鶯谷の駅下。エディターの岩倉君と「もつやきのささのや」に行く。寒くなりはじめる頃、あの強烈なもつやきの香りを全身で浴びたくなる。「しろ」に始まり、「しろ」でしめる。14,5本の串を一気に食らうのだ。
ここは浅草でも湯島でもなく、もうひとつの下町、鶯谷の良心でもある。
路上に突き出した10種程度のもつやきアイテム。それを立ったままでほうばる。もちろん店内のテーブルもあるが、ここは路上での宴席が何よりうまい。次から次へと2人がかりの焼き手が、炭火を調整しながら、本数のスピードを上げる。会社がえりのサラリーマンでごった返す。
もはやこうした「もつ焼き」が食べられる店は極端に少なくなった。肉は内臓にあり。
生ビール2本、にごり酒2杯、串30本、二人で合計3000円ちょっと。