at 新疆塔什库尔干 on 18/Aug/1999
Category : [China Xinjiang(新疆ウイグル自治区), Drifting into Eurasia 99/08]
Posted by snotch at September 25, 2003 2:14 PM
タシュクルガンには塔吉克(タジク)族が多く住み、町外れには彼らの家が並んでいる。タジク族は、パミール高原東部に住むイラン系の民族で、イスラム教を信仰する。タジク族の間では、鷹が英雄の象徴として崇められており、祝祭時には、老若男女が音楽に合わせて鷹の舞を模した鷹舞を踊る。鷹舞のメロディーを奏でるのには、鷹の骨で作られた鷹笛という楽器が使われる。宿で一緒だった旅人がタジク人から鷹笛を購入したというので、試しに吹いてみたが、なかなかうまくいかない。鳥の骨なので持った感じが軽い。空洞になった骨に、簡単な装飾が施され、3つばかりの穴があいている。
鷹笛、かろうじて音は出るようになったのだが、メロディーを操ることが出来ない。こういうときは、現地の人間に教わるのがいいと思い立ち、外にでる。貫禄のある少年たちが暇そうに歩いていたので、彼らに笛を見せると、みな俺に任せろと言わんばかりに得意気に教えてくれる。