(テッサロニキ(アテネではなく)のアリストテレス像。こういうのをみると、ギリシャ!って気分になります)
イスタンブールで更新してからまだ6日ですが、今日(19日)すでにアテネに着きました!
14日に従弟がイスタンブールに到着して、15日はイスタンブールを見学して、16日からは怒涛の移動の日々でした。21日に従弟がアテネから日本に飛ぶため、19日にはアテネに着いておきたかったので。車を乗り継ぎ、船にも乗って、田舎の村か島でも見てまわりながら、もっとすんなりいけるかと思っていたのですが、なかなかうまくいかず(車も乗せてもらえず、船も日程が合わず)、結局ギリシャに入ってからは電車とバスを次々乗り換えてひたすら南進、という数日になってしまいました。
(イスタンブールのオールドタウン)
(イスタンブールのニュータウンの目抜き通り)
(イスタンブール。ボスポラス海峡を渡るフェリーから見たヨーロッパ側。写真ではあまり伝わりませんが、本当に雰囲気のあるいい街でした。好きな首都ランク1位かも?)
(従弟と食べたオリーブオイルのトルコ料理。少量ずつすきなものを取って、パンと一緒に食べる。ケバブとは違ってさっぱりしていて、なかなか美味)
16日はイスタンブールからトルコ側の国境の町エディルネ(Edirne)まで行き、一泊。イスタンブールからエディルネまでの250キロほどは、順調にトラックや乗用車を乗り継ぐことに成功し、相変わらずのトルコ人の親切さを堪能しながらの移動になりました。
(イスタンブールからエディルネまで乗せてくれたトラックの運転手と、分かり際に。これまた陽気で気さくな人物。左は従弟)
(国境を越えてギリシャ側に入ってすぐのところ。両国側とも公園にようなのどかな国境でした)
17日、ギリシャへと歩いて国境を越え、ここからも同じようにトラックで……と思っていたのですが、これが予想外に大難航。大きな幹線道路までテクテク歩いて、ここぞというところで1時間以上待ったのですが、全く誰も停まってくれず。その代わりに警察が2度も「なにやってんだ?」って感じで現れて、「バス停に行きなさい」とたしなめられる始末。しかも2度目なんて、2台のパトカーがぼくらを見つけると寄ってきて、尋問したあとまたもとの方向に戻っていったので、おそらく誰かから「変な連中がいるから、見に行ってくれ」と通報でももらってやってきたような……。そんな展開と、強風に疲労困憊させられ、あきらめようということになりました。
それからはバスに乗って、アレクサンドロポリ(Alexandroupoli)というギリシャっぽい名前の街まで行ってまた一泊。3人とも激しく疲労していたものの、宿を探しているとき、笑える中国人に遭遇。ギリシャで2年ほど商売をやっているらしい男性で「宿探しにつきあってやる」ってことになって、ギリシャ語が話せる彼がぼくらの代わりに交渉してくれたのですが、なぜか気づいたら4人で泊まるための交渉を開始。「4人2部屋で60ユーロだ、これ以上安いところはないよ。ぼくも一緒だ」と。「おいおい、なんであんたまで入ってるんだ?」とぼくら。3分前にばったり出会った中国人と従弟がいきなり二人で泊まるっていう展開もありえないので、別のホテルの3人部屋に泊まりましたが、あの中国的な強引な勢いが久々に懐かしく面白かったです。
(電車の車窓から見たギリシャの田舎の風景。白い家が続いて、ギリシャはイメージどおりの世界でした)
(テッサロニキは海沿いの都市。この先につながるのがエーゲ海。)
翌日さらに、テッサロニキ(Thessaloniki)という街まで電車で6時間ほど移動したのですが、そこには中国人街らしきものがあり、中国人がやたらといて、夜久々に中華を食べて、「やっぱり中華はうまい!」と3人で軽く感激しました。中国語も久々でかなり衰えを感じましたが、中国人はギリシャ人に比べたらやはりぼくらには身近な存在。グルジアの田舎町にも中国人が店を開いていたけれど、どこの住人にでもなってしまえる彼らのタフさはすごいです。しかも、全くギリシャっぽくならず、中国の雰囲気をそのまま移植してしまっているのが驚異的。中華料理屋は看板も何も出ていないビルの二階にあり、上がっていくと、そこは完全に中国の安食堂の世界……。自分たちがギリシャにいることをすっかり忘れてしまう1時間ほどのディナーでした。
テッサロニキから船に乗ってアテネへと思っていたものの、時間的に全く無理で(というのは19日までにアテネに着かないといけなかったため)、結局18日の深夜発の夜行バスでアテネへ。そして今日の朝到着。いまは、カウチサーフィンで見つけた25歳の女性の家に泊めてもらっています。若い女性二人で住んでる大きな家で、二人ともとても親切なギリシア人。そういえば、イスタンブールで後半泊めてもらったのは、超フレンドリーで面白いトルコ人のナイスガイ二人の家。しかも、ひっきりなしにいろんな外国人が出入りして、香港人、ぼくら、アメリカ人、トルコ人で、毎日わいわい賑やかに過ごしていました。2ヶ月ですでに30人のカウチサーフィンの人が泊まりに来ていて、誰もにカギを渡して、次々にいろんな人を好きに出入りさせているというのは、驚きの寛大さです。なんか問題起きないのかな……ってこっちが心配してしまうぐらい。
(イスタンブールで泊めてもらったセルジャン(右下の人)のうちで。左側は香港人とアメリカ人。久々に料理しました)
さて、アテネ。とりあえず今日、パルテノン神殿の周囲を歩きましたが、ユネスコのマークにもなっているパルテノンを見たときは、さすがに感慨深いものがありました。この辺でソクラテスやプラトンがたむろしていたのでは……なんて想像しながら、ぶらぶらと散歩を楽しみました。
(イスタンブールからだいぶ移動しました。イスタンブールからエディルネ(Edirne)までがトラック、アレクサンドロポリ(Alexandroupoli)まではバス、テッサロニキ(Thessaloniki)までは電車、アテネ(Athens)までは夜行バス。連日の移動はなかなかハードでした~)
アテネでは今日大きなストライキがあり、その様子はBBCニュースでも流れていました。ギリシャのニュースなんてBBCで見たことなんてほとんどないのに、ちょうど着いた日にテレビでアテネを見るというのはなんかびっくりでした。その他、先月訪れたアルメニアの首都イェレバンでも、大統領選挙のあとにデモから暴動になり、8人が死亡して、非常事態宣言が出されたというニュースをみ、また4ヶ月ほど前に訪れたチベットもいまあんなに大変なことになっているのは本当にびっくりです……。いろんな出来事がとても身近に感じられて、いろんなことが気になります。
しかし、ぼくらの当面の問題はヨーロッパの物価の高さ。もう完全にアジアでのことを忘れないとやってられません。今後の旅の展開にも大きく影響してきそうです……。
従弟も21日には帰国なので、残すところあと2日ほど。とても早いです。従弟のおかげで、いつもとはちょっと違った気分で新鮮に旅を続けられています。
やっとトルコにたどり着きました。こんちゃんの言ってた物価の高さひしひしと感じてます。それにしても強行スケジュールやね。ヒッチすると予定通りに行かないから余計疲れるやろ。俺もホスピタリティクラブ入りたいけど英語が上手くできないから諦めた。申し込みすら出来なかった。ほとほと自分の英語力のなさに呆れております。
Posted by: イッチー at March 20, 2008 4:25 AM遅ればせながら、結婚5周年
おめでとうございます!
いい記念日になってよかった♪
今回もまたハードなスケジュール!
でもいい出会いいっぱいで羨ましいです。
ゆうきさんの従弟さん男前!
お兄さんも男前だし・・・
そういう家系なのかな?いいなぁー。
あっという間にトルコを抜けギリシャですか!ボスポラスから遠目に見えるモスクが懐かしい感じがしましす。トルコのモスクは他のイスラムとは違い、独特でほんに良いですもんね。とくにミナレットが6本あるスレイマニエ等・・でももう遅いか?! エーゲ海はトルコからずっとイタリアスペインまで・・。春のエーゲ海は最高ですね。ギリシャ文化はギリシャ本土よりシシリーの保存が良いらしいですが、これからギリシャらしい光景に遭遇しますね。
Posted by: omoko at March 20, 2008 3:47 PMもうアテネ!?次はどっちに向かうんかな?
もしイタリアならなんか追いつかれそう。
自分はまだローマです。
アテネを朝出ると翌日の夕方にはこっちに着きますよー。
でも、自分みたいにペロポネソス半島とかイタリア南部を
バッサリ省略するのはあまりおすすめしませんが。
ヨーロッパのストライキ、本当にむかつきます。
ギリシャでも苦しめられました。
ローマでも被害に遭ってます。
休みたいだけやろ!とツッコミですよ。
あ、首都マニアのegから一言。
イスタンブールは首都じゃありません!
…すいません、細かくて。
>イッチー
トルコのヒッチ、苦戦しているみたいだねー。すごい意外だったんだけど、牛山さんもグルジアの方が全然簡単だったって言ってたから、もしかしたら、おれたちは男女2人ってのが乗せやすくしているのかもしれないなって思ったよ。物価はギリシャ入って、トルコからさらに1.5~2倍ぐらいにはなった気がするけど、やっとユーロモードに頭が切り替わったような。
カウチサーフィンの方が使いやすくて(おれたちも結局ホスピタリティクラブは使ってない)こちらも日本語版も不完全ながらあったような。登録さえすめばかなり使えるし、すごーーくいいので、もし可能ならなんとかやってみるといいと思います。おれたちはこれからテントを購入して、キャンプも選択肢に入れながら移動する予定。
>ちえちゃん
ありがとう!4年前の一周年はモンキーマイアで、ちえちゃんたちも一緒にいたときだったなー。あれが4年前ってのがすごい。懐かしいな。こうたくんの1歳の誕生日もおめでとう!!
>omokoさん
ギリシャ北部はさっと通りぬけてしまいましたが、ギリシャとても雰囲気がいいので、これからいくつか島に渡ってギリシャらしさをさらに堪能しようと思っています。エーゲ海、楽しみです。イスタンブール、ブログには書きませんでしたが、結構モスクとか見ましたよー。アヤソフィア、ブルーモスク、なんとか宮殿(ニュータウンにある晩年アタトゥルクが暮らした方)、など……。ギリシャとの国境のエディルナでも大きなのを見学しました。確かにトルコのモスクは独特ですよね。なんか要塞みたいな風で。スレイマニエというのもイスタンブールですか?
>egさん
お!いまローマとは!アテネまで一気に来たけど、ギリシャとても気に入って、これから東西の島々をいくつか堪能しようと思っているので、まだしばらくはギリシャにいそうかな。次はイタリアの予定で、ギリシャ西部の島から船で踵の先っぽあたりに渡ろうかなと。しかしローマまでバスで1日で着くとはびっくり!近いんだねー。ストライキは相変わらずやってるけど、ギリシャだけじゃないのかー。
そうそうイスタンブール、そういえば首都じゃなかった!!アンカラいかなかったからか、すっかり忘れてた~。ツッコミありがとう!
Posted by: ゆうき・もとこ at March 22, 2008 5:31 PMトルコの大学生の寮で久々に日本語入力できました。次いつできるか分かりません。 アルメニアでは一緒にヒッチできて嬉しかったです。次だれかと一緒にやることはないかもだし。 トルコでのヒッチ奮戦記はとても興奮して読めました。小さい村に目を付けて車を降りる、とか、都市からの脱出が一苦労、とか、ぼくもまさにそんな感じ! 従弟さんは短期旅行者なのにヒッチに巻き込んでしまうとは、やっぱり面白い二人ですね! また来年ぐらいにどこかで会えたら嬉しいなっと!!
Posted by: 牛山 at March 24, 2008 5:39 AM>牛山さん
トルコ、日本語ネット見つけるの大変そうですね。
トルコ、無線ランがとても発達していたので、
ぼくらはほとんど人の家でつなぎっぱなし状態でやってました。(「おい、自慢かよ!」とは思わないで~(笑))
いまはどこですか??
牛山さんのトルコのヒッチ&ノックノック事情もまた教えてください!