最近、BS1で深夜にやってるアメフトを毎晩のように見入ってます。やることは結構いっぱいなのだけど、最近スポーツものの原稿を書いているためか、スポーツ観戦も勉強になるはず、と自分に言い聞かせながら、2時過ぎまで観てます(って熱く語ってみても、再放送で、油断するとネットで結果をみちゃったりするんですけどね)。
というのも、今はアメリカのNFLのプレーオフシーズン。実は、ぼくにとってアメフトは最も興味深いスポーツの一つ。20年以上前に小学生レベルとはいえ数年やっていたせいで、しかもそのころの趣味といえば、すべてアメフトに関するものだったため、どこか他のスポーツとは違う思い入れがあります。大学時代に、母校の試合を応援にいって、その勝利にかなり興奮したのも、そんなせいかな、と。小さい頃に体験したスポーツっていうのは、やっぱり違うなって感じます。
で、この先は、興味のない人にはどうでもいいアメフト談義になってしまいますが、観てて気になることが少々。それは、他のスポーツにはおそらくない、NFL(アメリカのプロアメフトリーグ)だけの特徴なんだと思いますが、審判の判定に対して抗議するということが、監督(だけかな?)の権利として明確に認められていることです。
すなわち、監督が審判の判定に納得がいかなければ、抗議の意志を示し、タイムアウトを一つ賭けて、交渉ができるんです。「チャレンジ」というルールなのですが、それが始まると、審判は集まってみんなで問題のシーンのビデオを観て、それでもし、先の判定が明確に間違いだということが分かれば、判定は覆ります。その代わり、間違いだということにならなければ、そのチームはタイムアウトを一つ失う、というわけです。
このあたりは実にアメリカ的という感じがします(合理性をとことん重んじるということで。でも最近はそのイメージも変わってきましたが…)。絶対の存在であるはずの審判に対しても交渉権があるスポーツというのは、他にはないんじゃないかと思いますが、ここが、アメフトの「アメリカン」たる所以なのかなと。。。
でも観てて思うのは、このルールがあるおかげでNFLの審判はなんだか無責任でいい加減な気がする、ということ。自分たちの判定が絶対ではなく、ビデオが絶対なのであり、問題があればいちゃもんがつくはず。「だから、とりあえず良く分からないけど、ここはタッチダウンっぽいからそう言っておこう」という雰囲気がしてしまうんですよね。で、チャレンジされれば、ビデオを見て、事実が違ったとすれば「さっきの判定は間違いでした」って言えばいい。それが試合のルールの一部なんだから。で、実際「チャレンジ」っていうのは試合中とてもよく起こるし、判定もよく覆るんです。
ある意味、合理的で公正であるとは言えるのですが、やはりこのルールのせいでおそらく審判に甘えが生じ、結果として試合が締まりのないものになっているのは事実なように思います。
……と、昨夜も2時まで試合を見ながら考えてました。
このあたり、アメフトファンの方はどうでしょうか?
ま、でもアメフトはやっぱり面白い。でも、自分がよく観てた20年前に比べて、なんだかプレーのミスも多い気がして、結果として高校野球的な、予測不能な面白さがあるのは、いいのか、悪いのか、という気もするのですが。。。
いずれにしても、来月はじめのスーパーボウルが楽しみ。
テニスのUSオープンでもチャレンジ制度はあります。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/writing3/article/18
選手には不評みたいですね。
Posted by: 川俣 at January 9, 2007 7:49 PM>ダイさん
お!そうなんですか。それは初耳でした。
これから増えていくんですかねー。ただ、これもUSオープンってとこを見ると、やはりアメリカ的発想なのかな?ちなみに、サッカーなんかはこの対極にいつづけそうでしす、そうあってほしいと思います。
テニスのチャレンジは、アメリカの試合だけに限らないはずです。今はまだ試験的導入段階ですけど、やっぱり線審によってアウトとインの見分けられない人もいて、結局発足した制度の様です。選手に不評と言われながらも、実際は、ほぼ全ての選手が使ってます。多分、見物している方にもっと不評かも...折角のゲームが、ここで止まるのでワザとチャレンジして流れを崩すということも(ただし、チャレンジの数は限られてますけど)。
Posted by: ru_ at January 10, 2007 1:47 AMアメフトって
きちんと観たことないけど、
ゆうきさんのブログ読んで
観たくなりました☆
最近はあったかいので夜草サッカーを観にいってます。
スポーツ観るの、楽しいですね!
お久しぶりです。実は僕もアメフト好きなんですよ。高校の体育の時間にやったのがきっかけで、高校の時はよくBSとかでやってる試合を見てましたね。今はほとんど見る機会は減りましたけど、スーパーボールだけは毎年欠かさずに見てます。試合はもちろんですが、やはりなんと言ってもハーフタイムショーが楽しみで笑 あれだけのビッグなミュージシャン達がたくさん出演するのは、やはりそれだけアメフトがアメリカにおいて最も人気のスポーツである所以なんでしょうし、彼らもまたスーパーボールのハーフタイムショーに出ることがミュージシャンとしてのステータスを上げることになるんでしょうね。
審判のジャッジについてですが、難しい問題ですよね。日本ではよく野球なんかでVTR使えばいいのになぁと思うこともありますが、それだと審判がいる意味がなくなりますもんね。やってる審判のやる気もなくなりかねないでしょうし。少しくらいミスジャッジがあった方が楽しいのかもしれませんね。
Posted by: ヤンピン at January 10, 2007 5:32 PM>ru_さん
そうなんですか。テニスの判定も確かに微妙そうですものね。ま、でも微妙な判定を単にビデオを使って確かめるっていうのは分かる気がします。が、アメフトの、タイムアウトを一つ賭けてっていう「チャレンジ」は、判定を覆せるかどうかということ自体がかなり試合の一部に組み込まれているっていう感じがして、なんか違和感があるんですよね。審判は基本的にはゲームの外にいるべき存在なのに。
>ちえちゃん
アメフト、ほんとに結構面白いよ~。あ、でも、オーストラリアいたときはオージールールズも見てるうちに面白くなってきてたなあ。オーストラリアではあっちの方がみんなで盛り上がれるから、興味を持てればぐっとディープに楽しめるかもね。
>ヤンピンさん
久しぶり!門司は相変わらず心地よいですか?
高校の体育でアメフトってのはすごいですね~。実は北九州、アメフト盛んとか?
確かにスーパーボウルのハーフタイムはチョー大物出てきますよね。今年は久々にスーパーボウルをちゃんと見られそうなので楽しみです。
いま、プレーオフ(ジャイアンツ×イーグルス)見ながらこれ書いてますが、やっぱりなんか判定がいい加減だなあ、という印象がぬぐえません。。。
Posted by: こん at January 12, 2007 2:21 AM