10月28日~31日までの東京滞在、なかなか盛りだくさんでした。
28日は、早朝に京都を出て、新横浜からテレビ神奈川へ。昼の情報番組「ハマランチョ」に出演させていただきました。初めての生出演で激しく緊張したものの、中学の同級生の佐藤亜樹アナ、ミシマ社の三島さんに見守られて、なんとかクリア。まだ自分で映像を見てないのですが、最初の顔のこわばり方はなかなかのものだったような。確かに、本番前「3、2、1・・・!」と、目の前でAD(?)の方が言っているのを聞いてたときは、頭が真っ白になり、一瞬意識が飛びそうになりました。話し出したら落ち着いてきましたが、最後の方、31日のイベントの説明をぼくがする番になったとき、目の前には確か「残り30秒」だったかの紙が出ていて、それを見て瞬時に、込み入った説明を30秒でできるかな?と考えて、いや、できない、と判断して、話を短くしました。
(佐藤亜樹アナ撮影)
いやあ、ああいう瞬時の判断を常に迫られるテレビっていうのは、全く大変だな、と実感。いい経験でした。
さてそして、31日の石井光太さんらとのイベント『地を這う3時間』。すごい濃密でエネルギッシュな3時間となりました。やはり石井さんはファンが多く、お客さんもかなりいっぱいになり大盛況でした。
「ヒール」役の石井さん、「善人」役のぼく、という対極にいる二人がトークバトルするという設定のイベントだったのですが、終わってみれば、ぼくの完敗でした。
最初の1部は、まあ、「善人」なりに石井さんとの違いを際立たせながらトークができたかな、とは思ったのですが、最後の3部(作家・松岡絵里さんとの3人でのトーク)の「旅とエロ」トークに入ると、もうぼくはほとんど話せることがなくなる一方、石井さんは、どんなエロネタからもがっちり世界の暗部をえぐる話題へと展開させる豊富なネタ、そして巧みなストーリーテリング力を余すところなく発揮して圧倒。その状況に焦る中、思い切ってどうでもいいバカネタにうまく話を引っ張り込んで笑いを取ろうかと、何度か一瞬思ったものの、石井さんのド迫力のエログロネタ(例:戦争での包茎手術)の上に自分の軽いバカネタ(例:昆明での寝ゲリ)をかぶせて、70人を超えるお客さんを沸かせるだけの自信が持てずで、勇気を出すことができませんでした。そして、終了するとぐったり疲労しました。。
石井さんとぼくが一番対極的だと思ったのは、仕事へのスタンスだったと思います。石井さんは、「全生活が仕事、自分にとって書く事がすべて」であるときっぱりと言い切る一方、ぼくは、「自分にとって書く事は全くすべてではない、あくまでも楽しい生活があった上での仕事」というスタンス。
ぼくは、自分のスタンスを大切にしたいと思ってますが、しかし、「仕事に関係ないことは一切断つ」と言い切れるほど全精力を仕事に注ぎ込む石井さんの並々ならぬプロ意識は、本当に圧倒されるものがありました。この日のイベントでも、お客さん一人ひとりへサインを書いた紙を用意したりしているところからして、自分とのプロ意識の違いを感じ、ぼくは正直、自分が恥ずかしくすらなりました。全然そんなこと考えてもみなかったな、って。。
ぼくはこのイベント中に、「自分にとって書くことがすべてではない、これから自分が何をやっていくかはわからないままでいたい、できたらいつかカフェをやりたい」などと言いました。全くの本心だし、そういう自分のスタンスを肯定的に考えてはいるけれども、しかし、自分の場合は、そう考えることが、書き手としてのプロ意識を欠如させてる側面もあるんだろうな、ということを痛切に感じました。あるいは、おそらく自分は、無意識のうちに逃げ道を作ってしまってるんだろうな、と。
自分にとって、仕事以外の時間はこれからも極めて大事なものであり続けるけど、仕事をする上でのプロ意識はさらに高めていかないといけないなと思いました。書き手としてだけでなくいろんな仕事をしていく上で、それはすごい重要なことだな、と改めて痛感しました。
・・・といったことを真摯に考えるとっても貴重な機会になりました。
石井光太さん、ほんとに刺激的な男でした。自分も気を引き締めて頑張っていきたいです。
ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(淡路島ファームパーク イングランドの丘 で。ヒツジにびびるそよ)
ご無沙汰です。
出演された番組は関西圏で見ることはできますか??
羊に襲われて この世のものとは思えない悲壮なお顔で
泣いていらっしゃいますね(汗)
>浅尾嫁さん
どうも!その後いかがですか?
番組は先週、生放送だったんですよー。しかも関東圏だけでした。関西圏のでまた何か機会があればお知らせしますね。そよは最近、立つようになり、微妙に言葉も発するようになりました。ほんとに子どもの成長は早いです。ではまた!