(ピザ発祥の地ナポリで一番と名高い”Di Matteo”のピザ。ピザといえば、マルゲリータということですが、これはマルゲリータのバジルの代わりにオレガノを使ったマリナラというピザ。すごーくおいしかったです)
やはりピザの故郷ナポリのピザは、極上でした……。
イタリアに来て、高い高い言って、なかなか大したものが食べられていなかったのですが、ナポリに来て、やっとぼくらの予算内で、しかも最高レベルのイタリアの味を堪能することが出来たという感じです。
イタリア南部のナポリは、ピザの発祥地とのことで、ピザ屋が本当にいっぱい。しかも、おそらくファーストフード的な扱いようで、とてもおいしい大きなマルゲリータ1枚で3ユーロ(500円)程度。一人一枚、昼でも夜でもみな食べているような様子です。
ガイドブックも、宿の人も薦める店で、クリントンも行ったという、ナポリで一番と名高い”Di Matteo”に行くと、それは簡単に見逃してしまうほど小さな構えの店でびっくりだったのですが、ピザはやはり本当に絶品でした。生地、トマトソースの味、どれをとっても何度でも食べに行きたくなるような店で、ぼくらは昨日の昼と、今日の夜とれんちゃんでそこに。
(これが”Di Matteo”の店内。1階はこれだけで、2階があるらしいものの、おそらく2階もこんなもん。店を広げる気とか全くなさそうな軽い雰囲気。ここにどうクリントンが来て食べたのか、という構図が気になってしまいます)
でも、そんなにいい味で歴史もあり名高いのに、全然商売っ気がないっていうか、ほとんど安食堂的雰囲気なのがまたすごいなと思いました。観光客が多いってわけでもなさそうだし、メニューもイタリア語にちょっと英語で具の名前が書いてあるぐらいのもんだし(特に外国人を意識してなさそう)、店員の態度もその辺の小さな露店と変わらないし。ちょっとビジネス的な成功を考えれば、すぐに”Di Matteo 2号店”みたいなのが出来てもおかしくないのに、そういうことに全く触手を伸ばしてなさそうなのが、なんか職人っぽくていい感じです。
ピザはどこでも食べられる一方、「パスタがうまい店」のような話をほとんど聞かないのが意外でした。いわゆる「ナポリタン」があるはずなのでは?と思ったものの、どうもあれは和製のネイミングだったのかな、と思わせるぐらい、ナポリでナポリタンはみかけません。ナポリタンといえばナポリ人のことなのですが、僕ら的にはパスタのイメージの方が強いので、"Are you Napolitan?"という使い方にはどうも笑っちゃうな、なんて素子も言っていました。
それはさておき、びっくりしたのは昨日の夜。なんとかパスタが食べられる店を見つけて、素子がペペロンチーノを頼んだのですが、出てきたものを食べてみると、それは紛れも無く、これまで30年以上の人生で一番まずいパスタでした……。スパゲティがまだ全然茹で上がってなく、まだ「ベビースター」のようなパリパリ感まで残っているあまりの硬さにさすがにあきれ素子が店員に文句をいうと、「アルデンテだ!」と主張されましたが(笑)、全くそんな代物ではなく、最終的には作り直してくれてちょっとはマシになったものの、イタリアでこれまで最もまずいパスタを食べることになるとはまさか思っていませんでした……。パスタはいったいどうなってるんだろう。全く読めないイタリアの奥深さを感じてます。
ところで、ナポリといえば、「ヨーロッパで一番危険な都市」といううれしくない称号を獲得しているようで、そのためか観光客も少ないようです。確かに夜駅に着くと、道の汚さと怪しげな雰囲気が、「おお~、これは噂どおりなのかな」って思わせるだけのものがありましたが、日中歩いてみれば全く普通の都市という印象。マフィアがいるのは間違いないのですが、でも彼らは旅行者なんて相手にしてないから、年間に3ケタの殺人事件がおきているっていっても、シロウトには関係ないことのような。ただ、引ったくりやスリは多いみたいで、数多く走ってる"べスパ"が後ろでスピード出したら注意……みたいな話は聞きました。ま、それは注意するとしても、あのピザを食べるだけでも、ナポリに来る価値はあるな、と思いました。
(路駐してある車のいくつかにこのようなハンドルのロックが付いていたのにはびっくり。はじめてみましたが、これは結構いろんな国にあるのでしょうか。つまり、ドアに鍵をかけても効果はないってことなんだろうなと思われ、ナポリが危ないっていうのはこれを見ると、ちょっとは現実味が沸いてきました)
昨日の夜は、イタリア初のカウチサーフィンで、ポーランド人留学生の家に宿泊。彼女のところに1日だけ泊めてもらっていまはゲストハウス。すべてが高くて無駄な動きができないため、超大御所遺跡ポンペイがちょっと気になるものの、それは行くのをやめて明日にはローマに移動します。ローマでもカウチサーフィンの網をかけているもの、なかなか都合が合う人いなく、さて、どうしようか、というところです……。
(MateraからNapoliまでは移動がちょっと面倒そうだったので久々に、思い切って路上で親指を上げていると……なんとか50キロぐらい先の駅まで乗せてもらえて、無事にナポリ行きの列車を捕まえることができました。地図に書き忘れましたが、ローマはナポリから北150キロぐらい(?)とか。一番遅い列車でも3時間で着く距離です)
うまくいくときはすごく
良さそうやけど、
タイミング合わないときが
ちょっと困るんかな、カウチサーフィン。
またいい波がくるといいですね。
Di Matteo渋いですね~
それに比べてイタリア一まずいパスタ!
でも思わず笑ってしまいました。
ナポリといえばマラドーナ(?)の壁画とか見かけましたか?
"ピッザ"食べたいっ!
そろそろ中華もなーという感じです。
ナポリでマルゲリータを食べられて良かったですね。
日本にはイタリー食文化が変形して輸入され理解されているようですが、イタリアは、中国料理もそうですが、地方によって食事(ワインも含め)違うので、パスタがまずかったのはそのせいかもしれません。パスタはもっと北に行くといいかもしれません。ナポリではスパゲッティのトマト味がおにぎり状態でコロッケみたいに揚げてあり、これがピザの次にポピュラーだったような記憶があります。それとも当時の流行だったのかしら?
経済的には北が南を支えていると仲が悪いですが、イタリアのイタリアらしさはシチリア含め(ギリシャ遺跡が良く残っている)南にあるような気がします。リグリア・ティレニア・アドリア海周辺は綺麗な田舎が多い。ナポリ、アマルフィあたりはほんとにいいですね。地中海の周辺から文化が栄えたゆえんを感じます(トルコもエーゲ海側もトルコらしくないけど?綺麗。グレコローマンがしっかり残っていましたし・・)
でもルネサンスはこれから行く北でした?!小さな街でも「こんな有名なものをさらっとおいてあっていいのかな?」と驚くほど豊富な量。やっぱイタリアは凄いわ。
僕はピサでピザ食べましたよ。ピサの斜塔をみながら…。うーん、減量中なんで辛い! あー、ピザたべたーい!!
Posted by: せつま at April 10, 2008 1:39 PM>ちえちゃん
いまローマ。で、今後行く街でカウチサーフィンすべく、かなりたくさんの人にリクエストを出してるけど、どこもみなすでにいっぱいとかで全然だめ……。やっぱりイタリアとか物価高い国では、みなかなり前から探し出してるみたい。まあ、あまり期待せずに待ちます。パスタは、北部がおいしいみたいなので、これから楽しみ~。
>osawaさん
どうも!マラドーナの壁画っていうのは……なんでしょう?宿にマラドーナの大きなポスターが張ってあったりはしたのだけれど、なんか関係があったり?!やっぱり、中華も毎日食べてるとかなり飽きますよね(笑)?でも、中国離れると本当に恋しくなります!今は韓国人やってる宿に泊まってて、朝夕とキムチとご飯が食べ放題なので、結構感激しながら食べてます~。中華じゃないけど、作ってるのはなぜか中国人。
>omokoさん
確かにイタリアは地方によって全然料理が違うみたいですね。「イタリアン」なんて言葉は外国人しか使わないとかで。パスタは北に期待します!おにぎり状のものはあまり見かけなかったですね。ごつい天ぷらのように揚げたチーズやナスとかはちょくちょく見かけましたが。イタリアは南がいいっていうのはよく聞くので南メインに見るはずでしたが、物価の高さにくじけてイタリア自体早々に退散することになりそうです。でも、ローマもフィレンツェなども本当に見所が多いので、これだけは、ってところだけに絞っても結構何日もかかってしまいますね。omokoさんのおっしゃるとおり、イタリア、さすがだなあ~、と感激してます。
>せつまさん
ピサでピザ!ぼくらもピサには行こうと思ってます。しかしいまも減量中とは!こんな大きなピザの写真を載せてしまって申し訳ないです(笑)。。。大変だとは思うけど、がんばって!!
Posted by: ゆうき・もとこ at April 11, 2008 7:39 AM