「今年の漢字」は「虎」だそうです。(12月12日、日本漢字能力検定協会)
去年は「帰」。一年前の自分のエントリに帰ってみると、、軽い。
文体を見れば自分の精神状態がよく分かる。
昨年までの黒い想像を掻き立てるラインナップに比べ、
この単純明快な漢字が圧倒的支持を得て選出されたのは、なかなか気持ちのよいことだ。
単純であること。分かりやすいこと。
それは時に格好悪いと揶揄したくあれど、今とても大事なことだと思う。
漢字を用いて、その色や動きで自身の意味を表現する作品がある。
◆「意味字」IMAGE:
Canon Digital Creators Contest 2003、WEB部門のブロンズ受賞作品。
ビジュアルで意味を体現しているまさにその作品のタイトルが「意味字」と
思いきり意味で音を表現しているところがシニカルだ。
漢字の奥深さはまだまだ続く。
道端の机にプラスチックのザルに山盛りされた生野菜が置いてあるのを見ると、ほぼ反射的にそこへ座る。バイン・セオが出てくる。米粉と卵の黄色い生地に、エビ・豚・モヤシなどを混ぜて焼いた、ベトナム風お好み焼き。これを野菜で包んで食べる。あきれるほど野菜を食べる。皆は、サンドイッチくらいの厚みにして食べる。私は、ハンバーガーくらいの厚みにして食べる。お好み焼きの部分は薄っぺらなバーグの量。牛が食べるのかと思うような量の野菜は、すぐ無くなる。無くなった瞬間に、さっきよりも多い量の野菜をまた盛ってくれる。
野菜は食べる側をものすごく集中させる。細かい繊維の裁ち切れるザクザク音が全身に広がっていく。お代わりの盛られる心地よいテンポと共に。
こんなだから、こっちに来てからすこぶる快腸。
今夜は19時発の長距離バスに乗って、サイゴンから北上する。