June 29, 2005

日本語を教えるまでの道

IMG_9645.jpg
(下記の文章とは全く関係ありませんが、今日見に行ってきた「抗日戦争勝利60周年記念展覧会」(昆明市博物館)で見つけた写真。下に1945年8月15日東京で無条件降伏の宣言を読み上げる日本天皇といったキャプションがあります。ということは、これは玉音放送を読む天皇か?という疑問が沸いたのですが(そんなわけない、とも思いながら…)、こんな写真は見たことがなく、なんだか分かりませんでした。どいう状況の写真なのか、誰かご存知の方がいたら教えてください!)

日本語を教えたいなあ(雄生)~と職を模索し始めて数日後に、友人から、語学学校を経営する中国系アメリカ人を紹介してもらい、すんなりと話が決まりました。

おそらく来週から始まる予定。中国人の若者7人ぐらいが相手で、久々の塾講気分(日本では6年の経験あり)。結局手っ取り早い仕事というと、これ系になってしまいますが、今回は中国語を使いながら教えるという新しい経験になるので、楽しみです。中国で働くのも初めてだし。ちなみに時給800円程度(60元)。日本感覚でいうと、高校生のアルバイトみたいですが、ここではなかなかの額。昆明で中国人学生が一日のバイトで稼ぐのは、30元程度だということなので(つまり時給は4元=50円ぐらい!?)。

とはいっても教える時間も短いので、大した額にはなりませんが。。。

また、上の仕事を見つける一方、日本語家庭教師をするために、ビラを作り、最近町のカフェに張りまくりました。中国人の友人にはちょっと高いんじゃないか、とか言われたものの、早速2件ほど連絡あり。

が、なんと一つは携帯メールへの連絡で、内容は以下:

「日本語習いたいやつなんているか!むかつくぜ、全く!おれたちを汚すな(直訳)!」

もしかしたら、こういうのもあるかなって思ってはいたものの、実際に来ると、ちょっとショックだったり…。そして、このメールが来たホントに直後に中国人から、日本語を習いたい、と電話あり。電話を受けたときは、もしかしたら同じやつか?と思ったものの、電話番号が違うし、真剣にいろいろと聞いてくるので、次の日に待ち合わせ。

次の日、いたずらかもなあ、と思って待ち合わせ場所に行ってみると、いない。30分待っても来ないのでもう帰ろうとしたところ(相手は携帯を持ってなく連絡できなかった)、その場所から数百メートルぐらい離れたところで電話がかかってきた。どこにいるんだ?と。このタイミングのよさに(どっかから笑って見てたんじゃないか)またまた疑う気持ちが強くなる。しかし、行ってみると、少し離れた場所に彼がいた。ちょっとヤンキー風なクールな感じの若者。全体的にボウズなのに前髪だけがかなり長い、いわゆるサイコカットだった。

いろいろな偶然が重なった上にその風貌も助けて、ちょっと警戒していると、会って3分もしないうちに、「ちょっとここで待っててくれ。ちょっと買い物してすぐに戻ってくるから」といって、いきなり人ごみに消えてしまった!

これはほんとに怪しいんじゃないかと、怖い連中が数人でやってくるんじゃないかと、マジで警戒し始めて、友達に連絡し場所を変えて様子を見ていると、5分ぐらいして、一人で戻ってきた。あれ?といった感じで、ぼくを探している彼のもとにいって、様子をさぐりながら近くのカフェまで歩き始めました。すると、なんと…………

実は普通の高校生で、日本の芸能人マニアであることが判明。初めは無口だったものの、途中から「滝沢秀明を生で見たことがあるか?」とか、「ぼくはW-indsの誰々が好きだ、山下智久(?)はどうだ?」とか「渋谷に行きたい、ジャニーズ事務所に行きたい」と、思いっきりミーハーネタで盛り上がってしまった。しかもぼくはあまりついていけず。

そして、最後にはほんとに真剣に日本語をやりたいという気持ちが伝わってきたのです。結局話はまとまらなかったものの、真剣に日本の芸能界入り(は言い過ぎ)を考えている様子のとてもいい少年でした。

たまに先のメールのような変なこともあるものの、基本的に昆明の人は穏やかでいい人が多いのです。

雄生



Posted by ykon at June 29, 2005 9:34 PM | トラックバック
コメント

おふたりさん!日本語教師かああ!頑張って。わたしも夜間中学で週に一回フィリピン&ベトナムの十代の子達に日本語を教えているよ。(一応学部のときの専門が日本語教育なんで)日本にいる初級学習者の場合はサバイバル日本語みたいのが、喜ばれるけど、クラスとなると将来の職業とか色々生徒さんのNeeds分析(なんて固い表現ちゃったりして)して教材とか作ったりするのかな。頑張って!夏休みですが、お二人のチベット旅行ホントうらやましいけど、無難にグアムにミーハー旅行いって8月はロンドンに大学院時代の仲間を訪ね&のんびりしに行くことにしました。もとこちゃんメールありがとね。とりあえず期末試験頑張って!私は今からほぼ徹夜で○付けをします。うううううう~お互い頑張ろう。じゃね 

Posted by: Maiko@Tokyo at June 29, 2005 11:35 PM

はじめまして!!私は関西に住む大学生です。
私はこの夏に一人でタイの難民キャンプに行きたいと思っているのですが、難民キャンプは個人でも訪れることが可能なのですか?いろりろ教えていただきたいことがあります。こういう質問はしてもOKですか?よろしくお願いいたします。

Posted by: 増田 at June 30, 2005 3:06 PM

この写真は
おそらくは
帝国議会の開会の写真ですね。

終戦の詔勅は秘密裏に収録された玉音放送でしたので
映画「日本で一番長い日」などをご参照下さい。
この写真のキャプションは???です。

それにしても悪意に満ちたメールの書き込み
戦慄すら覚えます。
国際社会のなかで
こんな国民を育てる教育をする
国家にこそ明るい未来はないと思います。

Posted by: いしづか at June 30, 2005 4:37 PM

>まいこちゃん

相変わらず忙しそうだね。徹夜で○付けとは、さすが熱血教師!こっちでの日本語教師の件は、まだ新しい学校なので、ほとんど何も決まってないみたいですべて任されそう。そういう意味では大変そうだけど、自分の好きにできそうです。

夏休みの件は了解です。グアムとロンドンも楽しそう!楽しんできてね。またメールします。

>増田さん

はじめまして。コメントをどうも!
難民キャンプはいくつかあって、基本的に外部の人が訪れることはできないようです。が、ちょっと覗くぐらいであれば方法はあります。詳しくはメールします!

>石塚先生

こんにちは。
これは帝国議会ですか。
やっぱり、キャプションが間違いですよね。ありがとうございます。

あのメールについては、まあ、こういう極端な人もいるっていう程度に受け取っています。
それは日本でもどこでも同じことで、仕方ないことなんじゃないかと。
ま、たまにこういうことはあるにしても、昆明で知っている中国人のほとんどは温かく日本人と接してくれますよ!

Posted by: 放浪夫婦 at June 30, 2005 7:01 PM

お返事ありがとうございます!!メール待っています!!
お二人の日本語教育にかける熱さに刺激を受けまくっています。
頑張ってください☆応援しています。

Posted by: 増田 at July 1, 2005 9:57 AM
コメントを投稿









名前をクッキーに保存?


画像の中に見える文字を入力してください。