「パソコン家になろう」にある、「パソコンユーザー」と「園芸家」に共通点があるという記述には、共感できるところがある。
自分は、パソコン家としても、園芸家としてもイケきれていないが、小さいころから土を掘ったりするのは大好きで、一人暮らしの身の現在でも、部屋の片隅で地味にランを育てている。成長がゆっくりだけれど、太い根、厚い葉が野性味にあふれていて、年に一度の数週間だけに花をつけるところが良い。ちょうど今、購入してもう10年は経っただろう株が、黄色味をおびた小さな蕾をつけている。今年はどんな風に咲いてくれるのか待ち遠しい。
ついに今年も開花した。
ラン科植物は、植物界で進化の一番進んだグループの一つだ。しかし、基本的に多くのラン科植物は、岩や木の幹にへばりつくように着生しなければ生きてゆけない。また、種子は粉のように細かく、一つの花からできる房に数万から数十万もの数の種子が入っているが、種子と水だけでは発芽することができず、根元に住んでいる菌の力を借りなければならない。重要なところを他に依存しすぎているんじゃあないだろうかと思うが、植物の進化って一体どういうことなのだろう?
>> 山でお勉強
高木盆栽美術館をご存知でしょうか?Webサイトは、いまいち洗練されておらず面白みに欠けますが、美術館のほうは超一流の盆栽を都心の真ん中で体験できる貴重な施設。場所は市ヶ谷の駅前、入り口を入って、まずは9階建てのビルの屋上へエレベータで昇る。広さ50平米も無いくらいの屋上庭園に、樹齢500年の五葉松がどっしりと据えられていて、それをガラス張りの和風ペントハウスの内側から眺めるという、ここでしかない展開。
もう一つの見所は、「栽培コーナー」。美術館の8階から、連絡通路で隣の建屋の屋上上空へ移ると、そこには盆栽がいっぱい。中途半端な空中連絡通路から、ビルの谷間で栽培される盆栽達を見下ろす。月曜日はお休みです。