at パキスタン ワガー on 01/Sep/1999
Category : [Drifting into Eurasia 99/09, Pakistan Punjab(パキスタン パンジャブ州)]
Posted by snotch at November 30, 2003 6:53 AM
TV局のアルバイトに数日間携わった後、ビザがすぐにも切れてしまいそうだったので、急ぎ足でインドとの国境の町までやってきた。ギルギット ~ ラーワルピンディ ~ ラホール ~ と、6~700kmの道程をバスを乗り継ぎ、ワガーに到着したのは16:30。ところが、国境は15:30に閉じてしまっていて、今日はインド側に渡れないことが判った。宿が無いので(ホントウはあるのだけど、なかなかに高価)ラホールに引き返そうかと一瞬思ったが、国境のすぐ手前にある土産物屋の主人が屋外ベッドを貸してくれるというので、国境に一晩留まることにした。
国境を越えそびれたおかげで、日没時、印パ両国側で同時に行われる国旗の降納式を見ることができた。これは、見世物的要素が色濃い催しで、係官の制服、コミカルな動き、いちいちオーバーリアクションなところなど、見ていて理屈ぬきで楽しめる。パキスタンに呼応するようにして、インド側も同じ時刻に演じているのも面白い。両国ともに、大勢のギャラリーがやってきている。
夜になって、国境から人がいなくなってしまえば、どこにでもあるような静かな農村と変わらない。鍵のかかる洗濯屋の店内に荷物を置かせてもらい、店の親父さんと簡易ベッドを並べて屋外で眠る。寝る前に、親父さんのトロンとした目が、じっとこちらを見つめていてちょっとドキッとしたが、無事だった。