August 18, 2003

ボランティア生活

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みなさん

久々にちゃんと更新します。
最近は毎日がかなり同じ生活の繰り返しになっていて、さあ、これを書こう!ということが特にあるわけではないのですが、生活になる、というのはこういうことなんだろうと実感してます。旅ではなく生活を、と考えていた自分としては、これからの日々こそが求めていたものなんだと思います。

何はともあれ、毎日はとても楽しくかつ健康的に過ごせています。朝6時半に起きて、8時から海辺でイルカを待ちながらボランティアをして、2時ごろに宿に帰って二時間働いて、飯を作って、いろいろやって、10時半にはもう寝ている、という日々がすでに3週間近くなっています。

ところで大きく話は変わりますが、最近特に強く思うことが一つあります。西洋人はみなすぐ仲良くなっている(宿やボランティアの人たちを見ていると年代を問わずみなすぐに軽口を叩いているようで)のに対して、日本人が(日本人同士)打ち解けるのに時間がかかるのは、日本語の「敬語」のせいなのではないか、ということです。

丁寧な言い回しはあるとはいえ、特に敬語がない英語の場合、誰と話すにしても話し方をほとんど変える必要はないし、名前だけ聞けばいきなりそれで呼び合うことができます。それに対して、日本語の場合は知らない人同士の場合はまずは敬語で話し、ちょっと相手の様子をさぐってから、話し方を少しずつ変えたりしますよね。普通に(敬語を使わずに)話したくても相手の年齢とかがわからないとそうもいかない、みたいな感覚がやはりぼくらは結構あって、そういう作業がどうしても壁を作ってしまうのではないかなって思うんです。

言葉のこのような違いは、文化の違いなど、とても奥が深い話だと思いますが、日本語の敬語の存在が人間関係に大きく影響しているだろうことをここ最近初めて実感しました。宿に特に多いイギリス人たちと飲みにいったりすると「ああ、日本語も敬語なんてなければもっと気楽だろうな」とよく思いますが、しかしその反面、日本語は繊細できめ細かくてやはりいいな、とも思います。

ところで。
ぼくはこっちに来てまだ一つしか記事を完成させていないので、そろそろ次がほしいところです。今、興味を持っているのが捕鯨問題、それからジンバブエのこと。捕鯨は、イルカを愛するこの町の人たちと関連して、また、ジンバブエは、そこから逃げてきた白人のおばさんが今ボランティアの仲間にいるからです。

今、この町で仲良くなった人だけを見ても、ジンバブエ、マレーシア、ポーランドなど、さまざまな場所からそれぞれ異なった事情でこの国にやってきていて、まさにオーストラリアを実感できます。

宿ではネットが使い放題なので、最近は日本のニュースもちょくちょくチェックしてます。甲子園情報がなぜか一番日本の夏を思い出します。でも今年は、夏が夏らしくないようで残念ですね。

それではみなさん、短くも気持ちのよい夏をお過ごし下さい。

雄生

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(ボランティアをしているDolphin Discovery Centerでは近くの小学生なども見学・勉強にきます)

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お久しぶりです。

この前、台風が去ったと思ったら、また昨日も夕方から雨が降って、洗濯物がぬれてしまいました。逆に、春から夏にかけてはほとんど雨が降らないということです。去年は半年間雨無しだったそうです。

日本の今年の夏は冷夏のようですね。東京は20度を下回る日もあるとか。ちなみに真冬とはいえ、バンバリーは毎日15度から20度前後なんです。昨日はボランティア仲間のイギリス人は海水浴をしていたくらいです。さすがに寒かったようですが。日本と比べてどちらが夏か分からない気もします。

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(ボランティアの人たちと)

今日、日本から友達がこちらに遊びに来ます。とりあえずバンバリーで一泊し、その後レンタカーを借りて、マーガレットリバーというところに一泊の予定で遊びに行きます。西オーストラリアに来たのは今回で3回目ですが、パースとバンバリー以外はほとんど行ったことがないので、楽しみです。

さらに、日本ではほとんど車を運転していなかったので、今回練習もかねて運転してみようかと思っています。こちらは、人や車に気をつけるというよりも、カンガルーやワラビーをひいてしまわないように気をつけろ、と言われました。さすがオーストラリアという気がします。

それではみなさんお元気で。
お盆休み明けで今日から仕事始めの方もいらっしゃると思いますが、頑張ってください。
素子

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(バンバリーの町)


Posted by ykon at August 18, 2003 11:05 AM | トラックバック
コメント

雄生さん素子さん。
お久しぶり。
元気そうでなにより、というより楽しそうで羨ましい。
バンバリーは思い出深い町。一日しか滞在しなかったのに記憶が鮮明に蘇ってきます。わしのスネの匂いをイルカたちは覚えていてくれるだろうか。少し心配です。

敬語と人間関係。
サッカーW杯の韓国代表チームのことを思い出しました。ヒディング監督が徹底したのは「ピッチ上での敬語禁止」だったそうな。

HP楽しみに見てます。また更新してください。

「ラッキーイン」。イルカの描かれたTシャツを着ていた自分はチェックインのとき、「ゴメンな今日は満室なんだわさ……なーんつって、イルカTシャツを着ているやつは誰でもウェルカムだーね」と宿のご主人にからかわれてしまった。一生の不覚ワンノブゼムだ。これ以降、浅草や京都で「ニポン」「ヒノマル」Tシャツを”白昼堂々”着ている外国人を嗤えなくなった。

Posted by: ほそ at August 25, 2003 10:05 AM

智行さんお久しぶりです。

そういえば6年前、智行さんに薦められて初めてバンバリーに来たことを思い出しました。あの時バンバリーの話にならなかったら、今ごろこんなところには来ていなかったと思います。感謝感謝。

宿は”ワンダーイン”ですよ。当時のマネージャー夫婦はすでにおらず、今はマークという若者が宿を仕切っています。少し改造されていますが、雰囲気はそのまま。居心地の良さもそのままです。

今は日本人はほとんどいませんが、来月あたりから、ボランティア体験ツアーで、日本人大学生がたくさんくるそうです。バンバリーも少しずつメジャースポットになってきているんでしょうか。そんな情勢に伴ってか、ベイ周辺の開発も盛んになってきているそうです。リゾート化です。ドルフィンディスカバリーセンターが環境産業の波に飲まれていくのも時間の問題なのかも知れません。

それでは、また、メールしますね。

素子
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智行さん、メッセージありがとうございます。
ヒディンク監督の方針、今聞くと、実に納得が行きますね。西洋人からすれば、敬語の短所は見えやすいのかもしれませんね。バンバリーではぼくも楽しくボランティアやってます。もう少し暖かくなるのが楽しみです!
それではお元気で!
雄生

Posted by: 素子&雄生 at August 25, 2003 9:52 PM
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