモノでしょ?」って聞くと、「誰も見分けがつかないよ、とてもよく出来てる」と正直に答えてくれました。
それからそのおじさんらと仲良く話すようになり、そのうちに、仕事はなにって聞かれたので、「ライター(中国語では『記者』)」だといったら、「え??調べにきたのか?」って苦笑い。さらに「かばんにテープレコーダー入ってるんじゃないか」ってぼくのバッグを触られたり。「これやっぱり、警察に見つかったらまずいの?」と聞くと、「そりゃそうだよ!おれたちにインタビューなんてだめだよ!」と。
さあ、どうやって取材しようか、というところですが、気さくな雰囲気の人が多くて、仲良くなったらいろいろ教えてくれそうな気がしてます。今日これからまた行ってみる予定です。
雄生
(以下の写真は、上記の「ニセモノ市場」ではなく、前に行った骨董市場。)
この週末は特に何もしませんでした。「純情きらり」を見て、近所のデパートに買い物に行って、ドラマ「王様のレストラン」を見て(おもしろくな~い!)、ご飯作って終わりです。
なんでこんな質素なのかというと、人民元の現金があと300元(約4500円)しか残ってないからです。シティバンクの日本円はあるのですが、そこからお金をおろすと、レートが良くないのです。
今週は雄生の収入予定は不明で、私のお給料が振り込まれるのが今月末。それまで、なんとか手持ちの300元で一週間を過ごそう、というのが私達二人の暗黙の了解。レート分をけちったからといって、いくらになるというわけでもないのですが、なんとなくそれが目標になってしまう…。二人ともいくら稼いでも(というほど稼いでないけど)、貧乏習慣がなかなか抜けきらないなと思う今日この頃です。
いろいろと肩についてのアドバイスありがとうございました。おかげさまで昨日、今日あたりと少しマシになりました。
肩を動かす体操をする、姿勢を正す、肩の力を抜く、右腕を不自然に持ち上げずにマウスを操作できるように低い台の上にマウスを置く(ってとりあえず下の写真のような状態)、ということを始めました。あと、ご指摘をもらった眼精疲労を軽減するため(?)、ちゃんとメガネをかけてパソコンをするようにしたのも効果があるのかもしれません。
とにかく、おかげさまでちょっと楽になってうれしいです。
(適当にあまってる箱を積み上げてその上に本載せて微調整しただけ。今度何か台を買わないと)
もう週末。今週はほんとに早かった。。。とりあえず一つ仕事が片付いたために、次に向けてウダウダと考え、あまり何も進まないうちに終わってしまったような感じです。午前中、BS1でやってる大リーグ中継をちょこちょこ見る機会も増えてしまい、すっかりマリナーズに親近感が沸いてきているこのごろです。
もっとペースをあげていかないといけませんね。
雄生
(家のそばの大きなデパートの中で日本の「ビアードパパ?」のシュークリームを発見!味も日本と一緒で、とてもおいしかった。しかも、そのそばには「たこ昌」のたこ焼きもあり(関西では有名?)、それもなかなかの味。さすが上海。価格は日本に近い)
最近、パソコンに1時間ぐらい向かってると、右肩にズキズキするような痛みが走るようになって、困ってます。前からその傾向はあったものの、このごろどうもひどくなってきて、PCに長く向かってることが億劫になってきちゃってます。右腕はマウス操作のためにちょっと不自然に宙に浮いたりしてるからかな、とも思うのですが、それにしては結構ひどくて。。。といってもパソコンなしでは仕事にならないので、揉んだり、シップ貼ったり、体操したり工夫してますが、なかなかうまい方法は見つからずです。いい解決法を知ってる方がいらしたら是非教えてください!
先週末はまたペット屋めぐり。日本人のやってるペット屋はやはり高くて手がでなそう。でも、一軒、結構しっかりした地元のペット屋を発見。値段は日本人のところの4分の1ぐらい。そこになかなかかわいいチワワとパグがいて、何歩か前進、という感じです。パグはかわいいものの、顔が基本的に気難しくブルーな感じなので、飼ったら自分もブルーな世界に引き込まれそうでちょっと怖い。。。やっぱりチワワになるのかな??
(パグ。中国の犬?よく分からないけど、多分しっぽ振って大喜びしててもこの顔。)
ゆうき
明後日の月曜日(17日)に発売される「読売ウィークリー」に、ここ最近取材を続けていた上海の路上生活者についてのフォト・ルポが掲載されることになりました。題名は「フォト・ルポ上海 近未来ビルの直下で物乞いして生きる人々」というストレートなもの。今回初めて、写真を文章の付属品として以上に扱ってもらえたこともあって、ちょっとうれしいです。写真が撮れないと週刊誌などの仕事の場はどうしても限られてしまうため、これを機に写真も本格的にはじめられればなと思ってます(ちなみに、このブログに載ってる写真で、友人に「結構イイ」と思われていたものの多くが素子撮影であることがこないだ日本に帰ったときに発覚……)。機会があれば、是非見ていただければと思います。
こないだ繁華街でこの撮影をしていたとき、なんと一日に二度も逆ナンされてしまいました!二人組の女子大生と、美容師さんに(みな中国人)。逆ナンなどいまだかつて多分された経験はなかったので、びっくり、ととともに、まだまだちょっとは大学生の視界にもかすることがあるのかな、と少々自画自賛してたのですが(笑→もちろん、誘いには断り、その後素子には"調子にのるな"と諭されましたが)、最近女2人組みで近づいてくるスリ・詐欺がいるとかということをどこかで読んで、ジャンル的にはそっちだったかもな……と思い直しました。
最近一週間が妙に早いです。というか一日がやたらと早い。もう週末です。
さて、週末は買い物に行くか、犬を見に行くか。。。犬はどうなることやら・・・。
(観光客の多い通りで芸をやってお金を稼ぐ子ども(たち)。後ろに見えるのはテレビ塔)
昨日で仕事がひと段落し、今日は午前中からちょっとゆっくりメールを書いたり、洗濯したりしています。しかも、今住んでる場所の一部はホテル的な使われ方をしているため、掃除してくれる人がいて、ぼくらの部屋も月に二回は無料でやってくれます。で、それをお願いもして。
あと、最近中国語で取材をしたりしているのですが、語彙不足、ヒアリング不足、会話力不足(結局全部なのですが)を痛感し、これはこつこつと勉強しないとなと思ってます。昆明のときは学生生活って感じだったのでいろんな意味で実際に使う機会、きちっと勉強する機会が多かったのですが、上海に来てからめっきりで(テレビもNHKついちゃうし……)、もうこのままだと全く進歩がなさそうだなって感じてます。なので、今日の朝、テレビを見ながら辞書を片手に勉強を始めました。一日30分ぐらいずつでもくせにできればいいのですが、今日でおわらないように気をつけます。。。
そして夜は家庭教師。
素子は無錫(むしゃく、ウーシー)へ、営業。
雄生
気づいたら一週間ぶりの更新に。。。
最近上海は結構暑い日も出てきて、しかも湿度も上がり気味。こないだ特に暑かった日は28度ぐらいまで上がったそうで、日中は大体シャツ一枚で十分。今からこれじゃ、夏が思いやられます。
先週末は週末らしい日々を過ごしました。金曜はこっちで働く日本人の面々と中国人の友人とともに飲みに出かけ、土曜はホームパーティに呼ばれてakubichan宅へ。日曜は家庭教師に行ったあと、二人で買い物、そして按摩へ。素子が最近按摩にはまっているため、ぼくも一緒に行ってみたのですが、気持ちいいどころか、痛くてまいりました。
按摩(マッサージ)は、東ティモール(ディリ)、インドネシア(ジャカルタ)、昆明でやってみましたが、どこでやってもいまいちしっくりこなくて興味を失いつつあり、上海で再度やってみて、その気持ちを改めて確認。東ティモールでは、国のサッカー代表監督(でプロのマッサージ師)にやってもらったのですが、それがほんとに痛くてびっくりしたのですが、今回久々にそのときの感覚を思い出してしまいました。もちろん気持ちよくやってくれるところもあるはずなのですが、、、ケチるからかな。。。上海でどこかお薦めの店を知ってる人は教えてもらえるとうれしいです(もちろん小姐系ではなくて(笑))。
素子は今日から本格的に営業を開始するようなことをいって会社へ。ぼくは、この二、三週間取り組んでいたルポが先ほど出来上がっていま送信。これから、こっちの日本語月刊誌に書く予定の記事のリサーチをしようと思いつつ、昆明の友人が今日上海にくるという連絡を昨日もらって、今日日中にでも会ってこようか、と思っているところです。
按摩で体中が痛いです。
雄生
(夜のテレビ塔)
(昼のテレビ塔)
(花鳥市場の向かいの骨董市場)
週末にまた犬を見てきました。今度は上海のもっと中心部にある花鳥市場(中国各地にある生物の市場)で、大きさはそれほどではないものの、犬の数はなかなかのもの。花鳥市場のは、前にも書いたように、安いけど、管理が適当なようで、病気を持ってたり、すぐ死んでしまったりということがあるらしいです。今回も、生後2、3ヶ月のチワワとかをいろいろと見せてもらったのですが、どうも病弱そうなのが多い印象。こういうのをちゃんと育てるとしたら、もっと知識がないとだめかな……という気もしてしまいますね、やっぱり。ほんとに飼うとなると、いろいろと考えることも多く、なかなか決断できないものです。
(犬の種類は不明。雑種かな?)
(生後2,3ヶ月のチワワ。とても弱々しい感じでした)
(チャイニーズ・シャーピー(?)という中国の犬。全身脳みそみたい。でもなかなかかわいい)
(並べられた鳥かご。各々中に小鳥が)
(これがいろんなところで売ってるので、なんだろう、と思ってよく見ると、なんと一つ一つが動いている!!実は中には↓の虫が!)
(で、↑の木のくずみたいなのから出てきたこの虫が鳥のえさだとのこと。こっちはもうすべて死んでいる様子)
前回アップしてからまたつながらなくなったものの、今度こそ本格復旧したようです。(私信:スノウチ、ありがとう!)
さて、ところで、今日発売しているはずの総合月刊誌「望星」5月号(東海大学出版会)に久々にそこそこ長さのあるルポが掲載されました。内容はインドネシア・ラマレラでのクジラ・イルカ漁のこと。この数年でもっとも印象深い体験の一つであり、今回は文章的にも結構気に入っているので(笑)、機会がある方是非見てもらえるとうれしいです。
ちなみに、これが初めて掲載される紀行文(ルポっぽいけど)。紀行文の分野ももうちょっと開拓したいのですが、なかなか掲載までこぎつけず苦戦中。がんばります。
また、いつもの「自然と人間」も今日発売のはず。特にこっちは売ってる場所が限られてそうですが。上海で初めて取材した内容のものです。
今回は宣伝のみになりますが。。。
ゆうき
あ、そういえば、今日で「風のハルカ」が終了。少し寂しい。あと、DVDで「白い巨塔」なんて見てたり。
なぜかしばらくブログがつながらなくなってしまいました。なんども見ようとしてくださった方、すみません。
ところで、「犬を飼おう」という話が浮上して来ました。この話、実は昆明にいたときからあったのですが、ワクチン注射の動物病院などの施設が昆明には十分なかったこともあり、そのときは実現しませんでした。
その一方上海は、動物病院もちゃんとしているし、日本に連れて帰る手続きも普通にできるようなので、週末にどんなものか市場調査をしに行ってきました。
まずちゃんとしたペット屋さん。家があんまり広くないから、大型犬はもちろん飼えません。がんばってダックスフンド、一番現実的なところでチワワかな、というところです。でも、ペット屋さんはやっぱりすごく高い。中には"日本の血統書つき"というのもいて、大体10万円前後。これはちょっと手が届かなそう…。
そして、やっぱり小動物と言ったら花鳥市場。昆明では500円くらいから犬が買えた記憶があります。ほとんどが雑種だったような気がしますが。上海の花鳥市場は一見純粋種(っていうのか㡪)のものがほとんどで、値段は1万円前後。おそらくこの値段の半額ぐらいにはなると思います。
(チワワ。二匹とも3ヶ月は超えていたと思います)
(なぜか雄生が気に入った犬。サモエド?)
(7ヶ月と言っていたけど、ほんとうかな。。。ペットショップで売れなかったのが流れてきたのか、と思わせるほど成犬も多い。3才のレトリバーも売っていた。かわいそうだけど売れないでしょう……)
(ぶたも売ってる。かわいい)
まだ本当に飼うかどうかわかりませんが、もうちょっと見てから考えようと思います。
日本語新聞への広告が効果を出し、副業としての家庭教師先がとりあえず二つ確定、昨日、その一つがスタートしました。相手は日本では新高一の明るく元気な女の子。ぼくのブランクが長いので、ちゃんと教えられるかな、という気持ちもあったものの、実際に数学や英語のテキストを開いてみると、すぐに前のイメージを思い出せました。もはや、ちょっと一芸的な要素を持ち始めてきたカテキョー業ですが、何気に副業として自分にとってはやっぱり最適かな、と改めて感じちゃいます。上海に来てまたカテキョーなのか、おれは、という気持ちもやはりありますが、実際にやってみると、なんか少し若返った気分、そしてやっぱり教えるのって結構楽しいなと、実感。特に相手がいい子だと。
今回、雇っていただいた2家族とも、とてもいい人たちで、うれしいです。やはりカテキョーは、相性とかがあって、教えられる側としてもちろんのこと、教える側も、相手と合わないと、結構厳しい。それに日本人駐在員の人との出会いというのも、こういうきっかけでもないと機会はあまりないので、そういう違った世界が見られるのもまた新鮮。(宣伝:もし、上海にいらっしゃる方で、家庭教師が必要な方、お気軽にご連絡ください!)
素子2泊の出張を終えて、今日帰上海予定。どんなホテルに泊まることになるのかと(「ゴキブリっでたらどうしよう~」と)、少し不安そうに出て行ったものの、なんと5スターホテルの「ちょーーーきれい」な部屋だったらしく、喜んでました。
ぼくは日中=取材・執筆、夜=家庭教師、あとはメシ作り、洗濯、TV、ネットの日々。今の生活、何気に気に入ってます。。。
ゆうき
(昆明の路上で毎日二胡を弾いて暮らし、数奇な人生を送ってきた素敵なおじいさん陳さん。去年撮った写真です)
今日で地下鉄サリン事件から11年ですが、ちょうどそんなこの時期、村上春樹の「アンダーグラウンド」を読みました。サリン事件の被害者やその家族など62人にインタビューし、まとめたものです。被害者それぞれのバックグラウンド、人となり、当日の経験、その後、などが、ほぼ本人の語り口調で詳細に書かれています。これを読んで、改めてあの事件がどれだけ多くの人の人生を変えることになったのかを感じることができました。1997年に出た本で、もう随分古いのですが、いつになっても読んでみる価値のある本だなと思いました。
また、ある集団に属する人を、ただたとえば、「サリンの被害者の一人」と見るのではなく、具体的なひとりひとりの人物としてその背景まで知ることの意味の大きさを、この本から知ることができ、それをヒントにぼくも一つ新しい企画を考え、今日から取材を始めました。
それで今日、街を歩き回り、地下鉄で二胡を引いてお金を稼いで生きている人や、道端で物乞いをする両足のない人などに話を聞きました。ちょっと言葉的に分からないところもあったりしたものの、こうして実際に立ち止まってひとりひとりの話を聞くことの重要さを実感できました。彼らを「物乞い」としてひとくくりに見てしまいがちですが、当然のことながら、それぞれ何十年と生き抜いてきた人生がその後ろには広がっていて、ひとりひとり、現在にいたるまでの全く違った生き様があります。そんなそれぞれの生き様をできるだけ具体的に聞いていく作業をこれから続けるつもりです。なんらかの形にしようと思っていますが、とりあえずこうして話を聞くだけでも、自分にとってとても貴重な体験であることは間違いないです。
素子は明日から二日間の出張で武漢まで行くことに。今はその準備中。
「旅立ちの前日を思い出すけど、目的違うしな~」
雄生
またまたテレビネタですが、昨日BSの音楽番組を見ていたら、総集編みたいなのをやっていて、今まで出てきたゲストがひとりずつ出てきました。二人で見ていてとても驚いたこと、それはゲストがみんな一様に老けている!ということです。ここ3年間、日本のテレビをゆっくり見たことはほとんどなかったので、昨日出てきた人たちは約3年ぶりに私たちの前に登場してくれたわけで、3年分の老けがそのまま見えた気がして、衝撃を受けてしまいました。人は老けるということは当たり前ですが、その事実を実感してしまいました。そして、その人たちが老けていったように、私たちも確実に老けているんだなぁということを再確認してしまいました。
家では90パーセントの割合でBSをつけているので、明日の上海の天気はわからないけれど、日本の天気とか花粉状況は把握しているという感じです。
これからも着実に日本を身近に感じていけそうです。
HMV TVが見られるおかげで、上海来てからはやってる音楽とかを耳にする機会が日本にいるときより多い気がしますが、中でも聴いていてうれしいのは、「湘南乃風」のニューシングル「純恋歌」。って別に、レゲエファンとかそういうわけではないのですが、実は、「湘南乃風」のメンバーの一人は、ぼくの小中学校時代の仲良かった友人。友達がかなり活躍してるのをこうして海外からでもテレビで見られるっていうのはほんとにうれしいことです。
2003年にぼくが東京を出る前日、中学校の友達が集まってくれたのですが、そのとき、当時メジャーデビュー直前の彼が、完成前のマスター版(?)だかのCDをぼくにくれたのですが、そのときにはこんなにビッグになるとは思ってなく、正直びっくり。昆明の友達にも、偶然「湘南乃風」ファンがいたし。
HMVで毎日のように彼らの歌が流れているので、そのたびにいろいろと思い出しますね。いや、ほんとに、こういうのはうれしいです。今後のさらなる活躍を期待。
ちなみに、「純恋歌」、けっこうイイ!!
ゆうき
昨日、素子の会社の人と三人で、ビザの申請に行ってきました。素子はもちろん就労ビザなのですが、ぼくはどうなるのかな、、、と思っていたところ、それがなんと、ぼくにも同じビザが!まさか配偶者にも同じ就労ビザが出るとは思っていなかったのですが、何度確認してもそういうので、そうらしいです。他の国ではどうなんでしょうかね?とにかく、そんなわけで、堂々とフリーで仕事ができるようになりそうでうれしいです。素子に感謝です。
昨日で、たまっていた原稿書きがひと段落。今日は、こまごました雑用をこなし、午後から日本で働く中国人の友人の友人に会う予定です。
雄生
昨日、いきなり編集部から連絡をもらったのですが、どうも今発売中(579号)か、もしくは次号(580号、明日発売だと思います)の「ダカーポ」(マガジンハウス)にぼくが書いた小文が載っているようです。昆明でのある出来事についてのちょっとした感想文みたいなので、投稿的な扱いになっているかもしれないのですが(実物未確認)、もし機会があればごらんください。でも、ちょっとですが字数の割りには悪くない原稿料が入るのでうれしいです。
明日ぐらいに出さないといけない連載の原稿がどうしてもうまくまとまらず、昨日は思い切って、新たなネタを探すべく再取材に町へ。その甲斐あって、一応無事にある老夫婦に話を聞くことができ、これでなんとか一つ書けそうだとほっとしたところです(<私信>トウヒさん、ほんとにごめん!)。
さて、その取材で行ったのは、虹口(ホンコウ)という昔の日本人町のようなところ。そこにはいろんな日本人が住んでいたのですが、中でも、金子光晴という詩人(「どくろ杯」という上海についての紀行文がかなり面白かった)に興味があり、彼が住んでいたという家がまだそのまま残ってることを知って、それを探しにいってきました。話を聞かせてもらった老夫婦は、その同じ敷地に住んでいます。都会らしい大通りの真裏なのに、すぐにとてもいわゆる中国といった風景になるのが驚きでした。そういう建物が今もそのまま残って使われているところがいい感じです(魯迅の家というのも普通のアパートの中の一つで、隣は普通に人が住んでました)。
(四川北路の裏道の裏道。手前にほしてあるのは、子供用の股の割れたズボン。昆明ではこれをはいて、路で用を足してる子どもをよく見かけたが、上海でみたのは、まだ一度か二度)
(説明によれば、1920年に出来た洋館で、日中戦争中は日本海軍武官府駐地だったとのこと。そんな歴史的建物の窓から、いま普通に洗濯物とかがほしてあって、生活感が出まくってるのがすごい)
(金子光晴が住んでいたという「余慶坊」という居住地区の雰囲気。ここも大通りである四川北路のすぐ裏。聞いたところによれば、この建物は1919年ごろに出来たものだとか)
(余慶坊内の掲示板。「吸毒危害社会」「吸毒破壊家庭幸福」などなど)
(余慶坊の中に住む人々の様子。通りの上には洗濯物。話を聞かせてもらった老夫婦は、二人でなんと8.5㎡の部屋に住んでいて、家賃は月に200円程度!都会の人という感じがしないとても気軽に話せる雰囲気で、1時間以上立ち話して、仲良くなれました)
(金子光晴が住んでいた部屋。123号。いまもそのまま。ここに今住んでいる人にも話を聞こうとしたものの、出てきてすぐに断られてしまった)
(ここも重々しい洋館から洗濯物が。余慶坊の裏の建物)
(ここも四川北路を曲がったところ。古そうな長屋)
素子の仕事も少しずつ本格化しているようです。結構楽しそうにやってます。もちろん彼女は、平日の昼間は自由の時間がないため、ブログはぼくがアップする機会が増えてしまいそうですが。。。
ぼくは今日は一日家にこもって原稿書きになりそうです。
雄生
スウェーデンの家具屋IKEAがここ上海にはあります。日本の千葉県にも今年オープンするらしいと、どこかのブログで読みました。シンプルで少しおしゃれな家具や雑貨が売っていて、値段もお手ごろ。上海では貴重な存在のような気がします。とりあえず近くのスーパーで生活に必要なものを買ってしまった後にIKEAの存在を知ったので、あーIKEAで買えばよかったと思うものがちょこちょこ。スーパーでは、アイロン台とか、子どもキルティングバッグのはぎれみたいな柄のしかなく、なんでかな~と思いつつ、でも仕方なく一番ましなのを買ったんですが、IKEAで可愛いのを発見(といっても所詮はアイロン台ですが)。あ~ぁ~と二人でいいながら広い店内を歩いたりしてると、結構楽しかったりします。明日も行ってまだ足りない生活用品を購入予定です。
今日土曜日、8時半ごろ起きていつも通りBS2をつけたら、なんと「風のはるか」がやってる!しかも1週間分全部。二人して最後まで見てしまいました。この間はゴールドディスク大賞とかやっていて、幸田来未の動いているところを初めて見ました。HMVでは日本ではやっている曲がずっと流れているし、衛星のおかげで少しずつ日本をキャッチアップしている感じです。
今日は髪の毛切って(ゆうき)、洋服買いに行く(もとこ)予定で、休日ぽい感じです。
ぶひ
(家の最寄り駅、徐家匯<シュージィアフイ>)
上海の地下鉄は、写真みたいな感じで、雰囲気は日本とほとんど変わりません。むしろ日本よりきれいな印象も受けるぐらい(東京の南北線や京都の東西線みたいな感じ)。次の電車が何分何秒後に来るかを表示している時計もあったりします。
しかしすごいのが、発車時のドアの閉まり方。ドアは「ぴっぴっぴっ」という爆弾の爆発直前みたいな効果音が鳴り終わるとともに、有無を言わさず閉まるんです。平気で人が挟まってます。だからはさまれるのを恐れてか、とにかくみんなわれ先に乗ろうとします。もちろん降りる人が先に降りますが、降りる人がちょっと途切れると、みな必死に乗車開始。混んでるときはさらに必死。で、途中で、「ぴっぴっぴっ」が始まり、ヤバい!と思ったら誰かが挟まれてたり……といった感じです。
駅には、「先下后上」(降りる人を待ってから乗りましょう)という標語みたいなのがよく掲げてありますが、それより先にあのドアの閉まり方をなんとかしないと、悠長に待ってる余裕がなくなるのは当然な気もします。
基本的に駅員の姿はほとんどなく、ホームは無人に近い感じ(自動改札の周りにも駅員の姿がないことが多いのでよく人が飛び越えてます)。あれでよく事故が起きないなと不思議です。いや、起きてるのかな??
(昨日の夜、家で初めての自炊。野菜炒めと買ってきた水餃子とご飯と佃煮だけですが、久々の自宅での食事に感激。米は新疆ウイグル米ですが、なかなか美味しかった。素子作)
ついに今日から素子の会社がスタート。久しく着ていなかった仕事用の装いでバタバタと出ていきました。久しぶりの会社員生活、直前になって楽しみになっているようでした。しかし会社が家から徒歩5分というのがいいです。こっちも地下鉄のラッシュはすごいようなので。。。
さて、ぼくはいよいよ家に取り残されましたが、なんか家がオフィスになったような気分でもあり、快適快適♪。朝食を作って、食べながらBS1で世界のニュースを見て、ネットを軽くチェックしてから仕事開始。何気にコーヒーメイカーもあり、ミルクのあわ立て器も買ったので(→<私信>イタル、おんなじようなやつ買ったよ!)、なんか雰囲気でますね。って、昨日今日と、泡立てるのめんどくさくて使ってませんが…。
昨日、一つ締め切りの近い原稿を仕上げて送って、今日の朝はこっちの雑誌に向けてエッセイ1つと企画を2つ書いて今送ったところ。しかし一番懸案の原稿が締め切り近いのにまだ手付かず。。。ちなみに、明日(9日)発売のアルクの「ENGLISH JOURNAL」4月号に、昆明の日本人カフェオーナー尚子さんのことを5ページほど書いてますので、機会がある人は見てみてください。何気に結構どこの本屋でも売ってました、こないだ帰って見たところでは。尚子さんは何度かこのブログにも登場してます。たとえば、ここ。昆明に行ったら、是非そのカフェ、サルバドールへ!味も雰囲気も、とてもお勧め!
ところで、他の仕事、つまり塾講師や家庭教師の件は、まだ調整中。とりあえず塾講の話はある程度進んでて、面接の連絡がいつ来てもおかしくない状態なのに、先週からぱったりと連絡なし。こっちから連絡してみたものの、もうちょっと待ってくださいとのことだったのですが、展開いかに。。。うーーん、早く安定収入がほしいです。
これから買い物に行って、晩飯の支度をしなければ。何を作るかはまだ不明。
雄生
買い物、買い物、また買い物。。。そんな日々がやっと終わってくれそうですが、やっぱり新生活開始にあたっての出費と使うエネルギーはけっこう甚大です。生活費は、二人で1500元ずつを交代でそれぞれの口座から引き出しているんですが、昆明のころは、2、3週間に一度どちらかが引き出すぐらいですんだのに(つまり、一人は一ヶ月かそれ以上に一度おろせばいいだけ)、今は数日に一度ずつどちらかが引きおろすはめに。……と、ついついまた昆明と比較してしまうくせが。。。これを早くなおさないと、上海ではやってられません(といってももちろん、東京なんかに比べると全然安いんですが)。でも、今日で買い物が一通りすんだかな、というところ。やっと自炊もスタートできそうな雰囲気。近くのスーパーにもキッコウマンの醤油や粉末のダシが売っていたりしていて、とても便利。だから、ついついお金を使ってしまうのですが。
そういえば、今日、日本人の多い一角(古北地区)に買い物に行き、そこで日本語の本屋さんを見つけました。値段は日本の倍以上するので、ちょっと買えないなー、と思っていると、次に行ったリサイクルショップにはなんと古本がたくさんある!値段も文庫本が15~20元(2,300円程度)と手ごろで、早速3冊ほど購入。また、ファッション雑誌もあり、結構前の号でも、それでもうれしい。日本語の本が見つかり、疲れは少し飛びましたが、そのあとの長時間にわたるスーパーの散策で二人ともグロッキー状態で帰宅。うまく乗れるバスも見つからず、タクシーにも乗りまくってしまった。。。
ところで、その我が家はこんな感じです。写真は引越したその日で、片付けの最中なのでぐちゃぐちゃですが。
(部屋のリビングの奥からの写真。テレビの横のドアの向こうが寝室。その向こうがキッチン、一番右に見えるドアが玄関。そして玄関の横にトイレ)
(これがトイレ&バス。なかなかきれいで快適。でも上海は水がとても汚く、バスタブに水をためたら、バスクリンを入れたみたいに黄色くなった!外で出てくるお茶もとてもまずい)
(キッチン。右にはドラム式の洗濯機。これまでずっと二層式を使ってきたので、海外でこんな近代機器を使えるのに二人で感激)
(寝室。片づけ中。狭い!)
ここの面積は60平米くらいあり、昆明の部屋の半分以上はあるはずなのに、なんだかとても狭く感じる。なんでだろう、とずっと考えていたのですが、おそらく天井が低いからではないかと思います。といっても、日本のマンションはどこもこんな感じですが、中国のマンションは(今まで見た限りでは)結構天井が高い。だから実際の面積よりは広く感じるのかもしれません。日本人が多くすんでいるこのマンション、NHKも見られて便利ですが、天井はせめて中国仕様にしてほしかったな……。
さっきやっと家にネットが開通しました~。
ビザの更新や住居登録などをまず済ませないといけなかったため、結構時間がかかってしまいました。今年は時間無制限のプランなので、時間気にせずゆっくりネットができるようになりうれしいです(昆明では、一時間いくら、って感じだったから実はケチケチやってたんです)。
さて、この一週間はずっと買い物、買い物の日々。やっと一通りものがそろったかな、という感じですが、昆明と比べると出費が本当に多く、早く金銭感覚を変えないとな、といつも思いつつも、ついつい昆明とくらべちゃいます。
昨日は初の「オフ会」(?)。このブログにコメントをくれた上海在住の日本人akubichanの家に行って、5人で夕食(akubichan、ありがとう!)。写真撮り忘れたのが残念!
ぼくの就職活動は、まだまだ途中。ある雑誌の編集長は、何か書く場所を与えてくれそうな様子で、あとは自分次第なんですが、でも原稿料が日本に比べてさらに安いのが悩み。こっちでフリーで活動しようとすると、やっぱりなかなか厳しそうです。ちなみに、その場合ビザはどうなるのか、という話ですが、どうもなんと素子の会社から、夫ビザみたいなのを出してくれそうな雰囲気で、なんとそのビザで働けるみたいなんです。まだ詳細は不明ですが、それが取れれば、堂々と働けるのでうれしいです。
雄生
一昨日引越しを完了して、やっと一息つけました。
その間数日ネットを見ることが出来ず、また、部屋にはまだネットをひいていないため、今は近くのセガフレードで、やってます。
新居は、上海にいくつかある大きな商業地の一つである徐家匯(シュージィアフイ)というところ。素子の会社から歩いて数分ということでそこにしたのですが、今回はほんとに都会生活という感じで便利。家を出て5分以内のところ、セガフレードもスタバもあり、しかも巨大なデパート群も地下鉄の駅もみな徒歩10分以内。これまでこんなところに住んだことなかったので、これはこれで新鮮です。さらに、借りた部屋が、外国人、特に日本人が多いところのようで、なんと部屋ではNHK、BS1,2も見れてしまうという環境。なかなか快適です。
今週から、ぼくの仕事探しも本格化。今日は日本語教師のことで話を聞きに行き、明日は興味ある雑誌の出版社へ。日本語教師っていうのは、とくに考えてなかったのですが、なんと住んでいる建物の中に日本語学校があったので、もしかして、と思って聞いてみると、ちょっと会いましょう、という展開になって。でも、そこにあったのは分校で、本校は随分遠く、今日は朝からその本校まで行って話を聞いてきたものの、どうもぼくには難しそうな雰囲気。資格・経験の問題で。明日の雑誌社にしても、正式な就職活動ではなく、都合のいい仕事方法を考えているため、すべて簡単に撃沈、という可能性もありますがとりあえずがんばります。なんとか固定収入がほしいところ。あ、でもその前に、一つ締め切りの近い原稿のネタがまだ見つかってなく、ちょっと焦り中。。。
昨日は、早速日本で働く中国人の友達が帰郷のついでに寄ってくれました。三人で日本食食べ放題へ。味はいまいちでしたが、とても楽しい夜に。彼女が日本に帰り、ぼくらが上海で見送るっていうのがなんか不思議な感じでした。。。
雄生
(明日から住む部屋のそばにサイゼリアを発見。それがなんと終日この大行列!そんなにいいのか、と私たちも昨日部屋探しに疲れたあとに並んで入ってみたところ、確かに安い。しかし味はやはりサイゼリア。こんなに人気なのは、ファミレスがないからかな?)
上海生活も2週間がたち、今日やっと部屋がきまりました。
素子の就職先が火曜日に決まったので、水曜日から今日までの4日間はその会社の周りで毎日部屋を見て回り、やっと今日決断でき、契約を済ませ、明日引っ越すことになりました。
(ここが、今日まで暮らしてたユースホステルの周辺の雰囲気。いわゆる上海の租界の中心地で古い建物も多く、雰囲気あり)
部屋はなかなかきれいで快適なところを見つけることができたものの、部屋代は昆明の
3倍以上、しかも広さは6割程度。以前は3LDKだったのに、今回は1LDK。ま、場所が結構便利なところということもありますが、それでもやはり上海、高いです。といっても、他の日本人の知人はもっと安いところを探して住んでいるので、もちろんあるにはあるのですが、今年は、去年の節約生活を脱して二人ともしっかり働いて稼ぎ、普通に食べたいものを食べられる生活を目指しているので、自らプレッシャーをかけてがんばろうという魂胆です。雄生は、今のところまだ職が見つかってませんが、とりあえず塾講師の仕事をちょこちょこと出来そうな感じがあり、あとは、上海でいい感じの日本語雑誌が見つかったのでそこで契約ライター的な道を模索するつもり。プラス、今までどおりに日本の雑誌に寄稿する、ということで、なんとかそこそこの金を稼げないかと考えてます。きついかな……。でも稼げなかったら、上海で破産しそうです(笑)。
ちなみに、今日部屋を決めて大家に金を払って契約を交わしたあとに、トラブル発生。大家はぼくらよりも若いボンボンっぽい青年なのですが、彼が不動産屋に、「おれはあんたたちへの仲介料を支払わない」と言い出したんです。普通は借り手も貸し手も、部屋の賃料の35%を仲介料として不動産屋に払うことになっているようだったのですが、それを「(もともともっと高く貸すはずだったのに)こんなに安く貸すことなってしまったんだから、仲介料は払えない」って言うんです。普通には全く考えられない展開で、それからもちろん大モメ。そのボンボンは全く譲る気配がなく、不動産屋は怒り呆れて、「おい、じゃあ、お前のママに電話するぞ!」となぜかママ登場。で、もちろんママはボンボンの見方だったようで、「な、だから言ったろ!」とボンボンの勝利。ママが多分不動産業界でかなり幅を利かせている人物なのでは。で、どうも、お互いの間で何か口約束があったような感じで、結局水掛け論に。口論の途中、怒った不動産屋が私たちに「もうこの部屋をやめて他の部屋を見よう」とも持ちかけてきましたが、もちろん契約も済んでいたので、どうにもならず、しかも私たちも部屋探しにかなり疲れていたので、不動産屋は泣く泣くあきらめることに。 うーーん、こんないい加減なことってあるんだろうか、という感じでしたが、中国っぽいシーンだったな、という気も。
というわけで、明日からついに上海生活がいよいよ本格的に始まります!
(本文に全く関係ないですが、こないだ立ち寄った魯迅公園。あの作家・魯迅の家のそばにある公園ですが、なんとその遊び場は老人たちのジムに!かなりマッチョなおじいさんもいてびっくり。これなら公園も作り甲斐があるというもの)
(上海の中心街から、黄浦江という河の向こうに広がるビル街を見たところ。シンボルのようになってるテレビ塔、その下にある巨大な地球儀みたいな建物が印象的。なんか遊園地のアトラクションみたいだけど、近未来っぽい雰囲気が出ているのは確か。最近は、結構寒く天気も悪く、毎日こんな感じです)
上海に到着して1週間が経ちました。
現在就職活動中。一つ内定はもらっているものの、もうちょっと他の会社も見てみたいので。現地採用で、すでに就職をしている友人から聞くところによると、1回2回の面接ですぐにその場で採用を決めるところが結構あるみたいです。私の場合も、先週水曜日に一次面接、次の日の木曜日に二次面接、そしてその場で採用決定という速さ。友人は一次面接が終わって2時間後に電話がかかってきて、採用となったとか。
求人の数は結構あるのですが、基本的に欠員補充という形の募集なので、良い仕事を待ってだらだらしがちです。できれば1週間後には決めたいのですが……。
ところで、上海に着いてから、なぜか全く何事に対してもやる気がなくなってしまい、就職活動をするのに、こんなんで大丈夫かなという感じでした。最初の面接の日程を人材派遣会社の人から知らされたとき、"でも、まだジャケット買ってないんで……"と言ってしまい、やる気のなさ丸出しでした。"ジャケット、買ってくださいね"とたしなめられる始末。あー、こんなんで就職なんてできるのかなと自分でも心配でしたが、最初の面接に行ってからだんだん調子が戻ってきました。しかし、あのやる気のなさはなんだったんだろうか…。
も
(一見まあまあなレストランで、まあまあな中華を。やはり上海は海鮮が多いのでうれしい。焼きそばの奥の皿がなんだかよく分からないけど初めて見る貝。味はハマグリっぽかった)
(上の写真を撮った場所から逆を向くと、これ。1930年代、上海の租界が大賑わいしていたころの建物がずらりと残っているのが壮観。上海はやはり歴史や建築が魅力的)
(上の写真のような味のある一つの西洋建築の正面に行ってみると、これ。さすが上海というべきか、さすがアルマーニというべきか)
最近、PCのモニターがイカれてきて、壊れちゃうんじゃないかと少々不安。日本で帰ってかえればよかった。。。
「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」(佐藤優 新潮社)を読んだのですが、久々に、唸らせられる本に出会ったという気がします。
読みたいと思って図書館に行ったものの、世田谷区中の図書館ですべて貸し出し中ということで、あきらめるかと思っていたときに(ま、買えばいいんですけどね)、偶然友人が、是非読めと、その本をくれたので、読むことができました(ヨカワ→ありがとー!)。
著者の佐藤優氏は「鈴木宗男事件」のときに、その関連で逮捕された外務省の役人。で、2005年2月に懲役2年6カ月執行猶予4年の判決を受けたものの、それを不服として現在控訴中の人物です。「国家の罠」は、彼が、この事件を「国策捜査」だとして、自分がその中に巻き込まれ逮捕されるに至った経緯と、自分の主張、拘置所での生活などについて書いたものなのですが、いろんな意味で、間違いなく一読に値する本だと思いました。
今日の朝、ユースホステルのベッドで読み終え、その内容はもちろんのこと、読み物としての完成度も高いことに唸らされたので、忘れないうちに書いておきます。機会があれば、是非。お薦めです。
今は、上海の中心街の香港新世界というビルの地下のカフェの中。上海に駐在する高校時代のバスケ部の先輩に昼食をごちそうになった帰りです。夜は、昆明時代の友達で上海で働いている人たちと会います。上海は知り合いが多いって意味でも楽しいです。
しかし上海、水がほんとにまずい!さらに、安い食べ物がまずい!この二点が結構つらいです。
雄生
(こんな写真を見ていると、また旅に出たくなってくる・・・)
日本帰国中は日記を中断していて、出国したらまた書き出そうと思っていたのですが、なかなか書き始めることができないまま、上海も三日目をむかえています。
オーストラリアのバン生活から東南アジアを旅していたころまでは、毎日のように変化があったため、日記を書いてても面白く、しかも、半年ぐらい発ったあとでも、何月何日といわれればどこで何をしていたかをほとんど思い浮かべることができていました。
しかし、去年一年昆明で暮らしていたときは、毎日が同じようで、一週間前のことすら、その前後の日とごっちゃになってしまうといった日々でした。その辺から日記が単調になり、半ば義務感で書くような感じになってしまったのですが、せっかくだからとずっと続けていました。
それが、今回日本に戻ってからぷっつりと糸が切れたように書く気力がなくなってしまい、どうしようかと悩み中。これはつまり、こういう外国での暮らしが、3年目にしていよいよほんとの意味で日常化してきたということなのか、と解釈したりしてますが、ま、とにかく日記を書かないとしたら、そのエネルギーをもっとこのブログに回して更新頻度をあげられればな、と思ってます。
ところで、昨日から早速仕事を求めての活動開始。昨日は大学の友人に紹介してもらった上海出身の中国人に会いました。芸術家であるその彼のお父さんが中心になってやっている巨大なプロジェクト(中国の文化・伝統を保存しながらの街づくり)で何かかかわれることがあればと、昨日は一日、彼らのプロジェクトの現場すべてに連れて行ってもらいました。
(プロジェクトの舞台となる上海郊外の金沢(ジンザ)という小さな町にかかっている橋。この橋、なんと元の時代ぐらいからあるらしく、すなわち800年とかそれぐらいここにかかっていることになります!そういうものが今も普通に使われて残っているのがすごい。この橋は当時騎馬民族が使っていたために馬用で手すりがないとか)
(ある建物の中)
(伝統的なお面)
(彼らが手がける旅館の中の雰囲気)
このプロジェクトに自分がどうかかわれるかはまだ不明なのですが、なかなか接する機会のない世界を見ることができて、とても勉強になりました。
そして今日は、素子が登録している人材派遣会社に顔を出し、明日から早速よさげな会社での面接開始です。
今日は朝からラッシュの地下鉄に乗り、日本の会社に顔をだし(一社はぼくもちょっと知っていたので一緒に挨拶に行ってきました)、すっかり都会生活が始まった気分です。人の雰囲気も昆明とは結構違って面白いですが、素子は少し疲れ気味。。。すでに明日の面接に向けて準備中。ぼくも明日までに完成させないといけない原稿がちょこちょことあり、大体できたのですが、もう少し見直しを、という感じです。。。
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今は2月12日、中国時間の午前9時。船の中からこれを書いています(アップするのは上海に着いてからですが)。今日、朝からすでに港っぽい風景が周囲に見え出し、いよいよあと1時間ほどで上海到着です。昆明の日々を思い出させるような中国の風景に、今、結構ワクワクしてきてます。
結局47時間ほどの船旅になりましたが、これが予想以上の快適さ!私たちが乗ったのは2等のAというクラスで、下から2番目の安さの部屋なのですが、これが全然きれいで、とても居心地よかったです。一番安い2等Bが大部屋で20人程度の雑魚寝、しかも男女別だったので、私たちは4人部屋のAにしました。で、これも男女別なのですが、夫婦だとかいえば(ってほんとに夫婦ですが)2人で1部屋使えるって話を聞いていたので、乗船後頼んでみたら、確かに4人部屋を2人で使わせてくれました。
船員はほとんど全員中国人で、日本語もみな片言という感じなのですが、船内のきれいさは結構日本っぽかったです。
------(このくらい書いたときに上陸準備開始。以下は上海の宿で夜に書きました)
(大阪出発時。甲板から。目の前に見えるのが大阪港)
(部屋にはこんなベッドが四つ。1人2つずつリッチに使用。シーツもきれい!)
(部屋の奥には小さな和風のリビングが。靴も脱ぐようになっているので、なかなか落ち着きました)
(船内の憩いの場。ソファーも悪くない)
(読書室。ここもまた落ち着く)
(今日の朝。霧の中に浮かぶ上海の街!右の方に見えるのがよくテレビなどにでてくる近未来っぽいタワー。まだ名前がわかりません…)
さて、船を降りてすぐに目当ての安宿まで行き、個室を確保。昆明に比べると随分と高いのだけど、幸い日本を経ているためそんなに高くも思えずにすみました。で、入ってみるととても快適な宿だったのでうれしくなりました。ここに数日はいることになるのかなー。
で、早速地下鉄に乗って街に出て、必要な買い物を。今日は早速携帯を買いました。明日からもういろいろと用事があるので、観光などあまりゆっくりはしていられませんが、とりあえずやはり上海は大きいです。でも思ってたよりかは普通の中国の町っぽい雰囲気が残ってるな、という印象を受けました。
(あるビルの窓から見た風景。近代的なビルとともに古めかしい建物が多いのがいいです)
ところで、上海について街を歩いているとき、二人ともほとんど同時に頭痛が始まり、雄生はすぐに治ったものの、素子はどんどんひどくなっていき、今宿に戻ってバファリンを服用。長い船旅で予想以上に疲れていたからか?それとも久しぶりの都会の空気に体が反応してしまったのか?そのことで、都会に来たことを妙に実感してしまっています。
(夜。まるで新宿にいるような気分でした)
素子はこの都会ぶりに疲れている様子。雄生は結構わくわくしてます。まだ上海で生活するかどうかは決まってませんが、さあ、果たしてこのあとどうなることか……。