at 雲南省麗江 on 01/Jul/1999
朝8時のバスで大理を発ち、麗江 ( 丽江 lijiang ) まで約5時間。
バスは、新市街に到着したので、いわゆる古城と呼ばれる旧市街のなかにある宿へ。てっぺんにラジオの放送アンテナのある小高い丘を越えると、目の前に古城の景色が広がった。石畳の細い路地を通って丘から街へ下って行く。古城の中心、四方街のすぐそばにある、四方客栈という民家を改造した宿にチェックイン。丽江へ来たら、是非旧市街にいくつかある民家宿に宿泊することをお勧めする。宿の話はまた後日。
丽江は、主に雲南や四川に住んでいる纳西 (naxi) 族という少数民族の拠点として有名である。現存唯一の象形文字とされ、TRON OSの「超漢字」で扱うことが出来るということで一時話題にもなった、トンパ (东巴) 文字は纳西族によって継承されてきたものだ。最近まで母系家族制度が受け継がれてきたので、今でも纳西族の社会生活にはその影響が見られる。言葉についても、例えば、ある名詞に「女性」という単語を付け加えると、その名詞のイメージがより強い印象に拡張されるらしい。「石」+「女性」は「巨石、岩」を、「石」+「男性」は「砂利や小石」などと解釈される。僕等は砂利なのだ。
古城の周辺を探索していると、それぞれの民家の軒先に奇妙な板がぶら下がっているのをみつけた。時計の針のようでもあるし、象徴的なもののようでもある。どういった由来なのか、ご存じの方いらっしゃいますか?
「Lijiangがいいよ」と教えてもらったはいいが、その漢字や発音すら分からなかったあの時を思い出しました。
私の日記に登場するのは、まだだいぶ先だなあ。
Posted by: asummmer | November 22, 2002 1:56 AM
なぜ、女性は巨石、岩なのかしら。男性が砂利?手のひらにのるから?
男性の手のひらにのる女性はなあに?
Posted by: Hiroko | November 22, 2002 10:30 PM
それは人間が「女性」から生まれるから、じゃないでしょうか。
すなわち
「大きいもの(巨岩)」 → 「小さいもの(砂利)」
という風に。あくまでも推測ですが。
それにしてもこれは
「アダムのあばら骨」
とはえらい違いですね。
Posted by: h.katou | November 22, 2002 11:10 PM
お邪魔致します。
>奇妙な板
私も気になったので,現地で(ナシ族の人たちに)訊きこんで参りました。
(結局「瀘沽湖」往復で時間をとられて麗江には2泊しただけでした)
日本でもこのような妻飾り装飾を「懸魚(けぎょ)」と呼ぶようですが(或いは「垂魚」「掛魚」),ナシ族の人の話では「魚」以外に「猫」を表す場合もあるそうです。
意味は日本の建築と同じく「財を守る」「魔除け」のためとのことでした。
snotchさまの画像の懸魚はシルエット様になっておりますが,実際に魚や大極図が彫られ,彩色されたものも見かけましたので,後日拙ブログにて「ネタ」にさせていただきたく存じますm(__)m
Posted by: れいるどっぐ | May 9, 2006 12:04 AM
雲南,楽しまれてこられたようですね.
「懸魚」なるほどです.火伏せのまじないとして使われた魚が,このシンボルの起源となっているのですね.言われてみると,確かに日本の寺社建築の妻飾りにも似たような形があるような.
驚く程よく整理された懸魚専門のサイトがありました
http://www3.ocn.ne.jp/~toto/
Posted by: snotch | May 9, 2006 9:31 AM