(ラブラン寺の周りを五体投地しながらお参りする尼さん)
夏河も今日で3泊目。到着したときはただの観光地に見えたのですが、昨日この一帯を散策してみると、その印象は一気に変わりました。確かに観光客は多いものの、それ以上に夏河が誇るラブラン寺に巡礼へ来るチベタンの姿にとても惹きつけられました。
(夏河とラブラン寺の全景。たくさんある迷路のような建物が僧侶たちの住居。寺は右奥のごちゃごちゃしたところ)
町のかなりの敷地を巨大なラブラン寺(チベット仏教ゲルグ派六大寺の一つ、だったかな)と僧侶たちが住む住居が占め、その周囲をぐるっと取り囲むマニ車(回すとお経を唱えたことになるというチベット仏教の代表アイテム)の列。そのマニ車に沿って、多くのチベタンが歩きまわる姿は、これまで何度もみてきたのですが、なぜか夏河で昨日見たものがぼくは強く印象に残りました。五体投地(額、両手、両膝の5箇所を地面につけるチベット仏教特有のお参りスタイル)している人も多く、実にチベットらしい厳粛かつ敬虔な空気が流れているように感じました。
(町自体はこんな雰囲気。そして僧侶と観光客の姿が目立つ)
(ラブラン寺を大きく取り囲むマニ車の列。全部丁寧に歩くと数時間はかかりそう)
(ぼくらもチベタン家族と一緒にマニ車の周りを歩いた。その家族と一緒に。この子たちとそのお母さん曰く、毎日ここを歩いてて、一回3時間かかるとのこと!)
チベットは仏教が生活にとても色濃く影響を与えているイメージで、街なかにも赤いローブを巻いた僧侶がウジャウジャ。ネット屋さんに行っても、ローブを巻いた少年が大勢ネットゲームに興じてワイワイ。結構気軽なノリっぽいムードも見逃せません。
(寺の周囲に住んでいる少年僧侶の部屋。つつましい生活をしているかと思いきや、冷蔵庫とソファにオーディオ機器まである一人部屋で、結構快適にやってそうな感じ。)
(写真はだめだ、と初め言っていたものの、「やっぱり部屋の中はOK」と言われ、その後撮ってるうちにノリノリになり、「どれどれ、見せて見せて」という感じで最後はこんなショットに。でも彼、どことなく「おれ、こんなことしてていいのかな」的な雰囲気も醸し出していた)
(今日行ったもう一つの小さなお寺。寺の周りを時計回りにぐるぐる回って、たまに柱に頭をつけたりしながらお参りする。子どもを背負っている人も多い)
(そのお寺の中で。若い僧侶たちが首につけるお守りのようなものをそれぞれ作っていた。その後、活仏が登場し、ドンドコドンドコと太鼓を鳴らしながらお経を唱える)
やっぱり中国西部は多様でいいなと改めて実感。この辺をじっくり見たい心境に駆られています。痰の音も気持ちやわらいだ気もするし......。
もうちょっといてもいいかなと思ったのですが、今日は急に寒くて天気も悪く、意気消沈。実はここは標高3000m近いため、天気も変わりやすいんです。雨降るととくにできることもなくなるしと、明日移動することに。
明日は隣の青海省の省都、西寧(Xining, シーニン)まで行こうと思って、バス停に行くとチケットが売り切れてたため、とりあえず途中の同仁までチケット購入。でも、同仁までの風景がいいらしいので期待。そこから乗り換えて西寧まで行く予定。
(移動が小刻みになってだんだん地図が分かりにくくなっているような......)
お久しぶりです!
昆明でお世話になったワタルです。
夏河に居るんですか!
でしたら、そこから四川省に向かって省境の郎木寺(地名です)まで行く事をお勧めしますよ!
そこでは俺が行った時はまだ天葬(鳥葬)が見れました。
当時、チベットでは観光客は見れなくなってたのに
もう遅い?
一路順風!
お~なんかここすごいいい感じだね~。チベットはいつか必ずいきたいところのひとつ。でもその前に中国語を少しは勉強しなきゃね。。
Posted by: なおき at October 7, 2007 4:36 PMいい写真撮ってますね~。最近メキメキと腕を上げているような。旅って本当にいいですね。
Posted by: よっしー at October 8, 2007 9:18 AM近藤さん、もっちゃん
元気に旅、始まってるみたいだね。
久々にブログを見させてもらったら、もうかなり前に出発してたんだね。
今、サルバドールで、ジョシュやコリン達と夏河の写真見させてもらったよ。コリンは98年に、夏河を旅したらしく、今でも大好きな場所の一つらしいです。
そうそう、最新のロンプラにサルバドールカフェ載っています!
じゃあ、気をつけて旅を続けてね。
ジョシュと私は、11月末から2ヶ月ほど、カナダ&アメリカ行ってきます。10年ぶりにスノボに挑戦してみます。
サルバドールの尚子でした。
Posted by: 尚子 at October 9, 2007 2:36 PMモンゴルあたりから一気にロシアに入るのかと思ったらチベットにいたんだね。これから旧ソ連諸国にはいるのかな?今日は職場の朝礼で、国際室の人のキルギス訪問報告を聞いたところでした。
週刊金曜日、見よう見ようと思いつつ、まだ見れてなかったので、明日こそ。
>わたるくん
おおーー、チョー久しぶり!
何してるかなってときどき二人で話してるよ。
元気そうで何より!
この辺わたるくんも来てたんだね。
郎木寺は、2年前にそば通ったけどいかなかった。
鳥葬見られるとなると興味ありだけど、残念ながら今回は四川の方へは向かわず、すでに西寧についてしまいました。この辺、行ってみたいところが結構多いんだけど、さすがある程度しぼらないときついね。
またメールで近況でもお知らせください。
では!
>なおき兄
チベタンは中国語通じない場合も多いよ。いずれにしても、おれたちのレベルの中国語じゃ、ちょっと田舎にいくと全然通じないし、言ってることも分からなくなるのであまり変わらなかったりして。。。
>よっしーさん
数日前に西寧につきましたー。もう真冬みたいな寒さでまいってます。暑いのも、寒いのも、きついですね。上海まだ暑かったり?なんてことはないですよね。写真は多分、超広角レンズと、場所のよさのせいでしょう。チベタン世界やイスラム世界に入って、俄然写真撮りたい風景が増えました。
>尚子さん
どうも!もう出発して2ヶ月、モンゴル、ロシアを経て中国へ戻ってきましたー。ヨーロッパまで半年と思っているのだけれど、中国西部は行きたいところも多く、先も長いし、どうなることやら。やっぱり中国は西部が面白いねー。そういえば、夏河にもアメリカ人(オクラホマ出身)&ペルー人のカップルがやってるカフェがありました。今年オープンしたらしいです。サルバの話したら、へえーって言ってたよ。サルバ、ロンプラ掲載おめでとう!これからますます忙しくなりそうだね。2005年のを最近チェックしたら載ってなかったけど、その次の版?
カナダ、アメリカへよいたびを!ジョシュ、コリン、クリスたたちにもよろしくー。
>あさいくん
モンゴルからロシアには入ったけど、そのまま西にいくと旅が終わってしまうので、ループを描いて中国に戻ってきたよ。これから中央アジアを経たあとにまたロシアには入るかも。キルギス、カザフなどもいよいよ視野に入ってきて楽しみです。
週刊金曜日、読んでもらえるとうれしいです。面白いかどうかは分からないけど・・・。
9月にラサへ行きましたが、チベットは今頃がシーズンみたいですよ、晴れた日も多くって。でも行かないんでしょうか?
チベット人はもう人生の半分以上が仏教、と感じました。意外と坊さん達は裕福な人が多いみたいでした。
夏河はとても良さそうですね!
実はぼくも旅の初めに出合ったカナダ人とそこで再会できるよとメールで誘いがあったのにラサ行き方を選んでしまったのでした。だから行ってくださり助かりました、おおきに。
>牛山さん
西寧であった日本人に触発されて、カシュガルからさらに南へ下ってアリか、できたらカイラスまで行ってみようかな……って思ったりもしてます。が、季節が季節だし、ぼくらは全然タフキャラではないので、ちょっとくじけそう。。。もうこれからはどこに行っても寒さからは逃れられなそうですし、困ってしまってます。夏河でチベットへの興味がまた沸いてきました~。貴重なビザ情報もどうも!またメールします!