コメント書き込みやブログ更新についてのエラーを、管理人の友人が早速直してくれました(スノウチ、ありがとう!)。というわけで、またコメントなど、よろしくお願いします。
(トルコぐらいから移動が速くて、もうこの地図も終わり。アテネからはパトラというペロポネソス半島の港町まで3時間ほどバスに乗って行き、そこからフェリーでイタリアへ。17時半パトラ発のフェリーに乗るのに、アテネのグリケリア邸を出たのが12時すぎだったのでかなりギリギリでした)
さて、アテネから西側の島をもうひとつぐらい経由してからイタリアへと思っていたのですが、金銭的、体力的、気力的な問題、またアテネ&エーゲ海を十分に満喫したっていう気持ちがあったので、西は割愛し、3日夜ギリシャ発のフェリーで一気にイタリアに入ってしまいました。ガラガラのフェリーで、快適に映画などを見て、17時間ほどすごして、4日の朝、イタリア南部のバーリ(Bari)到着。イタリアに来て、いよいよヨーロッパなんだなあ、という実感が強まってきました。EU圏内は陸路や海路で国境を越えればパスポートチェックがないらしい、というのは聞いていましたが、確かに全くパスポートを出すことをなく、ギリシャからイタリアに入りました。フェリーに乗る前に「日本人か?」と聞かれ、「はい」といったら「じゃ、OK。乗って」という感じ。
(海の向こうに離れていくギリシャ)
これはすごいことだなあ、といまさらながら実感しました。これだけ多くの国の集合体でそれぞれ抱える問題も異なるのに、境界をなくすということは想像以上に大変なことなんじゃないかなって。パスポートを見せる必要がなければ、民族的な問題はすべてヨーロッパ中に拡散するように思ってしまうのですが、それをどの国も「よし」としているとすれば、ヨーロッパってすごい太っ腹なとこなんじゃないかって感じました。どこの国も、他国の抱えている問題はできるだけ自国には持ち込みたくないというのが本音だと思うし、細かい規定はいろいろとあるとしても、どうやってその壁を乗り越えたのか、というのがとても興味あります(いや、乗り越えてないのか?)。前回書いたロマの問題などは、まさにその典型なような。また、国境がなく人の移動が自由になれば物の行き来も相当自由になっているに違いないし、そしたら、近い国同士では物価も似てくるだろうし、小さな国の弱い産業などはバタバタつぶされてしまうんじゃないかという気もしたり……。ぼくが無知なだけかもしれませんが、すごい思い切ったなあと感じました。
(フェリーの中。イオニアンキングというフェリーで、これで商売大丈夫ですか、と余計な心配をしたくなるぐらい客が少なく快適。このラウンジともうひとつ映画館みたいな暗く寝やすい部屋を二人でほぼ占領状態。でも降りるときに、実はキャビンの方には結構人がいたこと発覚。アジアでは、一番安い席がギュウギュウで、上のクラスに乗ってる人がちょっとすごい人たち、というイメージだったのですが、ヨーロッパでは、ちゃんとベッドとかある方に乗るのが普通で、イスで寝てたりするのがちょっとすごいと思われる世界だったり……なんて想像してしまいました)
それはさておき、イタリア。上陸地バーリに従姉お勧めの魚介類のレストランがあるというので、楽しみにしていたのですが、安いホテルが全く見つからず、また例のカウチサーフィンの人とも連絡がつかずで、どうしても予算的に厳しかったため、さらに1時間半ほど移動して、バーリの次に行く予定だったマテーラ(Matera)まで一気に来てしまいました。
(バーリ(Bari)から逃げるように列車でマテーラ(Matera)へ。降りる駅を間違えてしまったけれど、困っていたら、近くの人が宿まで車で送ってくれた。イタリアに来て、一日ですでにそういうの2回目。親切です)
マテーラで、やっとナイスな安宿にたどり着くことができ、ほっと一息。街も中世そのままみたいで非常に魅力的で、ヨーロッパすごいなあ~と感激しながら、街を歩いていました。壮麗な彫刻が、建築のそこかしこにあって、やれ13世紀とか15世紀とかのものだっていうので、20世紀の歴史がまるで現在のことのように思えてきちゃいますね。アルメニアやグルジアの建築は、ほとんど装飾のない簡素さがとても魅力だったのですが、けばけばしい装飾も、それはそれでやっぱり見事だなって感じてます。
(マテーラの町並み。500年とか800年とか前の建築物、ゴロゴロ。南部のせいか、季節のせいか、観光地っぽさもそれほど感じずなかなかいい感じです)
早速夕食にピザを食べに行ったのですが、もともとピザはファーストフード的なものだと思っていたけれど、あまりにファーストフード的な店に入りすぎて(一応ピザ専門店なのですが)、味はいまいち。次に期待。
多分、ここに2泊ほどしてから、次はナポリかな。ぼく個人的にはイタリアでは、学生時代とても興味のあったガリレオなど中世の科学者たちの足跡をたどることができればなと思い始めています。
しかし、本当に疲労が溜まってきました……。どっかに落ち着きたい。。。
※前回アップできなかったサントリーニ島&ロマ取材などの写真を以下に少々。前回書いた文章を参照してください。
まずサントリーニ。
(サントリーニ。ここもさすがにきれいだったけれど、視界に入る建物の7,8割がホテルかレストランかみやげ物屋なんじゃないかと思うぐらいのツーリスティさ。)
(あまりにこのベッドが気持ちよさそうなので、撮ってみました。多分、ひとのうち。うーん、こんな別荘があったら・・・)
(3,4時間、島をトレッキングしましたが、島中が巨大な花畑みたいできれいでした)
以下はアテネ。ロマの写真。
(これはアテネ。ロマの子どもたち。まるで東南アジアにいるような、子どもたちのカメラへの食いつき方が懐かしかったです)
(ディープなロマ居住区Ano Liosiaで、銃を突きつけられた直後。いま思えば、多分あの男は完全に冗談ではなかったような。でも家族が笑いでシャレの現場に変えてくれました。これがその家族。このときぼくはまだドキドキしたまま……)
(Ano Liosiaのロマ居住区。ここがハードなところへの入り口。逃げるように出てきたあと、この標識が目に入ったのですが、そのとき一瞬、「人、立ち入り禁止!」のように読めて、「あれ、こんな標識があったのか!」という錯覚を起こしました(笑)。)
(アテネ滞在中にずっとお世話になったグリケリア(左)と彼氏のユールゴス。とても親切で愉快な、素敵なカップルでした。グリケリアが、もともとぼくらを家に泊めてくれたエレクトラのフラットメイト。エレクトラはドイツ旅行中)
おお、ついにイタリアか〜。おつかれさま。
ミシガンで仲の良い友人が今ゆうきたちがいる場所の近くのLecce出身なので、そこら辺りの地域には何か親近感がわきます。写真楽しみにしてるよ〜。
ああ地中海の春を満喫しているなあと・・(日本で花見しながら)拝見しておりましたら・・もうイタリーですか。バリーやマッテラなど懐かしい地名です。南イタリーを回って4月にシシリー島に渡ったので、南イタリーはまだ寒かった、92年です。地中海の春はいいでしょ?
ユーロの感想、ほんとにもっともと思います。まとまるまでの時間も長かったですが、良くぞと思います。特に西ドイツが耐えたと。
hi ....nice view
good luck
Posted by: hamid at April 6, 2008 2:04 AM>naokiさん
Leeceにはいけなくて残念だけど、イタリア、評判どおり、なかなかいいです。やはり歴史的にも、ダヴィンチとか、ガリレオとかメジャーキャラが目白押しだし、そういうのだけでもとても興味が沸きます。素人でもわかりやすいっていうか(笑)。今日はこれからナポリまで移動かな、って思ってるよ~。
>omokoさん
ヨーロッパに入ってさすがに物価的に厳しくて、なかなかアジアのようにダラダラいるわけにもいかず、次々に先に進んでしまってます。次のナポリではなんとか人のうちにお世話になる予定ですが……(笑)。いまもまだ寒いですよ。ギリシャはすでにかなり暖かかったのですが。この辺でもちょっと場所が違うだけで結構気候も異なるものなんですね。
>hamid
Italy is as beautiful as Greece!
We sent you an email last night!
そのへんの観光案内本よりよっぽど参考になる情報満載だね。いつかこの中の何箇所でも行ってみたいものです。
週刊金曜日の記事読みました。渋谷のブックファースト(東急文化村前から、駅近くの地下に移転。以前は別の本屋が入ってたところ)での立ち読みでしたが^^;
勉強は自ら教える立場になると理解も深まるもの。17歳の先生にとっては素晴らしい体験でしょう。
以前カンボジアで話した日本語の通訳のお宅を訪問した折、「これで勉強しました」といって取り出したのは『101匹ワンちゃん大行進』なる絵本。執念を感じたことを思い出しました。
イタリアに入って
また写真の雰囲気がぐっと変わりましたね。
これからの展開がまた楽しみ!
でも落ち着きたい~っていうのも
分かるかも。
DDCヨーロッパ組との再会も
楽しみですね♪
>asaiくん
どうも!週刊金曜日、読んでくれてありがとう!1ページだけだったけど、ちょっとでも何かあの学校の力になれればと思い書いたので、広く読んでもらえるとうれしいです。確かに教えると自分も学ぶよね。カンボジアでのasaiくんの体験のとおり、みな少ない資源と厳しい環境の中でとてもよく学んでいるので、本当にすごいなと感心させられます。結局やる気が一番大切なんだろうなと……。近々、他誌にもいくつか記事が載る予定なので、また読んでもらえるとうれしいです!元気で!
>ちえちゃん
イタリア入って見たいところがいくつもある一方で、最近は本当にどこかでゆっくり腰をすえて仕事をしたり生活したりしたいなって気持ちが強まってます。いよいよこの旅も自分の中では終盤だなって実感。でもまだどこでしばらく腰を落ち着けられるのか、不明なのが痛いところ(笑)。でも、レミクリ宅に近々行きたい!
Posted by: ゆうき・もとこ at April 8, 2008 11:47 PM