日本との比較をしてしまう。 当然だ。 生活の基準と未知との遭遇を照らしあわせ、自分の位置を測るのだから。
メトロは、とっても殺風景で、まさに地下。 その標識だけがヴィヴィッドに、次の行く先を人々に知らせている。 人の流れが生まれる。 地下鉄が去っていく。 標識だけは、動かない。
椅子は、街路に置かれている。 誰が座るのだろうか。 そこに、人のにおいを残しつつ。
サンパウロで、オフィス街っぽいところを今まで見ていなかった。 こんな感じだ。 この近くにこれまでの高級街が隣接している。 街路のグレーチングからは、地下鉄の運行とともに、風が突き上げてくる。