また、前回更新してから一ヶ月が経ってしまいました。日本に帰ってきてからはもう4ヵ月半。姪や甥は帰国時に初めて会ったときから随分と成長しているし、自分たちも、もうすっかり日本で生活していることが当たり前の日々になってきてます。モトコもぼくも結構すんなり順応できているというか、順調にやってます。
(2003年8月。バンバリーにて、ボランティアを始めたばかりのころ。まだ真冬で水も冷たく、観光客もいないとき。さらに、まだぼくにもイルカが新鮮に感じられた時期)
一昨日で大きな仕事がひと段落し、今週は少し気持ち的にもちょっとゆっくりしてます。その原稿書きがここ1ヶ月ほどの仕事の半分ぐらいを占めていたので、大きな解放感がありますが、でもその分、次の仕事のことを心配しなければならずで、いまは新たな営業活動を次々に進め、その返事をやきもきしながら待つような数日。
しかし、フリーやっていこうとすると、ほんとに仕事の半分が営業活動のような気がしてきます。旅してたときは、営業なんて基本的にメールでしかできなかったし、興味のあることと決まった連載の企画だけ書いていればまあなんとかなっていたので、あまり意識しませんでしたが。。。ま、でも、とりあえずこの1ヶ月半ぐらいだけを考えると、出だしとしてはまあまあなスタートが切れている気がするので、少しずつペースを上げてがんばりたいところです。
(ぼくらが半年間住んだバンバリーのバックパッカーの部屋の前。寝る場所があるのみの小さな部屋で、ドアを出たらいきなり外(この写真)。2003年8月16日)
昨日は、時間のあるうちにと思って、確定申告に上京税務署へ。旅中に書いた記事の原稿料収入のみでとてもシンプルなのですが、終えるとそれなりの達成感ありでした。経費を証明できる書類が何もなく、まあどうせわけわかんないから経費はいいやと思っていたものの、手伝ってくれた職員の方に「交通費とかいろいろかかってますよね。そういうのは、領収書とかなくても、考えて書いてもらってかまいませんよ」と言われ、まあ、自分の場合、そういわれれば、いろいろ金がかかってるのは間違いないのでと思い、適当に記入。案外ゆるい雰囲気で、意外でした。
取材やら何やら、京都市内はほとんどチャリで回ってますが、興味を持ち出すと京都は本当に面白いところだなと改めて実感してます。こっちの情報誌で、紫式部やら野口みずきやら佐藤優やらと、京都に縁のある人の足跡をたどるという特集を担当して、関係者に会ったり、関係スポットを探して行ったり、というのをほとんどチャリで回ってましたが、新しい路地を通るたびに新しい発見があり、思わず立ち止まってしまいます。
たとえば、京都御所の前の道を走りながら看板を見ると、ここが藤原道長の家の跡で、ここでのあの「この世をば・・・」の句を読んだらしい、とか、鴨川沿いに走ってると、勝海舟が京都に来ると泊まっていたという寺があり、よく通る三条大橋には池田屋事件のときの刀の跡らしき傷跡が橋に残っていたり、聞けばそのあたりが、石川五右衛門が釜茹でにされた場所らしいとか。。。いや、さすが京都はこういうネタが無数にあって、驚かされます。
あと、京都は銭湯がやたらと多く、うちから200mぐらいのところにもあるので結構ちょくちょく行ってます。小さな道にもばかばかあるのは、どうも昔の風呂のない長屋造りの家の時代の名残だとか。で、驚いたのは、みるからに「そのスジ」の全身刺青の人が銭湯にちょくちょくいること。こないだは、2台しか入らない風呂屋の小さな駐車場に、スモークかかった白のメルセデスがどかーんと停まっているので、お、と思ったら案の定。東京だとたいてい「刺青の人お断り」って書いてあった気がするのに、京都はさすがにやくざの方々も多いから普通になじんでいるのか、派手な背中のまま、さわやかに談笑しながら背中こすってたりして、なんか新鮮です。
それから話は変わりますが、昆明で仲良かった日本人・アメリカ人夫婦らが経営するカフェ「サルバドール」で、年末に爆破事件があったと聞いて、とてもびっくりしました。爆破したのは、その1年前ぐらいだったかに、昆明でバス爆破事件に関わったらしい人物で、彼がサルバドール内で自爆。。。自分たちも入り浸っていたとても思い出あるカフェでの出来事だったから、そんなことで世界中のニュースになってしまいかなりびっくり&ショッキングでした。でも幸い、爆破した人物以外にけが人などはなし。ただ、復活がとても大変そうだったので心配していましたが、2月に無事に再スタートを切り、再び順調にやっているみたいなので、ほっとしました。サルバドールはすでに昆明を語るにはなくてはならない存在で、在住外国人やらに愛されるすごくいいカフェなので、昆明に行く際には是非寄ってみてください。
(2003年7月。まだバンバリーに着く前、大陸横断鉄道で東のメルボルンから西のパースまで向かう途中で降りたアデレード。ぼくの27歳の誕生日にちょっと高級なレストランで。若すぎて恥ずかしいけれど、ネタとして(笑))
ああ、英語版も書かないとと思いながら、億劫度は増すばかり。。。
このまま終わっちゃいそうでやばいです。