週末、久しぶりに遠出して田舎の方へ行こうと試みました。
突然思い立ったように電車とバスを乗り継いでひたすら北へ北へ……。ある友人が「北へ行ったら田舎だったよ」といつか言っていたことを思い出してのこと。ただそれだけの理由で地図も持たずに北上、気付いたら上海に隣接する江蘇省の境界近くの羅涇(ルオジン)というところまで来ていました。
二人が想像していた田舎とは、緑に囲まれた農村。しかし行けども行けども新興住宅地みたいな雰囲気のところばかりで、少々がっかりしたものの、さすが上海の広さを実感しました。でもやっとついた羅涇はそこそこ田舎っぽい雰囲気で、四川省のチベット文化圏の方にあった小さな町を思い出したりとちょっとは懐かしい風景が見られました。
エアコンなしのバスに揺られ、湿気と暑さに疲れはてて、とりあえず近くのご飯やさんに入って休憩していたところ、そこの従業員の男性に、この辺に農村はないかと聞いてみました。そしたら「この辺は何もないよ、というか、この暑さで外を散策しようなんて止めたほうが良い」と。。。その答えに二人とも何となく納得してしまい、これから上海に戻ろうか、なんて雰囲気になったのですが、それもなんだか勿体ないので、彼に教えてもらった宝山寺(バオ・シャン・スー)というお寺に行くことにしました。
(お寺の中。仏教寺というのは、この辺じゃ珍しい気がしました)
お寺自体はどうということはなかったのですが、お寺に続く道にいた路上占い師達に雄生が興味をしめし……
早速占ったもらうことに。料金は?と聞くと、「10元」とはじめに言われてから、さらにもう一度確認すると、「いくらでもいい。自分が払いたいと思う額でいい」というのですが、そういうパターンがもっとも高いことは定石なので、「10元しか払わないよ」というと、「わかった10美元(10米ドル=約80元)ね」と。
完全にインチキ風で怪しさ満点なのですが、でも、悪そうな人ではないので、お金のことだけあとで面倒くさいことにならないように、「絶対10元しか払わないからね」と何度も強く言うと、「仕方ねーな」という感じで、なんとか諦めてくれました。
(まずコインを振る……。で、結果を聞くと、「あんたの運勢はいい!」と、とにかくほめまくる)
三枚の古い中国コインを一度に振るという作業を6回繰り返し、その出た目によって占うという占い。で、結果をいろいろと説明されても細かいところは全然わけ分からなかったのですが、とにかくほめ殺し。で、「いい運勢が出たから、60元払いなさい」とかそんなことばかり。で、結局最後は向こうも諦め、彼が占いの結果を適当に書いた紙を破って、くれて、「これをきれいな額にいれてちゃんと飾っておきなさい」。
(きれいに飾らないといけない紙)
ははは、と笑いながら、では、と代金の10元を払うと、占ってくれたヒゲの人物は、目の前で見ていたもう一人の占い師を指さして、「この人にあげてくれ」というので、わけわからないながらそのもう一人の人物に渡すと、彼は「ぼくは何もしていないからもらえないよ」と真摯なことをいいます。それでも10元を手渡すと、「いや、10元じゃすくない。もう一枚」とまた変なことを言うので、笑えました。
(右が占ってくれた人。左がお金だけ手にした人。見るからにインチキっぽいのですが、愛すべき人たちでした)
こういうの久々で、なんだか懐かしかったです。ああ、また旅をしたいなあ~という気持ちが沸いてきてしまいました。
昨日、個人的に少々ショックな出来事が判明。
実は、去年の11月に某大手出版社のノンフィクション賞に応募していて、その結果発表が今年の秋ごろということだったのですが、ふらりネットサーフしていると、なんと先週結果が発表になっているではないですか!まだかな~~なんて少しだけ期待しつつ待ってたら、世間はすでに知っていた、というなんとも情けない展開でした。ま、でもどの新聞でも「○○賞は○○氏へ」としっかり報道されているところを見たら、そこに自分が入っている様子は全く想像ができず、1分ぐらいですぐ冷静になれましたが。このまま知らないであと2ヶ月ぐらいソワソワしていたらなんともバカっぽい話なので、早めに分かってよかったです。
応募した原稿は、オーストラリアから昆明までの二年間の間に雑誌に掲載してもらったルポなどをつなぎ合わせて、その間にぼくらの旅の話、二人の話を入れて、原稿用紙で330枚ぐらいにまとめたもの。まあ、いかにも「締め切りに間に合わせてなんとか書き上げた」風ではあって、今回はやはり冷静に考えると、そんなに甘くないだろう、という感じなわけですが、なんとか今年か来年中には、それをもう一度書き直して、本として出版するのが目標です。自分を鼓舞するためにもここにささやかながら宣言しておきます!
(よくわかんないけど、こんな気分……)
昨日の夜から久々に体調を崩し、一晩ぐったりしてました。
家庭教師をさせてもらってる子とそのお父さんが体調を崩して休んでるという話を聞き、その前日昼ごはんを一緒に食べた友人も風邪っぽいといってた矢先、自分も腹を下し始め、さらに昨日は熱も出てしまいました。雰囲気は昆明時代によく起こったなぞの「週末病」(毎週末ごとになぜか熱が出るという時期がちょっとあったんです。一応あれは加湿器のせいだろうということで話がまとまったのですが)に似てて、悪寒から始まったのですが、だから懐かしくも感じました。
なんか上海で新しいウィルスがはやってるらしいという噂も耳にしたのですが、ぼくの場合は一昨日間違えてすでに半ばヨーグルト化していた牛乳を軽快に飲んでしまったのが原因かなと思っています。コップに注ぐときは気づかなかったものの、飲み終わったあとのコップを見たら白い塊がたくさんついていて、もうすでに後の祭り。
でも、熱も昨日でおさまり、いまは少しマシになっているので、たいしたことなくてよかったです。
相変わらず、見かけによらず素子に比べて体が弱く、ちょっと情けないなと思います。
プールに行きだすはずも結局まだ実現できていないし、早く動き出さないと。。。
明日24日発売の「読売ウィークリー」に、上海のフォト・ルポ第二弾が掲載されます。6月末に閉鎖された上海の有名な「ニセモノ市場」の話。知的財産権問題も絡んでいて結構なビッグニュースでした(NHKのBSニュースでもやっていたのはびっくり)。今回は、ぼくの力量不足と、こちらの現場の事情(中国的事情)もあって、表面的な内容にとどまってしまい少し心残りですが、また今後につなげていきたいです。機会があれば見てもらえるとうれしいです!
(閉鎖の夜、店をたたんで出ていく売り子たち)
(閉鎖直後のメインゲート)
土曜の朝、NHK連続テレビ小説「純情きらり」を一週間分まとめてみるのが毎週の楽しみで(BS2でやってる)、それにあわせていつも土曜は8時20分に起きているのに、なんと今日は、テレビつけたらなぜかBS2だけつかない。。。ザーッと横線が入り、何も映らない状態。たまにあるのですが、まさかこの時間になるとは……。衛星電波がなんらかの理由で届かないんでしょうか、それとも中国独特の理由……?
待っていればつくんじゃないかと、一縷の望みをかけてチャンネルをつけたまま本を読んでいたのですが、すでに終了5分前。いやあ、まずいなあ~。
連続テレビ小説は、再放送をこれでもかってぐらいやってるものの、多分この土曜の朝まとめてやるのが、最後の再放送。というわけで、今週分はネットで内容チェックってことになってしまいそうです。
いやあ、残念……。
(あああ~~~)
2002年(か01年?)から使っていたIBMのThinkpad s30という超小型ノートが今年に入ってからいよいよ雲行きが怪しくなっていました。CPU600Mそこそこ、メモリ128Mというひどくクラシックなスペックで、かなり遅いながらもなんとかがんばっていたのですが、今年に入ってから液晶に線が入りだしたり(液晶をねじったりして直してた)、起動に15分かかるようになったりと、あまりのひどい状態に仕事の効率にも相当響いていて、さすがに限界を感じてました。
そしてついに今回の帰国時に新ノートを購入。今度もB5型で、前のs30よりはちょっと大きいものの、コンパクトでいい感じ。しかも速い!パソコンって速いとこんなに快適なのか、ということを改めて実感。
(新しいThinkpad X60)
ただ、PC通の友達にビックカメラで買ったといったら、「それはまずい!」と嘆かれました。そして価格.comを見てみると、確かにもっと全然安いところがありました。。。(ビックカメラとの差はなんと35000円ほど!ビックカメラのポイントを考慮しても15000円ほどの差)。いい教訓です。
ところで、s30はほんとによく働いてくれました。2003年に日本を出てからかなりの時間バックパックの中に入れてのハードな移動をともにしてきたので、今年に入るまで基本的に問題なくきたことはやっぱりすごい。写真のとおり、見た目からかなりぼろぼろですが、これはオーストラリアからの旅をずっとともにしてきたからなわけで、相当愛着がわいていることは間違いないです。中身の引越しはほとんど終えましたが、しかしちょっと捨てられそうにありません。。。
(ボディのつや消し加工はハゲまくり。しかも、キーボードのボタンもへこんで押しにくくなってたり、使い込んだ感は満点)
さて、この新しいX60はどこまで持つか。さらに長持ちしてくれることに期待です。
あ、そういえば、あと、広角レンズもほしかったり……。
昨日の夜、無事上海に戻ってきました。
一昨日は、午後、ちょうど日本に帰国していた昆明時代の友人と会い、それから直接大学時代の友人の家へ。久々、といっても半年振りですが、大勢に会え、翌朝まで飲み語り、家まで送ってもらうというフルコース。10年前からお互いああだこうだと仲良くしてきたメンバーで、お互い何も変わってないように見えつつ、みんなで10年前の写真を見てみると、その変化の大きさにびっくり。変わってないように思ってても、みな太ったし、オヤジ化したし。。。30代突入をしみじみ感じます。ちなみにかわってないように見えたのは、武闘派ボディの二人(チンピラ風起業家と出会い系社長兼大学生)。スポーツの大切さもしみじみ感じました。これから近くのプールに行こうっと。
で、とにかく、早朝友達に送ってもらってから出発の準備。両親と家でメシを食ってから、午後成田に行って、ノースウエスト航空で上海へ。前日ほとんど寝てなかったために飛行機では朦朧としてました。夜10時ごろ到着し、空港からバスに乗り、暗くなった上海の街中を走っていると、すぐに中国のガリガリした雰囲気を思い出し、家につくころにはすでにすっかり上海的風土になじんでいたような。家に帰って5日振りに先に帰っていた素子に再会。やっぱりなんだかんだで、いま自分の生活は上海にあるなあって実感しました。
今は、明日までにやらなければいけない仕事をセガフレード(カフェ)で再開。素子は11日に戻ってきてからすでにバリバリ働いていて、今日はデパートに買い物へ。もうすっかりこれまでの日々に戻ってます。
今回はいつもほどは人と会えず、結局会えずじまいなってしまった人もいて残念でした。次回の帰国はいつになるかわかりませんが、上海にいると結構またすぐ帰るんじゃないかって気持ちになります。
(久々に素子の家の犬と戯れたものの、なんか元気がない。。。としをとったのか、暑さのせいか。ちなみに、ぼくは犬嫌いがばれていて、嫌われています)
それから、上海在住の方へ: 10日に発行された「SUPERCITY 上海 7月号」の塾特集を書きました。
久々の東京。蒸し暑くなってるとのことでしたが、上海が異常に暑かったため(6月から連日35度を超えてて、さらにかなり蒸し暑い!)、東京は涼しく感じ、快適に過ごせてます。でも、上海では食べ物も何も日本とそれほど変わらないものを食べられているので、そういった面では、昆明や東南アジアから帰国したときに比べて、感動が少ないです。それだけいまは都会生活してるってことかな。。。
今回は、素子もぼくも何気にいろいろと忙しくなってしまい、用事をこなしているだけで日々終わっていってるような。今日の夕方から二人で京都に移動し、素子は11日に関空から上海に帰国、ぼくは10日か11日に東京に戻って15日に上海に戻ります。
今回東京では新しいノートPC購入予定。今使ってるPCは2002年ごろからつかってて、すでにモニターにはいろんな線が入ってたり、USBも一つ壊れているし、めちゃめちゃ遅いし、と風前の灯火状態なので。でも、この三年間、ずっとバックパックに入れてかなり過酷に扱ってきた割にはよく働いてくれました。というわけで、Thinkpadをとても気に入っているので、今使っているやつの後継機種(では多分ないんだけど、)的なThinkpadのX40っていう小さなやつが、1月帰国時に12万円台であったので、それを買おうと思ってヨドバシカメラに行ってみたら、もうそれは置いてないとのこと。。。すでに古い部類になっていて、他の店でも見当たらずがっかり。でも、いずれにしても買わないといけないので、もうちょっと奮発して……と思ってます。