最近、こっちのニセブランド品やコピーDVDについていろいろ調べ始めました。ニセブランド品はともかくDVDは中国の一般市民にとってかなり重要な位置をしめてるんじゃないかと思うのですが、それが昨今、外国から強い圧力がかかりだして、いよいよ中国も本気で取締りを始めているそうな。オリンピックも近いし、2010年には上海で万博もあるしってことで、さすがにこの知的財産権の事実上野放し状態はほってはおけないようです。
で、上海にある、中国で一、二を争う巨大な「ニセモノ市場」(もちろん正式名称ではありませんよ)みたいなところ(結構有名な観光地っぽくなってるところです)も、近々閉鎖されることが決まったとかで、今中国のニセモノ界も結構大きな転機をむかえているようです。
その市場、こないだ初めていってみたのですが、人の寄ってきかたが、かなり東南アジアっぽくて懐かしく面白かったです。ぼくなんかすぐに日本人って分かるらしく、一歩足を踏み入れた瞬間4,5人が「トケイ、トケイ、カバン、カバン、ミルダケ、ミルダケ」って寄ってきて、ずっとついてきます(中国ではこれまであまりこういうことはなかったように記憶してます)。その市場にはニセのラルフローレン、ナイキ、ノースフェイスなどを売る店がびっしり並んでいるのに、時計やバッグはないんで、そういうのはどこに売ってるんだろうと、その男たちについていってみると、ちょっと怪しげな裏手のアパートみたいなところに連れて行かれ、初めは「あれ、大丈夫かな、ついていって……?」という気もしたのですが、この市場の雰囲気などをいろいろ考えて、ま、大丈夫だろうと、入っていってみると、アパートの部屋の中にはぎっしりとヴィトンのバッグやロレックスが……。ちなみに、ヴィトンはぼくが見た限り一見かなりよく出来てて、小さめなやつの値段を聞くと300元(4500円)といわれる。ま、でもこれはおそらく交渉で少なくとも5分の1もしくはもっと下がるじゃないかと思われます。で、彼らも決してこれを本物として売っているわけではなく、「これニセモノでしょ?」って聞くと、「誰も見分けがつかないよ、とてもよく出来てる」と正直に答えてくれました。
それからそのおじさんらと仲良く話すようになり、そのうちに、仕事はなにって聞かれたので、「ライター(中国語では『記者』)」だといったら、「え??調べにきたのか?」って苦笑い。さらに「かばんにテープレコーダー入ってるんじゃないか」ってぼくのバッグを触られたり。「これやっぱり、警察に見つかったらまずいの?」と聞くと、「そりゃそうだよ!おれたちにインタビューなんてだめだよ!」と。
さあ、どうやって取材しようか、というところですが、気さくな雰囲気の人が多くて、仲良くなったらいろいろ教えてくれそうな気がしてます。今日これからまた行ってみる予定です。
雄生
(以下の写真は、上記の「ニセモノ市場」ではなく、前に行った骨董市場。)
どうも。お邪魔します。オーストラリアのちえの弟のゆうきです。「ニセモノ市場」立派な文化ですよね。おもしろいですね!つづきを楽しみにしてます。
下の写真(特に茶碗?のやつ)いいですね。外国にはこういう日本にない色の使い方があって興味深いです。
>ゆうきくん
書き込みどうもありがとう~。
「ニセモノ市場」、今日また行っていろんな人に話を聞いたり、「倉庫」を見に行ったりしたんだけど、うーん、なかなか面白い。びっくりかつ笑っちゃう話がけっこう出てくるんだけど、そこは中国、どこかに書くとなると問題があるのかな、と思ったり……。難しいところです。とりあえず面白いので、もうちょっと取材を続けながらいろいろ考えてみます。
またメールしますね!
では。
まあ、こんなところに弟が。
弟よ、あたしのブログにもコメントください。
ゆうきさんは、取材するとき、中国語ですか??
中国語って本当に未知の領域なので
例えば、現地に住んで何ヶ月ぐらいで耳が慣れるとか、
そういうのあるのかなぁ。
お、二人が同時に登場してくれるとは、うれしいです。
>ちえちゃん
うん、取材するときは中国語だよ。中国語、日本人にとってはそんなに難しくないんじゃないかな、英語とかに比べてって意味で。半年もあれば、みんなそこそこ話せるようになってるよ。でもヒアリングが結構難しい。音がみんな似てるし(笑)、単音ばっかりで・・・。耳はそれなりに慣れるけど、音を聞き取れてもその意味がわかんないことがとても多いです。
最近、英語話す機会が減ってしまってまずい・・・。昆明では機会多かったのに。がんばってキープしないと。