at 四川省紅原 on 10/Jul/1999
朝6:15一発のバスで红原(紅原 hongyuan)に向かう。1日一本しかバスがないなんて、どんな所に行くのかなと、楽しみだ。马尔康を出発してすぐ、崖崩れが道をふさいで通れない。20分ほどかけてみんなで土砂を取り除いて、やっと通れるようになったのだけれど、今にも落ちてきそうな巨大な岩が崖崩れの部分のバスよりもちょっと高いところに引っかかっていて、どうか崩れないでくださいと本気で祈った。バスは、どんどんと高度をあげながらゆっくりと走る。2,3時間もすると、遠くの山がだんだんとなだらかになり、視界には草原が広がるようになる。もう、红原にほど近いかなというあたりまでやってきて、極端に道が悪くなる。どろどろでぼこぼこ。結局30km移動するのに、バスで6時間かかった。時速5kmじゃん。
红原は標高3410m。でも辺り一面が湿原で、山にいるという感じがしないから、標高が高い所にいるんだなという実感は全くない。真夏だけれど、日陰にいると寒いくらい。周囲の湿原は、黄河の支流カルチュ( 白河 bai he )によって生じたもの。周恩来率いる中国共産党が、1934年に始まる紅軍の長征において、このあたりの底なし沼地に大いに苦労させられたことから、红原と呼ばれるようになったらしい。はるか遠くから、こんな所にまで歩いてきたなんて信じられん。ほんの70年前の出来事。
あまりにも写真の色が鮮やかで美しいのですが、
これは撮ったまんまの色?
それとも多少フォトレタッチしてるの??
どちらにしても景色も腕も素晴らしいね。
Posted by: matsuda | December 2, 2002 2:57 AM
マジ加工した?
Posted by: momo | December 3, 2002 10:54 AM
撮ったまんまの色というものなど、そもそも無いんです。
多少どころか、レタッチしてます。
写真は撮った時点から始まるんです。
印画紙の写真でも、現像して、ルーペでフイルムを確認して、そのときの記憶を呼び起こして、イメージの定着作業を行います。自分の好きなように露光して焼けるところが醍醐味です。
なんつって
Posted by: sunouchi | December 3, 2002 11:29 PM
なる~
お勉強になりました。
Posted by: matsuda | December 4, 2002 12:26 AM