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at 甘粛省夏河 on 17/Jul/1999

Posted by snotch at January 10, 2003 10:11 PM

今までに訪れてきた四川省、甘肃(Gansu)[甘粛]省内の他の場所と異なり、お坊さん達が我が物顔で町にあふれていても、旅行者達にはほとんど目をくれない。ここ夏河は、甘肃省の省都である兰州(Lanzhou)[蘭州]から1日で訪れることが可能なので、中国の田舎ではあまり見かけない西洋人旅行者を多く見かける。日本人はもちろん、西洋人すら全く珍しくないほどに訪れる旅行者が多いのだろう。寺院の領域を一歩出ると、メイン通りに沿って雑貨屋、土産物屋、食堂などが軒を連ね、旅行者にとっては何の不便もない。土産物屋には、絵はがき、カード、チベット風のアクセサリ、ヤクの毛などを編んだ布、マニ車などが所狭しと置いてあって、チベット好きの西洋人がばかばか買っているところをはたで眺めるのもなかなか面白い。

夏河にはチベット人巡礼者が多くやってくるので、チベットの食事を提供する食堂が数多くある。チベット語で何というかは知らないけれど、「太肉面」と中国語表記された品をよく食べた。大抵どこの食堂でも、1杯4元と手頃な値段であるというのが一番の理由だけれど、僕にとってはなかなか魅力の品だった。あっさりスープに普通の麺が入って、上にヤクの肉塊がのっかっているだけのシンプルなもので、当然ヤク独特の臭いが強い。おまけに、すすけた黄色をした油がスープに溶け出していて、見た目は少々危険な雰囲気。食した直後には、「もうしばらく結構です」な感想を持つのだけれど、半日経過すると、また食べてみようかなと思ってしまう。僕は結構食べたけど、体に良さそうではないので全然おすすめはしないし、よく考えたら、チベット仏教寺院の近くでバクバク肉を食べるのは気が引ける。ラブラン寺の坊さんはバクバク食べてたけれど(全員じゃない)。