「新入社員だな」と一目で分かるスーツ姿が街にちらほら。
何が彼らをそんなに初々しく見せるのか:
まだ肩よりハンガーの形に馴染んだスーツのせい?
角っこが無傷の四角いカバンのせい?
意味も無く周りに振りまく笑みのせい?
・・・気付いてしまった。
髪の毛だ。
新しいスーツに、ツヤツヤ(♀)やツンツン(♂)の黒髪が光ると、
とてつもなく「fresh!」に見えるのだ。
私は、「新しそう」と全く言われることなく社会人一年目を過ごした。
一応、「スーツじゃなくてジャージばっか着てたから」という言い訳も出来てよかった。
髪を大事にしよう。
あれから一ヶ月。
私の部屋の隅でこの桃は、身を固くしたまま色褪せてしまった。
持ち帰った時と同じく、たった一つだけポカンと開いた口はきっと、
私の代わりに「あっ」と言って、孤独な一ヶ月を過ごした。
Entry無しに一ヶ月が過ぎ、まさかこの桃の最初と最期を続けて記すことになるとは。
・・・私の部屋は、まだまだ寒い。(朝外に出て、春の陽気にビックリするっちゅーねん)
4月になったので、桃源郷の一宮町へ行ってみたい。
(※見頃は今月中旬だそうな)