コルラを今日の朝出て、今日はタクラマカン砂漠の入り口の町・塔河(ターハー)に泊まっています。「タクラマカン」というのは、ウイグル語で、「入ったら生きては出てこられない」という意味。日本の国土より広いらしい無限に続くようなそんな荒涼とした砂漠なのですが、砂漠を縦断する道路があります。コルラから3,4時間ほど行ったここ塔河は、町というか、その道路沿いにただガソリンスタンドや食堂や商店や宿が数百メートルほど並んでいるだけの場所(ここでも、ネット屋さんでPC繋げてネットできてしまうのがすごいですが)。
(コルラの夜の屋台街。コルラはかなり田舎と思ったものの、大きなデパートもある結構な都会。タクラマカン砂漠の油田で儲かって、イケイケだとか)
(そのコルラを出て10分もすると、もうこんな風景に。これはバスの中から)
塔河の町はもう砂漠の中にあるので、当然のことながら砂だらけ。砂がとても細かいパウダー状で、踏んだ感触はふわっとしていて、足が吸い込まれる感じ。砂漠の砂丘は大きなところでは高さが300メートルほどにもなるというのだから、それがこの付近に起こす砂嵐がいかに恐ろしいものになるかは、少し想像できるような気がします。
(塔河。この写真よりはもうちょっとひと気があって、店らしい店がたくさん並んでいますが)
(人はほとんどがウイグル人。中国語はかなり通じなくなってきて、たぶんウイグル人の人たちはぼくらを見て、あ、漢族の旅行者だなと思ってそう)
(タクラマカン砂漠の中を流れるタリム川。粘土のようになった砂に囲まれて、ほとんど流れも見えないようなしずかーな川。この川の上に95年に橋がかかったとのことで(その上からこの写真を撮っている)、それ以降にこの縦断道路ができたのではと思われます。ちなみに、横に生えてる紅葉している木は、「胡楊」というタクラマカン砂漠特有の木だとか。これがかなり広域にわたって砂漠を黄色く色づけています)
明日は、ここからさらに250キロほど南下して、塔中(tazhong, タージョン)というまさにタクラマカン砂漠のど真ん中に行きます。塔中には油田があり、おそらくそこはただそれだけのために少し人がいるといった場所と想像されます。イメージする砂漠の風景が見られるか、楽しみです。明日は塔中に一泊の予定。塔中が真ん中とすれば、縦断道路は全部で600キロぐらいはあるのかな?