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at 雲南省麗江 on 02/Jul/1999

Posted by snotch at November 21, 2002 10:29 PM

纳西族の伝統的民家は、漢族、ペー族、チベット族の民家の伝統的な様式の影響を強く受け、特徴的な形態をもつ。正面とわきの家屋、そして目隠しの壁によって囲まれた「三合院」が主な形で、「三坊一照壁」とも呼ばれるが、四合院もすくなくない。家屋に囲まれた中庭には、花卉が植わって、とても落ち着きのある空間をつくっている。今回宿泊した宿、四方客栈は、元々大きな民家であったところを宿に改造したもので、玄関や中庭などのつくりがそのまま活かされていて、この上なく素晴らしい宿だと思った。朱に塗られた柱梁が鮮やかで、観音開きの戸や窓にはきれいな図案が精緻に透かし彫りされている。部屋は中庭に面した1階であったのだが、部屋の向かいの「一照壁」にあたる部分に小さな戸がついていて、そこを開くと目の前を水路が流れているという贅沢さだ。


丽江は水の町としても有名だ。古城一帯に網目のように水路が張り巡らされていて、現在でも、野菜を洗ったり、洗濯をしたりと、生活の中で活かされている。丽江のすぐ北側にある玉龍雪山(5,596m)からの水が流れ込むので、常に綺麗な水が流れ続けている。また、下流において長江に合流する金沙江(jinshajiang)という川のほとりにあるということもあって、水には非常に恵まれた土地である。
でも、大雨には要注意。昨日の晩に突然大雨が降りだして、水路の水かさがあっという間に道のレベルにまで増加。呑気にビビンパを食べていた僕は、夜遅くまで宿に戻れなくなってしまったので。


古城の西側にある獅子山 (lion hill)という小高い丘に登ると、古城の風景を一望できる。僕は、朝夕と通った。瓦屋根が折り重なるようにして連続するのだけれど、屋根の向きが道の曲線にそってすこしずつ変化していったり、屋根の色が朝夕で変化したりと、見ていて飽きない。丘に近づくにつれて屋根が大きくなっているようで、日当たりのいい場所にはお金持ちが住むんだなあとか、煙の立っているところはきっとおいしい食堂なんだろうなあ、などといろいろ想像して楽しむことが出来る。きっと10回も見たら飽きるかもしれないが、5回はいけるハズ。


四方街の角にある家に住んでいた人が亡くなられたようだ。二人の男が、大きな木をくり貫いて棺を作っていた。昨日の晩、今日と、爆竹の音が鳴り響く。