(2003年12月25日。オーストラリア・バンバリーのクリスマス)
前回、腰の痛みについて書きましたが、あの翌日ぐらいから急展開。
痛みが完全に背中の左側の低い辺りに落ち着き、どうも腰のじゃないし、痛み的にも姿勢のせいとはちょっと違うような気がし始めたのですが、19日木曜に、とりあえず近くの整形外科へ。すると、血尿が出ていることが分かり、痛みの場所も、「こりゃ、ちょうど腎臓のあたりだね」と感じのいい年配医のお言葉。レントゲンを撮って骨などに異常はないことを確認し、まず腎臓だろう、石があるんじゃないか、という診断になり、血の検査を待ちながら、痛み止めで数日様子を見ることに。
しかし、痛みが日に日に増し、痛み止めの薬も全然効かずで、金曜に東京から友達が泊まりに来たものの、土曜の早朝、痛みが我慢できなくなって、時間外で泌尿器科の先生がいるという近くの大学病院へ。
時間外受付に行って「すみません、先ほど電話したものですが~」と行くと、寝ぼけまなこで顔にくっきりと布団のラインが残った学生風の若者が「あ、どうも・・・(ボリボリ)」という感じで登場。「おいおい大丈夫か、ここは・・・」と思ったのですが、たぶん、超多忙なんでしょう。診察の段階になると、先生もやっぱり学生風な雰囲気で、「今日は土曜日なので、検査の機械とかが動かせないんですよー」とのこと。
事情を話して、エコーで患部を見てもらうと、「左の腎臓が腫れてますね、ちゃんと検査しないとわかりませんが、まず結石だと思いますよ。今日ちゃんと検査をしてもらえる個人の病院に行くのがいいですね」。
どこの病院がいいのかは分からないというので、電話で素子にネットで近くの病院の電話番号を調べてもらって、よさげなところにかけてみると、「今日、泌尿器科の先生がいるので、いまから来てください」とのこと。お、これはラッキーと自転車をチャリチャリ漕いでその病院へ。「先ほど電話したものですが......」と聞くと、なんと、「すみません、こちらの手違いで、実は泌尿器科の先生は今日は休みでした」というショッキングな答え。文句いっても、いないものはいないので、他の病院を教えてもらい、3ヶ所ぐらい電話して、やっと泌尿器科の専門の先生にすぐに見てもらえる病院を発見。そしてさらにチャリチャリ移動。全く、土曜日に腎臓(結構マイナー臓器なのかな?)を痛めるとこんなにきついのかと驚かされます。病院たらいまわしにされて死んでしまった妊婦さんの状況が、何気にそんなに珍しいことではないのかもしれない、ということを初めて実感してしまいました。
結局、最後に行った病院の先生がとても丁寧な診察をしてくれて、レントゲンで石は確認できなかったものの、一応まず間違いなく結石だろう、ということにまとまり、痛み止めの坐薬と石を流しやすくする薬をゲットして、あとは石が出てくるのを待つしかない、ということに。
しかし、何を読んでも、結石というと「転げまわるほど痛い」「七転八倒する」「出産ぐらい痛い」「脂汗が・・・」という言葉ばかり。。。
これだけは絶対にやりたくないなと思っていた病気だったので、参ってしまいました。しかも、ちょうどそのときに遊びに来ていた友達も、実は前に結石が出来た経験があることが判明。どうだったか詳細を聞くと、なんと屈強なラガーマンだった彼が、真っ赤な小便を出しながら、「痛みで泣いてしまった」とのこと。その言葉を聞いて、早くも脂汗が出そうになりました(笑)。また、結石、再発率50%とかいうのだから、いやになってしまいます。
でも、それから毎日、坐薬とバファリンで完全防備したら、痛みの完全シャットアウトに成功。そうこうしているうちに、薬なしでも痛みが全くなくなってしまいました。石流しの薬が効いたのか?しかし、痛み止めで完全に制御できるような痛みだったら、あんなにみなが七転八倒脂汗落涙経験を語らないと思うので、たぶん、ぼくの石はまだ出てなくどこかにうまい具合にはまり込んでしまったのか、それともそもそも石じゃなくて、別な原因だったのか?などと考えています。
しかし、病気をすると仕事が急に滞り、いきなり収入に影響してくるので、フリーのきつさを感じます。。。
※新しい書評がアップされてます。あと、今週金曜日発売の「週刊金曜日」にスイスのチベット人についての文章と写真が載ります。
(右は去年スイスでお世話になったニコル。後ろは同じく去年ドイツ・ドレスデンで再会したカップル)