at 新疆喀什 on 14/Aug/1999
Category : [China Xinjiang(新疆ウイグル自治区), Drifting into Eurasia 99/08]
Posted by snotch at July 5, 2003 9:25 AM
カシュガルの表通りには、一階が商店、上階がアパートメントになっている、ファサードに凝った建物が並ぶ。開口部の上部にアーチ型の木彫りの装飾を備えているのが特徴のようだ。表通りといっても、車は少なく、人力リヤカーや馬車が今も現役。男性は皆ウイグル帽をかぶり、女性はスカーフで髪の毛を隠し、それぞれマイペースで通りを行き交う。道の脇には、スイカ、ハミ瓜の量り売り、布、革製品、刺繍帽を製作・販売する露店が、カラフルなパラソルを開いて商いしている。
エイティガール寺院から3分も歩くと、迷路状の路地が張り巡らされた住宅街にたどり着く。民家への入り口は、土壁に開いた小さなドアが路地に面しているだけで、あとの部分は全部土壁になっているから、本当に迷路のようだ。路地の上空をまたいで民家が連結している光景は特に珍しいわけでもなく、東京でも佃島などに行くと見られるが、素材が土色一色で部分部分がくっついているように見えるので、住宅地全体が一つの巨大な粘土細工のように感じられる。