August 30, 2005

チベット文化圏の旅 <その2 チベット自治区編>

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(青い線が全体の旅行経路。青い線の南端の昆明から時計回りに周りました。黄色く囲った部分が今回アップする分です。前回アップした分にも地図をつけておきました)

<7月26日~7月27日> 塩井、芒康

<7月26日>
スウェーデン人の友人ヨハンとは徳欽で分かれましたが、今度はその同じ宿で一緒だったスイス人のヤエルと3人で四川省の理塘を目指すことに。8月1日から理塘で馬のお祭りがあるという情報があったので、その日までに理塘に到着することを目的に移動しました。理塘へはチベット自治区を通らずに行く方法もあったのですが、そのルートで行くとシャングリラに一度戻ってから北上することになるので、それはばかばかしい、ということになり、チベット自治区から四川に入ることに。ヤエルは顔立ちも西洋人で、中国語も話せないので、自治区に一人で入るのは心細いから一緒に行きたい、と言われた。
塩井と芒康はチベット自治区で、一応外国人は許可証なしでは入境禁止となっている。さらに許可証は飛行機のチケットを買わないともらえないので、私たちは当然許可証はなかった。でもこうやってもぐりでチベット自治区に入る外国人は多い。
徳欽から塩井まではバスで約6時間。午後3時前には塩井到着。

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(塩井の村全体がこういう感じ。ここに泊まれなかったのが、この旅でもっとも心残りとなった)

塩井はすごい田舎でホントに何もない。ただ景色がすごく綺麗で、できれば1泊2泊くらいしたかったのですが、ちょうど到着してすぐに芒康行きのバスがあり、それに乗ることに。塩井からは外国人はバスに乗れないので、ヒッチハイクで行くしかないという風に聞いていたのですが、バスドライバーに聞くと問題ないとのこと。塩井から芒康までの景色はこの旅の中で一番綺麗だった。高い山々と深い谷の間をバスで走っていく。遠くには雪山が見えて、5時間の道のりは全然飽きなかった。

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(芒康までの道のり。写真にするとなぜか広大さが伝わらないのが残念)

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(この場所で40分近く休憩。先に門があるらしく、それが閉まってしまっているとのこと。徳欽を出てからはずっとこんな砂利道)

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(ヤエルと)

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(40分の待ち時間の間、みなバスの陰に隠れて休憩)

芒康に到着したのは夜10時ごろ。適当にバス停近くの宿を見つけて入るも、場所が場所なだけにコンディションは良くない。トイレは公衆便所と同じで常に汚物がたまっている。覗いてみたらにおいで吐き気をもよおした。ここから先は、宿(一泊130円~260円くらいの安宿)にシャワーがついているところは皆無に近く、公衆シャワーをよく利用した。でもこの公衆シャワーが割りと快適で悪くない。

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(芒康の一角。ここは時代劇に紛れ込んだかと思うほど風情があった。男性が頭に赤い布を巻くのは、このあたりの風習)

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(チベタンの家)

<7月27日>
芒康で一泊した次の日、町をうろうろしていたら突然警察に呼び止められ……。やっぱり外国人は入境できないことになっていて、それにスイス人と一緒だったのがあだになったらしい。すぐにここから出て行くように言われた。中国の法律では、元来た道を戻ることになっているのですが、四川目前なのにまた雲南に戻るのはどうしても避けたかったので(しかもそうなったら理塘のお祭りに間に合わない!)、「3日後に成都から飛行機に乗らないといけない」などと適当に泣きついたら、許してくれた。そして、今日中にここを去るという条件付で四川まで抜けさせてもらうことに。事前に調べた情報では、見つかったら罰金だったのですが、それも請求されず、ラッキーでした。

Posted by ykon at August 30, 2005 2:07 PM | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)

August 28, 2005

チベット文化圏の旅 <その1 雲南編>

5週間ほどの旅が昨日終わり、昆明に戻ってきました。成都から20時間ほどかけて昆明に着いたとき、この町に自分たちの部屋がある、ということがなんだか不思議に思えたりもしたものの、部屋に戻ると、やっぱり家は落ち着くなあ~とほっと一息。到着直後、朝8時ごろから早速洗濯に取り掛かり、その後街に出てご飯を食べて、ばったり会った友人とカフェへ。そして夜は、昆明で最も仲良かった友人の一人が明日昆明を出ることを知り、最後のダラダラトークにまたカフェへ。やっぱり昆明はすでに地元に近いような感覚にとらわれてます。

さて、この一ヶ月ほどの旅についてはこれまで写真を全く添付できていなかったので、まとめて添付します。旅に出て5日後ぐらいにカメラの充電器がパンッ!といって壊れたために今回はあまり撮らなかったこと、またおそらく最後の20時間の電車の中で、手持ちのバックパックを枕にしたときに、写真を焼いたCDを折ってしまったため、残念ながら一部の写真がなくなってしまいましたが、手元にある範囲で。

今回の旅の経路は、以下。
昆明
⇒シャングリラ(=ジョンディエン)⇒徳欽(ドゥチン)<ここまで雲南省>
⇒塩井(イエンジン)⇒芒康(マルカム)<この二つがチベット自治区> 
⇒巴塘(バタン)⇒理塘(リタン)⇒塔公(ターゴン)⇒色達(スーダー)⇒馬尓康(マルカム)⇒阿バ(アバ)⇒紅原(ホンユエン)⇒松潘(ソンパン)⇒成都(チョンドゥー)<ここまですべて四川省>
⇒昆明

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(青い線が今回旅行した経路。青い線の南端の昆明から時計回りに周りました。黄色く囲った部分が今回アップした箇所です)

チベット文化圏は、いわゆる「チベット自治区」以外だけではなく、雲南省、四川省、青海省などのかなり広範に広がっています。自治区という枠は政治的に(?)決められた範囲というだけであり、今回私たちが行ったもろもろの場所も文化はチベットそのものと思われるところが多かったです。それを知るだけでも、チベットの問題の複雑さが感じられました。

一度に全部はあまりに長すぎるので、今回はこのうち雲南省の部分についてのみを(それでもかなり長くなってしまったけど)。

<7月23日~7月26日> シャングリラ、徳欽

<7月23日>
昆明から寝台バス15時間ほどでシャングリラに朝7時頃着。二人だったら当然初日はダラダラと過ごしていただろうところ、エネルギッシュなスウェーデン人の友人と一緒だったため、その日から歩いて街の外の大きな「ゴンパ」(チベット仏教の寺のこと)へ。

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(ゴンパはこんな感じで丘の斜面に広がっている。周りの小さな建物の中に僧たちが住んでいるらしい)

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(その中心的な建物がこれで、)

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(その内部は例えばこんな感じ。この写真は違う建物の中だったかも。。)

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(ゴンパ内で、観光客相手に一緒に写真を撮るのを仕事にしている子供たちにせがまれて、一枚。シャングリラはかなりの観光地で、観光ビジネスは多分巨大)

この日このゴンパの往復+αで計10キロほど歩いた。高度3200mほどのこの場所でいきなりそんなに動き回ったためか、軽い高山病に襲われ、夕方から頭痛。強引にバファリンを飲んで寝てみたらましになり、その後はほとんど問題なし。

街には民族衣装を着たチベタンがとても多く、チベット文化圏に来たという印象を受けるが、ツーリスティな雰囲気は否めず、また特に魅力を感じなかったために、次の日に早速徳欽へと移動。そもそもシャングリラという名前自体、イギリスの小説に出てくる理想郷の名前を取ったもの(もともとの名前はジョンディエン)で、最近空港もできて、観光地として売り出している街なので、ツーリスティなのも当然。

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(手元に残っていた唯一のシャングリラの街の写真。女性の多くは、写真のように頭にピンク色の布を巻いていて、また、男性の多くも頭に赤い布を巻いていた。チベタンは基本的に体が大きく迫力がある、という印象)

<7月24日>
シャングリラから5時間ほど移動で徳欽へ。確か途中で4200mほどまで上ったが、徳欽は3200mほど。ここはぐっと地元風になる。

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(マーケットにはブタの頭がドン。チベット文化圏のどこでもマーケットに行くと巨大なヤクや牛の頭や体がすごい生々しさで置かれ、売っている。動物はこうやって殺され、食べ物となる、ということをこうして肌で感じることは大切な気がした)

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<7月25日>

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(次の朝、地元の食堂で。黄色いのが、チベットの食べ物で最も有名なバター茶。結構きつい味だけど、チベットでは避けて通れない。基本的にバター茶は塩味ですが、砂糖を入れたらミルクティーっぽくなって飲みやすくなった。その経験を元に、違うお店でも砂糖がほしい、と言ったら店員が申し訳なさそうに"これは塩味なので砂糖をいれるものではないんですが…"といわれてしまった)

さてこの朝食を食べた後、町から車で15分ほどぐらい行って、梅里雪山(メイリー・シュエシャン)を見に行く。この山は6700mほどで、雲南省で最も高い山。晴れていればとてもきれいなはずなんだけど、今はあいにく雨季なため、きれいにみるのは難しい。で、行ってみると案の定雲に隠れてほとんど見えず。けど、その次の日に再びそこを通る機会があり、その日は少しましだった。

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(もっともよく見えたときでこんな状態という悲惨な結果。でも雲の間の青空にわずかに見えているのが6700mの山頂、だと思いたいところ。この写真は26日のもの)

しばらく雲が晴れるのを願いながら近くのお茶屋さんで時間を潰すもまったくらちが明かないので、あきらめる。帰りは歩いて近くの村を訪ねる。これも、私たち二人だったらきっとめんどくさがっていかなかっただろうところを、連れのヨハンがトレッキング好きだったために実現。

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(小道を歩き出してからおそらく15分後ぐらいに撮ったもの。目指すはなんとこの写真の中央奥に見える小さな村。そしてさらにそのあと逆側を登ろうというのだから、マジか?と思ったものの、結構行けるものだった。途中、羊やヤギが現れたり、風景もきれい)

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(さらに下山中)

歩いて見ると何気に1時間10分ほどで到着。

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(村にはこんな子供たちが珍しそうに私たち外国人に恥ずかしそうによってきた)

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(この写真の奥に見える山のてっぺんあたりから降りてきた)

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(チベタンの家)

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(村を出てまた、徳欽の町まで山道を登り出す途中に同じ方向に向かうチベタンの大家族と合流。一緒に町まで)

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(一緒に休み、一緒に川を越え、みんなで話ながら進むと疲れも半減。)

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<7月26日>
そしてさらに次の日は氷河トレッキング。毎日歩きっぱなしで、慣れない私たちには結構きついが、この日はさらにハードだった。

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(素子はすぐにダウン。余裕のヨハンに冷たい目で見られる)

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(2時間半ほどで頂上にたどり着いたあと、あまりに辛そうな素子に、中国人旅行者が酸素を吸わせてくれた。ちなみに馬を借りて登っていた人も多く、彼らは余裕の表情。)

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(登り切ったあと、上から見る氷河)

なかなかきつかったものの、達成感あり。その感覚を知り、その後今回の旅では歩くことが多くなったような。

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(氷河からの帰り、道路沿いの風景。このようななんだかラピュタを彷彿とさせるような町が山の中にポツポツと点在し、とても美しい)

これで雲南編は終わり。次は自治区+四川省の一部を。

Posted by ykon at August 28, 2005 10:24 PM | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)

August 22, 2005

大都会成都から

昨日ソンパンからついに最後の都市成都につきました。
途中土砂崩れか何かによるすごい渋滞に巻き込まれ、予定を大幅に遅れて11時間ぐらいかかって成都到着。久々の都会の広さと喧騒に圧倒されながらも、二日目にはすっかり落ち着いて、今は昆明ではできないかもしれない買い物をしに街に出ています。

まだ成都の全体の大きさはつかめていませんが、何気に昆明とそんなに変わらないかな、という印象。街の雰囲気も含めて。でも、街の中心にある毛沢東の大きな像を見たとき、お、なんか、中国っぽい(社会主義の国っぽい)な、と感じました。最近、毛沢東の主治医が書いた「毛沢東の私生活」(文春文庫)というなかなか衝撃的な本を読んでいたこともあって(これはとても面白かった)。

明日か明後日友人に会って、26日に20時間ほどかけて列車で昆明に戻ります。
写真は結局まだアップできてませんが、帰ってから落ち着いて、ということで。

では。


Posted by ykon at August 22, 2005 3:29 PM | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)

August 17, 2005

旅もいよいよ終盤

気がついたら1週間くらい更新してませんでした。ネット環境があまりよくなかったので。。。
前回更新した場所、色達(セルタ)から、マルカム→アバ→紅原(ホンユエン)と旅し、今日松藩(ソンパン)というところに到着しました。
ここにきた目的は、馬にのって山?をトレッキングすることで、早速あしたから一泊二日で行ってきます。この馬トレッキングは、ガイドつきで、テント、食事の面倒はすべて見てもらえるという、私たちにとっては王様ツアー。旅の終わりにちょっと贅沢してみました(それにしても、聞いていた値段から大幅アップしていてびっくり。。。)。
色達から紅原まではほとんど外国人旅行者とも会わずだったので、ここに来ていきなり西洋人がどっと増え、町にカフェなどがある環境となり、いよいよ大都会成都が近づいてきた、という感じがしてます。

成都では、東京で知り合った中国人の友人と会うことになっていて、そのためにこの町で4泊ほどしてから成都入りします。そしたら、次は昆明。もう旅も終わりです。

このパソコンではもしかしたら写真もアップできるかもしれないので、また数日後、できればこれまでの写真もアップします。

Posted by ykon at August 17, 2005 8:46 PM | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

August 9, 2005

四川省北部・色達(セルタ、スーダー)から

リタンを離れ、ターゴンに2泊したあと、昨夜色達に到着しました。ここの見所は、町から20キロほど離れたところにある巨大なラルン-ガル-ゴンパ(チベット仏教のお寺)。ここは、外国人は一応立ち入り禁止になっていますが、裏山から入るルートがメジャーで、私たちもそこから入る予定です。昨日、到着した時刻が遅かったこともあり、乗り合いのバンで一緒だったゴンパ在住のラマ(僧侶)と一緒に正面から入ってしまおうかとも思ったのですが(夜は見張りの公安がいないと思われるため)、あまりに真っ暗で勝手がわからなかったため、とりあえず町で宿泊しています。色達の町は、民族衣装を着たチベット人たちであふれているにもかかわらず、町自体が最近建替えられたためか、きれいで近代的な建物ばかりで、すごくアンバランスで意外な感じでした。

また、ちょうど今色達県が建県50周年だとかで、意外にも中国人観光客が多く、夜10時すぎに町について見ると、宿がどこもいっぱい。途方にくれていると、シャワー屋兼宿屋のおばさんが、うちのシャワー室でなら寝てもいいよ、といわれ、昨夜は3畳くらいのシャワー室に布団を敷いてもらって寝る羽目に。この歳になってこんなところで寝ることになるとは。。。

昨日ターゴンからここまでの道のりもかなりハードでした。特にバスを乗り換えたルフオからここまでの道は、途中川が決壊しているところもバンでなんとかクリアしたり、到着直前には、バンのヘッドライトが壊れ、ほんとに真っ暗な中、ライトが点いたり消えたりの状態で走ったりと、かなりスリリングでした。しかも、ギュウギュウ詰めで、二人で一つの席に座って。

シャワー室&ハードな移動&3800mの高度で、かなり疲労し、今日はちょっと落ち着くホテルに泊まってます。今日休んで明日、ゴンパに行ってきます。

今回の旅は、風景がかなりきれいなので写真を載せられないのが残念。今度まとめて載せます。

Posted by ykon at August 9, 2005 3:26 PM | パーマリンク | コメント (1) | トラックバック (0)

August 5, 2005

「世界」9月号にルポ掲載・明日リタン出発

リタンの町について早一週間。今日で、メインイベントのホースレースも終わり、明日ここを出て塔公(ターゴン)という大草原に向かいます。

ホースレースは、何日も待ったにも関わらず、結局雨と寒さでまともに見られず。レース開始前にあるチベタン一家のテントで休ませてもらっていたら、外から人々の絶叫が聞こえはじめ、急いで駆けつけてみるもすでにレースはほとんど終了していて、見たのはその後の表彰式のみでした。一等の賞金は5000元(7万円ほど)とのことで、人々の一ヶ月の平均の給与が300元(4千円ほど)と聞くこの町ではかなりの大金。

また昨日は、インド在住のダライラマに会うためにチベット自治区から歩いてヒマラヤを越えてインドへ行ったという若者に会いました。もちろん危険で、死ぬ人も多いにも関わらず、ダライラマに会うために命を懸けて国境を越えるという若者と話しながら、いろいろと考えさせられることも多いです。

ところで、タイトルに書きましたが、岩波書店「世界」の9月号(8月8日発売)にぼくのルポが掲載されることになりました。タイの残留日本兵とその家族の戦後についてのもので、ブログの2004年10月22日10月12日10月2日あたりに対応してます。機会があれば読んでいただけるとうれしいです。

それでは。

Posted by ykon at August 5, 2005 7:34 PM | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

August 1, 2005

四川省・リタンから

数日前に四川省のリタンに入りました。ここに来た目的は、今日、8月1日から始まるホースレースを見ることです。そして、同じく四川省を旅行中の昆明の友達とここで再会すること。
このホースレースはこのあたりでは有名なようで、リタンは小さい町ながら、多くの旅行者や地元の人が集まるチベタンの大きなお祭り。というのも、このあたりは四川省でありながらも、チベット文化圏。町のほとんどの人が見る限りチベタンのようで、言葉もチベット語と中国語が入り乱れています。

前回書いた雲南省の徳欽からここまでは、
徳欽→塩井(イェンジン)→マンカン→バタン(四川省)→リタン(四川省)
と来ました。
このすべてがチベット文化圏ですが、塩井とマンカンはほんとのチベット自治区。前回、公安に見つかるとまずい、と書いたのはこの自治区の中のことです。バスでここの地域を通過するとき、検問があり、外国人であることがばれると追い返されると聞いていたのですが、検問はなく、無事にマンカン入り。しかし、その次の日、油断して町をうろうろしていたら、スイス人旅行者と3人でいたこともあり、公安に見つかってしまいました。5人くらいの警官に囲まれ、雲南省に戻れといわれたのですが、なんとか泣きついて許してもらえました。罰金は払わなくてよかったです。

その後、ひどい道を2日ほどかけてここリタンに到着。でも途中の景色はとてもすばらしく、今まで見た山の景色のなかで二人にとって最も印象深いものでした。写真を載せられればいいのですが、ここではそれができないため、また後日。

昆明の友達とも再会でき、今は豪華なチベット人のうちに安くで泊めてもらってます。ここで数日ホースレースを楽しんだ後、さらに北を目指します。ちなみにここは標高4000メートル弱。朝晩はとても寒く、空気が薄く感じられます。幸い二人ともひどい高山病には冒されておらず、軽く頭が重かったりするくらいです。

そんなところで。


Posted by ykon at August 1, 2005 4:58 PM | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)