at 雲南省元陽->昆明 on 24/Jun/1999
午後のバスで、再び昆明へ戻る。
中国の中長距離バスでは、寝台バスというジャンルが確立されている。「すごいじゃあないか」という声が聞こえそうだが、これがなかなか曲者なのだ。一人あたり、畳の半分ほどのスペースが割り当てられ、乗客は完全に横になることが出来る。横になるということは、つまり、結果的に靴を脱ぐことになる。すると、たちまち車内には芳香が漂い始め、出発する頃には嗅覚が幾分麻痺してしまう。全部が全部のバスがそのような状況であるというわけではなく、沿岸部ではあまり無いことではあるが、田舎に行くほどその確率は高くなる。今回のバスは中国で3度目なので、既に心構えも出来ているから大丈夫。でも、最初に洗礼を受けたときには、「うっ、マジ」としか発声できなかった。でも今は、窓締め切っていても全然、平気。人間、慣れるものです。
あまりにも有名な你好便所も、既にそつなくこなしている。元陽では、僕の人生において最強のトイレに出会った。まず、あまりに足元が危険で、穴まで絶対にたどり着けない。ここでするくらいなら、外で人に見られながらのほうがまだマシ。みんな、穴までたどり着けないものだから、危険なエリアがどんどんトイレの周辺に広がって、専らみんなトイレの入り口で用を足している。何のためのトイレなんだよ!と思ってしまうが、郷にいれば郷に従え、長いものには巻かれろ、である。