September 15, 2005

チベット文化圏の旅<その3 四川省編⑤>

<8月11日~8月16日> 馬尓康、阿バ、 紅原

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(青い線が全体の旅行経路。青い線の南端の昆明から時計回りに周りました。黄色く囲った部分が今回アップする分です)

<8月11日>
色達から馬尓康までのバスが一杯だったため、中国人旅行者5人+ラマ(チベット仏僧)2人と車をシェアして馬尓康へ。車をチャーターしたら高くつくので、もう一日色達で待ってバスで行こうかとも思ったのですが、その日に絶対馬尓康に行かないといけなかった中国人旅行者たちに、"あなたたちが乗らなかったら一人当たりの額が高くなるから迷惑なんだけど"と言われた。でも私たちも高いお金払うのはいやだし。彼らが結構強引だったので半分むかつきながらも、日本人的"協調性"を発揮して一緒に乗ることにした。
馬尓康へは5時間半で到着。聞いていたとおり大きな町。久しぶりの都会で、食事のバラエティーも多くちょっとうきうき。
ここでは洗濯したりした以外は特に何もせずに2泊した。なので写真もありません。

<8月13日>
7時間弱バスに乗り、草原が綺麗という阿バへ。地元のラマに教えられた宿へ。その宿がとても綺麗で、シーツも清潔だし、トイレもちゃんとしてるしすごく快適に過ごせた。これで一人15元(200円くらい)。コストパフォーマンス的には今までで一番。

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(阿バへ向かう途中のバスから。雲が下に見えたので、高度はかなり高かったはず。中国のバスは喫煙OKなため、車内は常に煙でもくもく。気分が悪くなりそうなので窓を開けるのだけど、窓を開けると冷たい風が吹き込んでくる。後ろの人に窓をぴしゃりと閉められることも。煙と寒さとの戦いです)

<8月14日>
ボン教(チベットに仏教が伝来する前からあったという民間信仰の宗教)のチベット最大といわれるお寺、ナルシィゴンパへ。仏教との違いは、お参りするときに回る方向が違う、等があるらしいですが、今は殆ど違いはないとのこと。

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(これがボン教の卍。半時計周りにお参りする)

草原を一時間ほど歩いて(坂道ではなかったのでピクニック気分)到着。眺めがいい丘に登って、持ってきたお昼を食べようと思ったら、空から大きな鷹が何羽も旋回しながら近づいてくる。確実に狙われている。怖くなって建物の物陰に隠れた。後で聞いたところによると、その丘はどうも鳥葬(亡くなった人の肉を鷹などに食べさせるという葬式)が行われている場所らしい。その日の朝も、小さな子供が亡くなって、鳥葬が行われたとのこと。
ゴンパは結構大きかったのですが、中は閑散としていた。夏休みで多くのラマが里帰りをしているからだそう。適当に歩き回って帰途に。行きに芝生で休んでいたチベタンが、帰りも同じ場所に座っていた。かれこれ3、4時間は経っていたので、何をしているのかと聞くと、彼の目の前の野菜畑を指さして、"自分の野菜を眺めてるんだ"。一緒に話そうよ、と言われたのですが、二人とも疲れていたのでちょっと話して別れた。彼はいつまであそこに座ってたんだろう…。

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(ゴンパまでの道)

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(黄色い花が綺麗に咲いていた)

<8月15日>
紅原へ。3時間ほどで到着。ここも大草原。バスが大草原をゆっくりゆっくり走った先に町がある。でも特にそれ以外は何もない。ここ辺りからだんだん漢民族が増えてきたけど、まだまだチベタンワールド。ヤク牛のミルクから作ったヨーグルトを食べたらすごく発酵していて舌がびりびりした。昆明ではプレーンヨーグルトがないので、久しぶりのプレーンヨーグルトは結構うれしい。

<8月16日>
この日は草原を歩くことに。途中チベタンの村である家でお茶をもらった。

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(お茶をご馳走になった家にいた子供たち。この次の日から学校がはじまるとか。夏休み最後の一日を満喫していたところにお邪魔してしまったよう)

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Posted by ykon at September 15, 2005 2:56 PM | トラックバック
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