よその国にいると、しばしば「?」や「笑」な現地人の行動に遭遇するが、ことベトナミーズに関してはこれらの話題に尽きない。
例えば3人に1人は、自転車のサドルではなくその後ろの荷台に座って漕いでいる。サドルが壊れているのかと思って見ればそうでもなさそうだが、決して乗り心地を追求した結果にも見えない。
さばき終わった魚の内臓や、食べ終わった屋台食のゴミ袋などは、「終わった」その場所が「捨てる」場所になる。道で、川で。そういえばメコンでも、舟上で食べた残骸をそのまま川に投げ捨てるもんだから、手漕ぎ舟はいいがスクリュー付きのボートは、しばしばスクリューにビニル袋を絡ませて止まっていた。
子供から大人までとにかくバトミントンが好きなようで、そこかしこで楽しんでいる。道行く人がネット代わりだ。
夜になると、歩行者や自転車に乗っている人がいろんな音を立てる。
ピーラーに五連の鉄輪を通したような形のものをジャカジャカ振りながら。大抵は女性。
空の丼を・・・と思えば、丼の陰に持った瓦をスプーンでカンカン叩きながら。大抵は子供。
昼間は聞かないこと、しかも一人の女性や子供であることから、夜歩きの不安を和らげる音だと思っていた。
が、クーロンのヒュイに宛てたお礼のハガキで聞いたところ、前者はマッサージ師、後者はラーメンの出前とのこと。
なるほど。まあ大抵はこのように割と納得の理由がある。