May 28, 2005

フィリピンに元日本兵生存か

フィリピンに元日本兵がいるかもしれない、という情報にすごく興味を覚えています。というのも、昨年タイ・メーソットで二人の残留日本兵と出会い、また、タイ・メーホーンソンでは元日本兵の家族(現地人。本人は故人)にも会ったからです(詳細は、以下:タイの二人の残留日本兵、タイの故残留日本兵の家族の写真説明)。

フィリピンにはまだ数十人の元日本兵がいるかもしれない、という報道もされていますが、それもあり得る話だな、という気がします。以前はタイにも随分と残留日本兵がおり(30年前に今村昌平が彼らについてのドキュメンタリーを撮っています。最近DVDで発売)、現在は私たちが会った二人を含め三人が暮らしているとのことですし、ビルマ(ミャンマー)にもまだ生存者がいると聞いたような。またインドネシアでも、戦後インドネシアの独立戦争に参加するために多数の日本兵が残って戦ったというのもよく聞く話です。

私たちがタイ・メーホーンソンで会った元日本兵の家族(妻・息子・孫に会った)によれば、その元日本兵(ビルマのカレニ族の独立戦争に参加)も戦後日本政府とは連絡を取ってはいなく、6年ほど前に亡くなっていますが、状況としては今回のフィリピンの人たちと似ているようにも思います。そのタイの元日本兵がほとんど存在を知られぬまま亡くなっていったように、他にもそんな人は結構いたのではないかなという気がします。ただ、今村昌平ドキュメンタリーの中にもあるように、日本政府が以前からそういう未帰還者の存在を公式に認めたがらないため、なかなか話が進まないのでは。。。

今、突然メディアで盛り上がっているものの、これまではそのような存在に気づきながらも日本が彼らを見捨ててきたという側面があるのも見逃せないように思います。


Posted by ykon at May 28, 2005 11:43 AM | トラックバック
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