(イメージ通りのベトナム的風景(?))
だいぶ前の話になってしまって恐縮ですが、10月はじめにいった小旅行の続き、中国-ベトナム国境編をアップします。
「秘境」の村、バ美村からバスを乗り継ぎつつ一泊二日で、ベトナムとの国境の町、河口(かわぐちではなく、ハーコウ)に到着。河口に近づくと、周囲の山の斜面が一面バナナの木となり、竹でできた家が見え始めました。バスの中にいても湿度が上がっていくのが感じられ、久々の東南アジアっぽい雰囲気に懐かしさを覚えながら少し興奮。やはり国境のそばってのはいいですね。
ちなみに三人ともみなベトナムは初めて(去年私たち二人はもともと中国に着く前にベトナムを通るつもりだったものの、疲れてとりあえずパスしてしまっていた)。
河口からは川の向こう側にベトナムが見渡せるものの、とりあえず着いた初日は中国側をうろうろ。中国側なのに人の雰囲気はすでに東南アジア風。上半身裸のおっさんとかがたくさんで、そこら中で扇風機が回ってて。
(看板もちゃんと中国語とベトナム語で表記してある)
中国側のベトナムマーケットに行ってふらふらしてると、ちょっといかがわしげな裏道を覗いた雄生がいきなり娼婦に短パンをズリ下ろされるという攻撃に会いびっくり。これをベトナム風と呼んでしまっていいのかは不明だけど、とにかく中国的ではないような。マーケットで食べたフォー(ベトナム風の麺)はかなりおいしく、心に残る味でした。
(マーケットの近辺。店の人の多くはベトナム人で、中国語が通じない場合も)
その日は、商店街の洋服屋の上にあった宿の三人部屋に泊まりました。部屋はきれいだったけど、部屋に張ってあった二つの大きなポスターから、もしかしたら連れ込み宿?だったかな、という疑惑が浮上。でもそしたらベッドが三つあるのはおかしい、かな。
2日目に国境を越え、ベトナム側のラオカイへ。日本人はビザなしで15日間滞在できる。久々に国境を越え、久々に全く言語の通じない場所という感覚を味わうと、やはり旅の気分を思い出します。
(中国側の出国審査を終え、ベトナムに向かって橋を渡っているところ)
今回は、ベトナムに来たっていっても一日しかないので、あまり欲は出さずに、とにかくラオカイの町でベトナムっぽいもの食べて、のんびりしようというだけでした。
(ベトナムといったらやっぱりベトナムコーヒー。河口ではインスタントコーヒーしかなかったのに、国境って不思議。)
(春巻きにサンドイッチ。中国と違ってベトナムはやっぱりパンが安くておいしい。ちなみに普通のお店のトイレも比べ物にならないほど綺麗で感激)
(昼間からラオカイビール。かなり薄かったけど、悪くない)
(バイクタクシーがあるところも東南アジアっぽい)
中国語や英語を解する人はわずかながらいたものの、国境をちょっと越えるとすでに完全に別世界だったのが印象的でした。
こうしてマーケットやカフェをブラブラしていただけのベトナム滞在でした。でもうれしかったのはベトナムコーヒー、春巻きの皮、ニュクマム(フィッシュソース)などを買えたこと。お隣の国なのに、昆明ではこういったベトナム製品を見かけることはほとんどないので。
夕方中国側の河口に戻り、その足で昆明行きの夜行バスで戻ってきました。また例の寝台バスですが、今度は最後尾の席(ベッド)で、五人が隙間無く川の字になって寝るという悲惨な展開。私たち三人以外が女の子で、タバコすぱすぱのオヤジじゃなかったのが助かりましたが、雄生はそういうときにすでに他の女の子から「ゲッ、オヤジいる!」と思われている立場だということを自覚しなければならず、少々心苦しいものがありますね。
たった一日だけの滞在だったけど、初めて訪れた国、ベトナムにすごく興味がわいてきて、近いうちにしばらく旅行したいという思いが強くなりました。
いいなあ国境の街。ベトナム語と中国語表記の看板は、タイ語と中国語表記の看板に雰囲気が似ている。
私が陸路で国境を超えたのは香港ー深セン間くらいかなあ。
まあこれは国境とも言わないかもしれませんね。