あけましておめでとうございます
皆様、本年もよろしくお願いいたします
旅をしていて、しばらく日本語に接しないでいると、手紙なんてほとんど書いたこと無いくせに、無性に手紙を書いてみたくなったりする。ということで、両親宛を含めて、ポストカードを6枚書いた。村唯一の郵便局に行ったら、1元切手と5元切手の在庫しかなく、投函のためには最低でも葉書1枚あたり5枚の切手が必要で、葉書に切手を5枚も貼ったら宛名がほぼ隠れてしまう。いろいろと貼る位置を試行錯誤してみたけれど、天地がひっくり返っても物理的に不可能だということが判明したので、後日投函することにした。
近くの山へ行こうと宿をでたのは良いけれど、仁青道黒茶館の前で、例のインドに亡命計画中の彼に呼び止められてしまって、茶館の中でお茶とタバコをいただきながら、彼の英語のレッスンを夕方17:00まで続けることになる。彼がとってもうれしそうに英語を話す様をみて、無事にインドにたどり着きますようにと願う。
気を取り直して、山に登る。高山植物が生い茂り、色とりどりの花が咲いている。今が、一年の中で、短い夏の一番華やかな時期なのかも知れない。道に沿ってどんどんと登ってゆくと、最初は急だった坂が次第に緩やかになる。頂上は、ちょっとした広場のように開けていて、郎木寺がずっと下に見える。旗のついた、身の丈ほどの棒が一本だけ刺さっていて、強い風にたなびいている。日が暮れそうなのと、曇りの天気のせいなのか、一人ぼっちでなんだか薄気味悪いので、すぐに降りてきた。
余談だけれど、この辺りでは、死者を鳥葬にする風習がいまだに残っているのだそうだ。
外国人が甘粛省内を移動するときには、保険をかけなければならない決まりになっている。出発時に自分で旅行保険に入っているから、掛け金の少ない保険をさらにかける必要はないと思うし、第一、契約内容のよく解らない保険なので、とても理不尽に感じる。今日は、夏河へ移動する日なので、バス停に行ってみたところ、案の定、保険証の提示を求められる。この保険証が、中国の物価から考えると結構高価で、ますます理不尽だ。外国人だけ、しかも、甘粛省だけという条件からして、きっと、保険会社のボスと甘粛省の官僚が「グェッヘッヘ」とばかりにつるんでいるのだなと思う。バス停から少しはなれたところで、傘をさしてじっとバスを待つこと30分。夏河行きのバスが通りかかり、運良く席が一つ空いていて、ごり押しで乗せてもらった。フフっ、保険会社め。
11:15 サンチュ(夏河 Xiahe)着。海抜2,920m、大夏河に沿って広がる町。寒くもなく暑くもなく、ちょうど良い気候。公安や漢人の住居のある門前町を通り抜けると、チベット仏教ゲルク派6大寺の一つであるラブラン寺(拉卜楞寺)が見えてくる。ラブランとは、活仏の「寮」を意味する。6つの学堂(密教、仏教、医学、天文学、法学)、数多くの仏堂、活仏の住居、僧のための僧坊群からなるコンプレックスであって、ラブラン寺が夏河の町の中核をなしている。本堂と僧坊群の一番外周には1174個のマニ車が並び、一周約3kmのこの外周を、巡礼者がマニ車を回しながらコルラしている。とにかく巨大なコンプレックスだ。
大僧坊群の入り口近くにある、チベット人が経営する卓玛旅社に宿をとる。静か&キレイなので、おすすめ。
今までに訪れてきた四川省、甘肃(Gansu)[甘粛]省内の他の場所と異なり、お坊さん達が我が物顔で町にあふれていても、旅行者達にはほとんど目をくれない。ここ夏河は、甘肃省の省都である兰州(Lanzhou)[蘭州]から1日で訪れることが可能なので、中国の田舎ではあまり見かけない西洋人旅行者を多く見かける。日本人はもちろん、西洋人すら全く珍しくないほどに訪れる旅行者が多いのだろう。寺院の領域を一歩出ると、メイン通りに沿って雑貨屋、土産物屋、食堂などが軒を連ね、旅行者にとっては何の不便もない。土産物屋には、絵はがき、カード、チベット風のアクセサリ、ヤクの毛などを編んだ布、マニ車などが所狭しと置いてあって、チベット好きの西洋人がばかばか買っているところをはたで眺めるのもなかなか面白い。
夏河にはチベット人巡礼者が多くやってくるので、チベットの食事を提供する食堂が数多くある。チベット語で何というかは知らないけれど、「太肉面」と中国語表記された品をよく食べた。大抵どこの食堂でも、1杯4元と手頃な値段であるというのが一番の理由だけれど、僕にとってはなかなか魅力の品だった。あっさりスープに普通の麺が入って、上にヤクの肉塊がのっかっているだけのシンプルなもので、当然ヤク独特の臭いが強い。おまけに、すすけた黄色をした油がスープに溶け出していて、見た目は少々危険な雰囲気。食した直後には、「もうしばらく結構です」な感想を持つのだけれど、半日経過すると、また食べてみようかなと思ってしまう。僕は結構食べたけど、体に良さそうではないので全然おすすめはしないし、よく考えたら、チベット仏教寺院の近くでバクバク肉を食べるのは気が引ける。ラブラン寺の坊さんはバクバク食べてたけれど(全員じゃない)。
ラブラン寺(拉卜楞寺)では、観光客に対する案内サービスを組織だって行っており、時間を決めてツアー形式で本堂内を見学させてくれる。午前9時に本堂の近くの集合場所に集まり23元支払うと、若い坊さんの後につらつらと続いて見学場所をまわる。案内をしてくれる若い坊さんはかなり退屈そうな態度ではあるが、主要なお堂のいくつかを、かなり丁寧な解説付きで見学させてくれる。
もともと、チベット仏教に詳しいわけではなく、ほぼ素人同然な自分ではあるけれど、お堂の空間的演出や、大勢のラマ僧が誦経する様子など、思わず立ち止まってしまう場面に幾度か出くわした。ひときわ大きな本堂の中に一歩立ち入ると、ランプに使われているヤクバターの香りがモワッとくる。堂内は薄暗く、横方向に14本、奥行き方向に10本の柱が林立している。柱と柱の間には、誦経の際にラマ僧が腰を下ろすためのマット状のものが、奥行き方向に向かって伸びている。お堂の中央付近の天井は、周囲よりひときわ高くなっていて、天井の段差の部分にある天窓を通して、太陽の光がピンポイントで射し込んでいる。壁面には、一面にお経の収納棚があったり、仏像が並んでいたり。そして、低い声の誦経が響く。あまりにも、チベット寺院のプロトタイプなイメージに近く、新しい発見のようなものが無かったので少々残念であったが、本物を目の前に見られたことは良い経験だったし、チケットが格好良いのでよしとする。
緑度母菩薩像 | 帕当巴佛 | 佛祖释迦牟尼像 | 弥勒佛像 |
MT2.51アップデートのついでに、UTF-8に文字コードを変更した。
movabletypeで使用しているデータベース(mysql)内の、テキストの文字コードを一括変換したり、文字化けしてしまったTrackBackの文字コードを変換・統一するのに使えるかもしれないので、ソースをアップします。
自分の場合、旅行記等で現地の地名を表記したいことがよくある。設定文字コードをShift-JISにしていると、たとえば、中国語にあっても日本語にない漢字がエンティティに変換されてしまっていた。UTF-8化することで、上記の問題は解決。
PHP4が動けば、動作すると思います。ソース冒頭の変数を環境に合わせて設定してください。MTが載ってるマシンで、実行するだけです。実行ユーザが書き込み権限のあるディレクトリに、ファイルを設置してください。何度実行しても問題ないはずです。ソースの意味がわからない場合は、実行しないでください。念のため、バックアップをとってから各自の責任でお願いします。
「上海」という名の自転車をレンタルして、夏河から小1時間ほどのところにある桑科草原へ。名前は軽快だけれど、この自転車のペダルの重さは特上級。一人だとさびしいので宿で知り合った人を誘って、ゆっくりゆっくりゆるい坂をのぼって行く。知り合った人というのは男性ですけど。
時折、坊さんをきゅうきゅうに積載したトラックが、砂埃を巻き上げながら僕らの自転車の脇を通り過ぎて行く。荷台にいっぱいの坊さん達はきまって、「 (^-^*))。。。きゃぁきゃぁ!。。。((*^-^)きゃぁきゃぁ 」という歓喜の声を発しながら、細かい色とりどりの紙片を空中にばら撒いている。トラックの荷台はさぞ気持ち良いのだろうけれど、いろんなところが少々過剰気味。
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毎日1袋しか食べていない。 これはやわらかエビ味だが、しょうゆ味も絶品だ。 コンビニに急ぐべし。岩塚製菓よくやった。 |
ついにやられた