at 甘粛省夏河 on 18/Jul/1999
桑科草原に行ったのは良いものの、ものすごい積乱雲がどんどんと迫ってくる。悪い予感がしたので、急いで「上海」のペダルをこいで夏河までおりて帰ってきた。案の定、1時間ほどスコールに見舞われる。僕は、寒いところで水シャワーを浴びるのが大嫌いなので、2週間ほど風呂と無縁な生活を送っていたところで、ありがたいスコールになった。雨が止むと、すぐにまた陽がさしてきた。
夏河の上流側には、山のすそにへばりつくようにして小さな村があって、おそらく油を採るための菜の花が満開の時期を迎えている。こういうところでは、大抵、遠慮というものを知らない子供がどこからともなく複数やってきて、しばらく相手をさせられることになる。ほっぺが赤くて、かわいらしい。
高台に上ると、夏河と村の様子が一望できる。上から見ると、どの家にも四角い中庭が設けられているのがよくわかる。斜面に沿って、壁を共有しながら寄り添うようにして家が整列している。もちろん、お決まりの牛の臭いなどもきちんとするし、適度に生活感が漂っているのはよい。田舎だからといってしまえばそれまでだが、何もすることが無い感がたまらない。