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- February 2005 Archives -

at インド アルチ (Alchi) on 25/Sep/1999

Posted by snotch at February 10, 2005 1:05 AM

若い僧の案内つきで,アルチ・チョスコル ゴンパ(Alchi Choskhor Gompa)を拝観する.仏教美術の研究者や予備知識が豊富な訪問者であれば,ラダックの最大の見所の一つといって良いと思われる場所だが,もともと目をつけていたわけでもなく,訪問時にはさして期待もしていなかった.平らな土地に広がる境内に配置された堂は木々によって所々覆われており,どこにいても境内の動線が見渡せないので,敷地内に入っても全体が把握できず,寺の敷地内にいるという実感が湧かない.ところが,しばらく僧の案内について詳細を見ていくと,素人目にも今まで見たことないとはっきりとわかる堂,仏像,壁画が次々に現れる.一見地味ではあるが,ディテールに凝ったものばかりである.最も目をひかれたのは,三層堂という意味のSumtsek(左写真).内部には,入り口の面を除く三方の壁面を背にして,高さ4,5mはあろうかと思われる彩色された大仏像が立っており,また,壁という壁が足下から頭上まで千仏画で覆い尽くされているのは圧巻.

at インド リゾン (Rizong) on 26/Sep/1999

Posted by snotch at February 24, 2005 11:56 PM

早朝にアルチ村を発ち,さらに下ラダックへむかってインダス川沿いの渓谷をくだる.行けども行けども,明るい茶色の景色が続く.時折,軍の仰々しいトラックがかなりのスピードで自分の脇を追い越して,あたり一帯に砂埃を舞いあげるが,走り去ってしまうと,またすぐに音の無い世界がやってくる.4時間程歩いたところで.ウレトクポ (Ulle Tokpo)という小さな集落に行き着く.そこで,チャイとビスケットをお腹に蓄えて小休止した後,行く先にリゾンゴンパのある山道に入る.両側に岩の崖が切り立ち,底には小さな清流が流れる谷間をずんずんと登ってゆく.岩と水だけの同じような景色が交互に現れるので,本当に道が合っているだろうかと,途中で不安になってしまう.