October 24, 2010

10月31日、石井光太さんらと東京でイベント!<Kyoto, Japan>

石井光太さんというノンフィクション作家がいます。
途上国の貧困などをテーマにしてとても骨太な作品を次々に出し続けている人です。

彼のデビュー作『物乞う仏陀』(文藝春秋)を読んだのは、2006年、ぼくらが上海に住んでいたときのこと。海外で取材したルポルタージュ、しかも著者は自分と同年代ということで、この本が出たときには気になって、実家の母親に頼んで上海まで送ってもらいました。そして早速読んだところ、ぼくは正直大きな衝撃をうけました。

自分が日本を出て以来東南アジアや中国でやってきたこと、やりたいと思ってきたことと、少なからず重なる部分があり、しかも、それを身体を張ったかなりディープなレベルで実行し、一冊の本としてまとめている人がすでに同年代でいたことがわかったからです。しかも、それまでに2年ほど海外で自分なりにいろいろと取材してきた身として、石井さんの取材がいかに大変かが感覚として感じられたし、また、自分は性格的にきっとこんなに踏み込んだ取材はできないだろうな、って思ってしまったからです。

「これはヤバい、この人には全くかないそうにない」

って感じ、オレどうすんべ、と若干途方に暮れたことを記憶してます。
で、それからは、石井さんの仕事ぶりが常にどこかで気になっていて、「お、また新刊」「うお、また骨太なの来た!」って感じで、すげーすげーと思いながら、全然進展のない自分に焦ったり軽くしょげたりしていました。

で、2008年に日本に帰ってきてライター活動を再開し、いろんな編集者と会っているうちに、ほうぼうで石井さんの名前を聞くようになり、自分とは比べ物にならない活躍ぶりの人ながら勝手に親近感を持つようになりました。そして、そうこうしていると、なんと昨年末ごろ、『遊牧夫婦』の版元のミシマ社でも、石井さんのプロジェクトがスタートして、おお!とびっくり。さらに、今年の春ごろにメールで仕事の依頼をいただいたK書房の編集者T氏とやりとりをしたあとに、石井さんのブログか何かを見ているときに、T氏は、石井さんの担当編集者であることをわかり、なんたる偶然、とまたびっくり!さらにさらに、こないだK談社の月刊誌の編集者と会ったときも、その人もまた石井さんの担当編集者だと聞いて、またまたびっくりしたのでした。

しかし、決定的だったのは、もっと驚くべき偶然。9月に、10年ぶりぐらいに中学校の同級生でテレビ局のアナウンサーをする女性と会って、本やノンフィクションの話になったときに、なんでだったか石井さんの話をぼくがしたら、なんと彼女が、

「え、それって光太くん?」

というのです。え?というのはこっちの方で、"コウタクン"という親しげな呼称にびっくりして、さらに聞いてみると、

「私、小学校が一緒でサッカー部(クラブ?)のチームメートだったよ」

とのこと!なんと、じつは石井さんは、同じ学年でしかも地元が隣町であることまで発覚して、もうほんとにびっくりしたのでした。

そして、もうこのあまりの偶然の連発に興奮して、ミシマ社の三島さんに話し、石井さんに伝えてもらい、この同級生とのつながりに石井さんもびっくり(したはず、たぶん)。そしてツイッターなどで一気に盛り上がり、じゃ、一緒にイベントを!ということになったのでした。

さらに、先の女子アナの友人と石井さんの同級生に、松岡絵里さんという夫婦で旅して本を書かれている方もいて、もちろん彼女も同じ地元!そして彼女も一緒にイベントに参加してもらえることに。

・・・と、前置きが長くなりましたが、そのイベントが今度の日曜日、10月31日に阿佐ヶ谷であるのです!超多作な作家・石井光太さんの最新刊『地を這う祈り』(徳間書店)が10月20日に出版されるのをきっかけに、その出版記念のイベントとして開催されます。

ぼくにとっては5年前から、陰で密かに動向をチェックしていた石井さんと一緒にイベントということで、なかなか大興奮な企画です。

石井さんも松岡さんも自分も、たぶん全然タイプが違うし、どんなイベントになるか全く読めないのですが、とにかく同じ学年・同じ地元、そしてともに海外を旅して本を書いてる、っていう親近感が沸かざるを得ない関係なので、盛り上がることは間違いなく、きっととても面白いイベントになると、いまからとても楽しみです!しかも、「プロレス形式」という全然わけわかんない設定!ミシマ社・三島さんも乱入予定!

詳細は以下です。よかったら是非ご参加ください!
どうぞよろしくお願い致します。

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「地を這う3時間!」
――変人旅人三本勝負!エロ・グロ・血
これがほんとに「旅」なのか!?

旅のスタイルがまったく違う、同郷・同級生の二人が初対決!!

'善人旅人'近藤雄生に'無敵のヒール'石井光太が歯をたて嚙みつく――。はたして二人は生きて、再び「旅人」に戻ることはできるのか? 抱腹絶倒、悶絶必至、お下劣御免・・・「旅」の想像をはるかに超える、壮絶・凄惨トークイベント。

■第1ラウンド■ グロテスクvsさわやか
旅で撮影した写真を見せ合い、どちらがエグいか、笑えるかを競い合う。
■第2ラウンド■ 観客参加型バトルロワイヤル
レフリー'Mr'三島が加わり、観客も巻き込み「ぶっちゃけトーク」を展開。
■第3ラウンド■ 旅とエロ(欲情)
同じく同郷・同級生の松岡絵里さんを司会に迎え、旅とエロについて赤裸々に語り合う。

【出演】
石井光太(いしいこうた)『地を這う祈り』、『レンタルチャイルド』著者
近藤雄生(こんどうゆうき)『遊牧夫婦』、『旅に出よう』著者
松岡絵里(まつおかえり)『世界の市場』、『してみたい!世界一周』著者

【場所・日時】
@Asagaya/Loft A http://www.loft-prj.co.jp/lofta/
10/31(日)
OPEN12:00 / START13:00

【チケット】
前売¥1,500 / 当日¥1,600(+ワンドリンク・オーダー)
前売チケットは10/2(土)より、ローソンチケット、ロフトAウェブ予約、ロフトA電話予約にて発売!
※ご入場順はローソンチケット→web予約→電話予約 の順になります。

ローソンチケット:Lコード【L:32778】
web予約:http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/
電話予約:03-5929-3445 (17:00~24:00)

企画:ミシマ社+徳間書店
販売協力:旅の本屋 のまど

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最後は、全然関係ありませんが、親バカ編。
間もなく11ヶ月。こないだ初めて支えなしで、立ちました!

IMG_2798.jpg
(先週、3人で小旅行に行った淡路島・大鳴門橋の下で。)


Posted by ykon at October 24, 2010 5:26 PM | トラックバック
コメント

いやー、恐縮です。
まったく恥ずかしい限りですが、ありがとうございます。
我武者羅にやっていたら、いろんな人に支えられて、何とか今に至っているといった感じです(笑)。

アナウンサーの女性とは、小学校の時に、仲良かったんですよ。
卒業するまでサッカー部でいっしょでしたし、彼女の家に遊びにいったこともありますねー。
中学校でバラバラになってしまいましたが、都立A高校の文化祭に人に招かれて行ったところ、偶然彼女に再会したのを覚えています。
それから、かれこれ、十五年ぐらい経つんですねー。

ちなみに、近藤さんの著書に出てきている「消防士の同級生」は、たぶん、僕と塾が同じだった人です(笑)。大学の時に西武線でばったり会って「消防士になったんだよ」と教えられました。

人は、面白いほどつながっていきますねー。

Posted by: 石井光太 at October 24, 2010 8:02 PM

>石井光太さん

おお~、ご本人からのコメントうれしいです!
書いた通り、石井さんはぼくの中で(一方的な)心のライバルだったんですよー(笑)。この奇遇な縁がこのようにつながっていくのは本当に面白くうれしいですね~。31日、ますます楽しみです!「消防士の同級生」は、Yくんですか?!いや、ほんとにいろいろ出てきそう(笑)。当日も、内輪になりすぎない範囲で、この辺の不思議な縁の話もできたら楽しいですね。

では、週末に!

Posted by: ゆうき at October 24, 2010 10:15 PM

はい、Y君です(笑)。
商店街に暮らしている人でしたね。たしか、親父さんも消防士じゃなかったかなー。冗談の面白い人でした。

そういえば、歌手になったN君のことも、Y君が塾の帰りによく言ってました。
名門私立中学を中退だったか、退学だったかになって、公立中学にやってきた変わった生徒がいるって。Y君はN君のことを、「Nちゃん」だったか、なんかあだ名で呼んでいた気がします。
中学三年のときに、塾帰りにそんな会話をしていたのが頭の隅に残っていたのでしょう。近藤さんの本を読んだ時に、「あれが、そのN君だったのか」とふと思い出しました。

近藤さんの通っていた学校とは本当に隣同士なので、中学校の塾や友人を通して、何人も親交があった人がいます。
人生、何がどうつながるか、わかりませんねー。


追記
ちなみに、徳間書店の担当の野間君は、偶然僕の小学校、中学校の後輩で、弟の同級生だったんですよ。野間君も、僕も、初めはそれを知らずに仕事してました(笑)。

Posted by: 石井光太 at October 25, 2010 9:11 AM

>石井さん

おお、やはり!そう、確かに商店街の人!(笑)。しかもNくんのこともご存知だったとは~。たぶん「Nっち」と呼んでいたのではないかな、と。。いやあ、彼と塾でつながっているとなると、他にもつながっている人のイメージが。。K中にもぼくの知ってる人がたぶんいるはずで、今度、そんな話もするのが楽しみです~。
徳間書店・野間さんのことも、石井克尚さんからちょっと聞いてました。すごい偶然ですよね。

ますます31日楽しみになってきました!
どうぞよろしく!!

Posted by: ゆうき at October 25, 2010 11:40 PM

近藤さん!
お久しぶりです!kappaです☆
すご~く久しぶりにblogを見たら、
そよちゃんがこんなに大きくなってるとは!
肌が白くてつるつるのモチムニして、目もくりくりで可愛い!!

お名前、今日初めて知りましたが、「そよ」って
いそうでいない名前だし、さわやかで可愛くて、本当に
素敵な名前ですね!


・・・そして本を出されたとは!

なんだかとてもhappyな内容ばかりでうれしく思います。

31日のイベント、東京でやってただなんて・・・
もう少し早く気付けばぜひ行きたかったです!残念!

本、すぐに今日明日にでも買いに走りたいと思います。
読むの楽しみ♪

もっちゃんにもよろしく☆☆

Posted by: kappa at November 2, 2010 4:31 PM

>kappaちゃん

おお~久しぶり!
帰国してから全然連絡してなくてごめん!尚子ちゃんとよく話はしてるんだけど。。。

元気にしてることと思います!
ぼくらはブログの通り、今年はいろいろ変化が多かったかも。また是非会いたいね!本も読んでもらえるとのこと、感謝!うれしいです~。

またよかったら近況お知らせください。
ではまた!

Posted by: ゆうき at November 3, 2010 1:32 AM
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