August 1, 2008

アフリカへ向けて!&チベットの少女たち<Thun No.4, Switzerland>

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(LonelyPlanetを買ったりしているうちに、だんだん旅モードになってきました!)

アフリカへの準備は着々と進んでいます。っていっても、アフリカの"LonelyPlanet"を購入し、それを読んで大体の目的地を決め、必要な予防接種を済ませたってぐらいですが。

その予防接種。つい2週間ほど前までいったいなんの病気にびびらないといけなくて、何のワクチンを注射すればいいのかも知らなかったのですが、気付いたら昨日だけで黄熱病、破傷風、ポリオ、ジフテリアの予防接種を済ませ、なんだかぐっとアフリカに近づいた気分です。

こういう注射は、スイスならベルンやジュネーブやチューリッヒの大病院にいかないと打てないんだろうなと漠然と思っていたものの、アフリカやアジアの熱帯地域の病気の専門医が近くで開業していると知ってちょっと驚きでした(そんなに需要があるんだろうか?)。結局近くの熱帯専門の町医者は休暇中だったので、ベルンのそばまでいかないといけなかったものの(電車で20分ほど)、そこも自宅(たぶん)で開業する熱帯専門医。日本の開業医もよく考えたら普通の家っぽいことも多いけれど、こっちのはもっと本当に普通の家って感じで、中に入っても病院っぽさはほとんどないのが新鮮でした。白衣なんてもちろん着てないし。治療費も直接医者に手渡しでレシートもなし(ちょっと足りなかったけれど、まあ、いいや、なんていうノリでした)。さすがに保険とか絡んでくると違うのかな。。。

さて、とにかく、その女医さんに相談しながら打つべき注射を決定。とりあえず黄熱病(Yellow Fever)だけは、予防接種の証明書がないと入国できない国が複数あるというので絶対に必要だったのですが、それに加えて、一本で破傷風、ポリオ、ジフテリア(diphtheria, polio, tetanus)の3つをカバーできるというなんだかお得な気分になれる混合注射(combination)ってやつをやってもらいました。ちなみに昭和51年生まれ(ぼくたち)の人は、日本の行政の手違いか何かで小さいときにポリオの予防接種をしていないらしく、機会があればやった方がいいなんてことを読んだことがありました。

2つの注射であわせて110フラン(12000円ほど。黄熱病60フラン、混合50フラン)。スイスの金銭感覚にすっかり慣れてしまったいまとしては、思ったよりも安いなと感じたのですが、たまたま数日前にエジプトで黄熱病のワクチンを打ったという居候型バックパッカーの牛山さんによれば「黄熱病は13ドルだった」とのこと。そろそろ金銭感覚も旅モードに戻していかないといけなそうです。

一昨日は、おそらくスイスのチベット人取材で話を聞かせてもらう最後の人となった18歳の女の子タシとその妹の10歳のディキを、ぼくらの居候先に呼んで一緒に寿司などを作って食べました。

タシはお父さんとともにスイスのトゥン(いまぼくらがいる町)に暮らし、妹のディキはお母さんとともにベルギーのブリュッセルで暮らしています。タシはチベット語のほかにドイツ語と英語を話し、ディキはフランス語。二人とも日本が大好きで、日本人のぼくらと会ったことをとても喜んでくれているのがよく伝わってきました。

ぼくらの経験的にはヨーロッパの人は料理するのでもなんでもかなり大雑把な印象だけれど、久々にタシと一緒に料理をしたら、細かいところへの気遣いなどの感覚が自分たちに近く、やっぱりアジア人同士っていうのは何か通じるものがあるな、というのを感じました。

スイスに来て2年ほどのタシは「スイスはドリームランド!」といって、スイスの快適な生活をとても気に入っているという一方で、「正直スイス人は好きとは言えない」とのこと。「アジアの人がやはり好き」という彼女には、生活水準の高いスイスの快適さを楽しみながらも、なかなかこのスイスの世界に心からは溶け込めない、という複雑な気持ちを垣間見せていました。

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(ぼくの隣が10歳のディキで、素子の隣が18歳のタシ。とても素敵な子たちでした。中央の二人が、いま泊めてもらっているルーシー(上)とテリー)

2日間しか会ってないけれど、本当の妹たちのような感覚にさえなり、別れ際にはぼくらに手紙まで用意してくれてて(読んだらじーんときました)、「来年またスイスに来てくれる?」と尋ねるタシの寂しげな顔に、母国に帰ることができないっていうのは、やはり半端ない厳しさを伴うことなのかもしれないないと感じました。二人ともとてもアジアが恋しいみたいで、見ていてなんだか切なくなり、いつでも母国に帰れる自分たちとの状況の違いをしみじみと感じてしまいました。亡命するということの意味の一端を二人が教えてくれたような気がします。数年後、二人ともそれぞれが暮らす国にもっともっとなじめるようになってくれていれば、って思います。

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("Dog"。自分の4匹の"犬"を最初にいる家からゴールまですごろくの要領で運ぶというゲーム。"Uno"のような感じでトランプを使って犬をゴールに向かって進め、相手を邪魔して、仲間を助けながら、自分とチームメートの両方すべての犬がゴールしたら勝ち。かなりシリアスになってしまいます)

さて、今回ルーシーとテリーのうちに再び帰ってきたのは、実はある目的があったりして……。3ヶ月前に彼らのところで覚えた"Dog"というボードゲームがかなり面白くて、それをやりに戻ってきたというのも実は結構冗談でもなかったりします(笑)。4人で、2対2のチームでやるゲームで、ルールは単純ながらかなり頭も使い、スピード感もあるよくできたゲームです。昨日も夕食のあと、4人で疲労困憊するまで燃えてしまいました。日本にも輸入したらかなりブレイクしそうな予感がします……。

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Posted by ykon at August 1, 2008 8:54 AM | トラックバック
コメント

爆発的笑顔の写真がチョーいいねっ!

Posted by: メッドー at August 1, 2008 2:37 PM

アフリカに四ヶ月…タフな旅になりそうですね。
僕はマサイマラに行ったんですがもっと南の国のほうが迫力あるらしいですよ。ゾウが大群で走ってたりするらしいです。
因みに僕、黄熱病の注射打ってその副作用にやられ三日間寝込んでました。大丈夫です?

Posted by: osawa at August 2, 2008 8:21 PM

>メッドー

最後の写真は、実は爆笑してたわけではなくて、ゲームに関連して「吠える犬」のまねをしていたみたい(笑)。スイスは結構チベタンづくしだったよー。

>osawaさん

どうも!大沢さんもアフリカ行ってたんですね。どこで動物みようかまだ検討中で、もとこが一生懸命ロンプラ読んでます(笑)。確かにやっぱり動物は南部って感じなんですかね。とりあえずスペインからモロッコに入って、そのあとの動きはまだすべて未定です。。。

Posted by: ゆうき・もとこ at August 4, 2008 6:47 PM

ついにアフリカ進出か。その次は南米ですね!

Posted by: よっしー at August 4, 2008 8:08 PM

>よっしーさん

いよいよ明日6日にスイスから旅らしい旅を再開します!でも、さすがに南米は今回はないかなあ。。。(笑)。よっしーさんも広州ライフ、充実させてください!

Posted by: ゆうき・もとこ at August 5, 2008 8:10 AM
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